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December 25, 2022

2022年11月に観た映画を振り返る

10月はリバイバルと特集上映しか観てなかったので飛ばします。余裕があったらそのうち書くかも…

☆『RRR』

『バーフバリ』のラージャマウリ監督が描く近代インドアクション。偶然出会った時から互いに強くひかれあったラーマとビーム。だがそれぞれに一族を背負った使命があったことから、その絆は分かたれてしまう。…と書くと男女のラブロマンスのようですが、主人公二人は凄腕の武芸者なので激しいアクションの応酬が繰り広げられます。

3時間の長尺を退屈させずに一気に観させる手腕はさすがのラージャさん。ただちょっとラーマさんもビームさんも大事なお勤めがあるのにサボって遊びすぎだと思いました。あと最後の一人が倒れるまでぶっとおしで続けられる死の舞踏「ナートゥ」ダンスが圧巻です。

 

☆『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

みんな大好きタイムリープ映画。ただ日本でタイムリープをやるとなぜか青春の甘酸っぱいムードが濃厚になったりするのですが、こちらは辛気臭いサラリーマン社会が舞台となってるのが斬新であります。作品紹介を読むとブラック企業で酷使されて大変そうな話を想像しますけれど、こちらの会社の同僚はみないい人たちで、出来たらこんなメンバーと一緒に働きたいなあと思ったり。その代わりクライアントである広告代理店?はけっこう腹黒い感じ。やっぱり電〇あたりがモデルだったりするのでしょうか。

 

☆『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』

待望のMCU最新作。前作の主演で会ったチャドウィック・ボーズマン氏が不慮の死を遂げられたため、作品世界でもブラックパンサー=ティチャラが突然の病で亡くなったという展開に。主役不在の中脇役たちがそれぞれ懸命に働き、やがて新たなるブラックパンサーが誕生する…という流れ。言ってみれば映画丸丸一本使って一人の俳優さんの追悼式を行ったようなもの。それだけ社会にもスタッフにもチャドウィックさんの存在が大きかったということなのでしょう。自分としては代役立ててでも、映画の中ではティチャラに死んでほしくはなかったですけど… ただCGでボーズマン氏を再現して、安っぽい感動的なセリフを言わせたりしなかったのは評価いたします。

 

☆『すずめの戸締り』

待望の新海誠最新作。こう言ってはなんですが爽やかな孔雀王(もしくは仮面ライダー響鬼)がピュアな女子高生に助けられる話。強引なところはあれど、冒頭から中盤まではスペクタクルの連続で観る者に休みをくれません。それが少し転調するのが、悲壮な決意を固めたヒロイン・すずめの前に孔雀王の友達である芹澤という軽そうなにーちゃんが現れるところ。こっから多少肩の力を抜いてのんびり楽しめるロードムービーへとシフトしていきます。かようにちょっと変な映画ではあるのですが、この芹澤のキャラと縦横無尽にすっとび回る人間椅子があまりにも楽しかったので年間ベストに入れたいと思います。

ちらっと地元熱海も映りました。あそこも実は土石流が流れてったところだったり…

 

☆『ザリガニの鳴くところ』

ザリガニって鳴くんか…?? それはおいといて、アメリカ南部の自然で育ったややワイルドな女の子が、町のプレイボーイを殺したという罪で訴えられ、果たして彼女がやったのか、それとも無実なのか…という謎でもって観客をひっぱっていきます。

某ロッテントマトの点数はあまり高くありませんでしたが、十分に面白かったし原作は全米でベストセラーになったとのこと。だからこの面白さの功績は原作小説に負うところが大きいかも。その原作者さんは自然学者として名を馳せてた方で、だいぶご高齢になってから初めて書いた小説が大ヒットとなったというのだから驚きです。

舞台となったノースカロライナ州の豊かに広がる河は『トム・ソーヤの冒険』とも似た景色だったり。あちらはミズーリ州のお話なのでそれなりに近いと言えば近い…かな。

 

☆『グリーン・ナイト』

日本でも人気の高いアーサー王伝説に出てくる「円卓の騎士」の一人、ガウェインの冒険物語。といっても明るくモンスターを倒していくような内容ではなく、追剥にあって苦労したり説明のつかない怪異に出くわしたり…といったストーリーで、正直なかなかわかりにくいところもあって困惑いたしました。ただラストも含め不快な難解さではなく、わけわからないながらも爽やかな気持ちで劇場を後にすることが出来ました。そんでこれ、大元は監督が考えた話じゃなくて、イギリスで昔から伝わってる民話みたいなものをアレンジした作品なんだそうです。

快活な青年の役が多かったデブ・パテル氏がこちらでは悩める修行者的な役を好演してて感服いたしました。

 

次回「12月に観た映画」の感想は年内にまとめられるかどうか。『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『ブラック・アダム』『THE FIRST SLAM DUNK』『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』『MEN』『MAD GOD』について書きます。

 

 

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Comments

Mondays

> クライアントである広告代理店?はけっこう腹黒い感じ。やっぱり電〇あたりがモデルだったりするのでしょうか。

とは言え、その広告代理店も「炭酸みそタブレット」なるけったいな物をメーカーから持ち込まれて、そんな物をヒットさせなくてはいけないと考えると被害者じゃないかという気がしないでもない。

Posted by: ふじき78 | December 27, 2022 09:59 PM

ブラックパンサー

> ただCGでボーズマン氏を再現して、安っぽい感動的なセリフを言わせたりしなかったのは評価いたします。

MADGODみたいにアナログでやらないと!(違う)

Posted by: ふじき78 | December 28, 2022 01:10 AM

>ふじき78さん

>炭酸みそタブレット
これは本当に売れると思って開発したのか?という商品でした。でもちょっと試食してみたい

>ブラックパンサー
ずっとマスクかぶりっぱなしで出演させたらよかったのだろうか…

Posted by: SGA屋伍一 | January 02, 2023 02:45 PM

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