2020年12月に観た映画を振り返る①
今年も残すところあと6日… 今年の感想、今年のうちにということで師走に見た映画を早めにまとめておきます。
☆『魔女がいっぱい』
ロアルド・ダール原作、ロバート・ゼメキス監督、アン・ハサウェイ出演という超豪華な布陣のファンタジー映画。突然の事故で両親を失い、祖母に引き取られた少年と魔女軍団の奇妙な戦いの物語。ダール原作の映画はその珍奇さ・狂気が特徴でありますが、こちらは珍奇ながらもやや大人しめになってしまったのはなぜなんだろう… アン・ハサウェイは美貌をかなぐり捨ててがんばってたんですが。あと「それでいいんだ!?」という結末も驚きでした。ここは原作どおりだそうです。
☆『新解釈・三国志』
福田雄一作品初チャレンジ。あの長大な原作をどうやって二時間に収めたんだろうと思って観て来ました。まあ上手にはしょりながら赤壁の戦いまでがダイジェスト風に語られていきます。自分は『風雲児たち』のファンなのでこういうベタなギャグで歴史をパロっていくスタイルも嫌いではないです。ただ福田氏のギャグセンスがどうにも癇に障る人たちも少なくないようで。自分も渡辺直美さんのダンスに関してはポカーンとしてましたが場内ではけっこうウケてたり。ギャグって難しいですね…
☆『ウルフウォーカー』
『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー』などケルトの伝説を可愛らしい絵柄でアニメ化し続けるカートゥーン・サルーン最新作。父親に連れられてアイルランドにやってきた少女ロビンは森で暮らす狼少女メイヴと仲良くなるが、領土を広げようとする統治者は狼たちを森から根絶しようと目論む。
寝てる間に狼になってしまうという設定が面白いし、弱さと強さを併せ持つヒロインの造形がまたよい。あとカートゥーン・サルーンの作品ではこれまでで一番エンタメ調というか手に汗にぎってハラハラさせられる作品でした。ケモナー的少女や城壁に囲まれたコミュニテイというところは『ブレンダン~』にも見られたモチーフ。ただ『ブレンダン~』では肯定的に描かれていたキリスト教が、こちらでは狂信的に使われていたり。信仰は人を成長させることもあれば、狂わせることもある…ということでしょうか。
こちら江ノ島近くの『シネコヤ』という映画館で観ました。ブックカフェがそのまんま映画館になったようなとこで、作品の雰囲気に大変マッチしておりました。
☆『ワンダーウーマン1984』
DCユニバース最新作。スーパーヒロインダイアナが80年代を舞台に懐かしい恋人と再会したり、超パワーを手にした石油王と戦ったりします。
事件の発端となるアイテムがなかなかにぶっ飛んでおり、最初はちょっとひきましたが、この話ってもともとおとぎ話みたいなもんだったんだよな…と脳内調整したら楽しむことができました。
自分はやはりつかの間のトレバー大尉との逢瀬とか、80年代の思い出深い風俗・事件などがツボにはまりました。あとペドロ・パスカル氏の必死の演技もたいしたものでありました。メインキャストで一番輝いていたのは彼だったと思います。
それにしても「儲けにならんから」と各社が及び腰になる中で(それもよくわかりますが)、何とかこの作品や『魔女がいっぱい』『テネット』などを映画館でかけてくれるワーナーさんには感謝しかありません。これからはなるべくひいきにしていこうと堅く誓うのでした。
今年は既にあと2本観てて明日もう2本観賞してくる予定ですが果たしてまとめきれるか… ご期待(しないで)ください。
Comments
伍一くん☆
ワンダーウーマンは1作目よりぐっとイマイチだったけど、ガルちゃんが美しくカッコ良くて、年末すっきりするのにぴったりでした☆
色々都合よく解決しちゃうのは何だし、特にスティーブンが他人の男性の身体を借りて蘇っていたけど、「その」男性の人生はどうするのか、恋人を諦めるのを迷っている場合?と思っちゃいました。
Posted by: ノルウェーまだ~む | December 31, 2020 12:42 AM