October 16, 2018

ウルトラファイトUSA シェーン・ブラック 『ザ・プレデター』

出た出た出た プレデター
出た出た出た プレデタ~~~

…『ダメおやじ』主題歌の節で歌ってください。
昨年のいまごろは『エイリアン』『ブレードランナー』『猿の惑星』とちょっとした懐かしSF祭りだったのですが、今年は彼一人?の独壇場となりました。『ザ・プレデター』、紹介いたします。

特殊部隊のマッケナは任務遂行中謎の生命体「プレデタ―」と遭遇。辛くも撃退するが、事件を闇に葬りたい政府はマッケナを拘束しようとする。彼は政府の追っ手から逃れて姿をくらまし、世間に公表するために証拠品となるプレデターの装備を秘密裏に妻子の元に送った。だがマッケナの息子がそれを起動させてしまったために、別のプレデターが信号を追ってやって来る。マッケナは家族を守るため、居合わせた軍のはみ出し者5人とプレデターに立ち向かう。

ちなみにこれまでの作品をおさらいすると
プレデター→プレデター2→(エイリアンVSプレデター)→(エイリアンVSプレデター2)→プレデターズ→ザ・プレデターとタイトルがシンプルすぎてなかなか順番がわかりにくいシリーズになっています。こうして概観すると別の惑星が舞台だったプレデターズが異色作みたいに思えてきます。

さて、わたしも実は「2」だけ観てないのですが、このシリーズには少し変わったところがありまして。プレデターさんが宇宙人だからヘンテコ(だけどかっこいい)なのはともかくとして、相手をする地球人側もちょっと変な人が多いんですね。普通人間同士とか自然動物相手ならともかく、宇宙人には格闘ファイトとか燃やさないものです。バキだってまだ宇宙人とは戦ってないんだし。でもプレデターシリーズに出てくる男たちはメラメラとファイティング・スピリッツを燃やしちゃうんですよね。「なんかあいつは勝負したくなる気を起こさせるんですよ…」(『スラムダンク』より) そんな桜木花道みたいな宇宙人なんですね、プレデターさんは。

最近のモンスターの傾向として『MEG』や『ランペイジ』など「でかけりゃいい」みたいな流れがあり、今回プレデターさんもその影響を受けております。」ただ彼の場合は一応人間が格闘できるサイズということで常人の2倍くらいの大きさにとどめられておりました。
あと独特な点といえばこれまでプレデターさんは趣味か伝統で人間狩りを行ってるとしか思えなかったんですが、『ザ・プレデター』ではわざわざ地球へやって来るのにもっともらしい理由が付けたされました。それがらしくなかったせいか、古参のファンの間では賛否両論が激突することになったり。わたしはそれほどプレさんに思い入れがある方でもないので、「面白ければ(かっこよければ)いいんじゃない」というスタンスです。

あともう一点書いておきたいのがプレデターさんが飼いならしてる宇宙犬、通称「プレデター犬」が大変かわいいです。見た目グログロなんですが、なついてくると逆にそれがアクセントになってとてもチャーミングでした。映画では途中でフェードアウトしてしまいましたが、あのあとどうなったのか少々気になります。優しい飼い主さんに拾われてるとよいのですが。

プレデターさんって洋もの宇宙人では「一番手(エイリアン)にはどうしても勝てない永遠の二番手」って印象なんですよね。そういうところがドナルドダックとダブって見えてきます。いつの日かトップを掴み取るために、これからもがんばってください! プレデターさん!!

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October 15, 2018

サメっ子メグちゃん スティーブ・オルテン ジョン・タートルトーブ 『MEG ザ・モンスター』

魚だなんて思ったら 大間違いよ モンスター
2つのヤバい大顎は 何でも喰える証拠なの
味付けなんかはしなくても あなたは私のもう胃中
背ビレを波間に浮かべたら ステイサムだってイチコロよ
サメっ子メグは(×2) あなたを地獄に ひきずり込む(×2)

本日は日米ともにナンバー1ヒットを達成したサメ映画『MEG ザ・モンスター』をご紹介します。

かつて謎の現象により潜水艦からクルーを救出できなかった救命士のテイラーは、タイで酒浸りの日々を送っていた。そんな折上海の海上に作られた巨大研究施設「マナ・ワン」近くの海底で再び同じ事態が起き、テイラーは出動を要請される。潜水艦を襲った謎の現象の正体、それは古代より未知の海域で生き延びていた巨大ザメ・メガロドン(略してメグちゃん)だった…

レンタル店の片隅で最近やけに幅を利かせてるサメ映画。シャークトパスにシャークネードにダブルヘッドジョーズにメガシャーク… 大抵は低予算の弱小会社が作ったネタ映画で、近年ちゃんとしたものといえば『ロスト・バケーション』くらいしか思い当りません。でもこんだけいっぱい作られてるということは、それなりに愛好家がおられるのでしょう。

