2021年3月に観た映画①
☆『ラーヤと龍の王国』
ディズニー久々の劇場公開アニメ。東南アジアの雰囲気とかダンゴ虫みたいな動物とかいいな~くらいの気持ちで観にいったのですが、これが予想外にもドツボの大はまりでした。ここんとこディズニーの定番とも言える「親切な人が実は黒幕だった」パターンへのアンチテーゼ、ガリアンソードのような蛇腹剣のアクション、ラーヤと旅するそれぞれ二面性を持つ仲間たち…など意欲的で面白い要素がこれでもかというくらい詰めこまれております。そして何よりやられたのがクライマックスにてラーヤたちが下したある決断。マスク着用義務があってよかった…というくらいダラダラズビズビと泣かされました。そろそろディズニー+で普通料金で見られるはず。おすすめです。
☆『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
いわずと知れたあの超人気アニメシリーズの完結編(だいぶ前にも2回終わってるんですが…)。1月の延期から10日前の突然の公開決定。ネタバレを食らうのが嫌だったので初日の月曜日に疲れた体をひきずって観て来ましたが、その価値は十分にありました。
今年初めに復習の意味で旧劇場版を観ておいたのですが、けっこう同じ構図がある中で、精神のベクトルがまるで反対をむいているというか。前の時は「今の僕は14歳と変わらない」と言っていた庵野監督がちゃんと次世代にエールを向けられるような、そんな作品になっておりました。
この数年間、新劇場版の結末が微妙だった…という悪夢に度々悩まされていましたけど、これでようやくそのナイトメアから解放されそうです。そして次世代が作る新たなエヴァンゲリオンに期待してしまうのでした。
☆『ビバリウム』
アイルランド・デンマーク・ベルギー合作の「世にも奇妙な物語」。先に書いたアニメ2本にはとってもすがすがしい気持ちにさせられましたが、こちらは今のところ年間ワーストw 着想とか筋運びとかは悪くないと思います。ただ自分、こういうごく普通の悪くない人たちが、ゴリゴリ精神を削られていく話が大変苦手なので。ポスターとか予告編からはポップな印象を受けるんですけどねー でも観ておいて良かった気はします。観ずに後悔するよりは観て後悔する方を選びます。
あとこの月は地元で開かれた「第3回熱海怪獣映画祭」に参加し、『シン・ゴジラ』を先取りしたような『怪獣の日』と川北紘一監督の遺作『装甲巨人ガンボット』を鑑賞いたしました。抜き打ち的にウルトラマンアグルの高野八誠氏が登壇されたり、客席に樋口真嗣監督がひょっこりおられたりして色々たまげました。主催者側より「そろそろ熱海をネタにした怪獣映画が尽きてきた」とのお言葉がありましたが、別にご当地ネタなんて入って無くても全然かまわないのでまた4回、5回と続けていっていただきたいです。
次回は『ミナリ』『ノマドランド』『モンスターハンター』について書きます。
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