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December 29, 2025

2025年、この映画がアレだ!

誰にも注目されてないのに今回で21回目を数える年間映画ベスト。今回も張り切ってまいります。

まずは順序良くワーストから。

☆ワースト1位 『サブスタンス』

発想と展開は確かに優れてるんですが、全編に漂う底意地の悪さがとにかくイヤでした。次点は昨日観たばかりの『新解釈・幕末伝』

☆リバイバル部門

『落下の王国』

17年前はそれほど響かなかったんですけど、今回はなんかよかった。でもやっぱり子供を泣かせたらいかん。次点『アバター ウェイ・オブ・ウオーター』

 

つづきまして良かったけど惜しくもランク外となった6作品。

・はたらく細胞

・FLOW

・アマチュア

・サンダーボルツ*

・ChaO

・果てしなきスカーレット

見落とした作品も多いんですが、今年は意欲的なアニメ映画が多かったです。

 

それではベスト25。順位をつけてガーッと行きます。

第25位 『Mr.ノボカイン』 痛いの痛いのとんでけ!

第24位 『キャプテンアメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド』 キャプテンアメリカは帰ってくるらしいけどどっちなの?

第23位 『室町無頼』 大泉洋がかっこいいという奇跡(すいません)

第22位 『国宝』 吉沢亮と横浜流星の区別がつくようになりました

第21位 『教皇選挙』 ローマ教皇は1日にして決まらず

第20位 『ナイトコール』 本年度ベストベルギー映画。ベルギー映画これしか観てないけど

第19位 『ナタ 魔童の大暴れ』 昨日観たばかりの本年度世界最高収益映画。CGアニメ美術の大暴力

第18位 『スーパーマン』 新生DCユニバース。スタートはまずまずでよかった

第17位 『アノーラ』 本年度アカデミー賞作品部門受賞作。鑑賞した候補作品の中では確かにこれが一番面白かった

第16位 『ファンタスティック・フォー ファーストステップ』 『アバター』新作でもあったけど、妊婦を戦場に連れ出しちゃいかん

第15位 『プロフェッショナル』 『アマチュア』とはしごして観ました

第14位 『トロン アレス』 宇宙刑事新作もこんな感じでどうか

第13位 『見える子ちゃん』 見えすぎちゃって困る!

第12位 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』 今年の映画ベストご飯はこの作品の「叉焼飯」でした

第11位 『ワン・バトル・アフター・アナザー』 早くも来年度オスカーの呼び声が高い作品。ディカプリオの役立たなさ加減が最高でした。

第10位 『大長編 タローマン 万博大爆発』 べらぼうな夢はあるか でたらめをやってごらん 生きるも良ければ死ぬも良し 

第9位 『JUNK WORLD』 ポッコリーノ ペッコリーナ 何年でも完結編を待ち続けます。

第8位 『ハンサム・ガイズ』 本年度ベストコメディ賞。男は顔じゃない。

第7位 『アバター ファイヤー・アンド・アッシュ』 絶賛公開中。2作目から3作目はそんなに間空かなくてよかったですね

第6位 『8番出口』 おじさん、おじさん、おじさん、おじさん、おじさ(略)

第5位 『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』 本年度ベスト実写邦画。みずみずしい青春模様がおじさんの心も震えさせる。あえて苦言を呈すとしたらタイトルが長くて覚えづらい

第4位 『ミッションイン・ポッシブル ファイナル・レコニング』 1大スパイシリーズ堂々の完結編。1作目からの約30年が走馬灯のように脳裏を駆け抜けていきました。しかし007もキングスマンもジェイソンボーンも見通し立たなくてスパイ映画の将来はどうなってしまうのか

第3位 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』 「鬼滅はオワコン」と囁かれてたのに、公開してみれば本年度ぶっちぎりのヒット作となりました。自分も原作で「遊郭編」と並んでこの辺が一番好きかも。少年漫画と山本周五郎がみごとに融合した名作

第2作 『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』 本年度ベスト外国映画。そして猫映画。期待に違わぬすばらしい出来でしたが、ひとつ文句を言うとするなら猫小黒の出番が少なかった。もっともっともっと猫を出せ

 