で、今回の『MEG』 さんですが、ステイサム主演でちゃんとした原作があり、ワーナーブラザーズ製作ですのでDVDスルーなサメ映画たちとは一線を画しております。
悲痛なプロローグに、心に傷を抱えた主人公、自分を犠牲にしても仲間を救うクルー…となかなか重厚なストーリーになっており、サメ映画にしてはしっかりしてるな…と思いつつもちょっとさびしくもありました。
ところが後半に向かうにつれこれがどんどんバカ映画になっていき、その暴走ぶりに唖然としました。
「潜水艇の操縦士じゃステイサムなのに格闘戦できないね」とか「サメ映画だけどビーチではしゃぐビキニのお姉さんとか出て来なさそうね」とか思いながら観てましたが、その辺の要望?は終盤きっちりかなえていただきました。

そんなわけでそれなりに楽しい映画なんですけど色々と強引なところもあり、結局サメとステイサムで押し切られた感がなくもありません。わからないのはそんな無茶映画が本国で初登場1位となりそれまでのサメ映画史上最高収益を記録してしまったことです。なぜ??? やっぱりアメリカの人たちはそんなにもサメが好きなの???? なんで????? 世の中には深海よりもまだまだ不思議なことがたくさんあるようです。ちなみに洋画がそれほど勢いがなくなった日本でも初週はトップでした。なんで???????

わたくし個人のツボとしては海底世界のビジュアルとかエイみたいな形の救出艇。あとやっぱり海のでかい怪獣が出てくるとわくわくするものですね。『ジュラシック・ワールド』新作ではモササウルスの出番が少なかったのでその辺の物足りなさも解消させてもらいました。

ちなみに先日『ほぼ命がけサメ図鑑』なる本が出版され話題を呼んだのですが、その帯のコピーによると「人食いザメは実在しない」んだとか。そういう夢のないことを言ってはいけませんよね。『MEG ザ・モンスター』はたぶん今週いっぱいまで上映中。またしてもギリギリです。

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October 10, 2018

蟻男の逆襲と蜂女 ペイトン・リード 『アントマン&ワスプ』

はっ 気がつけば公開終了間近… 全てのマーベルファンを奈落の底に突き落としたインフィニティ・ウォー。このショックをいやしてくれるのはアメコミ映画きってのお調子者、デッドプールとポールラッドしかいない! というわけでマーベル・シネマティック・ユニバースの記念すべき第20作目『アントマン&ワスプ』をご紹介します。

「シビルウォー事件」でキャプテン・アメリカに手を貸したばっかりに、三年間自宅で軟禁生活を送ることになったアントマンことスコット・ラング。その生活からの解放もようやくあと数日にせまったころ、かつての恋人ホープが彼を連れ出して協力を迫る。目的は量子世界で消息を絶った母のジャネットを救出することだった。そのミッションを達成する鍵が、かつて量子世界に足を踏み入れたスコットの記憶にあるというのだ。手早く手伝って自宅に戻ろうとするスコットだったが、なんでもすり抜けることができる怪人「ゴースト」がなぜか彼らを妨害する。ゴーストは一体何者で何が目的なのか…

またしても閉じ込められてるシーンから始まるのが笑えます。この分だと3作目も(あるならば)監禁状態からスタートしそう。もっとも刑務所と違い自宅軟禁なので、それなりにひきこもりを満喫してるスコットが楽しそうでちょっとうらやましかったです。映画館に行けないのはつらいですけど。

フェイズ3に入って『スパイダーマン』以外は世界の滅亡やら宇宙の危機ばかり扱ってきたMCU。しかし今回は「小さくなれる男」アントマンにふさわしく、ごくごく小規模な、家族周りの範囲で事件が進んでいきます。それがかえって新鮮だったりしました。
またMCUの続編では最近は他作品のヒーローの客演が目立ちましたが、今回はアントマンと新相棒ワスプのみの活躍に焦点を絞っています。
MCUが始まって十年。ようやく原作の初代アベンジャーズ(アイアンマン、ハルク、ソー、アントマン、ワスプ)が全員銀幕デビューできたわけで。おじさんのアメコミファンとしてはなかなか感慨深いものがありました。

アントマンおなじみのモノが大きくなったり小さくなったりするシーンは今回もいっぱいしませてもらいました。ミニカーサイズになって敵をやりすごすカーチェイスや、仕事を選ばないあのキャラの特別出演などなど。いざとなると小さくして携帯できる持ち運び研究室も愉快でしたね。実現できたら旅行の時とか便利そう。私有地に突然家を出したら怒られそうなので、その辺の調査はちゃんとやっておく必要がありますが。

