February 19, 2019

帰ってきたウルトラウーマン ロブ・マーシャル 『メリー・ポピンズ・リターンズ』

昨年からパディントン、ピーターラビット、プーさんと英国の名作童話の映画化か続いてますが、あのご夫人も55年ぶりに映像の世界に帰ってこられました。『メリー・ポピンズ・リターンズ』、ご紹介します。

困っている子供たちのもとにやってきて救いの手を差し伸べる魔法の子守メリー・ポピンズ。かつて彼女の世話になったバンクス家の長男マイケルは今では自身が三児の父となり、家庭のことで悩みの絶えない日々を送っていた。そんなマイケル一家のもとに時空を超えて再びあの不思議なレディが天から舞い降りてくる。

さきほど「プーさん」をあげましたが、なんでかこないだの『プーと大人になった僕』といろいろ重なってしまった本作。前作の主人公がいいおっさんになってたり、そのおっさんが仕事のことできりきり舞いしてて子供とうまくいかなくなってたり。そしてそんな彼の元に幼いころの懐かしい知人が訪ねてきたり、不思議な世界を思い出したり…というあたり。ディズニーさんももう少し企画をずらせなかったものかとは思いますが、なんか偶然重なっちゃったんでしょうね。

プーさんと違うのはメリーさんは一応人間であり、クールでかっこいいということです。結局わたくし前作は未鑑賞で臨んだのですが、メリー・ポピンズさんというのはもっとふんわかした癒し系のおばさんだろうと勝手に想像してました。ところがどすこい、メリーさんは子供たちにも厳しいところは厳しく、滅多に表情を崩しません。それでも時折ちらりと優しさをのぞかせ、事件が解決すると別れのあいさつもなくまた新たな任地へと旅立っていく… まるでハードボイルドのヒーローみたいです。そんなメリーさんを『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『ボーダーライン』で銃をガンガンぶっ放してたエミリー・ブラントさんが好演しておられました。

わたしがこの映画を観ようと思った動機のひとつは、いまどきのディズニー映画にしては珍しく非CGのアニメと実写を組み合わせたビジュアルが面白そうだったから。少し前に『ポピンズ』原作者を題材にした『ウォルト・ディズニーの約束』という映画があったんですが、それによりますと原作者トラバース夫人はアニメが嫌いなのに『メリー・ポピンズ』の1シーンにアニメのペンギンが出てきた時にたいそうお怒りになられたとかw さすがに当時の撮影技術で「踊るペンギン」を出すのは不可能だったと思うので、致し方なきことだったんでしょうが…
で、それから50年。いまではCG技術の発達により不可能な「実写映像」というのはほぼなくなりました。だのにあえて絵アニメをふんだんに入れまくるという皮肉w 原作者様がご覧になったらまたしても青筋を立てられたと思いますが、あの画風というか画質、最近見なかったのでとても懐かしい気分になりました。

バンクス家のかつては長男、いまではお父さんのマイケルを演じるのはベン・ウィショー。わたしはどうしても『パフューム』の異常殺人犯を思い出してしまうのですが、子供の前で強がりながら陰で泣いてる優しいお父さんもなかなか似合ってました。彼は「パディントン」の声もあててましたし徐々にハートウォーミング系への転身を図っているのかもしれません。

ディズニー実写化の波はとどまることなくこれからま『ダンボ』『アラジン』『ライオン・キング』などが控えております。結局全部つきあってしまいそうな気がします…

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February 18, 2019

決定! 第8回人間以外アカデミー賞(2018年度公開作品から)

なぜ、アカデミー賞は人間にしか与えられないのか。そんな発想から生まれた「人間以外アカデミー賞」。限りなく自己満足に近い企画ではございますが、今年でもう8回目を迎えます。例によって賞金も賞品もありませんが、はりきってまいりましょう! それではゲノムの少なそうな連中から。

☆細菌・微生物部門 『ヴェノム』よりシンビオート
これは厳密には菌でもウィルスでもない気がしますが、ほかにそれっぽい候補もないので無理やり受賞といたします。しょっぱなから厳しいです

☆植物部門 『アベンジャーズ/インフィニティウォー』『シュガーラッシュ/オンライン』よりグルート
すっかり反抗木に突入してしまったグルートくん。果たして『エンドゲーム』での出番はあるか?

