December 18, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑱

みなさん、こんばんは~。チヨっす。いまこのシリーズ読み返してたんだけど、今年もいろいろあったわねえ。冬季五輪もWBCもワールドカップも、全部今年の出来事だったのよねえ。もうずいぶん前の話のような。永田議員なんか、「誰それ?」って感じ。
ほいじゃ行きますか、「戦国鬼嫁日記」。え? 今日が最終回!? ちょっと聞いてないわよ! だああ、じゃあ思いっきりかっとばすわよ! ついて来れるヤツだけフォロー・ミー!!

ええと、どっからだっけ。そうそう、新ミッチーのその後からね。結論から言うと、あっさりぱくられて斬られました。いまわのきわに「わしはサル殿下となって復活する」とかわけわかんねーこと呟いてたって。もう正気じゃなかったのね。お気の毒。たとえ生まれ変われたとしても、「あ」という間に終っちゃうと思うけどねー

ほんで関ヶ原の闘争のあと、各組長に配置のお知らせが来た。宿六への割り当ては、なんと高知支部を丸々あずけてくれるという大盤ぶるまい。あの宿六のおべんちゃらが、ダンナにとってはけっこうありがたいもんだったってことかしらねー
ところがさー、意気揚々と四国にやって来たら、反徳川の残存勢力やら、いきがったチンピラなんかがその辺にうようよしてる。草木がぼうぼう生い茂っている土地をくれて、「あとは自分ちでなんとかして」みたいな? やってくれるわよ、あの釣りバカ大将
そんなわけでゲリラやチンピラをどうにかしなきゃいけない。そいで宿六が思いついた手は・・・・ なんと「オトコだらけのハダカ祭り」開催。
・・・・バカじゃないの? そんなもん開いたところで用心深いゲリラが来るはずもないでしょうが!! ところがねー。来ちゃったのよねー、連中・・・・ 本当にバカばっかり!!
ゲリラたちは丸腰のところを取り押さえられて、片っ端から簀巻きにされて、四万十川にドボーン。この時どういうわけか六平太もゲリラと間違われて、一緒に流された。あいつ人相悪いからねー

そんなこんなで高知にはようやく平和がおとずれたんだけど・・・・ ちょっと納得いかないわよね。あたしゃ長ドス振り回して暴れる宿六が好きで結婚したのに、あいついつからこんな姑息なお笑い戦法が得意になっちゃったのかしら? あとなにより気に食わなかったのは、この作戦をあたしに内緒でやってたこと。あたしだってハダカ祭り見たかったのに!! 
だからあたしは置手紙を置いて家を出た。「探さないでください」って。ほんで市内のホテルに隠れてたんだけど、いつまで経っても探しに来る気配がない。しびれを切らしたアタシは、自分から高知支部に乗り込んで行った。そしたらあんにゃろう、ホステスはべらかしていい気になってるじゃないの!
「ち、ちよ。これには深いわけが・・・ うぐがぼっ」
そう言って宿六はぶっ倒れた。これが原因となって、宿六はその激動の人生を終えたの

・・・・さようなら、宿六。あなたのことは永遠に忘れない。わたしはこの胸に愛と悲しみを抱えて、いつまでも強く生きていくわ!

このあとダンナとチャチャの大阪決戦とかあったんだけど、もうどうでもいいわね。ダンナが勝って、チャチャは壮烈爆死。血は争えない、つーか
このあとのアタシの予定なんだけど、まず大奥に行って、紅白の司会やって・・・ってまた!? そいで来年は民放でドラマ入ってて・・・・ 殺す気か! ジャーマネ!!

20061217201941ともかく皆様、一年の間ガラの悪いコーナーに付き合っていただき、まことにありがとうございました。本当、ウン十年のような一年だったわ

最後はやっぱり歌でお別れしましょう。じゃ、一足お先に
♪恋のダウンロード~
(ADに)バカ! 違うだろ!
♪ほーたるーのーひーかーりー まどーのーゆーーきーー

ほいじゃねー

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November 20, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑰

はい、こんばんは! チヨざんす! えーと、あれ、大変よねー。必修科目を履修してないとかいうやつ。
ぶっちゃけ世界史なんて習わなくてもいいと思うのよ。だってこれから日本は鎖国に入っていくんだから。何の役にも立たないでしょ?