『アントマン』のお楽しみといえばスコットの友人でマイケル・ペーニャ演じるルイスのおしゃべりもあります。近所のおじさん・おばさんのいつ果てるともわからぬおしゃべりはとってもつらいのに、なぜペーニャさんのとりとめもないお話はいつまでも聞いていたくなるのでしょう。ペーニャさんの出演作もそれなりに観ていますが、このアントマン2作が最も彼のはまり役のような気がします。

そして独特の量子世界のビジュアルが今回も冴えております。うっかりすると帰ってこれなくなる未知の領域ゆえ、美しいと同時に恐ろしさも感じる世界。それが十分に伝わってくる映像でした。この辺誰も観たことがない世界ゆえ、スタッフには相当のイマジネーションが求められたのではないでしょうか。

『インフィニティ・ウォー』での傷をいやすための鑑賞だったのに、最後の最後で思いっきりかさぶたをはがしてくれる本作品。おまえら… いい加減にしろよ!!!と青筋を立てるところですが、これも『アベンジャーズ』第4作への布石だと信じて許すことにします。おそらくスコットがああなってしまったことと、来春公開予定の『キャプテン・マーベル』の存在がおそらくサノス打倒の切り札となるのでは。ただこれも推測の域を出るものではないので、あああ~~~ も~~~ はやく続き見せてほし~~~ そしてさっさとサブタイトル明かしてほしい~~~ マーベル&ディ○ニーさん… あんたらも相当あこぎな会社やねえ!!??

まあじっと待ってれば意外とあっという間に感じられるかもしれません。とりあえずMCU次回作の『キャプテン・マーベル』は来年3月に、次々作の『アベンジャーズ』4作目はその2か月後に全米公開予定です。あと今年は違うマーベルの『ヴェノム』も来月公開。アメコミ映画の快進撃は続きます。

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October 07, 2018

ポノック3本勝負 『小さな英雄 カニとタマゴと透明人間』

8月に観た映画の感想もこれでようやく最後の1本… スタジオジブリのあとを継ぐべく作られたスタジオポノックが、昨年の『メアリと魔女の花』に続いて送る第二弾。『小さな英雄 カニとタマゴと透明人間』をいまごろ紹介いたします。ポノックが誇る実力派作家3人によるオムニバス映画でございます。

一本目は『カニーニとカニーノ』。3人の中では最もメジャーな米林宏昌監督作品。カニの兄妹の小さな冒険を描いたお話で、宮沢賢治の『やまなし』にアクションを組み込んだようなアニメ。川辺の背景が美しかったり、捕食動物が半端なく恐ろしかったり、短い時間の中でもいろいろ光るものがありました。さすがは安定の米林さんであります。

二本目は『サムライエッグ』。タマゴのアレルギーに悩む小学生の日常を切り取った作品。「日常」といってもアレルギーは時として死に至りかねないほどの症状を引き起こすこともあり、毎日が危険と隣り合わせなわけであります。決してくらい話ではないのですが、そんなアレルギーの苦しみを体感させるような美術・演出はインパクトがありました。

三本目は『透明人間』。存在感が薄いあまり誰の目にも見えなくなってしまった青年のピンチと奮闘の物語。透明なだけでなく体重も異常に軽いため、常に重しの消火器を携行しなくてはならない…という設定も気の毒ながら笑えました。青年がうっかり重しを手放してしまったため、ふわふわと際限なく上空へ浮かんでいってしまうシーンなどは夢で時々みることがあるため、軽いデジャブを覚えたりしました。

3作品とも発想・題材・美術ともにひかれるものがありましたが、惜しいのはやっぱり「短い」ということ。まったく違う種類のアニメをオムニバスで…という企画は冒険してていんですけど、全部合計しても一時間に満たないとどうしても「物足りない」という感が否めません。特に最後の『透明人間』はもう20分ほど延ばしてじっくり見せてほしかった。去年『メアリ』をやったばっかりであまり時間が取れなかったのでしょうか…

というわけでこの「ポノック短編劇場」、続けるのであれば次回はせめて1時間半か2時間くらいの尺でお願いしたいところです。ジブリもまた復活するようですけど、某御大が亡くなったらまたそこで終了だと思うので、ポノックにはアニメ映画を盛り上げるためにがんばってほしいのでした。ファイト! 3発!!