☆昆虫その他の無脊椎動物部門 『ムタフカズ』よりゴキブリの群れ
ゴキブリが受賞するのは初めてかな? 他候補に『アントマン&ワスプ』のアリさんたちや『カニとタマゴと透明人間』のカニさんたち

☆魚類および海生哺乳類部門 『MEG ザ・モンスター』よりMEG
サカナだなんて思ったら 大間違いよ モンスター

☆両生類・爬虫類部門 『ランペイジ』よりワニ怪獣
これまたこれくらいしか思いつかなかった… あ、ファンタビのナギニさんもいたか

☆鳥類部門 『ペンギン・ハイウェイ』『皇帝ペンギン ただいま』よりアデリーペンギン
他候補にピーターラビットでふっとばされてた小鳥たち

☆犬猫小動物部門 『ピーターラビット』よりピーターラビット
今年も激戦区でした… 『犬ヶ島』のみなさん、『未来のミライ』のユッコ、『ボヘミアン・ラプソディ』の猫さんたちなど忘れがたい面々がいっぱい

☆草食・牧畜系動物部門 『スリー・ビルボード』二出てきた鹿
これくらいしか思いつきませんでしたw 何か忘れているような…

☆肉食・野獣系部門 『パディントン2』よりパディントン
ほかにも『プーと大人になった僕』『ブリグズビーベア』など、近年まれに見る熊大活躍の年でありました。クマ以外ではブラックパンサーさんなど

☆類人猿部門 『ランペイジ』より白ゴリラ
他候補に『ニンジャバットマン』の猿軍団、ゴリラグロットなど。ウキー!

☆恐竜・絶滅した動物部門 『ジュラシック・ワールド 炎の王国』よりT-REX
こちらはジュラシックさんちの独壇場です。個人的にはパキケファロサウルスさんの頭突きに大興奮でした

☆妖精・伝説の生き物部門 『リメンバー・ミー』よりケツアルコアトルっぽかったなんか 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』より騶虞
W受賞。ファンタビには河童も出てましたね

☆怪獣部門 『GODZILLA 決戦機動増殖都市』『GODZILLA 星を喰う者』よりアースゴジラさん
賛否両論激しいアニメゴジラでしたが、一年に渡る激闘をねぎらって

☆人でなし部門 『シェイプ・オブ・ウォーター』のマイケル・シャノンさん
今年は心に残る殺人鬼とかマッドサイエンティストがいなかった… (あくまで映像の中で)がんばってください

☆ゾンビ・吸血鬼・妖怪部門 『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人さんと『カメラを止めるな!』のゾンビさん
これまたW受賞。後者は正確にはゾンビではありませんが何か賞をあげたかったので

☆神様部門 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』よりサノス
宇宙猿人からもはや全能の存在となった佐野さんが見事に受賞。他候補にガンダムフェネクス

☆悪魔部門 『へレディタリー』のなんかと『来る』のなんか
『へレディタリー』はこわすぎてわたし観てないんですが

☆ロボット部門 『レディプレイヤー1』よりアイアンジャイアント 『パシフィック・リム アップライジング』よりジプシー・アベンジャー
前者は完全にわたしのひいきです。他にマジンガ―Z、『ハン・ソロ』のオネエぽかったあいつ

☆宇宙人部門 ここはやっぱり『ザ・プレデター』のプレデターさんで
『スカイライン 奪還』の掃除機宇宙人さんや『ヴァレリアン』の皆さんも素敵でした

☆正体不明部門 『グリンチ』よりグリンチ 
でしょうか。ほかに『ルイスと不思議な時計』の椅子や『来る』のなんか

そして栄えある大賞は
『レディ・プレイヤー1』の皆さんです
Rp_poster「俺はガンダムでいく!」 この言葉に胸躍らないオタクがいましょうや。年末には同じ趣向の『シュガーラッシュ/オンライン』もありましたが、サービス的にはこちらの方が上だったと思います。


途中でも書きましたが、2018年は特に熊が強かった印象。今年はこれからダンボやアラジンの精、バンブルビーなどの活躍が楽しみです。年号が変わっても動物・怪物のみなさん、元気でまいりましょう! 人間以外アカデミー賞でした


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February 13, 2019

幽霊はひとりぼっち デヴィッド・ロウリー 『ア・ゴースト・ストーリー』

Ags1風変わりな傑作をおおく送り出している製作会社「A24」。その中でも数々の映画祭で賞に輝いた鳴り物入りの作品を、ようやく拝むことができました。『ア・ゴースト・ストーリー』、ご紹介します。

すこし擦れ違いこそあるものの、仲睦まじい一組の夫婦。だが夫はある日自動車事故であっけなくこの世を去ってしまう。しかしの霊はこの世にとどまり、妻を静かに見守り続ける。

と書くとどうしても思い出すのは名作『ゴースト NYの幻』。ただベタベタな恋愛ものだったあちらに比べ、こちらはかなりシュールなタッチです。まず幽霊のデザインがなんともシンプル。丸目のついたシーツをすっぽり羽織っているだけで、「オバケのQ太郎」を彷彿とさせます。そういえば子供の絵本に出てくるオバケってこういうシルエットのものが定番だったような。お化けと幽霊は厳密には違うものかもしれませんが。

