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April 28, 2021

2021年2月に観た映画

☆『ジャスト6.5 闘いの証』

イラン映画。イランは麻薬には厳しいお国みたいですが、その割には密売が横行しているようで。その組織をなりふり構わず摘発しようとする暴走刑事と、密売人のボスとの戦いが描かれます。といっても銃撃戦とかは割と控えめ。どっちかというと情報の入手や司法の手続きなんかで息をのむようなやり取りが繰り返されます。

どう考えても悪いのは密売人のボスですし作り手も彼の罪を糾弾してはいるんですが、全体的には同情させてしまうような語り口になっておりました。まあでも麻薬、ダメ、絶対、ですね。

自分は見逃したのですが同時期にカップリングで『ウォーデン 消えた死刑囚』というやはりイランの映画がかかっておりました。二作品とも「死刑」が重要なモチーフとなってて、「イランのイメージだいじょぶかな」などと思ったりしました。

 

☆『聖なる犯罪者』

ポーランド映画。少年院を出た若者が資格もないのに成り行きで神父を始めたら、これがけっこう評判になってしまい…という話。「実話を基にした」ということですが、公式サイトにも具体的なことはほとんど書かれてないので、恐らく「身分詐称で神父をやってた人がいた」くらいの話に「着想を得た」ってことなんだと思います。そういえば浦沢直樹先生の『パイナップルARMY』にも似たようなエピソードがありました。

とりあえずポーランドにはまだまだ信心深い人がたくさんいるんだな…ってことがよくわかりました。少年院の荒くれた若者ですら聖職にあこがれるほどにね。いつかはバレるということはわかっているので、その瞬間がいつかいつかと思いながら見守っているのはしんどかったです。

で、ちょっとネタバレなんですけど、この映画なかなかショッキングにズバッと断ち切るように終わってしまいます。それだけに映画の後も物語りはまだまだ続行中という気がしてなりません。

 

この2本は同じ日にハシゴして観たのですが、両方とも重ための作品ゆえすっかり暗い気分になってしまいました。で、翌週はあえて気分が明るくなりそうな2本をチョイスしました。

 

☆『どん底作家の人生に幸あれ!』

いかにも最近のハートウォーミングな洋画にありがちな邦題ですが、これ実はチャールズ・ディケンズの名作『デイヴィッド・コパフィールド』の映画化なんですね… もう少しなんとかならなかったんでしょうか。

原作は分厚い文庫本全4巻からなる大長編(未読)。それを約2時間でどうやって納めるんだろう…と思いましたが、編集の妙かあからさまに駆け足には感じられませんでした。恐らく捨てられたエピソードがいっぱいあるんでしょうけど。

不思議だったのはこの映画、「両親が白人なのに生まれた子供が黒人」みたいな遺伝子を超越した配役が多々見られるんですよね。こうすることで演劇的、かつ一種おとぎ話的なムードでも醸し出したかったのでしょうか。ディケンズの他のお話と同様、底辺でしたたかに生きる人たちへの温かいまなざしが感じられる作品でした。キャストがデブ・パテル、ティルダ・スウィントン、ベン・ウィショーとなかなか豪華

 

 

☆『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』

今年で45作品目を迎えるスーパー戦隊シリーズ。その歴代レッドがずらっと並ぶと聞いて見てまいりました。まあそのシーン、なかなかあっという間でございましたが…

内容はその記念作品『機界戦隊ゼンカイジャー』と、前作『魔進戦隊キラメイジャー』・前々作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』、3作の中編からなるオムニバス形式。

この少し前に折りよく「しくじり先生」という番組で戦隊の歴史についてざっと扱ってたんですが、戦隊には攻める年と守りに入る年があるそうで。そこいくと今年のゼンカイジャーは人間1名にロボ4名という構成なのでめちゃくちゃ攻めております。ロボコンみたいにユーモラスな要素もあってわたしが子供のころだったらきっと夢中になったと思います。近年戦隊は主力のロボ玩具の落ち込みが激しいようなので、ここらで一発盛り返せるといいのですが…

『キラメイジャー』『リュウソウジャー』は女優さんやスタントウーマンのアクションのキレのよさが目を引きました。

で、そこからつなげるわけでもないんですけどその翌週に観たのが

 