そして栄えあるベスト1位は

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』

でした。映画というよりTVシリーズの先行上映なんですが、結局2025年の作品でこれを観ている時以上のドキドキワクワクおったまげはなかった。そしてIMAXのサイズでも十分に耐える絵力。クライマックスのあれやこれやも大画面で観たいので続きも劇場公開してちょんまげ

 

なんとベスト3が全てアニメという… 映画ファンとしてこれでいいのか。おじさんなんか恥ずかしいな。

自分とココログに何もなければ来年もどうぞよろしく~

 

 

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December 28, 2025

2025年11月に観た映画

年末押し迫って来たのでちょっと慌てています。いつも以上にまいて行きます。

 

☆『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-

「鉄血のオルフェンズ」10周年記念の劇場版。外伝的位置づけとなるアプリゲームのデモ画面を無理やりつなげたような作品なので、ツギハギ感は否めず。いつかアニメ作品としてちゃんとした形で見せてほしい。映画館で聞く主題歌「Raise your flagはしみじみよかった。

 

☆『爆弾』

ようやく日本でも『羊たちの沈黙』や『ダークナイト』のような重厚感あるサイコパスものが出て来たというか。普段おちゃらけた役の多い主演(だよな?)佐藤二朗氏の怪演が各所で絶賛されてました。

いろいろえぐい要素のある話ではありますが、人間の善性を完全に諦めてないところに好感がもてました。原作は続編があるようなのでそのうち読んでみたいです。

 

☆『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』

待望の続編。前回は救われる立場だった小黒が、今回は心に傷を持った先輩キャラと旅していくうちに、彼女を意識せずに癒していく…という流れが何とも心憎い。前作同様現代中国のいろんな所を旅行するような疑似体験も味わえます。

それにしてもいまこの内容で政府ににらまれずに製作・公開できるのが奇跡。お上はともかく向こうの人々も個人個人はわたしたちとそう変わらず、戦争など望んでいないことがよくわかるアニメ。

 

☆『プレデター バッドランド』

これまでのプレデターは基本的に人間を襲うモンスターでありました。ですが今回はプレデターが主人公なので「こいつに感情移入して!」という作りになってます。カニみたいな顔の宇宙人に共感を重ねていくなんて出来るわけねえだろ、と思ってましたがいけましたね。その辺はストーリーテーリングの巧みさによるものでしょうか。

いつもは文明的な科学兵器を駆使するプレデターさんが、本作では早々にその辺のガジェットがオシャカになってしまうため、現地の動植物で即席武器を作って行く様子が面白かったです。

 

☆『果てしなきスカーレット』

細田守最新作。公開初日は酷評の嵐でしたが、2,3日経ったら賛否両論大激突な感じに。それほどのネットで話題になったのに、どうも近年の細田作品ではぶっちぎりの売上ワーストを記録しそうな勢いです。

自分はもう「あの世の話」「夢の話」と割り切って観てたのでそれなりに楽しんで観ました。怪獣も迫力あったし。ただやっぱりこの映画に関しては内容よりほぼほぼ大ヒット間違いなしのはずだったのに、どうしてこうもコケてしまったのか、その辺の理由の方が興味あります。映画興行って本当に「必ず」はないというか、つくづく難しいものですね。

 

☆『WEAPONS/ウェポンズ』

最近時々ある「全米大ヒット! 日本小規模公開!」なホラー作品。普通に語ったらただの変な話で終わりそうなところを、時系列を入れ替えたり複数の視点で追うことにより面白さを増す工夫がなされています。それでもやっぱり変な話ではありますが。

ホラーですがわたしでもそんなに怖くなかったし、クライマックスにおいては場内が笑い声で包まれたりしてました。あとお話の視点となる主要人物がどいつも好きになれない問題児ばかりなのが独特です。

 

明日は姪っ子たちの襲来をかわしつつ年間ベストの記事が書けたらなあと。

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December 10, 2025

『べらぼう』を雑に振り返る 11月編

前回の更新で年内の大河レビューは最後にしようと思っていたのですが、先のラス前回でなんか熱くなってしまったのでもう一回行きます。そんなわけで11月編。

☆第41回「歌麿筆美人大首絵」

歌麿と共に新たなプロジェクトに取り組み、活気を取り戻す蔦屋。そんな中、重三郎の母つよが病の床に臥せるようになり…

この回からしばらく「歌麿愛憎編」が続きます。歌麿というひとも写楽に負けず劣らずわからない点が多いそうで、作家さんからしたら創作のしがいがある人物ですよね。で、今回は昔から蔦重へ秘めた思いを持っていた青年として描かれております。それにしても「二刀流」っていうとかっこいいのに「両刀」っていうとポッとしちゃうのはなんでなんでしょう。

