翔んでエルトン デクスター・フレッチャー 『ロケットマン』
あ、これもう公開おわってる… 英国を代表する偉大なるシンガーの半生をミュージカル仕立てで映画化。またまたいまさらではありますが『ロケットマン』、紹介いたします。
1950年代の英国。内気な少年レジナルドは類まれなる音楽の才能に恵まれ、王立音楽院の入学を認められる。成長してバンドを組んだ彼は、やがて「エルトン・ジョン」と改名し、作詞家バーニーとのコンビでヒット曲を連発。瞬く間に大スターとなる。だが彼は男性であるバーニーに報われぬ恋心をいだくゆえに、また両親から冷たい仕打ちをうけてきたゆえに成功しても孤独感を打ち消せずにいた。
皆さんおっしゃってるしわたしもあんまり月並みなことは書きたくないのですが、第一印象はやっぱり「『ボヘミアン・ラプソディ』とよく似てる」というものでした。ざっと共通点を列挙してみますと
・実の親とあまりうまくいってない
・ゲイ
・ゲイであることを隠そうとして苦労する
・ゲイなのに女性と結婚してうまくいかず離婚
・英国出身で米国に進出するやいなや大スターに
・そして成功したのち酒とドラッグに溺れる
・しかし親友の偽りない友情に救われる
・ジョン・リードがマネージャだったことがある
・そもそも監督がいっしょ(デクスター・フレッチャー)
…まあ2,3の点をのぞけばロックスターには定番の人生というものがあって、フレディもエルトンもついそのスタンダードにはまってしまったのかもしれません。
違う点もあげてみますと
・ミュージカル仕立てである
・バンドじゃなくてシンガーと作詞家のお話
・フレディとちがい、エルトンさんはバリバリの存命中
・エルトンさんはあまり美形ではない
ここがすごいと思うんですけど、カリスマミュージシャンってやっぱり見目麗しい人が多いですよね。そのルックスが人気をさらに後押しするわけですが、エルトンさんの場合は頭髪もうすいし背も高くないしわけわからんメガネとかつけてます。なのにクイーンも越えて世界でグレイテスト・ヒッツを飛ばしてきた(歴代4位)ということは、主に歌唱力と作曲の才能だけで頂点までのぼりつめたわけであって。それほどにその曲の美しさが人々の心をとらえてきたということなのでしょう。
ちなみにわたくしクイーンの曲はそれなりに知ってましたが、エルトンさんの曲は『YOUR SONG』と『Goodbye Yellow Brick Road 』 くらいしか知りませんでした。どっちかというとライブをドタキャンしたとか、『キングスマン:ゴールデンサークル』で客演してたとかそっちのイメージの方がつよくて。大変申し訳ございませんでした。ただ日本でこの映画がそんなにヒットしなかったのは、クイーンに比べるとわが国ではエルトンさんがそんなに浸透してなかったということなのかもしれませんね。
そんなエルトンさんを熱演してたのは『キングスマンGC』で共演し、『SING』で彼の歌を熱唱していたタロン・エジャトン君。近日日本公開の作品ではロビン・フッドを演じるということで、ますます英国を体現するような俳優になってきた感があります。
とりあえずビギナーには大変入りやすい映画だった『ロケットマン』。劇中で使われた名曲を、またじっくりと聞きこんでいこうかなと思います。
Comments
伍一くん☆
私もエルトンの曲にあまりなじみが無かった人ですが、調べると大好きなライオンキングの楽曲を沢山作っていてビックリでした!
夫はフレディは駄目でエルトンが神なんですって・・・
Posted by: ノルウェーまだ~む | October 02, 2019 10:56 PM
>ノルウェーまだ~むさん
>ライオンキング
そうみたいですね。オープニングの「はいや~~~」というアレが印象的です
>夫はフレディは駄目でエルトンが神なんですって・・
なぜでしょう。ステージ衣装が派手な方がお好きなのかな
Posted by: SGA屋伍一 | October 08, 2019 10:58 AM
「豚でLとん」
なんて酷い事を!
Posted by: ふじき78 | October 08, 2019 12:57 PM
>ふじき78さん
豚丼も嫌いじゃないです
Posted by: SGA屋伍一 | October 10, 2019 09:59 PM