そんな風にビジュアルこそ滑稽ではありますけど、「ストーリー」の方はギャグもほとんどなく淡々と進行していきます。幽霊さんの孤独をひたひたと共感させるような作り。この辺は『ゴースト』というより手塚治虫の『火の鳥 未来編』に近いものがありました。悠久の時をただ一人で生きていかねばならない主人公の悲劇。漫画と映画の違いこそあれ時間の無情さと無限さを強く感じさせてくれる二作品です。

「時間」と書きましたがこの配分がまた独特でした。おくさんが黙々とパイを食べてるシーンを5分くらいかけて撮ったかと思えば、あるくだりでは時間が数十年ジャンプしたりする。そんな風にすることで時間に対する感覚の不確かさを表現したかったのか…というのは考えすぎか。

途中ある面倒くさいやつが、パーティーの席上で「ぼくらはみんないずれ消滅してしまうんだから存在に意味なんてない」みたいなことを言います。この映画はそれを否定してないと思うのですが、なぜか作品からは不思議なあたたかみや優しい視線を感じます。愛情豊かな人が弱弱しく咲いている小さな花に抱くようなそんな感情がこめられているような。
そんなひとりぼっちの幽霊を、ほとんどシーツをかぶったまま『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が記憶に新しいケイシ―・アフレックが好演しております。この2作ですっかり「幸薄い寡黙な男」というイメージが自分の中で定着してしまいました。つい先日監督作『Light of My Life』が海外で公開されたようですが、どんなものを撮ったのか気になります。

どういうわけかタイトルのよく似た(でもまったく関係ない)『シシリアン・ゴースト・ストーリー』という映画も近々遅れてこちらにやってきます。こちらはマフィアがらみのシビアな話のようで。でも雰囲気良さげなのでたぶん観ると思います。

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February 08, 2019

モイといえばモイと答える マリヤッタ・クレンニエミ/サーラ・カンテル 『オンネリとアンネリのふゆ』

サンタクロースとムーミンの国、フィンランドで書かれた名作童話の映画化。ふたりの少女の日常と冒険を描いた『オンネリとアンネリのふゆ』、ご紹介します。

それぞれの家庭で面白くない思いをしていた少女オンネリとアンネリは、あることがきっかけで建築家「バラの木夫人」からかわいらしい家を譲られ、そこで二人面白おかしく暮らしていた。
ある雪の晩、バラの木夫人を訪ねて小人の一家がやってくる。なにかとねらわれやすい小人一家を守るため、オンネリとアンネリは夫人が来るまでドールハウスにかくまうのだったが…

実はこの作品、シリーズ2作目にあたります。1作目は昨年6月に公開された『オンネリとアンネリのおうち』。こちらでは公開されなかったので『~のふゆ』を観る前に予習しておこうと思ったのですが結局バタバタしていて観られませんでした。というわけで、ネットであらすじを調べて想像で補いながら臨んだのですがまあなんとかなりました。

こういってはなんですが、オンネリもアンネリもとりわけ目立つところや変わったところがあるわけではなく、ごくごく普通の遊び好きで純真な性格の女の子。強いて言うならばこまめにクルクル変わる衣装がかわいらしい。ついでにふたりのお家の調度品や内装、隣近所の住人たちまでいちいちキュート。そんな風にかわいらしがかっつまった絵本のような映画でした。わたしがとりわけキュンとなったのは例の「モイ!」というあいさつ。うわさには聞いてましたが、お人形さんのような嬢ちゃんたちが「モイ!」「モイ!」と言うのを耳で聞くと萌えずにはいられませんでした。わたしはおっさんですけど実際にこのあいさつ使ってみたいなあ… モイ! モイモイ!! …失礼しました。

そんなかわいらしさにさらに花を添えるのがゲストキャラらしき小人さんたち。その物珍しさゆえ人間に狙われる…というあたりはジブリで映画化された『狩りぐらしのアリエッティ』をおもいださせます。ちなみに『アリエッティ』の原作が1950年代、『オンネリとアンネリ~』の原作が1960年代。『アリエッティ』の方がやや先んじてますが、たぶん偶然重なっちゃったんだろうと思われます。
この小人ら、アリエッティらとは違ってそこそこ文明的な生活をしているのが特徴。いっぱしに自動車まで所有しています。このおもちゃみたいな車がひょこひょこ走り回る様子がなかなかツボでございました。
その小人をねらういわゆる「悪役」となる女性もそんなに悪人ではなく、「もうすこしいい暮らしがしたいな~」と思願ってちょっと暴走してしまうくらいの人。ついでに無駄に美人。自分の過ちにきづくとすぐに反省してしまうあたりがまた心地よかったりします。

