適当掲示板52&インカ・マヤ・アステカ展報告
ようやく猛暑もあけたようですが、みなさまお変わりないでしょうか。ご意見その他ありましたら、こちらにお願いいたします。
今回はとらねこ様からのもう一個の宿題である「映画バトン」をやる予定でしたが、ぼやぼやしてる終ってしまいそうなんで、こちらを先に回します。とらねこさま、申し訳ありません。もう少々お待ちください。ムチはやさしめでお願いします。
あの「ナスカ展」から一年(でもまだ国内を転々と回っているらしい)、上野に再び南米からの風が吹いて参りました。「インカ・マヤ・アステカ展」、先日行ってまいりました。この三つの文明、場所や年代が比較的近しいため、具体的にどう違うのかとかよくわからなかったんですが、先日のNHKSPやこの展覧会のおかげで大体把握できたような気がします。順を追って感想を述べてみます。
公式サイトはこちら
http://www.3bunmei.jp/index.html
☆マヤ
中米のユカタン半島を中心に西暦前400年ごろから西暦1400年くらいまで栄え続けた文明。小さな都市国家が合従連衡と興亡を繰り返し、統一されることはなかったそうです。
「マヤ」といえば思い出すのは『アポカリプト』にも登場した階段式ピラミッドの数々。そして妙にカクカクした独特のアート。会場にもモビルスーツのようなモビルアーマーのようなものがいろいろ置いてありました。なかには何が書いてあるのかわからんものも(笑)。ガラスの仮面はありませんでしたがヒスイの仮面(重そう・・・)はありました。
☆アステカ
14世紀から16世紀に現在のメキシコ中央部に栄えた文明。祭壇で心臓を抉り出していたというおっかない風習で知られています。彼らはそうしないと太陽のエネルギーが尽きてしまうと考えていたそうで。そうした残酷趣味とあっけらかんとしたイメージが混ぜ合わさったアートは、三文明の中で一番ぶっとんでおりました。
『ジョジョの奇妙な冒険』に出てきた石仮面もあり。くれぐれもかぶらないように。
☆インカ
現在のペルーを中心に興った巨大な帝国。13世紀から16世紀ごろまで栄えました。天空の都市、マチュ・ピチュや独自のミイラ文化などで知られています。地域の人々はミイラをきれい着飾ったりして楽しんでいるそうですが・・・・ 死体を着せ替え人形にして遊ぶんじゃない! そのせいか、こちらのミイラってエジプトのものよりももっと生々しい。毛髪などもしっかり残っておりますし。その手のものが苦手な人にはおすすめできません。会場出口では精巧な「ミイラ・フィギュア」が販売されておりましたが、明らかに何か間違ってると思います。
これだけ場所と時空が隔たっているのに、エジプトと共通の要素・・・太陽、ミイラ、ピラミッドなど・・・がいろいろあるのが興味深いですね。で、「実は関係あったんだよ!」と主張したのがちょっと前にベストセラーになった『神々の指紋』なわけですが。
ただ太陽自体を神と崇める文明が多い中、太陽を一種の「装置」のように考えていた(アステカ)のは独特だな、と思いました。また、マヤ・アステカには「車輪」がなく、インカには「文字」が存在しなかったそうですが、それなのにあれだけ大した文明を築いたというのは驚きの一言であります。
雄大な自然を背景に子供のような無邪気さと残酷さを併せ持つ中南米の文明。興味のあるひと、持たれたひとはどうぞ足を運ばれてみてください。会期は今月24日まで。
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