大体2024年6月に観た映画
子どもたちももう夏休みが終わりなころですね… 2か月遅れでだいたい6月に観た映画を記録しておきます。
☆『マッドマックス:フュリオサ』
本年度の世界待望の1作…だったはずなのに、蓋をあけてみると「あれ?」というか賛否両論の『マッドマックス』スピンオフ。
予想ほど盛り上がらなかった一因は、マッドマックスって劇中で扱ってる時間がせいぜい数日くらいのスピーディな話だったのが、1人の英雄の半生を描いたために妙にまったりした流れになってしまったせいでしょうか。
それでも『怒りのデスロード』のあの世界の風景がまた観られる、というだけでも一見というか十見の価値はありました。ウォーリグのお尻からアメリカンクラッカーみたいな装備がブンブン出てくるところとかね。本当にああいうのよく思いつきますね。
悪役のディメンタスが演じてるのがクリス・ヘムズワースだったため、妙にキュートで憎みにくかったのには困りました。
☆『ボブ・マーリー:ONE DAY』
「レゲエの神様」ボブ・マーリーの伝記映画。彼についてはほとんど知らなかったので半ば勉強のために観にいきました。
そしたらびっくりしたのがボブさんってかなり宗教色強めの方だったということ。曲の中でも「ラスタの神様をたたえよう」みたいなことをバリバリ歌ってらっしゃって。そんな曲が全米を始め世界中でヒットしたというのが謎です。メロディーがキャッチーなら歌詞とかはあんまし関係ないということでしょうか。
ボブさんの功績と並行して困った面(家庭にルーズなあたり)などもけっこう描かれてまして、そういう意味では公平な伝記でした。
☆『ドライブアウェイ・ドールズ』
つい『ドライブアウェイ・ガールズ』と書いちゃいそうになりますが、『ドールズ』です。20世紀末(だったか?)、レズビアンの女の子二人(恋人同士ではない)が、事情で遠くの町に荷物を運ぶバイトをすることに。ただその荷物がけっこうヤバげなもので…というストーリー。
数々の映画賞をものにしてきたコーエン兄弟の弟の方の単独作。これがえらく肩の力の抜けた、文芸には程遠い下ネタまみれの珍作でして… まあ疲れてる時などにはこういうのも気分転換でいいかもしれません。
この手の「殺し屋に狙われつつ広いアメリカを旅する映画」、最近だと『モンタナの目撃者』『マークスマン』などがありました。で、そういう話って殺し屋が怖そうであればあるほど緊迫感が増すのですが、この作品の殺し屋コンビはなかなかに間が抜けていて、まったく怖くありません。そんなまったりさ加減がそれはそれで心地よい映画でした。
☆『男女残酷物語:サソリ決戦』
1969年、イタリアで作られた幻のカルトムービー。予告で流れていたビビッドでヘンテコな映像にひかれて、ちょっと厚木まで足を伸ばして観てきました。ミソジニーをこじらせた名士が気に入らない女性を支配下に置こうとあれこれやってるうちに、いつの間にか力関係が変わって来て…というストーリー。予想ほどぶっとんだ話ではなく、それなりに筋の通った小気味よいミステリといった感じ。日本の作家で例えると乱歩と星新一を足してわったような。
最近年齢が大台に乗ったせいか、以前より自分が生まれたあたりの年代のお洒落な映像にふらふら心ひかれます。それも鑑賞した理由のひとつ。
☆『クワイエット・プレイス DAY1』
「音を立てたら即死」が決めフレーズのホラー映画シリーズ『クワイエット・プレイス』の前日談。前2作を観てないのにいきなり鑑賞しました。
観ようと思った動機のひとつは、「猫がえらく活躍する・かわいい」と聞いたこと。もうひとつは主人公が「末期がんの女性」という設定に興味を持って。普通ホラーの主人公というのはまだまだ生きていきたいから怪物から必死になって逃げるわけじゃないですか。なぜそんなサバイバルモチベーションだだ下がりの設定にしたのか、その辺がどうにも気になって。これがね~ ああ~そういうことだったのか~と観ていて大変腑に落ちました。これは実際に映画を観てご自分で確認してほしいところです。
実に『シックス・センス』以来のしみじみ泣ける感動ホラー。ビビりのわたしが観てもあんまり怖くなかったところもよかったです。
☆『イケボーイズ』
これまた本年度屈指の珍作品。オクラホマ州に住む日本のサブカルオタクが留学生の女の子を救うために、世界滅亡を企む秘密結社と戦う…という話。いかにも、といった風で微妙にずれてるロボ?や怪獣の造形が古き良き昭和の郷愁を掻き立てます。
わたしは観たことないんだけど、時々映画館の予告で流れる「幸福の〇学」系の映画ってこんな感じなんだと思います。こちらは宗教色とか全くないですけど。日本からの特別出演である釈由美子さんが相変わらずお綺麗でした。
次回は『ルックバック』『フェラーリ』『潜水艦コマンダンテ』『キングダム 大将軍の帰還』『デッドプール&ウルヴァリン』『ホールドオーバーズ』『めくらやなぎと眠る女』について書きます。
あと今年の半分までの記録をつけ終わったので、上半期ベストも記しておきます。
①鬼平犯科帳 血闘
②コヴェナント 約束の救出
③アイアンクロー
④デューン砂の惑星PART2
⑤クワイエット・プレイス DAY1
⑥碁盤斬り
⑦マッドマックス フュリオサ
⑧アーガイル
⑨カラオケ行こ!
⑩リンダはチキンが食べたい!
ズゴック賞 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
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