☆『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』

ドキュメンタリー。近年増加傾向にある女性によるアクションシーン。それを影で支えているスタントウーマンたちの日々の訓練や歴史、苦悩などが語られます。

現在第一線で活躍している方たちももちろん多く出てきますが、わたしが印象に残ったのはどちらかというと現役を退いたお姉さん方。もう昔のように動けなくて涙する方もいれば、会社を興したり監督になったりと別の形で活躍してる方もいたり。またある方は還暦過ぎてるのに華麗なドリフトをザザッと決めていて、思わず口をあんぐりあけてしまうほどに感服させられてしまいました。

もちろん常に危険は付き物ですが、日々の修練の積み重ねで難度の高いスタントを成功させることには言い知れぬほどの快感があるようで。そういうのはマンもウーマンも変わらないみたいですね。

知ってる映画のあんなシーンこんなシーンが次から次へと出て来るのも楽しゅうございました。あとこれももう配信で観られるようです。

 

次回は3月前半に観た『ラーヤと龍の王国』『シン・エヴァンゲリオン』『ビバリウム』および第3回熱海怪獣映画祭について書きます。

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April 19, 2021

2021年1月に観た映画②

またまたしても間が空いてしまいました… 約2ヶ月ぶりのブログ更新です。本日は今年1月後半に観た映画の雑な感想をざざっと

 

☆『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』

タイトル長え… いよいよ完結という新劇場版『シン・エヴァンゲリオン』の前に23年前わたしにトラウマを植え付けてくれたこいつと向き合わねば…と少し足を伸ばして行ってきました。いやあ、グログロでしたねw

「サービスサービス♪」のセリフにあるように最高のエンターテインメントを目指していたはずの「エヴァ」が、どうしてここまで前衛的なアングラアートに行きついてしまったのか。面白くもあり謎でもあり。でもやっぱり趣味が悪いです。

この総集編+完結編での形式は初めて鑑賞したのですが、間にトイレ休憩があったのがありがたかったです。「よし! これで翌週からのシンエヴァの準備はバッチリ!」と悦に入っていたら二ヶ月ほど延期になったのは周知の通りです。

 

 

☆『ハニーランド 永遠の谷』

ドキュメンタリー。マケドニアで慎ましく養蜂を営んでいたある女性。しかし隣に「痛快! ビッグダディ!」のような一家が引っ越してきたことから、彼女の生活は大きな影響を受ける。

マケドニアといえばアレキサンダー大王の出身地だったでしょうか。あんまりよく知りませんが映画で見た限りでは荒涼としながらも雄大な風景が続くそんな土地でありました。「蜂のために半分蜜を残していく」という彼女のやり方に対し、ビッグダディは目先の利益に囚われていろいろ台無しにしてしまいます。そのはずかしいところもカメラは丁寧に追ってたりして、揉めなかったのかなあと思ったりしました。

色々大変な思いもしながらも彼女はまだその地で一人暮らしているとのこと。平穏で長生きできるように祈るばかりです。

 

 

☆『エイブのキッチンストーリー』

ニューヨークに住むエイブ少年の父親はイスラム系、母親はユダヤ系。そのためそれぞれの家族が集まると争いが絶えない。エイブ少年は両家を仲良くさせるために得意の料理の腕を振るってパーティーを催すのだが…

よくできた児童文学のような作品。だのにレーティングがPG12なのはなぜでしょう(もちろんエログロ描写は一切無し)。複雑な宗教問題とか絡んでくるからでしょうか。

それはともかく料理と家族を愛するエイブ君の純真さや、彼を見守る師匠的な料理人、そして画面を彩る数々の食べ物が心地よい映画でした。旧劇場版エヴァと新劇場版の延期で荒んだ心が心持ち癒された気がいたしました。ちなみにこれもう配信で観られます。

 

この月は5回目となる『羅小黒戦記』も鑑賞。アニメでは映画館で観た数が最多となりました。何度観てもよいですね。

次はもう少しペース上げていきたいところ… 『ジャスト6.5』『聖なる犯罪者』『どん底作家の人生に幸あれ!』『スーパー戦隊MOVIE2021』『スタントウーマン』などを取り上げる予定。

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