じゃ、今日の「戦国鬼嫁日記」いきましょうか。タヌキのダンナと新ミッチーの間で揺れ動く宿六。ギリギリまで「どっちにしよっかなー」とか悩んでた。んっとに煮えきらねーっつーか。でも結局は優勢気味の徳川側に付くことにきめたの。迷ってたのがバレバレだったもんで、「信用してもらえるかなあ?」って不安がってた。ちゃっちゃと決めないからこういうことになるんだろうが! 仕方ないからあたしはダンナあてに一筆書いて宿六に持たせた。なんて書いたかって?
「カズトヨをひいきしてくれたら、一ヶ月大奥に出張してあげてもいいわよ♪ うっふ~ん」
こんな感じ。でもちょっと待って。「大奥」っていつの時代の話よ。自分で書いててわかんなくなってきた・・・ いまちょっとヨッパラってるから、まあ勘弁して
とにかくこの手紙が功を奏して、宿六はダンナの信用を得たわけ。そんなわけであたし近々大奥に行かなきゃいけないんだけどさ。それはさておき。
いよいよ決戦が始まる直前、ダンナは連合の組長たちを集めて決起集会を開いたの。戦の名目は一応サルジュニアを守るため、ってことになってたけど、ダンナが天下を狙ってるのはミエミエだったから、みんなどれほどついてきてくれるか不安だったんでしょうね。この時珍しく宿六が調子こいて「自社ビルもシマもチャカも全部総長におあずけします!」とかおべんちゃらをふりまいたの。そしたら周りの組長たちも「ワイも!」「てめえも!」「オンドレも!」ってあとからあとから付いてきて、かなり連合のテンションが上がってきた。そんでますます宿六はダンナのお気に入りになったってわけ。まあこの策ってもともと堀尾さんがセガレに託したもんだったんだけどね・・・ わが夫ながらちゃっかりしてるわよ

そしていよいよ極道史上最大の戦いと言われた「関ヶ原抗争」の始まり。それぞれ十万ずつくらいの勢力をひきつれ、岐阜県の原っぱに集合したわけよ。本当に警察は何やってんのかしらね。
集まった連中のほとんどはなんつーかあんまりやる気なくって、主力が必死こいてタマとりあってるのを遠巻きにしてみてた。あっち側なんかその辺すごい露骨で、奮戦してるミッチーをダーレも助けにいってやんない。これってイジメじゃないかしら? そんな感じで半日戦況は膠着してたそうよ。
ここで流れを変えたのが、みんな覚えてるかしら? ヒデジとならんでアニキの跡継ぎ候補だったヒデアキ。一応ミッチーサイドだったんだけど、アホな上に優柔不断で、この期に及んでまだどっちに付くか決めかねてた。ダンナは前々からこいつに「裏切れ」って脅迫してたんだけど、一向に態度がはっきりしないんで、ぶちきれてヒデアキ軍にどかすか機関銃をぶっぱなした。可哀相に肝の小さいヒデアキはパニクっちゃって、ミッチー側に総攻撃を始めたわけ。これがまあ決定打になって、ミッチー軍はあっという間に総崩れに。

この時宿六が何してたかって言うと、最初は毛利組の見張りをずーっとやらされてた。でも連中がいつまでたっても動こうとしないもんだから、宿六もすっかり手持ち無沙汰。やっと前線に出た頃にはあらかた戦は終了してた。まったく毛利も宿六もなんのために岐阜県まで行ったのやら。
戦い終わって日が暮れて。ミッチーは命からがら京都へ逃げていった。徳川のダンナの大勝利。ダンナは「おかしいのう、こんな風景6年くらい前にも見たような・・・」とか呟いてたって。バクチに勝った安堵感でボケに入っちゃったのかもね。
20061120181558このコーナーも残すところあとわずかかしら。次回はミッチーのその後とおべんちゃらのご褒美について。お別れはこの曲!
♪タンタンタヌキの旦那様~
キャ! 恥ずかしい!


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November 01, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑯

ごぶさたしてました~ 千代ざんす~ あー、よかったわねー、日本ハム。44年ぶりだってさ。はっきり言って選手新庄しか知らないんだけどさ。このあとどうすんのかしらねー、新庄。よかったらウチの組に来てもらえないかしら。ほら。ウチの組ってイケメンが皆無に等しいから。この際多少くどいのはガマンするから。こないだマチャミが新しい組立ち上げたらしいんだけど、あっちはけっこうそろってるらしいのよ。イケメンが。ああ、ムカつく! 

ま、それはともかく今回の鬼嫁日記はじめましょうか。実はねー、こないだとうとうお亡くなりになったのよ。サル兄貴。なんだか一週間の間に急速に老けた感じだった。あれは絶対チャチャに生気を吸い取られたのよ。その証拠にあの子、もういい年のはずなのに、未だに童顔だし。怖いわねー
で、兄貴が亡くなったあと誰が天下を継ぐか・・・ 一応兄貴には子供いたけどまだガキンチョだしね。並み居る群雄を治めきれるわけがない。ここでまずトップに躍り出てくるのが例のタヌキオヤジの家康さん。そういや信長のボス亡き後兄貴と一戦やらかしたことがあったっけ。まだまだ諦めてなかったのねー。そいでこれが最後のチャンスとばかりに、ばんばんえげつないことやりだしちゃって。これまでは釣り好きの癒し系だとばっかり思ってたのに、もうイメージ台無し。あのでかいお腹のなかは真っ黒けッけだったのねー