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October 05, 2018

萌える! お姉さん! 森見登美彦 石田祐康 『ペンギン・ハイウェイ』

アオヤマくんは子供にしては珍しい研究者肌の小学4年生。日々疑問に感じたことをノートにまとめては丁寧に調査・考察を繰り返していた。そして彼がとりわけひかれているのは、歯科医につとめているやさしいグラマラスなお姉さんについてのことであった。ある日アオヤマ君の街に南半球にしか棲息していないはずのアデリーペンギンが大量に出現するという事態が起きる。さっそく原因究明に乗り出したアオヤマ君は、調査の途中でペンギンとお姉さんに奇妙なつながりがあることを発見する。

夏は時期的にアニメ映画をよく観るのですが、この『ペンギン・ハイウェイ』もそのうちの一本。予告でお姉さんが投げた缶ジュースがうにゅうにゅっとペンギンに変身する映像を見てあっけにとられてしまいまして。アオヤマ君じゃないですけどその現象の謎をとくべく鑑賞いたしました。あと自分、ペンギン好きなもんで。映画に出てくるペンギンといえば大抵は皇帝ペンギンで、アデリーペンギンにスポットがあてられることってあまりないので、これは観ねばと思いました。
で、果たして怪現象になぜペンギンが関わってくるのか、納得のいく理由があったかというとこれがよくわかりませんでした(笑) わたしの頭が悪いのか、それとも重要なセリフを聞きのがしたか。でも無数のペンギンがわらわら動いている絵に大変ほんわかしてしまったので、その辺は適当でもよしとします。あとEDに宇多田ヒカルの歌が流れるとなんとなく「まあいいか」という気分になってしまうものです。

この映画の魅力は主人公のアオヤマくんとお姉さんに負うところも大きいですね。アオヤマくんはなかなかかわいげのないお子様ではありますが、興味のあるテーマにぶつかる時は実に子供らしいいい顔を見せます。一方でいじめっ子の攻撃や同級生の女子のアプローチにはクールな態度を崩さず、小学生のくせにいちいちかっこいい野郎だな、と思いました。
そんなアオヤマ君が慕っているのが謎多き歯科医のお姉さん。ちょっとおっぱいが強調されてるところがネットでは議論を呼んだりしておりました。おっぱいの是非はともかくとして、少年が短い間年上の女性に淡い思いを抱き、その出会いを通じて成長する…みたいな話は『銀河鉄道999』みたいでなかなかツボでした。声を当てているのは蒼井優さんですが、前にやはり声優を担当された『鉄コン筋クリート』で「おっぱいぼい~~~ん」というセリフがあったことをここに記しておきます。

余談ですが西原理恵子先生のエッセイ漫画によると、高知では昔普通に野良のペンギンがその辺をうろついていたそうで。遠洋漁業に出てたおっさんたちが法律のことも知らずお土産に持ち帰ったりしてたんだとか。いまあちらの水族館にいるペンギンたちはその末裔なんだそうです。映画を観ながらそんな話を思い出したりしてました。

今夏の日本アニメ映画はこれと『未来のミライ』のほかにもう一本『小さな英雄 カニと卵と透明人間』も観ました。次回はそれについて。あとペンギン映画では現在名作ドキュメンタリー『皇帝ペンギン』の続編、『皇帝ペンギン ただいま』も細々と公開中です。

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October 02, 2018

若死神は高校生! 久保帯人 佐藤信介 『BLEACH』

成仏できなかった霊が暴走し、怪物となった「虚(ホロウ)」。喧嘩っ早い高校生、黒崎一護は子供のころから霊や虚が見える能力を持っていた。ある時虚に襲われた一護は、「死神」と名乗る少女、朽木ルキアに命を救われる。だがそれが原因でルキアは虚を倒す死神としての力を失ってしまう。責任を感じた一護は彼女を助けて共に死神を退治するため、死神になるための特訓を始めるのだが…

本日はもうとっくに終わってる実写映画版『BLEACH』を紹介いたします。原作とアニメ版はところどころつまみ食いしておりました。なんというか、『幽々白書』と『聖闘士星矢』をまぜあわせてもっとお洒落にしたような漫画だと思いました。死にかけた主人公が異界の存在に超常の力を与えられるというところは『ウルトラマン』とも似てます。原作は一昨年に15年に及んだ連載が完結。いってみればブームが一旦収束してからの実写映画化となりました。

原作の大したファンでもないわたしがこの映画を観ようと思ったのは、監督が『アイアムア・ヒーロー』『いぬやしき』の佐藤信介監督だったから。ここのところ現実離れしたアクションの秀作をよく手掛けていて、海外でも評価の高い佐藤監督。最初の予告こそすごく力が抜けてそうな感じでしたが、きっと何か大したものを見せてくれるだろうと期待しておりました。
実際どうだったかとういうと、中盤すぎくらいまではアクションもストーリーも「ま、それなりにあれですね…」という感じでしたが、クライマックスの一護VS恋次の戦いは盛り上げ方、スピード、迫力どれをとっても申し分ないものでした。この部分だけでサービスデーの料金くらいの価値は十分にありました。
いまツイッターをにぎわしてる映画紹介漫画に『邦キチ! 映子さん』というのがあるのですが、そちらの評の言葉を借りるなら「かつてない駅前ロータリー映画」でありました。普段見慣れてるなんてことない駅前ロータリーがすごくクローズアップされてて、これでもかというくらい執拗にぶっこわされます。駅前ロータリーのファンならぜひとも見ていただきたい(そんな人がいるならば)。

