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August 13, 2019

コリアン歴史ヒストリア キム・ヨンファ 『神と共に 第2章 因と縁』

「韓国で『新感染』を越える歴代2位の大ヒット!」と評判の大作映画、一か月前になりますが無事後編を見て来たのでもう遅い気もしますが紹介します。『神と共に 第2章 因と縁』。第1章の感想はこちら

殉職した消防士ジャホンを冥界で弁護した際、いろいろ逸脱があったため咎められることとなったカンニムら3人の使者。その違反を帳消しにするため、カンニムたちはやはり地上で違反を犯している精霊ソンジュ神を成敗するよう命じられる。だがソンジュ神と関わったことがきっかけで、使者のヘウォンメクとドクチュンは消されていた自分たちの過去と対峙することに…

韓国映画で感心するのはどんなにヒットしても安易に続編を作らないこと。もしかしたらあるのかもしれないですけど自分は知りません(『グエムル2』はいまも待ってますが…)。この『神と共に 因と縁』は2作目ではございますが、後付ではなく最初から1作目と対になるよう作られています。前後編というより、表と裏、演繹と帰納の関係。そんな構成が面白うございました。

『罪と罰』では一応脇役だった3人の使者ですが、今回は彼ら自身が主人公となり、千年前の文字通りの「因縁」が語られます。そんだけ前の時系列なのでお話の半分は高麗時代の歴史劇となります。韓国の歴史ものというとテレビドラマではわんさかありますが、映画だとそんなに紹介されてなかったような(これまたわたしが知らんだけか?)。そんな珍しい題材がこれまた興をかきたてられました。

一方でそれなりに仲良くやってる感じだった3人の絆が、秘密が明かされるごとにどんどん危機を迎えていくという流れだったのでその辺は見ていて辛うございました。本当に「こういう風にならなきゃいいな」という方向に予想通りに話が進んでいきます。妖怪や裁判でハラハラさせられた1作目とはかなりスリルの質が違いました…

以後、ほぼラストまでネタバレで。

 

まあ第1章のムードからして、悲劇では終わらんだろうという安心感もありましたけどね(笑)。千年前の死ぬ前のこととはいえ、何も言わずにあんなひどいことをしたカンニムを笑ってゆるすヘウォンメクとドクチュンにさめざめと泣かされました。『罪と罰』ではお母さんがらみの人情話で「はい泣いて! さあ泣いて!」という感じで逆に醒めましたが、ひねくれ者としてはこちらの方が涙腺のツボに来ました。

調べたら監督さんの作品では韓国版『クールランニング』とも言うべき『国家代表!?』(2009)を以前に観ておりました。こちらは『神と共に』よりお笑いに振り切れたドタバタスポーツ喜劇となっています。やっぱりお母さんネタで泣かせるようなところはありましたが。あとこの人、ゴリラが野球をやる『ミスターGO!』なんてのも撮ってますね… 題材の選びようがいちいち奇抜でございます。

『神と共に』二部作はさすがに大体公開が終了しましたが、日本でも根強いファンを獲得したようでポツポツとリバイバル上映が行われております。『バーフバリ』もそうですが配給のTWINさんはこういう映画を見つけてくるのが上手ですね。これからもアジアの傑作の発掘・紹介を期待してます。

 

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