ベストマッチじゃないやつら デビッド・リーチ 『ワイルドスピード/スーパーコンボ』
もうじき公開終わりそうな映画紹介第二弾です。世界的人気シリーズ初のスピンオフにして、スーパー筋肉スター二人の共演作。『ワイルドスピード/スーパーコンボ』紹介します。
凄腕のドライバー・ドミニクと関わったことで、知り合うことになったホブスとショウ。だが熱血漢の捜査官とクールなアウトローでは当然ソリがあうこともなく、お互いを蛇蝎のごとく忌み嫌っていた。そんな折MI6に属していたショウの妹が、任務の途中細菌兵器を奪って逃走したという知らせが入る。彼女を確保するよう協力してことにあたってほしいとCIAに依頼されたホブスとショウだったが、二人の返事は「誰がこんなやつと!!」だった…
元はと言えばヴィン・ディーゼルとポール・ウォ―カ―のバディものとしてスタートした本シリーズ。しかし一通り迷走したのちは、コンビというよりどんどん「ファミリーもの」としての要素が強まっていきます。本作はスピンオフとなってはおりますが、そういう意味ではシリーズの原点に立ち返ったと言えるでしょう。というかどっちかといえば2作目や3作目の方が番外編っぽいような… まあ細かいことを言うのはやめましょう。
番外編っぽいといえば監督が『デッドプール2』の人のせいか、本家よりかなりお笑いムードが濃かったです。特にお互いをあげつらうロック様とステイサムの悪口合戦には腹を抱えて笑わかされました。あとやたらアメリカのサブカルに関してのネタが多かったですね。わたしまだゲーム・オブ・スローンズ半分しか見てないのに思いっきりネタバレを食らわされたような… まあ「誰それが死ぬ」というバレではなかったので許容範囲です。
筋肉スター2人に立ち向かうのは、最近だと『ダークタワー』(…)の活躍が記憶に新しいイドリス・エルバさん。彼も十分にかっこいい上に仮面ライダーなみの改造手術を受けてるという設定なんですけど、やっぱりホブス&ショウに本気で勝とうと思うならパシリムのイェーガ―くらい持ってこなきゃいかんと思います。それはさすがにワイスピから逸脱しすぎでは…という気もしますが、どんどん枠からはみ出していくのがこのシリーズのウリなのでアリです。
ホブスの故郷のサモアの風景も心やわらぐ本作品。というかサモアってなんか服装とか建築が沖縄に似てますね。そこのおばあちゃんがだんだん平良とみさんに見えてきたりしました。
正直一番ツボにはまったのは序盤のコンビの対比平行映像だったのですが、その後も普通に面白かったです。クライマックスではちゃんとワイスピ特有の無茶カーアクションもありましたし。キャラは減りましたけどシリーズの名に恥じないトンデモ映画でありました。
『ワイルドスピード/スーパーコンボ』はしっかり世界で製作費の3.5倍を稼ぎ、彼らだけの続編もすでに決まっているとか。本家の方も来年春に新作の公開が予定されています。ヴィン・ディーゼル派とロック様派での不仲の噂も伝えられてますが、ファミリー映画なんだから仲良くやってほしいものですね!
Comments
「スーパー棍棒」と言われれば、まあそうか、と納得してしまいそうになる映画でした。オートバイちゃんが可愛い。
Posted by: ふじき78 | September 16, 2019 08:57 AM
>ふじき78さん
まあクライマックスは「棍棒は銃よりもつよし」的な結論でしたね
Posted by: SGA屋伍一 | September 17, 2019 10:03 PM