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October 31, 2018

天駆けるロック様 ローソン・マーシャル・サーバー 『スカイスクレイパー』

『ジュマンジ』『ランペイジ』と、今年もっとも活躍しているアクション俳優ドウェイン・ジョンソンことロック様。その2018年度3本目の主演作は、筋肉スターの本道に立ち返り己の肉体ひとつで悪に立ち向かう痛快娯楽映画。『スカイスクレイパー』ご紹介します。

FBIの特殊チームに所属していたウィルはある事件がきっかけで片足を失い、辞職。しかしその後妻子を得て防犯会社で第二の人生を楽しんでいた。彼の新たな職場は香港にそびえたつ220階建ての超高層ビル。オープンまですべては順調に進んでいたが、謎のテロ組織の犯行により火災が発生。ウィルは中に取り残された家族を助けるため、閉ざされた城塞のようなビルに這い登っていく。

わかりやすい… なんてわかりやすいんだ!!!! まるでくっきりと晴れ上がった青空のように視界すべてが明瞭であります。
まあぶっちゃけちゃうと容易に想像がつくでしょうけど『ダイ・ハード』ですね。スケールアップしてハイテク要素も色々盛り込まれた『ダイ・ハード』。違うのはテロ組織がビルをぶっ壊そうとしてるところと、ロック様にしては珍しく義足を使用しているというハンデがあること。彼が五体満足だったら開始30分もたたずに事件が解決してしまうので、二時間もたせるための工夫のひとつであります。

そんな風に新味に欠けるところはありますが、ロック様のキャラクターとアクション映画のツボがわかってるスタッフのおかげでお好きな方には「そうそう、これこれ、この味♪」と十分楽しめる逸品にしあがっておりました。
特に感心したのはこれまたよく出来たアクション映画の特長ですが、序盤何気なく出てきたセリフやギミックが後半ここぞという場所で生かされること。こういうのがあると多少強引な脚本もすごく頭がいいように見えてきたりします。
そしてわたしがこの映画で最も評価したいのは、クライマックスで悪役と対峙したロック様のキメ台詞。これがあまりにも気持ちよくてそれまでの全部をさーっと忘却しそうになったくらいでした。あとで感想を書くためにその他諸々を必死で記憶にとどめましたが… ともかく、本年度のベスト決めゼリフ映画と言っても過言ではありません。

ただ質的には『ジュマンジ』『ランペイジ』に劣るものではないと思うのですが、興行的にはその2作に一歩劣る結果となってしまいました。ステイサムの『MEG』のヒットからもわかるように、最近は筋肉スターが一人でがんばるより、動物をからめたりもう何人かの筋肉スターを共演させないと黒字は難しいのかもしれません。

さて、そんなロック様の次回作は一大ヒットシリーズ『ワイルド・スピード』のスピンオフになるそうです。これまた目新しいものはなさそうですが、手堅い売り上げを記録しそう。邦題は『ワイルド・スピンオフ』がいいと思います…!

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Comments

> 動物をからめたりもう何人かの筋肉スターを共演させないと黒字は難しいのかもしれません。

よし、次回作では義足にAIを仕込んで「義足っしー」って名前でマスコットにしよう。

Posted by: ふじき78 | October 31, 2018 at 10:25 PM

>ふじき78さん

来のパラリンピックまでに間に合わせてくれたらもりあがりそうです!

Posted by: SGA屋伍一 | November 05, 2018 at 10:07 PM

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