映画はそれなりにキリよく終わっているのですが、黒崎君にとってはちょっとほろ苦い結末だったので、おそらくは名誉挽回的な続編を念頭において作られたのだと思います。ですが正直あまりぱっとしない興行成績でしたので、これ1本しか作られない気配が濃厚です。
ここ3,4年少年ジャンプ原作で作られた映画というと『バクマン』『変態仮面』『ジョジョの奇妙な冒険』『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』などがありましたが、『銀魂』以外は大して売れてないのが現状です。漫画実写化の難しさを改めて痛感するとともに、なぜ『銀魂』だけが成功したのかが謎です。先にあげたうち3作を福田雄一が手掛けているのも謎です。

まあ佐藤監督にはこれにめげずにひきつづきSFアクションを究めていっていただければと。DVDは今年末発売だそうです。

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September 28, 2018

さあ、人体実験を始めよう 『仮面ライダービルド』総括

火星で発見された謎の物体パンドラボックス。それが東京のセレモニーで開かれた時、突如として天を覆うほどの巨大な壁「スカイウォール」が出現。日本は「東都」「西都」「北都」の3国に分断されてしまう。
それから10年。東都では人々を襲う謎の怪人「スマッシュ」の暗躍が続いていた。だが罪なき者たちに危機が迫る時、どこからともなく正義の味方「仮面ライダー」が現れて彼らを守るのだった。

本日は1ヶ月ほど前にめでたく放映終了した『仮面ライダービルド』の紹介というか感想というか総括みたいなことを書きます。

主人公の名前は桐生戦兎(きりゅうせんと)。記憶を失った状態で喫茶店のマスター石動惣一に拾われた彼は膨大な物理の知識と超人「仮面ライダービルド」に変身する能力を持っていた。持ち前の正義感とマスターらの励ましにより、彼は日々スマッシュたちと戦い続けていたのだが…

というわけで今回のライダーのモチーフは「物理科学」(だったのだろうか…)。様々な物体・生物の要素(ウサギ、戦車、ゴリラ、ダイヤモンド、鷹、ガトリング砲etc)を二つ組み合わせてその時の状況に「ベストマッチ」した形態で戦えるという能力を持っています。

日本が朝鮮半島みたいになった設定はなかなか面白くはあったのですが、近年のライダーにありがちなチャカチャカしたギャグと慣れない放送時間に変更になったことで、自分5話くらいで一度脱落したのでした。しかしその後ツイッター等で評判をチラ観していて、どんどん面白くなっていることを知り、復帰。自分は一度離れたドラマにまた戻ってくるということがこれまでなかったので、大げさですがまさに「異例の事態」でありました。

どんなふうに驚愕の展開が続いていったかと申しますと(ここからバンバンネタバレしていきます…)、まず主人公のパトロンというか初代ライダーでいえば「立花のおやっさん」にあたる石動が、実はスマッシュを操る秘密結社の幹部で、主人公をライダーに仕立て上げたのも遠大な陰謀の一環であったことが判明。また桐生戦兎もその結社で働いていた「悪魔の科学者」で(ライダーマンみたい)、裏切りが露見したために記憶を奪われ別人格を与えられたことが明らかになります。ほんでこの時点でまだ全体の1/4くらいしか進んでなかったりします。

こう書くとなんか暗そうなストーリーのような印象を受ける方もおられるでしょう。確かに重いところはけっこう重かったりします。しかしそれでも全体的に沈みがちなムードにならないのは、戦兎の相棒、万丈龍我(ばんじょうりゅうが)に負うところが大きいです。
彼は冤罪で逃亡中の元ボクサーで、たまたまスマッシュに襲われていたところを戦兎に助けられます。行き場のない彼は戦兎と同様石動の喫茶店に身を寄せることに。最初こそ無実を晴らすことに躍起になっていた万丈ですが、「ラブ&ピースのために」戦い続ける戦兎を見ているうちに、次第に彼をサポートするようになっていきます。
戦兎が過去の過ちや現状の辛さに落ち込んでいる時、決まって彼を立ち直らせるのが万丈のぶっきらぼうな励ましだったりします。また戦兎は戦兎で命も顧みず無鉄砲な行動を取る万丈を、必死で守ろうとします。
普段はお互いのことをバカにしあったりつまんないことで喧嘩してたりするのに、いざという時は全力でもう一方をかばおうとする。この「ベストマッチ」な二人の絆が『仮面ライダービルド』全編を貫く太い柱であります。

さらに作品では東都を代表する武闘派ライダー「グリス」と、北都代表で戦兎を改造した張本人である「ローグ」が登場します。二人とも実に味わい深い濃いいキャラなのですが、説明すると長くなるので割愛いたします。