さて、これに対抗するのは新ミッチーこと石田三成。ちょっとこいつ生意気よね。だって織田の頃から兄貴に仕えてた宿六をさしおいて豊臣のリーダーになろうってのよ? 年功序列はどうなるのよ!
でも、この人の様子見てたら、アタシなんだか可愛そうになってきちゃった。何でかって言うと、この人あの幸薄かった明智のミッチーにそっくりなんだもん。どこが似てるかって言うと
・インテリ ・出世が早くてみんなにねたまれる ・わがままなボスにふりまわされる ・ボスの奥さんから不倫をもちかけられる ・歌舞伎出身 ・幸薄そう
そうそう、あだ名もおんなじ「ミッチー」だしね。まあこれがあたしが勝手にそう呼んでんだけど。
で、このミッチーが家康のダンナに張り合おうといろいろがんばるんだけど、これがまた空回ること甚だしい。強引に家中をまとめようとしたらかえって思いっきり反感買っちゃって、加藤やら福島やらにドスで追い回されるはめに。そんでミッチーが逃げ込んだところが、なんとびっくり家康のダンナのとこ。ダークサイドに転じたダンナのことだから、てっきり外におっぽり出すのかと思いきや、これが意外や意外。きちんとかくまってあげたって言うから太っ腹だわ。伊達にでかい腹してないっつーか
まあこの事件がきっかけで、ますますダンナの方が勢いづいてきちゃったってわけ

でもダンナに警戒する人たちもいた。一人が例の前田なんたら。影が薄いからてっきりいないもんだとばっかり思ってたら、なんかの拍子にぴょこっと出てきた。もっとも一週間で死んじゃったけどね(笑) 一体なんのために出てきたのやら。
もうひとりは越後の上杉組。「やんのか!? コラ」ってヤンキー丸出しの手紙をダンナに送りつけてきた。ほんで抗争が始まったわけだけど、こいつらもどうにも影が薄いのよねー  話の中には出てくるけど、実際に見たものはいない、みたいな。そういえば夏に攻めてきた武田組も似たような感じだったかな? まあ連中にかんしちゃ来年派手にスポットがあたるらしいから、そん時いろいろわかるみたいよ

で、この時うちの宿六がなにしてたかってえと、「どっちに付こうかなー 迷うなー」とただウロウロするばかり。男なら「この気に乗じてオレが天下取ったる!」くらいの気概を持ちなさいよ! 主役なんだし!
でもねー、さすがにここにきてあたしにもわかってきた。やっぱりこいつ、頂点に立つような器じゃないのよ。でもそれもいいかな、なんて。だって兄貴のとこもダンナのとこも家庭がドロドログチャグチャなんだもん。天下人の家庭ってどうもそうなっちゃうものみたいでさー。だったらほどほどの金と地位でガマンしようかなって。これが「守りに入る」っつーことなのかね

20061101195301そんで次回はいよいよ「鬼嫁日記」最大のクライマックス! ・・・の予定。期待してね!
そいじゃお別れの曲行きましょうか
♪さよならは別れの言葉じゃなくてー
ちょっと! これマチャミの曲じゃない! ナメてんのか!!

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September 30, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑮

ちょっと涼しくなってきたかしら? ンばんわっす! 千代ざんす!
本当にめでたいわよねー、秋篠宮さま。赤ちゃんのお名前、「ゆうじん」くんっていったかしら? きっとハンカチ王子のゆうちゃんにちなんだのね。間違いないわ。ぜひとも彼みたいなイケメンプリンスに育ってほしいもんね!

イケメンで思い出した。今日の『鬼嫁日記』は薄幸のイケメン、ヒデジについて
みんなあたしが結婚したばっかりのころ、兄貴から甥っ子のカテ教頼まれたこと覚えてるかしら? ヒデジつって、これがもの覚えの悪いガキでねー。結局スパルタ方式でびしばししごきまくって、無理矢理成績あげさせたんだっけ

それから月日は流れ、兄貴はいつのまにか全国の極道の頂点に。これも前に話したけど、あのひと精力絶倫なわりには子供ができない。で、万が一ぽっくり逝く前に後継者を、ってんで選ばれたのがあのヒデジだったわけ。ところが久しぶりに再会してたまげたわ。あの青っパナ垂らした貧相なガキんちょが、ジャニーズ顔負けのイケメン青年に大変身してたんだから。あたしゃ年甲斐もなくときめいちゃったわよ
でもねー、話してみてすぐわかったけんど、頭の中はあんまり変ってなかった。つまりバカのまんまってこと。ちょっと学校の勉強できるようになっても、バカはバカ。人間の本質ってそう簡単に変るもんじゃなくってよ。ちなみにアニキのもうひとりの跡継ぎ候補も、絵に描いたようなアホ面。たしかヒデアキとか言ったような。兄貴って家系の中じゃ突然変異だったのかもね。猿の惑星っつーか、X-MENっつーか

