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May 07, 2019

離島猫歩き ねこまき・岩合光昭 『ねことじいちゃん』

十連休も終わり、ほぼ二週間ぶりの更新です。うほっ 本日は猫カメラマン(他の動物も)の第一人者岩合光昭先生が映画監督としてデビューを飾られた『ねことじいちゃん』をご紹介いたします。

猫と漁師と老人の多いとある島で。元教員の大吉さんは飼い猫のタマと共に、周りの人々と触れ合いながら悠々自適の日々を過ごしていた。しかし島の人々の高齢化と人口の減少はそんな大吉さんたちの暮らしにも次第に影を落としていく。離れて暮らす大吉さんの息子は父親を心配し、都会で共に暮らそうと持ちかけるのだが…

…なんか暗い感じのあらすじになってしまいましたが、全体的にのんびりまったりした映画です。だってこの映画のメインとなるのは島のそこかしこをうろちょろしてる猫なんですから。大画面にいっぱいに写るごく普通の猫と、館内に響き渡るゴロゴロ音… お好きな方にはたまりません。

監督の岩合先生の猫を撮る力は疑いようもございません。BSの『世界ネコ歩き』を観てもわかるようにまったく猫に警戒されずに撮影をされています。どころか猫の方からそっちに寄ってきたりする。体がマタタビで出来てんじゃないか?と思うほどの猫吸引力です。ただ猫は撮れても人間も出てくる普通の映画は作れるのか…というと未知数です。しかしまあその点は優秀なスタッフに恵まれたのか(失礼)、一応人間ドラマとしても完成された作品になっていました。出演者・柴咲コウさんの「監督は猫ばかりに集中していて人間の方はおざなりだった」なんてコメントもありましたが。

猫吸引力といえば主演の立川志の輔氏も大したもの。タマちゃんが本当に自然に氏に寄り添っていて、前かがみになった背中にポンと乗ったりする。もっともこれはもう一方の主演である猫のベーコンさんの演技力に負うところも大きいかもしれません。これまでにTVドラマ「ようこそ、わが家へ」、映画『ねこあつめの家』、太陽生命CM「かけつけ隊サービス『太陽生命が大切にするもの』」篇などに出演おられるそうです。いずれにしてもそんな一人と一匹のアンサンブルが大変見事でした。

そういえば先日30日は平成の終わりだけでなく、当ブログもにぎわしてくれたモンさんの二周忌でございました。仰向けに寝てるとおなかにポンと乗ってきたモンさんの感触を思い出しながらこの文章を書いてました。体重もなかなかだっただけに、あれは苦しゅうございました(笑)20070531183006_1thumb1

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Comments

ご無沙汰です。最近は某番組の
「江戸川の黒い鳥」にハマっています(笑)

GWは広島にいましたが、平成最後の日の夕方
原爆ドーム前の石碑(「慰霊」と書いた石碑ね)
の上に1匹のネコが・・・・
観光客など構わずに伸びしたり佇んでいました。
俺が思わずニャンコの写真撮っていたら
付近にいた外国人数名も撮り始めてワロタ。

この日が平成最後の日だろうが、人間にとって
背後の建造物が世界遺産だろうがネコにとっては
ど~でもいい、と言った風体が
岩合さんの「~ネコ歩き」を思い出さずに
いられなかったですよ。

またまた何と言うタイミング・・・・・。

Posted by: まさとし | May 07, 2019 10:33 PM

>まさとしさん

こちらもいつもご無沙汰しててすみません…
広島旅行楽しまれたようで。広島と言えば大林監督の映画で有名な尾道に行ったことがありましたが、階段だらけで車が通れないところが多いせいか、街のそこかしこに猫がいっぱいおりました
平成から令和に代わるあたりは自分は姪っ子ちゃんたちのお守の追われておりました。バタバタしておりましたが楽しかったですよー

Posted by: SGA屋伍一 | May 08, 2019 09:34 PM

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