このシリーズは全4作を計画しているそうで、たしかちょうど今日から始まったノーザンライツフェスティバルという北欧作品を扱った映画祭で、3作目の『オンネリとアンネリのひみつのさくせん』が上映されてます。こちらは一般公開の予定はなくそちらでの限定上映とのこと(…)。スチールを見たら主演の嬢ちゃんたちがもうすっかり大きくなってました。だもんでいま製作中の完結編ではまたあらたな子役がキャスティングされてるとのことです。いずれこれらも配信かレンタルで観られるようになるのでしょうか。

ちなみに自分がこれまで観たフィンランド映画って何があったかと思って記事検索してみたら『ル・アーブルの靴磨き』『ビッグ・ゲーム』『アイアン・スカイ』くらいしかありませんでした。地方に住んでるとあまり北欧の作品って劇場で観る機会がないのでかかったら積極的に鑑賞していきたいものです。とりあえず次は電話だけで事件を解決するという『ギルティ』というデンマーク映画を楽しみにしております。

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February 05, 2019

 硝子の執念 ナイト・M・シャマラン 『ミスター・ガラス』

かつてそのジャンルが絶滅しかけていたころ、『アンブレイカブル』でアメコミ映画に挑んだシャマラン。19年の時を経ていま再び彼がアメコミに帰って来ました。シャマランの集大成とも言える『ミスター・ガラス』、紹介いたします。前作というか第二部にあたる『スプリット』の感想はこちら。

決して壊れない体を持ち、ひそかに自警団を続けていたデイビッド・ダン。ガラスのようにもろい体と天才的な頭脳を持つ犯罪者ミスター・ガラス。深い因縁で結ばれた二人は恐るべき身体能力を秘めた怪人「ビースト」の誕生をきっかけに再会。ビースト共々三つ巴の激しい戦いを繰り広げる。

…と書くといかにもコテコテのアメコミ映画という感じですけど、序章部分が終わるとどんどん奇妙な方向へ話が進んでいきます。『アンブレイカブル』がちょっとひねったヒーロー物語だとすれば、本作品は同じジャンルでありながらねじりん棒くらいにぐるぐると螺旋を描いているイメージ。それを特に印象付けているのが第4のキャラクターであるいけすかない女医さん。彼女は3人を向こうに回して「あなたたちは自分が特別な存在だと思い込んでるけどそれは錯覚だから」ととうとうと高説を垂れます。というわけで三人の怪人はお互いがぶつかる前にまず自分のアイデンティティを問われることになります。そんなやり取りを観ていてわたしはUFO研究家の矢追純一氏とオカルトハンター大槻義彦教授の激しいバトルを思い出しました。まあシャマランファン(シャマラニスト)が肩入れしたくなるのは当然矢追さんの方ですよね。
そう、これはアメコミファンとと同時に『ムー』誌とかそういうのが大好きな人々への応援歌でもあります。UFOとかネッシーとか超能力の話とかすると大抵の人は鼻で笑いますけど、全部存在するんですよ! …というかいたら楽しいですよね。
思えば初期シャマラン作品も幽霊や宇宙人などその手のものの存在を疑わせつつ、最後は「実は本当にいるんです!」というものが多かった。「実はやっぱり偽物でした」という・・・・・・のような例外もありますが。ともかく以前のシャマランがちょっと戻ってきたような気がしてうれしゅうございました。

そしてこの映画がすごいのはやはり19年前の作品の続編であり、後付か当初からの予定なのかはわかりませんが、19年時間を置いて寝かした意味がちゃんとあるということですね… こんな気の長い映画マジックはお目にかかったことがありません。
で、このマジックを堪能するにはだいぶ前に作られてそれほどメジャーでもない『アンブレイカブル』を観ておかなくちゃいけないわけですよ。わたしのようなオタクやシャマラニストならともかく、今の若い人には厳しいはずです。ところが自宅を抵当にまで入れてシャマランが挑んだこの博打は大当たり。全米で3週連続第1位というヒットぶりです。もしかしてアメリカの学校ではシャマラン作品が義務教育なのか、金ローのジブリ並に定番の存在なのか… もはや彼の国はシャマラニストたちに占領されてるのかもしれません。おそるべし。

さて、これを機にMCUのようにシャマラン不思議ユニバースでも展開されるのかと思いましたが、この三部作はきっちりこれで終わりだそうで。なんでもシャマランは自作の権利をほとんど自分で有していて、その理由は「続編を作らせないため」なんだとか。そこまで続編嫌いのシャーミンが自分にとって禁じ手とも言えるトリロジーに挑んだのはなぜなのでしょう。うん、きっと自分の中のルールより「こんなアイデア思いついたんだけどやってみたい!」欲が勝ったということなのでしょうね。
しかしやっぱりせっかく広がりを見せ始めたシャマラン・ユニバース、が「あ」という間に収束してしまうのはさびしい。主要キャラたちもあんなことになってしまいました。ですがこれだけは言っておきたい。「アメコミにおい人気キャラは軽率に復活するもの」 この思い、どうかシャマランに届きますように…
『ミスター・ガラス』はまだ全国の映画館で上映中。あと1週が山場かな~

