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June 27, 2021

3~6月に観た無理ゲー映画

気が付けば今年もぼちぼち半分終了。春からなんだか平凡な男女が異常な無理ゲ―状況に追い込まれる映画を幾つか観たのでまとめて紹介します。

 

☆『ビバリウム』

これは前にも書いたんだけど。デンマーク・ベルギー・アイルランド合作の閉じ込められ系映画。ある若いカップルが建売住宅の見学にいったらその住宅地から出られなくなってしまう。赤子と共に届けられメッセージカードには、その子を育て上げれば解放されるとあるのだが…

藤子FとAを足して割ったような不気味なムード。

個人的面白さ…D 無理ゲ―度…C 監督の人の悪さ…A

 

☆『ガンズ・アキンボ』

元ハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフ君のキワモノシリーズ?最新作。イギリス・ニュージーランド合作のデスゲーム系映画。オンラインゲームの荒らしを趣味にしていた青年がゲームの主催元から怒りを買い、両手に銃をくくりつけられて百戦錬磨の殺し屋ガールと戦わせられるという話。「両手に銃固定」ってかっこい気もしますけど日常生活には大変不便ということがよくわかるお話。絶体絶命勝ち目なしの状況からお笑い混じりで脱出する過程が楽しゅうございました。

個人的面白さ…A 無理ゲ―度…B 監督の人の悪さ…B

 

☆『パーム・スプリングス』

サンダンス映画祭で「史上最高の落札額」で買われたと評判の映画。タイムリープ系。それぞれ恋人と妹の結婚式でパームスプリングスに来た男女が、あることがきっかけでその日一日を無限に繰り返すことになってしまう。

死亡シーンはいっぱい出てきますが今回紹介した5作品の中では一番なごやか。ふわふわとした陽気な状況ならずっと繰り返したっていいじゃない…と思いつつやっぱり重苦しい気分にさせられます。

個人的面白さ…C 無理ゲ―度…C 監督の人の悪さ…E

 

☆『ザ・スイッチ』

タイムリープ系の傑作ホラー『ハッピー・デス・ディ』監督で名優マイケル・ランドンのご子息であるクリストファー・B・ランドン最新作。自分をいけてないと思っている女子高生とジェイソンみたいな連続殺人気が入れ替わってしまう話。

サイコキラーのお話なんですけど『ハッピー~』の監督だけあっていまいちお話に緊張感がない。というかむしろ笑えます。そんななんで最後はどうせうまいこと解決するんやろ~と安心して見てられました。それにしてもホラーと同時に恋愛・友情・親子の絆も描こうとしていくら何でも盛り付けすぎ。まあ面白かったからいいです。

個人的面白さ…B 無理ゲ―度…B 監督の人の悪さ…D

 

☆『コンティニュー』

『Aチーム』『THE GREY』のベテラン、ジョー・カーナハン監督最新作。タイムリープ系。お気楽な傭兵が元妻が陰謀に巻き込まれたことをきっかけに、謎の殺し屋集団とバトルする一日をえんえんと繰り返す話。

これだけ主人公が「平凡」とはいいがたい作品。普通タイムリープものって甘酸っぱい恋愛がらみで用いられることが多いですが、この映画の主人公はムキムキマッチョのおじさん。何回も殺し殺されをリピートしながら、だんだんと事件の真相と解決に近づいていきます。そしてなんでかコンセプトや小道具にテレビゲームの設定が色々用いられています。

こういう映画って大抵ラスボスを倒せばそれで終わりですが、こちらではその後にまだでかいヤマがひとつあり、その辺である事情で苦しむ主人公についホロリとさせられました。まさかこんなアホ映画に泣かされようとは…

個人的面白さ…A 無理ゲ―度…C 監督の人の悪さ…D

 

次回はやっぱりこの期間に見た個性的なアニメ作品…『RED LINE』『JUNK HEAD』『トゥルーノース』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などについて書きます。 

 

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June 01, 2021

2021年3月に観た映画②

☆『ノマドランド』

☆『ミナリ』

今年のアカデミー賞をにぎわせた2作品。幾つか共通するところがあったので二つ並べて語ります。

まずアジア系の監督の手による作品で、事実を基にしているらしいという点。主人公たちがあまり裕福でないため「車がおうち」という状況。熟年の名女優の演技がオスカーを獲得したというとこも一緒ですね。

これからも苦労しながらなんとか生きていくしかないんだろうなあ…ということを思わせながら、きっといいこともあるだろうとあるかなしかの明るさを漂わせて幕を閉じるところも似ております。主人公らが差別を受けそうな境遇なのに意外と周りの人々がみな親切だったりするのも同じでした。

ただ『ノマドランド』が「流浪」をテーマにしてるのに対し、『ミナリ』は「定住」を目指す話な点は対照的でした。日本人はどっちかというとひとつところに落ち着く農耕民族だと思うのですが、その立場から色々考えさせられました。

『ミナリ』はわたしの母方のおばあちゃんもこんな風にガラッパチで暖かい人だったな…ということを思い出させてくれたことに感謝してます。

『ノマドランド』はジャック・ロンドンの小説的世界を期待して観にいったのですが、もう少し生活感の濃いシビアなお話でありました。それでもやはり「ノマド」たちが旅して求めるアメリカの美しい風景には心和ませられました。

コロナの影響でアジア人に対するヘイトも増えているとのことですが、映画業界では評価が高まっているようで不思議であります。『ミナリ』のリー・アイザック・チョン氏は『君の名は。』リメイクを、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ氏はマーベルの『エターナルズ』を次に手がけるとのことでそれぞれ楽しみにしています。

 

3月後半にもう1本観たのは

☆『モンスターハンター』

ゲームはやったことありません。まあぶっちゃけちゃうとゾンビが怪獣になった『バイオハザード』ですね。スバらしい!!

今年上半期はこういういい意味でアホらしい大作洋画がほとんど入ってこなかったので、やっぱり世の中こういう映画も大切だよな…というありがたみをひしひしと感じました。永遠の中学二年生としては交差させるとジュッと赤熱化する剣や、巨大モンスターに蛮刀一丁で真正面からつっこんでくミラ・ジョボビッチさんにしびれました。ミラさんと言えば最初に脚光を浴びたのが23年前の『フィフス・エレメント』でしたが、そのころから変わらずアクション女優まっしぐらで、なお現役なことにひれ伏さざるを得ません。

続編を意識してるのか思いっきり「俺たちの戦いはこれからだ!!」で終わるところがまことにポール・W・S・アンダーソンらしくてほほえましゅうございました。

 

次回は『ガンズ・アキンボ』『パーム・スプリングス』『ザ・スイッチ』について書こうかと思います。

 

 

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