それはともかくあたしら夫婦はそんな経緯もあって、ヒデジの側近みたいな役職に付けられた。当然給料も地位もUP。このままあいつが跡目を継いだらどうなっちゃうのかしら? がはははは・・・と希望に胸膨らましてたんだけどね。やっぱ世の中そう簡単にはいかんわ。
ヒデジにとって不幸だったのは、みんなあきらめてたころにようやくアニキに子が授かったこと。まあこれ本当のところ親父が誰なのかは「?」なんだけどねー。ともかくそれでヒデジが二代目になる線はほぼ消えた。
もう一個不幸だったのは、このころアニキが年とロリの魔性のせいで完全にボケボケだったこと。そのボケがある日炸裂しちゃって、「今度は海外制覇だ!」とニューヨーク・マフィアに宣戦布告。まあウチだってそれなりにでかいけど、やっぱ海外はいろいろレベルが違うわけよ。でも兄貴の命令は絶対。ほんとにたくさんの組員が、マフィアとの戦いで死神の餌食になったって話。そうなったら当然人望だってなくなるわよねー。そこでアニキに見切りをつけた連中は、ヒデジを中心にクーデターを計画。でもさあ、ちょっと考えてみてわかんないのかしら? あのヒデジが兄貴に勝てるわけないっ、つーことを。頼む方も頼まれる方も、それくらい気づけよ! ほんっとーにバカばっかり

で、案の上計画は失敗。そういう事に関しちゃアニキは鋭いから。まったく目もあてられないとはこのことだわ
ヒデジ一派はあっという間に大阪湾に沈められた。ちょっと! 貴重なイケメンになんてことしてくれんのよ!
アニキもねえ、若いころはこんなんじゃなかった。それこそ面はサルみたいだけど、かえって組員たちは親しみがわいたみたいだったし、義理人情にもけっこう理解ある人だったのにねえ。本当、年は美しくとりたいもんだわ
そんなアニキも次回はとうとう? ・・・えーこれはお楽しみってことにしときませう
じゃあ今日はEDテーマと一緒におわかれ。みんなまた見てねー
♪せんごくじだいがー ゆーめーなーんてー
20060930180902

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September 08, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑭

おうおうおうおうおう! チヨでい!
今年の甲子園は萌えた、いや燃えたわね~! あたしもう、ユウちゃんにぞっこん!
こないだ宿六に「ユウちゃんってかっこいいわよね~!」っていったら、「おう、なんたって『嵐を呼ぶ男』だからな。オイラは♪ドラマー」だって。バカには付き合いきれんわ・・・・

ほいじゃ『鬼嫁日記』参ります。
柴田一家をぶちたおし、徳川さんを丸め込んで一息ついた兄貴が何を始めたかというと、これが「女漁り」。いままで戦つづきで溜め込んだもんが、一気にふきでちゃったんでしょうねー。ほんとにあっちの方も猿なみっていいうか。青筋立ててるネネねえさんのそばにいる、こっちの身にもなってほしいもんだわ。
で、勢いの止まらない兄貴が次に定めたターゲットが、死んだイッチーの娘のチャチャちゃん。これにはさすがにみんな呆れた。だってこの娘アニキの30くらい下なのよ!? その上さらに十くらい下の顔に見えるし。幾らストライクゾーンが広いからって、ロリもありだったとわね・・・・
でもアニキの気持ちもわからないでもない。要するにイチ母さんからもらえなかった「デレ」の部分を、娘から頂こうって腹なのよ。男って本当に諦めが悪いっていうか。

でもこのチャチャちゃんも、ロリ顔のわりにすんげえ大したタマ。大体サル兄貴って言ってみればお母さんのカタキよ? いくら大金持ちだからって、普通そんなとこへ妾にいくもんかしら? ほんでやりたい放題だったわりにはひとりも孕ませられなかった兄貴の子を、この娘が初めて授かったつーから当たり運も並じゃない。
ただねえ、これにはちょっとやばい噂が。(声を低めて)このチャチャちゃんの子、実はアニキの子じゃないんじゃないかって言う。じゃあ誰の子かっていうと、急浮上してきたのが最近アニキが取り立ててやってる石田三成とかいうヤツ。相当頭が切れるらしいんだけど、使いすぎたせいか、年の割には髪の後退が著しい。で、こいつ戦や折衝にはとっても使えるやつなんだけど、チャチャちゃんの前では一向にしまりがないというか。あれやれこれやれと言われて、ただなすがままにされてるという話。二十なるやならずやでオヤジとカタブツを手玉に取るとは、化け物としか言いようがないわね。まったく最近の学校はナニ教えてんのかしら?
子供を産んだことでさらに勢いを増すチャチャ。それに対していい加減ブチ切れ寸前のネネ。このまま行くといつか必ず血を見ることになるでしょーねー。二人ともなんだかふざけた名前だけど。

んで、このころ姑が亡くなりました。もういい年だったし。嫁と姑って仲悪くて当然、みたいなこと言われてるけど、うちはそんなんでもなかったわよ。それはもちろんあたしの人格がチョウよく出来てるから!なんだけど。
もうひとりアニキの妹のアサヒさんもお亡くなりに。たしかに気の毒だったけど、あのルックスで三回も結婚できりゃ上等な人生だったかも。ちなみに本当のダンナは一昨年のの仮面ライダーでクジャク怪人をやってたって話。