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January 29, 2019

センシ、シカリオしなさい! ステファノ・ソッリマ(テイラー・シェリダン) 『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』

『メッセージ』や『ブレードランナー2049』のドゥニ・ビルヌーブ監督がベニチオ・デル・トロを主演に据え、凄惨なメキシコ麻薬戦争を描いた『ボーダーライン』。しかし1作ではやりたりないことでもあったのか、脚本家テイラー・シェリダンが再びあの暗殺人をカムバックさせて来ました。『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』、ご紹介します。

メキシコから密入国してきたテロリストによる連続自爆テロ。業を煮やした米国政府は麻薬組織にくわしい暗殺者アレハンドロを再び雇い、メキシコで組織同士の戦争を起こさせることでテロリストのルートを断とうとする。その引き金としてアレハンドロは麻薬王の娘イザベルを誘拐するが、計画は思わぬ方へ転がっていく。

前作の感想はこちら。ひさしぶりに読んでみたらヴィルヌーブ作品としてうんたらかんたらと書いてましたが、続編を観て少々考え直しました。これ、どっちかというと脚本家テイラー・シェリダンがメインの作品ですね。今回監督変わっちゃいましたし…
で、テイラー・シェリダンとは何者か。自分も最近名前覚えたんですけど、脇役俳優からネットフリックス映画『最後の追跡』や『ボーダーライン』で脚本家として注目を浴び、『ウィンド・リバー』では監督デビューも果たしております。テキサスの牧場で育ったという背景ゆえか、3作通じてアメリカの辺境・国境で貧しいながらも必死で生きる人々にスポットをあてています。残酷な現実を直視しながらも、その中にほんの少し優しい視線を織り交ぜるのが上手な作家ですね。あと理不尽なことに対し毅然と立ち向かう女性が好きみたいです。

原題は前作に引き続き『Sicario: Day of the Soldado』となっております。シカリオというのは先の記事でも書いたようにユダヤ人の暗殺者のことです。ただ今回は『ボーダーライン』という邦題が非常によく作品の本質を表していると思いました。このラインとは米国とメキシコの間にひかれた国境のことであり、人でなしと人でありの境目のこともさしております。その二つの線を越える越えないで多くの命が奪われたりします。

そしてとっくに人でなしのエリアに踏み込んでいるアレハンドロさんですが、1作目の時と比べてやや変化が生じているような。以前は復讐のためならどんな手段も択ばない悪鬼のような印象さえありました。今回も政府の命令とはいえけっこうひどいこと色々やらかしてるんですが、巻き込まれたイザベラに対しては優しい態度を崩しませんし、命がけで守ろうとします。彼女は間接的にアレハンドロの家族を殺した顔役の娘であるにもかかわらず、です。ひとまず復讐を果たしたことでそのむなしさに気付いたのか。エミリー・ブラント演じる捜査官との出会いが何か影響を及ぼしたのか。

以下はラストまでネタバレしてますのでご了承ください。

この映画、ピンチを脱したのかどうかもわからないところで突然話が飛び、「どうなってるの?」と観客を当惑させたところで突然の幕となってしまいます。どうもこれまた続編へとつなぐ流れのようなのですが、あーーーーー 本当にもうやめてくださいよそうゆうのーーーーーーーーshock そういえば『最後の追跡』『ボーダーライン』『ウィンド・リバー』で監督は「フロンティア3部作」と称しているとか。トリロジーが錯綜していてややこしいですね。シェリダン先生は現在テレビシリーズ『イエローストーン』でお忙しいようですが、『ボーダーライン』の続きもお待ちしております…

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January 28, 2019

すけすぎちゃって困るの~ ハリー・クレフェン 『エンジェル、見えない恋人』

Amk1ONE WAY! SO FAR AWAY! STAND BY ME ANGEL~♪ いきなり歳がばれそうな出だしですが、本日はベルギー発の風変わりな天使ちゃんの映画『エンジェル、見えない恋人』をご紹介いたします。

親がイリュージョニストだったゆえか、生まれた時から透明人間だった少年エンジェル。彼を感知できるのは療養中の母親だけなので、エンジェルにとって世界は長い間病院の一室のみだった。しかしある日窓から同い年の少女を見かけたエンジェルは吸い寄せられるように彼女に近づいていく。驚いたことに少女はエンジェルの存在を感じ取る。それは彼女が盲目ゆえに目に囚われない感覚を有していたからだった。