で、まあ色々あって最終回(飛ばし過ぎ)。ビルドと仲間たちは尊い犠牲を払いながら、なんとか火星からやってきた魔王を葬り去ることに成功。しかしその影響で世界は「パンドラボックスによる惨劇がなかった世界」に作り替えられてしまいます。以前の世界では不幸な最期を迎えた人々も、みな笑顔で生活しております。そんな世界にただ一人残されてしまった戦兎。一緒に戦った面々は誰も彼のことを覚えていない…というか、元から知らなかったことになってしまいます。相棒であったはずの万丈さえ… 「これでいいんだ」と満足しつつも寂しさを抑えきれない戦兎の前に現れたのはなんと…

このさびしくもなんとも心優しい結末、20年に渡る平成ライダーの中でもベスト3に入るものでした。そしてやはり有数の名作であるOP曲『Be The One』の歌詞の一番がまさにこの最終回の内容そのままであることに気づき、とめどなく鼻水を垂れ落したのでありました。こんなにもわたしを泣かせた平成ライダー作品は、小林靖子脚本以外では『鎧武』くらいであります。

もう終わっちゃいましたけど夏の劇場版『Be The One』(まぎわらしい)についても少々。実に『フォーゼ』から6年ぶりに夏ライダーを映画館で観てまいりました。最近の夏映画で多いのはなくても支障なさそうな後日談とか、パラレルワールドのお話とか。しかし今回の『ビルド』の映画は最終回直前にあった大事件を描くという、本編にがっつりからむ位置づけになってました。こういうの平成ライダーでは他に『W』くらいしかなかったのでは。ずるい気もしますけど、そうなるとやっぱり最終回の前に見たくなりますよね… 同じように思った人が多かったのか、今夏のライダー映画は5年ぶりに興行収入が10億を越えたそうです。ここんとこ子供たちはもっぱらニチアサより鬼太郎に夢中、みたいな噂を聞いていたので、これは嬉しい驚きでした。

現在放映中の『ジオウ』でとうとう20作目を迎えた平成ライダー。果たしてどこまでいくのでしょう。というか『クウガ』の時からもう20年も経ってしまったという現実におじさんは深く頭を抱え込むのでしたあああああああ

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September 26, 2018

落下の王様 クリストファー・マッカリー 『ミッション・インポッシブル フォールアウト』

まだやってるかわかりませんが、本日はすっかり定番シリーズとなったトム・クルーズ主演の『ミッション・インポッシブル』最新作『フォールアウト』をご紹介いたします。

核弾頭の燃料となるプルトニウムがテロリストにより強奪される。イーサン・ハント率いるIMFはその奪取に臨むが失敗。やむなくCIAと協力しながらミッションに再挑戦する。やがてハントは敵の企みに前作でとらえたソロモン・レーンが深くかかわっていることを知る。レーンの世界をも滅ぼそうとするその計画をハントは阻止することができるか。

いつでもどれでもいきなり観ても楽しめるのがウリだった映画「ミッション・インポッシブル」シリーズですが、6作目の今回はかなり過去作と密接に関わりあっていて、「3~5くらいは観ておいて」という感じになっています。特に4と5。監督は前作「ローグ・ネイション」と同じクリストファー・マッカリーなのですが、ひたすらお洒落お洒落してた5作目と違い、「フォールアウト」では自分の過去や信条ゆえに苦しめられるような、ちょっと重苦しいムードになっておりました。
おもうにイーサンが007と違うのは、スパイである以前に正義の味方…「弱き者の守護者である」ということ。007は絶対にMI6を裏切ったりしないでしょうけど、イーサンはIMFが自分の正義に叛くことをしたら、きっぱりと組織を敵に回しそう。でもそういう頑固さってスパイにはむいてないと思うのですよね。今回そのイーサンの良心が試されるシーンがあってハラハラいたしました。

ハラハラしたといえばこの作品、トム・クルーズの「アクション生身でやりたい欲」が暴走して見ごたえあるんですけど、スタッフは生きた心地がしなかったとか。CGですむところを107回もスカイダイビングしたり、ビルからビルへ飛び移って骨折したり… もはや危険ジャンキーといってもいい領域にまで達してきました。若いころ(『レインマン』とか)はそんな人じゃなかったのに… 50歳を過ぎた今になってなんでそんなに無茶を繰り返すのでしょう。

そんなトムさんの「生身アクション最優先スタイル」のためか、撮影開始時はまだ脚本が完成してなかったとか。まずトムトムの「こういうアクションをやりたいから、それに合わせたストーリーを考えて」という指示があって、それにマッカリーさんが鼻血を出しながら書き進めていったのだそうです。トムさんの無茶ぶりも大したものですが、これだけ違和感のない脚本をつけたしていって十分に受け切ったマッカリーさんの才能も恐るべきものです。

