2021年8月後半に観た映画
よし、ペース速まってるな… というわけで8月後半に観た映画4本です。
☆『ドント・ブリーズ2』
1作目は怖そうなので劇場ではスルーしてしまったんですが、2作目はツボな感じがしたので予習してから行ってきました。ちなみに1作目は金を溜め込んでると噂の老人の家に若者の泥棒チームが侵入するのですが、この老人というのが元軍人で盲目なのにめちゃくちゃ戦闘スキルが高く、若者たちは一人また一人と狩られていく…というストーリー。強盗を企む若者たちも殺しが派手派手なじいちゃんにも感情移入が出来ないのがつらい作品でした。ただ1時間半家の周囲をおっかけっこしてるだけなのに飽きさせない脚本力は見事でした。
で、2作目。前作からの共通キャラはじいちゃんと犬だけ。そしてじいちゃんはわけありの少女を育てているのですが、この少女がどういうわけかプロの戦闘集団に狙われて…という話。1作目のモンスターが2作目ではヒーローになるという流れ、まるで『ターミネーター』シリーズみたいです。
で、こちらはやっぱり『ジョン・ウィック』の1と2を1本に凝縮したような構成が大変好みでした。大画面&大音量で観てもあんまし怖くなかったのも良かったです。尿意をこらえてエンドロール後もチェックしたらすごく曖昧な感じの映像がちょろっと流れました。観客の想像に任せます、ということなんでしょうがちょっとイラッとしましたよ?
☆『妖怪大戦争 ガーディアンズ』
さほどヒットしたとも思えない『妖怪大戦争』(2005)の精神的続編。あの大魔神が出て来るというので観てきました。で、確かに大暴れしてくださるんですがもう既にあんまり覚えていません… あ、「大戦争」というタイトルなのに戦争を否定するというか「やさしい心が大事だよ」という結論だったのは大変良かったと思います。
☆『スペースプレイヤーズ』
あまりメジャーでもない『スペース・ジャム』(1996)の一応続編。電脳空間でNBAのレジェンド、レブロン・ジェームズがアニメのキャラたちとバスケ勝負をするという内容。アイアン・ジャイアントが出て来るというので張り切って観てきました。が、この前に家系大盛り豚骨ラーメンを食べたのが良くなかったのか前半だいぶ寝てしまいました。でもアイアン・ジャイアントが画面にチラチラ映るだけで1億点です。あとDCキャラをたくさんにぎやかしに使えるのがワーナーさんの強みですね。
☆『オールド』
私のツイッターではクリストファー・ノーランと並んで最も愛されているナイト・M・シャマラン最新作。アジアのリゾート地にやってきたある家族が、ホテルの支配人に「秘密のビーチ」に案内されるが、そこは一日で人が何十年も老いてしまう恐怖のエリアだった。
予算も舞台空間も限られた中で、息つく間も与えないサスペンスを終盤までひっぱり続けるあたりはさすがシャマラン。『アフターアース』『エアベンダー』のころの不調は完全に脱したとみてよいでしょう。あとやっぱり彼はみんなが思いつきそうで思いつかない、奇妙なアイデアを生み出す力に長けております。
ただ今回は批評家からの反応があまりよくないようで。たぶんもっと救いのない結末にして、強引な理屈付けをオミットして不条理なスタイルに徹すればそっちの評価も上がったと思います。でも自分はあえてそうせず普通にエンターテインメントに仕上げたシャマランを支持したいです。
次は『モンタナの目撃者』『シャン・チー』『ドライブ・マイ・カー』『攻殻機動隊 ゴースト・イン・ザ・シェル』『レミニセンス』『クーリエ』についてちょっとずつ書きます。
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