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December 28, 2020

2020年12月に観た映画を振り返り②

今年の感想、今年のうちに…というわけで本年度最後の振り返りです。つい先週見てきたばかりのほやほやの4作品です。

☆『ミッシング・リンク 英国紳士の秘密の相棒』

ストップモーションアニメの王者ライカスタジオ最新作。007のようなモンスターハンターのような紳士が友達の雪男とともに世界を駆け回る破天荒な物語。大人が主人公だったりホラーテイストが弱めだったり、これまでのスタイルから脱却しようと試みてる感があります。ただこの種のバディものはピクサーのお家芸ですし、最近雪男物のアニメが2本作られたこともあってインパクトはやや弱め。冒頭のあの怪物との対決や客船での大バトルとかは本当に楽しかったですけど。

結局一番すげえのはエンドロールで早送りで見せてくれるメイキング風景。『ボックストロール』でもそうでしたが恐ろしいほどの手間隙のかけっぷりに気が遠くなります。

☆『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』

原題はシンプルに「Edmond」。戯曲の最高傑作のひとつである『シラノ・ドベルジュラック』。その誕生の瞬間が作者エドモン・ロスタンの苦闘と共に描かれます。と言っても感動的に、というより『チコちゃん』の「たぶんこうだったんじゃないか劇場」的にふんだんにユーモアをまぶした作風。いい時の三谷幸喜作品のようでもありますが、三谷さんと比べると登場人物の「いい人」度が高いです。

そんなドタバタ調ではありますけど、困難を乗り越えて無事上演されるくだりにたどりつくと苦楽をともにしてきたような感動に包まれます。原典はジェラール・ドパルデュー版を観た事がありますが再観賞したくなっちゃいましたね。

☆『劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』

あ、去年も映画締めに観たのが仮面ライダーだった… 同時上映で現在放映中の『仮面ライダーセイバー』の短編もありましたがそっちはほとんどPV。『ゼロワン』では滅亡迅雷NETとの戦いに決着がついたあとの、主人公たちの新たな試練が描かれます。本編ではAIがテーマだったのに対し、劇場版ではまた別のテクノロジーがモチーフとして使われててうまいところに目をつけたな、と思いました。思い返せば『ゼロワン』ってシリーズの中でも特に現実的なお話でしたし。

あとTVシリーズは途中ややダレたこともあってそんなに思い入れが強くなかったんですが、その終盤で起きた悲劇にもう一度向き合うくだりにはちょっともらい泣きいたしました。我ながらちょろいです。

☆『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』

キアヌ・リーブス若き日の傑作が時空を越えてカムバック。過去や地獄を旅したお気楽コンビの、おっさん・子持ちになってからの新冒険がえがれます。前2作は「なんか面白いらしい」ということしか知りません。あと『レディプレイヤー1』でちょこっと引用がありましたっけ。とりあえずいきなりの3作目でも十分面白かったのですが、やっぱ予習しといた方がもっと楽しめたかなーという感は否めません。ダメオヤジたちにも優しい娘たちが健気でかわいく、高性能なはずなのにウッカリミスを連発する殺人ロボが愉快でした。にしても『バッドボーイズ』とか『ゴーストバスターズ』とか久しぶりの3作目が続きますね

よっしゃー! なんとか全部まとめきった! あとは年内ベストを決めるだけ。明日か明後日にはUPしたいところですが…

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