普通透明人間になるには怪しげな薬を飲むとか危ない実験をするとかそういったプロセスを踏むものですが、赤ちゃんのころから普通に透明だったという例は『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部くらいしか知りません。そんな出だしからわかるように、SFというよりかは童話風、アート系のお話であります。製作は『ミスター・ノーバディ』や『神様メール』などのジャコ・ヴァン・ドルマル。確かにこの風変わりな着想はジャコ氏のそれと通じるものがあります。一方で話がこんがらがらずシンプルにすすんでいくあたりは監督独自のカラーでしょうか。

上のポスターを見ますとかなりかわいらしいというかメルヘンチックなムードでございますけど、少年少女が大人になっていくとだいぶセクシャルなシーンも多くなってきます。ただエロシーンもこんだけ堂々とみずみずしく撮られるとあまりいやらしさを感じません。そんな風にエロとアートの境界線についても考えさせられたり。いずれにしてもそういった体当たり的なエロシーンを一人でえんえんと演じておられた主演女優さんには頭が下がります。

見えない体を持つ少年と、見えないゆえに「見る」ことができる少女。やはりテーマは「目に映るものだけがすべてではない」「純粋な愛は視覚に囚われない」といったあたりでしょうか。そんな文芸的な主題が少年漫画のラブコメのように主人公に都合のいい感じで進んでいきます。「人から見えない」ことはかわいそうではありますが、隣に気立てのよい美少女が引っ越してきて一途に自分を慕ってくれるというだけで1千兆円くらいお釣りがくるのでは。ずるいよなあああああ!! こういう皮肉でも悪魔的でもない、全体的に人の好さが感じられるストーリー、欧州アート系ではちょっと珍しいですね。

観ていてわたしが思い出したのはチェコのアニメ作家ポヤルがてがけた『ナイト・エンジェル』という作品。事故で視力を失った青年は暗闇の中手探りで周囲の状況を探っていきます。そして彼が触れると初めてその物体が明るく映し出されるというコンセプト。こちらに道がありますんで気になった方はください。約18分です。

「見えない恋人」という点では先ごろ『ア・ゴースト・ストーリー』という映画も話題を呼びました。こちらも観て来たので近々感想書きますです。

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January 18, 2019

燃えよドラゴ スティーヴン・ケープル・Jr. 『クリード 炎の宿敵』

ようやく今年初鑑賞の映画の感想です。ロッキーの魂を受け継いだ新世代ボクサーの戦いを描いた第二弾『クリード 炎の宿敵』についてだらだらと書きます。1作目の感想はこちら

前作での激闘からしばらく後、ついにアドニスはヘビー級王者の地位を掴み取る。しかし栄光に酔いしれる間もなく、次なる挑戦者ヴィクターが現れる。彼こそはかつてリングの上でアドニスの父、アポロを死に至らしめたイワン・ドラゴの息子であった。復讐心に駆られ挑戦を受けたアドニスだったが、トレーナーのロッキーがその試合を避けることを勧めたため二人の間には溝が出来てしまう。

というわけで前作以上に『ロッキー4(炎の友情)』をひきずっている本作品。『4』は「アメリカ万歳! すばらしいUSA!」という感じで作られた映画でしたが、あれから30年。スタローンもだいぶ心境に変化が生じたのか、そういったプロパガンダとは無縁の、ライバルの心情にもだいぶ寄り添ったストーリーとなっていました。復讐に燃えるアドニスをやんわりとたしなめるロッキー。リングにあがる目的はもっと崇高で純粋なものでなくてはならないということでしょうか。「ボクシングは相手を憎んで憎んで憎み切らないとやってられないスポーツ」なんて話も聞きますが。ともあれ亡父の後を追ってボクサーになったアドニスは『がんばれ元気』を、厳父に鍛えられて同じ道を歩むヴィクターは『巨人の星』を連想させて少年漫画ファンとしては燃えるところです。

パパドラゴを演じるのはもちろん『4』と同じくドルフ・ラングレン。たしかこのあと『レッド・スコルピオン』というランボーみたいな映画で「スタローン、シュワルツェネッガーに次ぐ第三の筋肉スター!」みたいな売り方をされてましたが、ヴァンダムと共演した『ユニバーサル・ソルジャー』以外はそんなにぱっとした活躍がなかったような。あと何気にアメコミ映画がほとんどなかったころに『パニッシャー』を演じたりもされてますね。若いころはしゅっとした美青年でしたが、その後厳しい人生を歩まれたのか『エクスペンダブルズ』ではすっかり怪獣みたいな顔つきになってしまいました。まあその方がますます星一徹っぽくてよかったと思います。

主演のマイケル・B・ジョーダンも変わらぬ…というか『ブラックパンサー』のキルモンガーを経たせいか一層ファイターとしての凄みを感じさせてくれました。『クロニクル』『ファンタスティック・フォー』のころのガリベン優等生の面影はもうありません。彼の忍耐し、躍動し、鍛錬する筋肉がただひたすらに美しい。その肉体だけでも観る価値はある映画です。