昔の香港アクションも脚本というものは特に存在せず、その場その場のノリでストーリーが形作られていったそうですが、そうしたスタイルの映画で出世したスターの1人がご存知ジャッキー・チェン。そのジャッキーが師と仰ぐ俳優の1人にチャップリンと並び称されるバスター・キートンがおります。CGも特撮もない時代にキートンは生身ひとつで無茶なアクションをこれでもかというくらい撮り続けました。そのハードアクトと独特なカメラワークは『マッドマックス 怒りのデスロード』などにも多くの影響を与えています。トム・クルーズももしかしたらキートンを目標としているのかもしれません。ただキートンが死にかけながら映画を作っていたのはあくまでお笑いのためなので、そういう点では誰も同じ存在になることはできないでしょう。

話が横道にそれました。そんだけ体を張った甲斐があったのか、『フォールアウト』は北米でも世界でもシリーズ最高収益を達成してしまいました。これではまた次作でトムトムが張り切ってしまうのは目に見えております。痛ましい事故とか起こさないうちに、どうか誰か彼を止めてください…

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September 24, 2018

家族はつよいよ2 ブラッド・バード 『インクレディブル・ファミリー』

あの1作目から14年… わたしはだいぶ年を取りましたが、彼らはあの時と変わらず帰ってやがり参りました。『インクレディブル・ファミリー』、ご紹介します。

いろいろあって家族の絆を取り戻したパー家。だが世間では変わらずヒーロー活動は禁止されていて、彼らにとっては肩身の狭い日々が続いていた。そんな折、ある資産家がパー夫妻にヒーローが再び表舞台に立てるための計画に協力してほしいと申し出る。考えた末にそのプロジェクトに乗ったボブたち。とりあえずいろんな意味で柔軟なパー夫人が秘密裏にレスキュー活動を行うことになる。そして家の留守を任されたボブは、いくつもの能力を持つ末っ子ジャック・ジャックの世話に手を焼かされることに…

モンスターズ~にファインディング~にカーズと、2作目は1作目のわき役が中心になることが多いピクサー作品。今回もイラスティ・ガールことパー夫人をメインに持ってきています。近年ますます女性の社会進出が顕著になってきている世界情勢を、如実に反映した内容となっていました。
三児のお母さんがスーパーヒーローの映画って果たして面白いのか?という疑問がわく人もいるかと思われますが、これがなかなかに楽しい。ゴム人間といえば『ワンピース』のルフィや『ファンタスティック・フォー』のリードがいますが、最新のCGアニメで描かれたゴムアクションはさらにそれらの上をいっておりました。
そしてイラスティ・ガールさんですが、かっこよくもあり、ほのかなお色気もあり、そして家に帰ると家庭的な奥さんという、熟女好きにはたまらないキャラでありました。出番が増えた分、前作より魅力も大幅にアップしております。

ただ観ていて心配になるのは、最近のディズニー、ピクサーには「人当たりのいい権力者、パトロンは信用してはいけない」という法則があること。この作品にもいかにもそんな登場人物が出てきます。こいつ絶対裏切るだろうな~と決めつけながら鑑賞しておりましたが、実際はどうだったかというと… 一応伏せておきましょう(笑)

先に公開された『未来のミライ』と同じく「育児」が重要な要素になってるところも興味深かったです。くんちゃんは普通の人間の子供でしたが、ジャック・ジャックは光線を放つし炎は吐くしでこんなベビーの面倒を見ていたら命がいくつあっても足りません。加えて長女の思春期の悩みや長男の難しそうな宿題まで取り組まなければならないのですから、スーパーヒーローのボブさんといえ、どんどん憔悴していくのはやむなきこと。スーパーヴィランに立ち向かうのと同じくらい、家事・育児は大変ということなんでしょうね。わたしは子供いませんけど全国のお父さん・お母さん、まことにお疲れ様であります。

さて、この作品ヒーロー映画的にはなかなか危ないテーマにも挑んでいます。それは「ピンチの際にはヒーローに頼るべきか? それとも自分で解決すべきか?」というもの。実際にヒーローはいませんが警察や救急におきかえて考えることもできるでしょう。わたしとしては普通にケース・バイ・ケースだと思うのですが、この映画はその辺投げっぱなしで終わってしまいました。観客一人一人で考えてくださいってことなんでしょうかね。

もうひとつ特筆すべきことをあげると、『ミッション・インポッシブル』シリーズを手がけたマイケル・ジアッチーノの音楽がレトロ調でめちゃめちゃ渋かっこいいこと。Mr.インクレディブル、イラスティ・ガール、フロゾンには専用のテーマがあるのですが、これらがまた無駄にオシャレで決まりまくっておりました。本年度の映画音楽ベスト1に選びたいくらいです。

お母さんが大暴れしてヒーローが育児に励むこの映画、果たして一般受けするのかと思いましたが、世界でも日本でもけっこうなヒットを飛ばしているようで、不思議なものであります。よかったね、ブラッド・バード!

