クワガタから時計まで 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』
平成ももうじき終わりですね… 昨年最後に観た映画は平成に別れを告げるかのような、そんな作品でした。『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』ご紹介します。
仮面ライダージオウこと常盤ソウゴはある時自分の記憶が消滅したり回復したりしてることに気付く。その現象は彼だけでなく仲間のゲイツやツクヨミにまで及び始める。原因を探るうちにソウゴは仮面ライダービルド・桐生戦兎と再会し、何者かが時空改変を企んでいることを突き止める。
当ブログでも初期は熱く語っていた平成ライダー。いつのまにやらとうとう20作に突入してしまいました。使われたモチーフを順にあげていくとクワガタ、龍、龍とカード、携帯とφ、トランプ、鬼、カブトムシ、電車と昔話、吸血鬼、バーコード、USB、メダルと動物、宇宙飛行士、魔法使い、鎧武者とフルーツ、自動車、幽霊、医者とゲーム、化学実験、時計…とよくいえばバラエティに富んだ、悪くいえばカオスすぎるラインナップです。まあそんだけ毎年東映さんが飽きられないように、マンネリに陥らないように試行錯誤を続けたということなのでしょう。
大集合映画はこれまでも何本か作られてきましたが今回は「平成最後」「20作記念」ということがやけに強調されていたので、かつてなく感傷的になってしまいました。劇中でクウガのことを「そんな昔のライダーよく知ってるね!」とか言われてましたけど、(え…そんなに昔かな… そうだよね、10年一昔というくらいだから、20年といったらもう二昔だよね… 当時生まれた赤ちゃんがもう成人式を迎えるくらいだものね… 思えばその20年自分はなにをやっていたのだろう… 果たしてどれほど成長したのだろう… ぐあああああああ!!)と何気ないセリフに頭をかきむしりたくなりました。ははははは
まあそんな個人的な事情はともかくとして、さんざんうるさ方から叩かれてきたせいか、ここのところようやく平成ライダー映画も質がよくなってきた気がします。相変わらずあらすじが強引だったり、初心者にはわかりづらいところもありますが、どうすれば過去作のファンが喜ぶか、ということをようやくスタッフが理解してくれたような。これは『ジオウ』テレビシリーズにも言えることですが、要するに個々の作品の設定をちゃんと踏まえて、出来るだけ元の俳優さんが演じてくれたらそれでいいのです。
今回はギリギリまで昨年の福士蒼汰君のようなサプライズ的発表がなく、キャスト的には地味だなーと思っていましたが、本編観たらギャラ的に無理かと思われていた佐藤健氏が登場していてたまげました。公開3日目くらいから公にされましたけど、いやあ、これはよく封切りまでがんばって隠し通した。まさに最初の週末に観た人だけが味わえるご褒美のような特別出演でした。最近はゲゲゲの鬼太郎に推されがちなニチアサですが、20年かけてようやく出身役者が胸を張って帰って来れるようなシリーズになったのかもしれませんね… あと今年からはとうとういわゆる「春映画」を作らなくなったようなので、そっちの費用をギャラに回せるようになったということもあるかも。
まさか『クウガ』を観ていたころはこんなにも続くとは夢にも思ってなかった平成ライダー。年号が変わっても引き続き作られていくのでしょうか。少子化の影響は厳しいでしょうけど、こうなったらいけるとこまでいってください!
Comments
こうなったら嵐が先かライダーが先かだ。
Posted by: ふじき78 | January 28, 2019 10:25 PM
>ふじき78さん
変身忍者嵐のことじゃないよね?
Posted by: SGA屋伍一 | January 29, 2019 10:05 PM