さびしげに蝉の抜け殻を見つめる歌麿。『鎌倉殿』でこれが好きなキャラがいたよな…とか思ってたらあのドラマの小道具をそのまま使ってたそうで。物持ちがいいですね。

蔦重の母つよはここで退場。彼のためを思ってわざと憎まれるよう仕向けた…というのはいかにも江戸っ子ですね。しかし実の父は毛ほども出てこないがどうなったんだ。なんか言及されてたかもしれないけど記憶なし。

この回の『風雲児たち』ポイント:『海国兵談』と林子平(名前だけ…)

 

☆第42回「招かれざる客」

おていが懐妊し、うかれる蔦重はさらに儲けるべく歌麿への無茶ぶりを繰り返す。彼の心が自分から離れつつあることも知らずに…

史実でも蔦重と歌麿は途中で疎遠になってしまったそうで。このドラマできっかけのひとつとなるのが西村屋親子。鱗形屋に鶴屋に忘八の面々と、どんな難物も落としてきた(言い方)蔦重が、唯一味方に出来なかったのがこの西村屋さん。よほど蔦重がタイプではなかったのか。

難色を示す歌麿に「ガキが生まれるんだ」と泣き落としで説得する蔦重。先月あたりから徐々に下がって来た彼の好感度が、とうとうどん底に落ちた瞬間でした。最終回も間近なのに大丈夫か主人公。

この回の『風雲児たち』ポイント:ラックスマンと大黒屋光太夫。またしても名前だけ… まあこの辺じっくりやってたら完全に横道にそれますしね。

 

☆第43回「裏切りの恋歌」

ついに決裂の時を迎えてしまう蔦重と歌麿。追い打ちをかけるようにおていは予定よりも早く産気づき、母子ともに命の危機に…

先回「バチが当たればいい」とか言われまくった蔦重ですが、この回ではあまりの不幸ぶりにネットでは「そこまでしろとは言ってない」と手の平を返したような同情ぶりでした。

そしてひとまずの決着を見た歌麿の恋心。同性の親しい人に恋心を抱いても、絶対にそれを打ち明けなかったり(『詩歌川百景』)手紙で相手を想いやりながら別れを告げたり(『BANANA FISH』)と、なぜか吉田秋生オマージュ(なのかどうか知らんけど)が随所に光っておりました。

果たしておていさんと赤ちゃんはどうなったのか。それは明かされぬまま仏壇に手を合わせる蔦重の姿で次回に。ひどい。

 

☆第44回「空飛ぶ源内」

子どもを失い悲嘆に暮れる蔦重夫妻の元に、1人の奇矯な男がやってくる。後の十返舎一九であるその男は、なんと源内が生きているという噂を話すのだった。

人はどうしようもなく悲しい時に「さすがにそれはないやろー」みたいな話に希望を見出すことがあります。蔦重にとってのそれが源内生存説だったというわけ。『風雲児たち』でもちらっとそれを匂わせていたので、もしかするともしかして…と思いましたが真相は別の方向で意外でした。果たして越中様はどんな顔してあの戯作を書いてたのでしょう。きっとニッコニコでやってたと思います。期待外れだった蔦重は「お前かよー」という失望を隠せていませんでしたが。

物をたべられなかったおていさんがふじさんが持ってきてくれたお菓子をようやっと頬張るシーンにはホロリと来ました。

この回の『風雲児たち』ポイント:源内先生が描いたという蘭画。玄白だか良沢だかに「へたくそ」とか言われてました

 

というわけで今度こそ年内最後の大河レビュー。最終回まであと5日…

 

 

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December 07, 2025

『べらぼう』を雑に振り返る 10月編

脚本家の森下先生がここに来て4話ごとの振り返りを始められたので、わたしも負けずに頑張ろうと思います。そんなわけで10月編。

 