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September 18, 2018

死霊のうらがわ 上田慎一郎 『カメラを止めるな!』

人里離れたところにある今はもう使われていない水道施設で、ゾンビ映画の撮影をしているクルーがいた。常軌を逸した監督の興奮ぶりに次第に疲弊していくスタッフ・俳優たち。メイク係の女性は場を紛らわそうとロケ地にまつわる伝説を語り始める。なんでもそこはもともと旧陸軍の研究所で、死体を生き返らせる実験が行われていたとのこと。彼女がその話を語り終えるや、異様な物音が館内に響き渡る。それは想像を越えた惨劇の幕開けであった…

…って感じで始まる今話題のヒット作『カメラを止めるな!』。ホラー映画としてはありがちな出だしであまり期待も持てないのですが、どうしてどうして、ストーリーはここからどんどん予期せぬ方向へ転がってまいります。

新宿駅東南口の近くにケイズシネマという映画館があります。欧州のアート系作品の特集上映や、新人監督の秀作なんかをよくかけてるところで、言ってみればこう、「エッジの効いた」映画をよくあつかってる劇場です。客席もそれほど多くなく、「新宿のど真ん中で経営厳しくないかしら」と勝手に心配したりしてました。
で、今年の7月くらいでしたでしょうか。そのケイズシネマで毎回満席で大評判を呼んでいる作品があると聞きました。それがこの『カメラを止めるな!』でした。興味が湧いたもののチケットを取るのが大変そうだな…と思っっていたら、今度は評判が評判を呼んで全国のTOHOシネマズで拡大上映されるという。そして映画ファンのみならずひろく一般層にも大変な好評をもって迎え入れられました。映画ファン歴20年のわたしにもこんな異例の形でヒットを飛ばした邦画はちょっと記憶にありません。ある方のお話によると伊丹十三監督の『お葬式』なんかがとても近い形だったそうですが。

ヒットの要因は月並みですがまずわかりやすい、とても面白い映画であったこと。「面白い」というのは人それぞれでですが、『カメラを止めるな!』には普遍的というか最大公約数的な面白さが詰まっておりました。また、それと同時にとても変わった作品でもあることも好評の理由かと。わたしくらいの年になると「これはあれのオマージュかな?」と感じるところがチラホラないでもないですが、それでもトータル的には立派なオリジナリティを有してますし、まして普段あまり劇場に行かない人たちにしてみたら「こんな映画観たことない!?」というくらいヘンテコな構成だったと思います。高額な予算をかけなくてもすぐれた脚本とアイデアひとつでこんだけの傑作を作れるという実証のような作品。少し前だと『キサラギ』『アフタースクール』『フィッシュストーリー』などと近いものを感じました。

監督はこの映画が2本の舞台から影響を受けていることを認めています。1本は劇団PEACEという団体の『GHOST IN THE BOX!』。もう1本は三谷幸喜氏の『ショウ・マスト・ゴー・オン ~幕を下ろすな』。後者はたまたま教育テレビ(現Eテレ)で放送されていたのを見たことがあります。どんな内容かと申しますと、ある名優が『マクベス』を公演するわけですが、もうかなりの高齢のため途中で倒れてもおかしくない状態だったりします。おまけに演出家が迷子になって小屋に到着できなかったり、ピンチヒッターにスタッフのお父さん(ずぶの素人)が来てしまったり、本当にたくさんのトラブルが公演を襲います。それでも一度幕を開けた以上最後まで芝居はやらなきゃならない…というスタッフのドタバタ・がんばりを描いた作品。ちなみに背景の転換は一回もなく、檀上はずっと舞台の袖で固定されておりました。

確かに『カメラを止めるな!』と似てるところは幾つかありましたが、表現方法が映画とお芝居とはおのずとやりようが異なってくるもの。『ショウ・マスト~』は普通にDVDが発売されてるので興味を持たれた方は見比べてみるのも一興かと。三谷さんは「ぼくの影響? 受けない方がいいんじゃない?」の一言で済まされましたが、もう一方の舞台の方は次第に納得いかなくなってしまったようで、現在「原作として認めるか」という協議がつづいてるとのこと。ただそんなネガティブなニュースさえもヒットの肥やしになってしまった感すらあります。

『カメラを止めるな!』は怪談の時期が終わってしまったこともあり、さすがに売り上げがピークを過ぎて参りました。それでもまだ2、3週は上映が続くものと思われます。繰り返すようですが、こんなヘンテコな映画がこんなヘンテコな形でヒットを飛ばすことは今後10年ないのでは。祭りにでも参加するつもりで、ちらっとでも興味を持たれた方は鑑賞してみるのはいかがでしょう。何かにつけ自信がないわたしが(ちょっとだけ)自信をもっておすすめいたします。

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