で、今回気づいたんだけど、ここんとこずっと話がアニキ主体で進んでるのはなぜ? これじゃまるで『サルと女と愉快な仲間』じゃない! 主役はあたしたちじゃないの!? 全然納得いかねーよ!! 大○静!
・・・・いけない、つい取り乱しちゃった。でも今度からはその辺ちゃんとしてほしいもんだわよ。っんとに。
え? そろそろ予告? えー(カンペ見ながら)次回はサル兄貴の家庭の事情について・・・ってまたじゃねえか!! そんじゃ今日はこの辺で。グッバイ青春!
20060908191401

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August 19, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑬

毎日あっついわね~ うィっす! チヨっす!!
ところでさあ、やっちゃったわねえ、小泉首相。えーとねー、んー、まーそのなんだ
去年のいまごろ壇ノ浦で息子さんが死んでたけど、あっちにはお参りに行かなくていいのかしら?

・・・・で、本日の「鬼嫁日記」参ります。
柴田一家をぶち倒したところまでは話したわよね。これでようやくアニキの天下と思いきや、もうひとり強力なライバルが浮上してきた。そいつは徳川組のドン、家康のダンナ。前に金ヶ崎で宿六が世話になった、あのおっさん。
柴田さんみたいな相手ってのははっきり言ってやりやすいのよね。考えも何もなしに、力押しで攻めてくるだけだから。だけんどこのダンナはどうにも手ごわい。あたりはとってもソフトなんだけど、腹の底じゃなに考えてんだかまったくわかんなくって。ついたあだ名が「タヌキ」って、本当そのまんま。この老獪さは小さいころ色々苦労してたことから来てるみたいね。お母さんは事情で早々に家を出されたそうだし、お父さんは部下の女に手を出して、その部下にやられたって話。ほんで本人はあっちこっちに里子に出されてたとか・・・ よくぐれなかったわね・・・

柴田さんが消えたあと、「どっちがトップに立つか」ということで、だんだん緊迫した空気が流れてきたわけ。少年マンガならここで「いよいよ竜虎のスーパーファイトが始まる!」とかアオリ文句が入るとこだけど、ぶっちゃけサルとタヌキじゃかっこつかないわよねえ。本当はわたし、ザルそばよりタヌキそばの方が好きなんだけどさ。
ダンナは織田のせがれのさえないヤツを味方にひきこんで、いよいよこちらにせめてきた。アニキも負けるもんかと対抗。だけどお互いいろいろ互角なもんだから、これがいつまで経ってもケリがつかない。結局アニキがウラから織田Jrを脅かして、ダンナと別れさせた。なんともすっきりしない決着だったわねえ。

この戦いでアニキは、どうもタヌキのダンナとは仲良くしといた方がいい、ということに気づいたみたい。同盟を結ぶべくタヌキ好みの女を送りつけることにしたんだけど、その女ってのがなんと自分の妹とお母さん。妹は前に部下と結婚させたあのお笑いの人で、部下とは無理矢理別れさせたんだってからひどい話。お世辞にも美女とはいえない自分の身内をプレゼントするっていうのも相当ぶっとんだ話だけど。
ところがねえ。この二人タヌキのダンナに気に入られちゃったみたいで。あのダンナ、相当趣味がマニアックだったってことかしらねえ・・・ この趣味を見抜いていたとしたら、アニキの知略も本当に大したもんだわ。

さて、この最中、わたしら夫婦はとうとう暖簾わけしてもらってでっかいビルを一軒もらったの。「豊臣組山内一家」の誕生ね。あ~、ここまでくるのはほんっとうに長かったわ。豪邸! 宝石! 海外旅行! カニ! 本当、夢じゃないかしら? 前に鍛えてやったアニキの甥っこもイケメンになって帰ってきたし、生意気だった宿六の弟も反省して戻ってきた。まわりのイケメン人口もちょっとずつあがってきて、もう言うことなし。我が世の春ってこういうことを言うのかしら? みなさんゴメンなさいね~
そいじゃ今日はこんなところで! さよなら人類!!
20060819173606

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July 29, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑫

みなさん、こんばんは。ういっす。チヨっす。
またちょい前の話で悪いけどさあ、やってくれるわよねえ、北○鮮。ひとんちシマにぼんぼこタマを撃ちこんでくれちゃってさ~ せめてもの救いは命中率がゼロに等しい、ってことかしら。まあうちの宿六もチャカの扱いにかけちゃあ、似たりよったりだけどね。