☆第37回「地獄に京伝」

春町と喜三二が去り、蔦重の手元に残った強力なカードはいまや歌麿と京伝のみに。だが京伝はご政道を批判する蔦重の方針に尻込みしてしまう。

ここから数回にわたりスポットが当てられる山東京伝。いかにもナンパそうな名前の恋川春町が堅物で、剣豪みたいな名前の山東京伝がお調子者というのは面白いですね。

このエピソードで興味深かったのは「面白けりゃいい」という京伝と「風刺がなきゃダメ」という蔦重の対立。最近ネットでもこういう論争ありましたが、自分は「どっちもそれなりにないとダメ」派です(ぬるい)。ジャンル・メディアってのはいろんなものがあってこそ栄えるものだと思うので。

蔦重も定信も「春町の死を無駄にしたくない」という気持ちは一緒なのに、思い切り正反対の方向に向かってしまう。この辺のすれ違いも歯がゆうございました。

この回の『風雲児たち』ポイント:尊号問題一件。これ図にでも書かないとわかりづらいのでは…

この回の使える故事:「韓信のまたくぐり」

 

☆第38回「地本問屋仲間事之始」

京伝と蔦重は見事に決裂。それでも周囲の言葉に耳を貸さず、定信への反抗を試み続ける蔦重。一方そのころ歌麿の妻おきよは病魔に侵されつつあった。

先回あたりから権威があるのをいいことに威張り散らかす蔦重。少し前まで誰にも優しい好人物だったのに、どうしてこう感じ悪くなっちゃったのか。まあ面白い大河ってのは、主人公のダメな面・ダークサイドも巧みに描くものが多いですんけどね(その最たる例が『鎌倉殿の13人』)。もっともそれを強調しすぎるとさすがに観ていて辛くなることも。

しかしこれまでの人徳もあり、本屋仲間たちは京伝も含めて次々と彼の計画に賛同してくれることに。これで上り調子になるかと思いきや…

そしてあまりにも凄惨なおきよの最期。天(森下)はどこまで歌麿を苛むのか。喋れなかったおきよさんの唯一セリフあるシーンには胸がズキュンとしました。

 

☆第39回「白河の清きに住みかね身上半減」

蔦屋の出版物はとうとう定信の逆鱗に触れ、重三郎と仲間たちは投獄されることに。おていは彼を救うために定信付の儒者に嘆願を試みる。

というわけで歴史の年表の中では蔦重が最もしんどかったであろう「身上半減」のエピソード。これ実際はどういう刑罰だかよくわからないそうで、スタッフの皆さんが知恵を絞った結果ああいうユニークなものになったそうです。

今までさんざんボコられてきた蔦重も、伝馬町のプロの仕置きはこたえた様子。さらにおていさんに突き飛ばされ、鶴屋さんにこっぴどく叱られ… 自業自得なところもありますが、さすがに気の毒になりました。とばっちりでやはり牢屋でしばかれ、「蔦重が書けっていったんです!」と音を上げる京伝。先回の心意気はどこへやらですが、ネットでは「その通りだよね」とみんな彼に同情的でした。

ただ大衆から「身上半減」をからかわれても逆上したりせず、次のアイデアを思いついちゃうところは蔦重ならでは。彼の再起を予感させます。

この回の『鬼平犯科帳』ポイント:葵小僧の一件。池波版で珍しく史実に材を取った一編がありました。えぐい話でした。

 

☆第40回「尽きせぬは欲の泉」

お上からの処罰に大打撃を受けた蔦屋。だが彼の元に次々と新たなる才能があつまり始める。そして歌麿も蔦重の説得に心を動かされ…

「これまでありがとう蔦重! 化政文化は俺たちに任せろ!」的な次世代スター、曲亭馬琴や葛飾北斎が本格的に登場。いよいよお話も終盤にさしかかってきたな…としんみりしてきたり(写楽はこの時点で気配すらありませんが)。馬琴はとても面倒くさそう、北斎は全然遠慮なさそう。そんな二人が激突しないはずはなく… まあなんか楽しそうな喧嘩ではありましたが。「手をケガしないように気をつけろよ」とこれまた「そういうところですよ!」とツッコみたくなる蔦重の注意。

失意の歌麿も創作意欲を取りもどし、こりごりだった京伝もおだてにのせられて復帰することに。絵も描けて文才もあって色男で歌もうまい京伝先生。普通なら嫌味になりそうなのに、この性格がなんともにくめません。

 

放送の方はいよいよ今日を含めてあと2回。どんなクライマックスが待っているのでしょう。

 

 

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