2025年1月に観た映画
ようやく今年の映画の覚書です。今年は去年以上に適当に行きます。
☆『はたらく細胞』
2年連続でウンコが漏れそうになる映画が年明けの1発目でした。そんなくだらない体内の細胞たちのドタバタと、後半の深刻な闘病ものとのギャップに当惑させられます。細胞たちの生命のサイクルが短いこともちゃんと描かれていて観終わったあと諸行無常的な気持ちになりました。こんなシュールで殺伐とした映画が興行収入60億突破ってすごい。
☆『ビーキーパー』
ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画。定食屋でほっと落ち着く「そうそう、いつものこの味…」的な作品です。ジャンル的には「なめてた相手が殺人マシンだった」系になるのかもしれませんが、悪者がなめる間もなくサクサクバタバタやられてった印象でした。
それにしても昨年の『シビルウォー』、本作品、『キャプテン・アメリカBNW』と最近の映画界の米国大統領は人でなしのような輩ばかりで、ハリウッドの政治不信の濃さがうかがえます。これらト〇ンプさんが就任前に作られてるはずなんだけど
☆『カルキ 2898-AD』
珍しいインド初の本格SF映画。ただSFに普通に『ラーマーヤナ』の神様の生まれ変わりがバンバン出てくるあたりが、インドのお国柄と言うか信心深さを感じさせます。日本で例えるならガンダムに天照大神とかスサノオノミコトが出て来ちゃうようなものでしょうか。
2時間48分飽きずに観てられましたが、こんだけ付き合わされたにも関わらずすごくキリの悪い所で「続編につづく」となります。ま、想定内です。
☆『室町無頼』
応仁の乱直前の時代を舞台に室町幕府にケンカを売った無頼たちの物語。これまた先の時代劇映画『十一人の賊軍』『八犬伝』と同じく山田風太郎テイストを強く感じました。武芸の才に秀でながらあっけらかんとした明るい主人公像は山風描くところの柳生十兵衛を彷彿とさせます。これを演じるのが大泉洋氏なのですが、意外に悪くなかった。今までで一番かっこいい大泉だったのでは
☆『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
話題沸騰のガンダム最新作。TV版の先行上映ということでスルーでいっかな…と思っていたのですが「すげえびっくりする。ネタバレ厳禁」という噂を聞いて気が変わりました。ガンダム映画ってそんなネタバレを気にしなきゃいけないものだっけ…と頭の中に「???」を抱えながら鑑賞に臨みましたが、うん、普通にたまげました。うじゃうじゃ続編が作られたガンダムシリーズですが、まだこんなやり方が残っていたか…と感心することしきり。小説にしろ映画にしろすぐれた「古典」というものは大胆に翻案されたりするもので、まさに『機動戦士ガンダム』第1作が「古典」になった瞬間に立ち会えた気がします。あとTV版の先行でありながら十分IMAX映えする映像だったのもよかった。
4月から本格的に地上波放映が始まるとのことで非常に楽しみです。つか、全部映画館でやってくれても一向にかまわないんだけど。
次回は『トワイライト・ウォリアーズ』『アンダーニンジャ』『野生の島のロズ』『キャプテン・アメリカBNW』『ブルータリスト』について書きます。
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