3~6月に観た無理ゲー映画
気が付けば今年もぼちぼち半分終了。春からなんだか平凡な男女が異常な無理ゲ―状況に追い込まれる映画を幾つか観たのでまとめて紹介します。
☆『ビバリウム』
これは前にも書いたんだけど。デンマーク・ベルギー・アイルランド合作の閉じ込められ系映画。ある若いカップルが建売住宅の見学にいったらその住宅地から出られなくなってしまう。赤子と共に届けられメッセージカードには、その子を育て上げれば解放されるとあるのだが…
藤子FとAを足して割ったような不気味なムード。
個人的面白さ…D 無理ゲ―度…C 監督の人の悪さ…A
☆『ガンズ・アキンボ』
元ハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフ君のキワモノシリーズ?最新作。イギリス・ニュージーランド合作のデスゲーム系映画。オンラインゲームの荒らしを趣味にしていた青年がゲームの主催元から怒りを買い、両手に銃をくくりつけられて百戦錬磨の殺し屋ガールと戦わせられるという話。「両手に銃固定」ってかっこい気もしますけど日常生活には大変不便ということがよくわかるお話。絶体絶命勝ち目なしの状況からお笑い混じりで脱出する過程が楽しゅうございました。
個人的面白さ…A 無理ゲ―度…B 監督の人の悪さ…B
☆『パーム・スプリングス』
サンダンス映画祭で「史上最高の落札額」で買われたと評判の映画。タイムリープ系。それぞれ恋人と妹の結婚式でパームスプリングスに来た男女が、あることがきっかけでその日一日を無限に繰り返すことになってしまう。
死亡シーンはいっぱい出てきますが今回紹介した5作品の中では一番なごやか。ふわふわとした陽気な状況ならずっと繰り返したっていいじゃない…と思いつつやっぱり重苦しい気分にさせられます。
個人的面白さ…C 無理ゲ―度…C 監督の人の悪さ…E
☆『ザ・スイッチ』
タイムリープ系の傑作ホラー『ハッピー・デス・ディ』監督で名優マイケル・ランドンのご子息であるクリストファー・B・ランドン最新作。自分をいけてないと思っている女子高生とジェイソンみたいな連続殺人気が入れ替わってしまう話。
サイコキラーのお話なんですけど『ハッピー~』の監督だけあっていまいちお話に緊張感がない。というかむしろ笑えます。そんななんで最後はどうせうまいこと解決するんやろ~と安心して見てられました。それにしてもホラーと同時に恋愛・友情・親子の絆も描こうとしていくら何でも盛り付けすぎ。まあ面白かったからいいです。
個人的面白さ…B 無理ゲ―度…B 監督の人の悪さ…D
☆『コンティニュー』
『Aチーム』『THE GREY』のベテラン、ジョー・カーナハン監督最新作。タイムリープ系。お気楽な傭兵が元妻が陰謀に巻き込まれたことをきっかけに、謎の殺し屋集団とバトルする一日をえんえんと繰り返す話。
これだけ主人公が「平凡」とはいいがたい作品。普通タイムリープものって甘酸っぱい恋愛がらみで用いられることが多いですが、この映画の主人公はムキムキマッチョのおじさん。何回も殺し殺されをリピートしながら、だんだんと事件の真相と解決に近づいていきます。そしてなんでかコンセプトや小道具にテレビゲームの設定が色々用いられています。
こういう映画って大抵ラスボスを倒せばそれで終わりですが、こちらではその後にまだでかいヤマがひとつあり、その辺である事情で苦しむ主人公についホロリとさせられました。まさかこんなアホ映画に泣かされようとは…
個人的面白さ…A 無理ゲ―度…C 監督の人の悪さ…D
次回はやっぱりこの期間に見た個性的なアニメ作品…『RED LINE』『JUNK HEAD』『トゥルーノース』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などについて書きます。
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