以下はラストまで完全にネタバレしてるのでご了承ください。

わたくしボクシング映画・漫画の傑作には、敗者を美しく描いたものが多いと思うのです。6作中もっとも評価の戦い『ロッキー』1作目がそうですし、『クリード チャンプを継ぐ男』もそうでした。漫画でいうなら『あしたのジョー』がありますし、初期の『はじめの一歩』も敗れていったライバルたちを本当に魅力的に描いていたと思います。やっぱり栄光をつかんで超ハッピーに終わる話より、負けはしたけど全力を尽くして悔いなく静かにリングを去っていく姿の方が心に残りやすいのです。
本作品でいうと前半こそ「敗者」はアドニスなので彼を俄然応援したくなるわけですけど、ドラゴ親子のなめた辛酸や負けられない事情が伝わってくると、なんだかライバル側にも肩入れしたくなってきてしまいました。もうどっちも勝ち…というかドローでいいじゃん!と。しかしストーリーの構造上ヴィクターがもう一度勝つことはないのです。二度までも母に裏切られたヴィクターの哀しげな表情を見た時、「いやー、今回は泣くまででもないかな」とか思いながら観てたのに突然鼻水がブシュッとロケット噴射してしまいました。あと勘違いかもしれませんが、お母さんがそんなにも簡単に自分を見限ったのに対し、アドニスが逃げずに真摯に向かい合ってくれることがすごく嬉しくなったのでは。そんなことを想像したらさらに鼻水が爆散してしまったのでした。

監督が変わった二作目というのはダメダメになることが多いですが、『クリード 炎の復讐』はこの例にあてはまらなかったようです。よかったよかった。スタローンは次は終わったはずの『ランボー』やシュワとの共演作『大脱出』の続編が待機している模様。ドルフさんには来月早くも『アクアマン』で再会できます。お二人ともまだまだ元気いっぱいで頼もしいかぎりですね!

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January 15, 2019

クワガタから時計まで 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』

平成ももうじき終わりですね… 昨年最後に観た映画は平成に別れを告げるかのような、そんな作品でした。『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』ご紹介します。

仮面ライダージオウこと常盤ソウゴはある時自分の記憶が消滅したり回復したりしてることに気付く。その現象は彼だけでなく仲間のゲイツやツクヨミにまで及び始める。原因を探るうちにソウゴは仮面ライダービルド・桐生戦兎と再会し、何者かが時空改変を企んでいることを突き止める。

当ブログでも初期は熱く語っていた平成ライダー。いつのまにやらとうとう20作に突入してしまいました。使われたモチーフを順にあげていくとクワガタ、龍、龍とカード、携帯とφ、トランプ、鬼、カブトムシ、電車と昔話、吸血鬼、バーコード、USB、メダルと動物、宇宙飛行士、魔法使い、鎧武者とフルーツ、自動車、幽霊、医者とゲーム、化学実験、時計…とよくいえばバラエティに富んだ、悪くいえばカオスすぎるラインナップです。まあそんだけ毎年東映さんが飽きられないように、マンネリに陥らないように試行錯誤を続けたということなのでしょう。

大集合映画はこれまでも何本か作られてきましたが今回は「平成最後」「20作記念」ということがやけに強調されていたので、かつてなく感傷的になってしまいました。劇中でクウガのことを「そんな昔のライダーよく知ってるね!」とか言われてましたけど、(え…そんなに昔かな… そうだよね、10年一昔というくらいだから、20年といったらもう二昔だよね… 当時生まれた赤ちゃんがもう成人式を迎えるくらいだものね… 思えばその20年自分はなにをやっていたのだろう… 果たしてどれほど成長したのだろう… ぐあああああああ!!)と何気ないセリフに頭をかきむしりたくなりました。はははははshock

まあそんな個人的な事情はともかくとして、さんざんうるさ方から叩かれてきたせいか、ここのところようやく平成ライダー映画も質がよくなってきた気がします。相変わらずあらすじが強引だったり、初心者にはわかりづらいところもありますが、どうすれば過去作のファンが喜ぶか、ということをようやくスタッフが理解してくれたような。これは『ジオウ』テレビシリーズにも言えることですが、要するに個々の作品の設定をちゃんと踏まえて、出来るだけ元の俳優さんが演じてくれたらそれでいいのです。
今回はギリギリまで昨年の福士蒼汰君のようなサプライズ的発表がなく、キャスト的には地味だなーと思っていましたが、本編観たらギャラ的に無理かと思われていた佐藤健氏が登場していてたまげました。公開3日目くらいから公にされましたけど、いやあ、これはよく封切りまでがんばって隠し通した。まさに最初の週末に観た人だけが味わえるご褒美のような特別出演でした。最近はゲゲゲの鬼太郎に推されがちなニチアサですが、20年かけてようやく出身役者が胸を張って帰って来れるようなシリーズになったのかもしれませんね… あと今年からはとうとういわゆる「春映画」を作らなくなったようなので、そっちの費用をギャラに回せるようになったということもあるかも。

まさか『クウガ』を観ていたころはこんなにも続くとは夢にも思ってなかった平成ライダー。年号が変わっても引き続き作られていくのでしょうか。少子化の影響は厳しいでしょうけど、こうなったらいけるとこまでいってください!

