サメっ子メグちゃん スティーブ・オルテン ジョン・タートルトーブ 『MEG ザ・モンスター』
魚だなんて思ったら 大間違いよ モンスター
2つのヤバい大顎は 何でも喰える証拠なの
味付けなんかはしなくても あなたは私のもう胃中
背ビレを波間に浮かべたら ステイサムだってイチコロよ
サメっ子メグは(×2) あなたを地獄に ひきずり込む(×2)
本日は日米ともにナンバー1ヒットを達成したサメ映画『MEG ザ・モンスター』をご紹介します。
かつて謎の現象により潜水艦からクルーを救出できなかった救命士のテイラーは、タイで酒浸りの日々を送っていた。そんな折上海の海上に作られた巨大研究施設「マナ・ワン」近くの海底で再び同じ事態が起き、テイラーは出動を要請される。潜水艦を襲った謎の現象の正体、それは古代より未知の海域で生き延びていた巨大ザメ・メガロドン(略してメグちゃん)だった…
レンタル店の片隅で最近やけに幅を利かせてるサメ映画。シャークトパスにシャークネードにダブルヘッドジョーズにメガシャーク… 大抵は低予算の弱小会社が作ったネタ映画で、近年ちゃんとしたものといえば『ロスト・バケーション』くらいしか思い当りません。でもこんだけいっぱい作られてるということは、それなりに愛好家がおられるのでしょう。
で、今回の『MEG』 さんですが、ステイサム主演でちゃんとした原作があり、ワーナーブラザーズ製作ですのでDVDスルーなサメ映画たちとは一線を画しております。
悲痛なプロローグに、心に傷を抱えた主人公、自分を犠牲にしても仲間を救うクルー…となかなか重厚なストーリーになっており、サメ映画にしてはしっかりしてるな…と思いつつもちょっとさびしくもありました。
ところが後半に向かうにつれこれがどんどんバカ映画になっていき、その暴走ぶりに唖然としました。
「潜水艇の操縦士じゃステイサムなのに格闘戦できないね」とか「サメ映画だけどビーチではしゃぐビキニのお姉さんとか出て来なさそうね」とか思いながら観てましたが、その辺の要望?は終盤きっちりかなえていただきました。
そんなわけでそれなりに楽しい映画なんですけど色々と強引なところもあり、結局サメとステイサムで押し切られた感がなくもありません。わからないのはそんな無茶映画が本国で初登場1位となりそれまでのサメ映画史上最高収益を記録してしまったことです。なぜ??? やっぱりアメリカの人たちはそんなにもサメが好きなの???? なんで????? 世の中には深海よりもまだまだ不思議なことがたくさんあるようです。ちなみに洋画がそれほど勢いがなくなった日本でも初週はトップでした。なんで???????
わたくし個人のツボとしては海底世界のビジュアルとかエイみたいな形の救出艇。あとやっぱり海のでかい怪獣が出てくるとわくわくするものですね。『ジュラシック・ワールド』新作ではモササウルスの出番が少なかったのでその辺の物足りなさも解消させてもらいました。
ちなみに先日『ほぼ命がけサメ図鑑』なる本が出版され話題を呼んだのですが、その帯のコピーによると「人食いザメは実在しない」んだとか。そういう夢のないことを言ってはいけませんよね。『MEG ザ・モンスター』はたぶん今週いっぱいまで上映中。またしてもギリギリです。
Comments
キャスティングにステイサム選んだ人は偉い。アクション俳優で鮫と本気で戦ってくれそうな人ってそうそういなそうだもの。
Posted by: ふじき78 | October 17, 2018 08:37 AM
>ふじき78さん
ステイサムもキャリアからすればサメ映画とか断りそうなものですが、普通に引き受けるあたりえらいですよねー
Posted by: SGA屋伍一 | October 22, 2018 09:38 PM