ほんじゃ今回の鬼嫁日記参ります。えっと、うちらと柴田一家が緊迫したムードになってた、つー話はしたわよね。今回はその辺の決着なんかを。
前にも話したけどさあ、この柴田さんて人、腕は立つんだけど、まあそれだけの人。だってさあ、いまどき「尊敬する人は?」って聞かれて、堂々と「高倉健」とか答える人なのよ!? 織田興業に入ったのも、ボスが石原プロ出身だったから、なんつー説もあるくらい。まあ要するに昔かたぎのヤクザってこと。
まあそんなだからアニキにおだてられたり、なだめすかされたりされてるうちに、気がつけば田舎の方においやられてたってわけ。ただびっくりしたことに、そんな不器用な柴ちゃんを見ているうちに、例のイッチーがよろよろっときちゃったみたいで、あれよあれよと言う間に再婚しちゃったのよ。あー、この娘にちょっとだけでも、「男を選ぶ才能」ってもんがあればねえ。こんな将来性皆無の結婚はしなかったでしょうに。
案の定追いつめるだけ追い詰めると、兄貴は柴田一家に総攻撃を開始。怖い男よね、うちのアニキも。そんなアニキにも極道らしからぬことがひとつ。それはアニキがイッチーにベタぼれだったってこと。男ってどうしてこうお姫様に弱いのかしらねー? アニキもきっと昔の宮崎作品とか、大好きだったに違いないわ。
で、そこで宿六に「イッチーを連れ帰して来い」とか命令したわけ。ただ困ったことにはイッチーってアニキに対してひたすらツンツンツンツンツンツン・・・・な性格な訳よ。兄貴の名前を伏せときゃいけないのに、堂々と宿六がばらしちゃったもんだから、イッチーは「死んでもこっから出ない」とか言い出して
けっきょく子供だけ逃がして、柴田夫妻は壮烈爆死。最近壮烈爆死が流行ってるみたいだけど、あれ近所に半端じゃなく迷惑だからやめたほうがいいわよ。
このとき生き延びたイッチーと前夫の子供に、「ちゃちゃ」とかいう冗談みたいな名前のコがいたんだけど、こいつがまた相当なタマでねー。そいつについてはまた今度話すわ。

さて、戦い終わって織田興業は完全に豊臣興業になり、宿六もいよいよ暖簾わけしてもらえるんじゃないかなー、と思ったわけよ。ところがどっこい恩賞は日当が500円上がっただけ。これにはわたしも宿六も怒り狂ったわねー。宿六なんか「もう極道やめて田舎で畑でも作る」とか言い出してさー。すねたくなるのもわかるけど、子供の教育費とか家のローンとか、いったいどうんすんのよ! そんなわけでキック一発でだまらしました。
それでもあいつまだ納得いかなかったらしくて、今度は実家の義母んとこにグチりに言ったのよ。そしたら案の定顔に青あざつけて帰ってきた。やっぱ姑も、極道のオンナよねー。さすがだわ。

どうもアニキの真の狙いは、宿六の忠誠心がどれほどのもんか見極めたかった、ということだったらしい。つくづく怖い人よねー。サルだけど。
こうして柴田一家は倒したものの、今度はさらに別の強敵がアニキの前にたちはだかります。これについてはまた次回。バーイ!ハドソン
20060729192312

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July 10, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑪

うい~っす。チヨっす
パッとしなかったわねえ。ジーコジャパン。あたし今回の敗因はズバリ、選手の高年齢化にあると思うの。ほら、あの大空翼さんとか、もういいトシじゃない? ドライブシュートも昔ほどのキレがないし。まあキン肉マンも流れ星銀も代替わりしたってえのに、未だに現役でがんばってるのはすごいけどさあ。

で、今日はボス亡き後の天下のスウセイ?と豊臣B組キチベエ先生の話。
本能ビル事件のときウチの宿六と兄貴は、広島に出張、じゃなくて遠征に行ってたの。ここの毛利組ってのがなかなかに手ごわくってさあ。知ってる人は知ってると思うけど、広島の極道ってけっこう気合い入ってんのよ。
さしもの兄貴も攻めあぐんでいたとき、なんと宿六が毛利組の組員のものらしき携帯を拾った。そしたら「親分、織田のやつ、くたばったそうですよ!」ってメールが入ってきたわけよ。たまげた兄貴と宿六は、2ちゃん○るとかみて、そのメールが本当らしいってことを確認。光の速さで毛利と手打ちして、ミッチーを討つべく中国自動車道を時速200キロで北上。まあミッチーのタマを取ったやつが織田興業の二代目ボスになるわけだから、兄貴としては手柄を他のだれかに取られるわけにはいかなかったのよ。だから移動中、一家のものにはトイレ休憩さえ許さなかったって。気の毒にもらしちゃった人も何人かいるみたい。
まあその甲斐あって豊臣一家はミッチー軍の急襲に成功。「こんなに早く!?」ということで動揺したミッチー軍はあっけなく総崩れに。ほんで戦場から離脱したミッチーは、地元の族だかチンピラと衝突。刺されてあっけなくあの世に行っちゃったんだって。こうなってみると、あの人もなんか可哀想よね~。死んだフリして坊主になった、っていう話もあるみたいなんだけどさ。
この時兄貴の最大のライバルとなったのが、前に話した武闘派の柴田さん。この人はこの時越後の方に遠征に行ってて、ボスの訃報も聞いてたんだけど、「サルは広島だし、余裕でわしの方が早く着くだろう」と余裕かましてたら、兄貴に先をこされちゃったってわけ。「ウサギとカメ」を地でいくような話よね~。その後柴田さんはボスの妹でアンチ豊臣のお市さんとくっついて、色々巻き返しを図ろうとしたんだけど、やっぱこういう頭を使う勢力争いとかむいてないひとなのよ。ぶっちゃけ筋肉バカだから。ことごとく兄貴に先手とられて、「織田興業」はだんだん「豊臣興業」へとシフトしていったわけ。