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January 09, 2019

ワイスピバトルでつかまえて リッチ・ムーア/フィル・ジョンストン 『シュガー・ラッシュ:オンライン』

世界を制覇せんばかりの勢いで次々と力作を贈り続けるディズニー帝国。その最新作は5年前TVゲームを題材にして好評を博したあの映画の続編です。『シュガーラッシュ オンライン』ご紹介いたします。前作の紹介はこちら

前作での出会いと冒険からしばらく後。壊し屋のラルフとレーサーのヴァネロぺはますます仲良しになり、二人は毎晩ゲームセンターの色々な機械に潜り込んで楽しい日々を過ごしていた。だがいつしかヴァネロぺは決められたコースを走ることに退屈を覚えるようになる。そんな彼女のためにラルフは強引に新コースをこしらえるのだが、そのことがきっかけでヴァネロぺのゲーム「シュガーラッシュ」はクラッシュしてしまう。二人は店主が新たに備え付けたWifiを利用して、ネットの世界でゲーム機を修理する方法を探すのだが…

というわけで今回の舞台はインターネット。「物質でない世界を可視化する」という試みはピクサーの『インサイド・ヘッド』でも行われておりました。あちらはあちらですごかったですが、やはりオタクにとっては様々な見知ったキャラがうろつきまわってるこちらの方が楽しい。また普段利用してるあのサービスやSNSがいかにもといった形で表現されていていちいち舌を巻かされました。「どんなに人気を得ようとしても、結局は猫動画がトップ」とかね(笑)

相変わらずのゲームパロディにも爆笑させられました。ディズニーのプリンセスがグランド・セフト・オートのようなバイオレンスゲームに迷い込んだらどうなるか… これがけっこうそれなりに自然に溶け込んでたりして。予告でうざいくらい流されてた「大きな男の人に幸せにしてもらった?」というアレですが、「現代のお姫様は男に頼らなくたって十分活躍できる」ことへの逆説的なギャグだったようです。

さて、以下は結末までネタバレで。

そんなわけで一見にぎやかで愉快そうに見える『シュガーラッシュ オンライン』ですけど、芯の部分は題名とは裏腹に相当ビターでございました。ラルフとヴァネロぺの関係はいろんなものに重ねあわせることができるかと思いますが、自分はやはり「親友」という言葉が一番しっくり来ると思います。その無二の親友が自分とは違うことを望んでいたら?というお話なんですね。このままの安定を望むラルフ。新しい世界へ旅立つことを願うヴァネロぺ。どちらも決して悪いわけじゃないのだけど、ずっと一緒にいることはどちらかに無理を強いることになってしまうわけです。こういうのって現実にも実際にありそうな例ですよね。

で、こういう時つらいのはより深く相手に依存してる方。要するにラルフです。元嫌われ者でかわいくもないおっさんが奇跡的にプリンセスとお友達になれたのですから、そりゃべったりになるのは当たり前でしょう。だけど本当に親友ならさびしくても相手の望みを優先してあげなくてはなりません。そこでトチ狂って親友に執着しすぎると、それこそ友情がぶちこわしになってしまいます。いまなら友達が遠くに行ってしまっても、それこそオンラインでいろいろ使えるサービスもあるわけですし。
…とえらそげに書いてみましたし、それが正しいことは十分わかっているのですが、ラルフの身になって考えるとさびしすぎるしつらすぎる。それでも男は(女も?)耐えなくちゃいけない。こんなシビアな現実をつきつけてくれるとはにくい… にくいぜディズニー…!! エピローグでの様々な悪ふざけはこのさびしさをまぎらわそうという狙いだったのかもしれませんが、全然中和されてねーから!! 思えば1作目も「どんなになりたくてもなれないものがある」というきついテーマだったしなあ~ ここ最近のディズニーの定番であった「一見親切そうな人が黒幕」というパターンから脱却したところは評価しておりますけど。

こんなほろ苦いお話、子供たちにうけるんかいな、と思いましたが、カラフルな世界を愉快なキャラが駆け回るだけで十分楽しめるのか、本作品は日本では公開から3週連続のトップを飾っております。こうなるともう売れたもの勝ちでしょう。いろいろ申しましたが大傑作なことには間違いないと思います。

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