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July 20, 2021

4~6月に観た個性的なアニメ映画について

忘れたころのブログ更新… 今回は春ごろに観たアニメ映画4作品についての備忘録であります。

 

☆『RED LINE』

10年前に作られたSFアニメ。そんなにメジャーでもないのに今回10周年記念上映などやっていたので「それほどのものなのか…」と思い観てきました。手短に紹介すると宇宙を舞台にした『チキチキマシーン猛レース』ですね。それに恋愛と友情と怪物と国家の陰謀と男の意地やらなんやらが絡んで大したてんこ盛り状態でした。

とはいえメインとなるのはあくまでレース。多少の物理法則は気合と勢いで全てふっとばす、迫力に満ちた作画と動きを堪能させてもらいました。このノリ、いかにもTRIGGERっぽいな…と思ったらやっぱりスタッフに今石洋之氏やすしお氏の名前がありました。というわけでプレTRIGGER的な作品としても楽しめるかも。

 

☆『JUNK HEAD』

日本ではめずらしいストップモーションアニメ。製作に7年を費やしたそうです。人類が生殖能力と引替に無限の寿命を得た世界で、一人の青年の秘境と化した地下世界での冒険が描かれます。ギレルモ・デル・トロやシュバンクマイエル、『エイリアン』に通じるグロセンスに加え、それらに独特なキュートな造形も混じっているところに強い個性を感じました。

万人に受ける作品じゃないと思うんですが「お好きな人にはたまらない」ものがあり、自分などはついつい3回も観に行ってしまいました。そういう一種の中毒性を有しております。

ちなみに3部作構想とのことで今回はお話の途中で突然ぶつっと終わります。続編を待望する一方でこのまま終わったらそれはそれで美しいかな、とも

 

☆『トゥルーノース』

フルCGスタイルで北朝鮮の強制収容所の実態を描いた異色の作品。なんで実写でやらんのか…と思いましたが、実際に収容所のセット作ったりたくさんの朝鮮系のモブキャストを集めるよりかはこの方が安上がりだったからかもしれません。

どうしても戦後まもなくっぽいような印象を受けてしまいますが、これ21世紀に入ってからの時代設定のようで。父が反政府活動を行っていたために地獄のような環境に放りこまれながらも、純粋さを失わず他の人のために行動する兄妹の姿に心打たれます。

完全な実話ではないものの、多くの人の証言を元に作られた映画だそうで。希望を捨てないことがテーマとなってはおりますが、彼の地で苦しんでいる人たちがいつか解放される時代は来るのだろうか…と重い気分にさせられました。

 

☆『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』

上半期最も楽しみにしていた作品のひとつ。日本を代表する大河アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズの最新作です。

鑑賞前に原作を読んだとき「これ、映像というか娯楽にはむかない話だよなあ…」と思いましたが、原作にかなり忠実であるにもかかわらず絵の美麗さに圧倒されてしまって、気がついたら1時間半経ってしまいました。ガンダム=ロボアニメの方式というより京アニの文法で作られております。

監督がインタビューで「ロケハンに行けてないので2作目の進行が遅れている」とおっしゃってたのですが、ガンダムにロケハンって必要なのか??と思わずにはいられませんでしたw まあこれまでのシリーズはされおいて、『ハサウェイ』はそれが必要不可欠なスタイルで作られているということですね。ですから宇宙空間の未来未来した光景はごくわずかで、あとの背景は我々の世界とそんなに変わりが無く。唯一の違いはその世界に時々モビルスーツが大暴れすることです。

主人公がいわゆる「テロリスト」である点も思い切った要素のひとつです。主人公は純粋なんですがその過激な行動は「2.26事件」か日本赤軍のそれを連想させます。対する連邦政府は連邦政府で骨の髄まで腐敗しきっていたり。そんなどこにも正義のない戦いにひきながらも、いきいきとしたキャラクターたちの躍動に目を奪われてしまいました。

これまた3部作の1作目。できれば「衝撃の結末」は変えてほしいんですが、これを見た限り監督さんは原作どおりやる気満々のようです。む~~~ん…

 

次回は4,5月に見た作品でまだ感想を書いてない『21ブリッジ』『ジェントルメン』『ファーザー』などについて書く予定です(いつのことやら)

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