さて、このころ宿六も兄貴に天下とらせるために、日夜抗争にはげんでいたんだけど、そんな中ちょっとした事件があった。
みんな吉兵衛っておぼえてるかしら? 通称吉公。先代からうちに仕えている説教好きのおっさん。こいつ実は早くに奥さん亡くしてて、それ以後ずーーーーっと一人身だったのよ。「わしの女房はあいつだけ」なんてかっこのいいこと言ってたけど、早い話が「もてなかった」ってこと。ほら、あいつすぐ授業始めようとするから、そいでみんなひいちゃうわけよ。
ただこの時うちで雇ったメイドの中によくできた子がいてさあ。色々吉公の身の回りのこととかやってくれてたのよ。いぶかしんだわたしが尋ねてみたら、なんでも吉公がなくなった親父さんにそっくりだったんだって。そうとは知らない吉公は、「これでやっと再婚できる!」と勘違い&おおはしゃぎ。ところがねえ。このあと宿六は滝川一家に殴りこみにいくことになったんだけど、吉公はあまりにはりきりすぎて、出入りの最中にぎっくり腰が出ちゃったんだって。ほんで往生してるところに、タマを撃たれて、本当に往生するはめに。
さすがにこいつとは長い付き合いだったから、あたしも宿六もけっこうがっくりきた。あの人のまったりとした授業とか、はっきり言ってウザかったけど、聞けなくなるとまた淋しいものよね。また新シリーズとか始まらないかしら。

次回は柴田一家との決着とか、そのあたりをやります。♪さよーならーだけではー さびしーすぎーるからー
20060709202932


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June 19, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑩

こんばんはっす! チヨっす! このコーナーもとうとう10回目だわ。よく続いたもんねー
ところでさあ、やっちゃったわねえ、村上ファンド。ホリエモンもそうだけどさあ、やっぱ人間楽して儲けようとおもっちゃだめ。うちの宿六みたく、長ドス振り回して力ずくで奪ってこなきゃ。え? それも問題あるって?

えーと今回はあたしが一躍カリスマ主婦になった一件と、歴史に名高い「本能ビル襲撃事件」について。サクサク行くよ!
いつのまにやら宿六もそれなりに出世したんだけど、どーゆーわけかアタシたち、いまだにマイカーも持てなかったのよねえ。なぜかっていうと、子分たち食わしてく経費とかが馬鹿になんなかったからなんだけど
そんなある日子供を後ろに乗せて自転車こいでたら、前田さんちの嫌味な奥さんが車で脇を通り過ぎてったのよ。いま流行のレクサスってやつ? 「あーら山内さん、大変ねー」とか言って笑いながら。すんげーアタマに来たわよ
こうなりゃ思い切り高い車買ってやる!と心に誓ったわ。ただ問題はカネ。どっかから降ってこないかなーと思ったら降ってきたのよ。これが。こないだ死んだ叔父貴の保険。これが降りてきてさー。こんなこともあるもんねー。
そこへ帰ってきた宿六。「ちょっといい中古のベンツ見つけたんだけどさー。とても手が出ねーよ」って言うじゃない? あたしは宿六の前に降ろしてきたキャッシュぼーんと叩きつけて「おら、これで買ってこいよ」って言ってやったの。宿六ポカーンとしてた。そりゃいきなり大金が出てきたってのもあるだろうけど、アタシが宿六にプレゼントっていうのが信じられなかったみたい。自分で言うのもなんだけど。
でもいつまでもボーっとされてるのもウザイんで、「とっとと行けや!!」つってお尻ひっぱたいてやった。ようやく宿六も実感沸いたみたいで、「ありがとう。これで出入りの時もすぐに逃げられるよ!」って感激してた。
この話がどっからもれたのか評判になって、家田荘子さんとかシバとかいう爺さんが取材に来るようになったの。ほんであたしら夫婦は一躍世間の脚光を浴びるようになったわけ。うははは。見たかマツ公。

そんな我が家が超ハッピーだったころ、すんげー事件が起きた。なんとあのボスがやられたって言うじゃない!? ほんでやったのがあの明智さんだって!? あたしゃアゴがはずれそうになったわよ。これが下克上ってやつ? なんか戦国時代みたい!! 
でもねー、いま思えばいろいろ思い当たるフシはあった。ほらミッチーってインテリじゃない? まあ極道にはあんまりむいてなかったのよね。最初のうちは法律に詳しかったから、ボスも喜んで重宝してたけど、最近はぶつかりあう・・・っていうか一方的にミッチーがぶつけられることも多かったみたい。ミッチーも黙って「はいはい」って言っときゃいいのにクソマジメなもんだから、いちいち「それは違法です」とか「それではあそこに迷惑が」とか意見して、そのたびに張り倒されてたって話。それなのにボスときたら、翌日はけろっとして「おお、あれ頼むよ」なんて感じだから、こりゃたまったもんじゃないわよねー。
そんな日々が続くうちに、ミッチーのアタマはどんどん髪が薄くなっていったの。それを見てボスは「キンカンキンカン」「はげめ。ぎゃははは」なんて喜ぶ始末。ミッチーにしてみりゃ「だれのせいでこんなんなったと思ってんだあ!」ってとこよねー。コレが直接の動機ね。まちがいない。

そんなわけでボスがお忍びでホテルに泊まってるところへ、ミッチーはズバッと奇襲をかけたわけ。ボスはあっという間に追い詰められた。あの人が少しでも人の心がわかる人だったら、こうはならなかったでしょうねー。最後は手榴弾巻きつけて壮烈爆死だったそうよ。最後の言葉は「マイドリーム・フォーエヴァー」だったっていう話。
こうなってみるとあの人もちょっと可哀想。成り行きで天下統一しなきゃならなくなったわけだけど、本当はずっと横浜でチャカぶっぱなして騒いでいたかったんじゃないかしら。

その後もいろいろすったもんだがありまして。それについてはまた次回。アテブレーべ・オブリガード。

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June 03, 2006

戦国鬼嫁日記 ~大河ドラマ『功名が辻』より⑨

ういっす! チヨっす! いよいよ始まるわね~ ワールドカップ。みんなはジーコジャパンでは誰応援してる? わたしはねえ、もちろん中田・・・だったんだけど、こないだちょっと気になる噂聞いちゃってさあ。彼の趣味、じつは「ビックリマンチョコのシールを集めること」なんだって! 冗談かと思ったらどうもマジらしいのよ。もうクールなイメージが台無し。この話は聞かナカッタことにしとくわ。

えー、そいじゃ行きますか。今回の「鬼嫁日記」は織田興業の内部崩壊について。
このころ育ての父のおじさんが亡くなったり、ようやくあたしにも女の子が生まれたりといろいろ忙しかったんだけど、組の内部も相当やばいことになってたみたいで。はたからはわかんなかったでしょうね~。だっていよいよ全国制覇まであと二、三歩ってところで、飛ぶ鳥落とす勢いに見えただろうから。
ほら、ウチのボスってバリバリのワンマンじゃない? 組が成長してる段階ではそれも「頼りがいがある」って感じなんだけど、組織がいいかげん大所帯になってくると、それだけじゃどうにもなんないこともいろいろあんのよ。とくに大きなグループって、かかる費用も天井知らずだから。
ただでさえ苦しいそんな時に、安土ってとこにキンキラキンのど派手な自社ビルなんか建てちゃったもんだから、もう組の財政は火の車。しかもいっこうに周りの意見を聞く様子もないもんだから、傘下の組織には敵に寝返るやつらもちらほら出始めた。もちろんボスがそういう連中を許すはずもなく、裏切り者は片っ端から血祭りにあげられた。この世にはねえ、絶対におこらしちゃいけない人ってのがいるのよ。和田アキ子とか。
まあそれはわからないでもないんだけど、今度はベテランの幹部までどんどんリストラはじめちゃったのよ。「だってお前らもう使えないし」とか言って。さすがのあたしもそりゃヒドイ、と思ったわ。これでますますボスの人望はなくなっちゃった。キナくせえ~空気が安土ビルの中に流れ出してきたわけよ。
なのにそんなことおかまいなしに、大姉御と明智さんは昼メロをやりだす始末。ちょっと! あたしをさしおいてそういうことやんないでよ! 当然ボスは烈火のごとく怒り出すかと思いきや、これがまるで見て見ぬフリ。肝心な時にシオシオになってどうすんのよ! まあなんつーか、何にも気にしないようでいて、意外に繊細な人だったってことなのかしらねえ。

このころ売り上げをのばすために、組ではかなりあこぎな商売もやることになったもんで、宿六も相当落ち込んでた。貧しい家族を闇金まがいの商法でだましてさ、ちっちゃな子供から、布団ひきはがすようなことまでしなくちゃなんなくて。あーもー極道って、ホント因果な商売よねー。
そうそう、このころ長い付き合いだった竹中さんもお亡くなりに。この人はいろいろ利用させてもらったから、ちょいと心が痛んだけれど、あっちもあたしみたいな美女の役に立てて、けっこう嬉しかったんじゃないかしら? ただ、竹中さんの後任としてきた人が、まるでモアイみたいな顔だったのにはがっかりしたわねえ。竹中さんだって美形ってわけじゃないけど、かろうじて男前の部類に入るルックスだったから。なんで今年はこんなにオヤジ&ブ男ばっかりなのかしら? 去年まではジャ○ーズクラスがいっぱいいたっていうじゃない? 納得いかねーよ、N○K!!

そんなわけでいよいよ切羽詰ってきた織田興業。次回はあたしのヘソクリの話と、本能ビル事件まで・・・行けるかなあ。ま、予定は未定ということで! アウフヴィダゼーエン!(ドイツ語!)

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