さらばキカン坊トーマス ジェームズ・ダシュナー ウェス・ボール 『メイズランナー 最期の迷宮』
とうとう画像すらなくなり末期状態の当ブログですが、今日は一足はやく終了した三部作の完結編について書きます。『メイズランナー 最期の迷宮』、参ります。1作目の記事はコチラ。2作目の記事はコチラ。
謎の迷路から脱出し、ゾンビの群れを振り払い、ようやくひとごこちついたトーマスと仲間たち。それもつかの間、恋人のテレサの裏切りで仲間の一人ミンホが宿敵の大企業WCKDに捕まってしまう。大切な兄弟分を助けるため、トーマスたちはWCKDの本部で世界で唯一残っている「近代都市」への潜入を試みる。
3作通じて邦題に「メイズ」と入ってますが、直球の迷宮が出てくるのは1作目のみ。『ハムナプトラ』や『96時間』などの例を思い出します。ただ今回は作品のテンポが非常に軽快な上にとても上手に、そして感動的に風呂敷をたたみきったので許すことにしました。というわけで以降はラストまで完全ネタバレの観た人向け…というか結末のよかったところのみを書きます(「紹介所」なのに…)
まずよかったところの一つ目は「手紙」で終わっていること。これは完全に自分の好みの問題ですが、わたし、手紙で幕を閉じる話に弱いんです… 『バナナフィッシュ』とか『シビルウォー』とかね…
二つ目は前二作で死んじゃったキャラの名前をちゃんとスタッフが覚えていて、一つ一つ画面に出していたところ。これねえ、そんなに難しいことじゃないと思うんですが、ちゃんと出来てるシリーズもの、意外と少ないんですよ!!
そして三つ目は安息の地にたどりついたにも関わらず、主人公がまた新たな冒険に旅立つことを匂わせて終わっているところ。この「匂わせ加減」というか、観客に想像できる余地を残して綺麗に幕を閉じるというのも、娯楽作品ではけっこう貴重な例なんです。
原作では三部作完結後に前日談が2作書かれておりますが、映画はそこまでやらなくてもいいんじゃないでしょうかね… 売上的には日本ではぱっとしませんでしたが世界的にはシリーズ通じてそこそこの黒字となっており、配給さんが色気を出したとしてもおかしくはありませんが。
ともあれ製作陣、キャストの皆さんお疲れ様でした。トーマス君、ニュート君、ミンホ君(の中の子たち)にまたどこかで会えることを願っております。ギャリ―君は願わずとも大活躍ですよね。
Comments
次はもうちょっとゆっくり「メイズ・ウォーカー」ですかねえ?
海を舞台にした「メイズ・スイマー」とか山を舞台にした「メイズ・クライマー」とかもあるか?
Posted by: ふじき78 | July 19, 2018 03:26 PM
それだけでなく、ゴスロリファッションの『メイド・ランナー』とか、飛び込み営業の『名刺・ランナー』とか、いいとこの坊ちゃんの『名家・ランナー』とかも期待したい。
Posted by: ナドレック | July 21, 2018 01:51 AM
>ふじき78さん
まああれですね。走るんじゃないとずいぶんのんびりした空気になるもんですね
Posted by: SGA屋伍一 | July 24, 2018 08:59 PM
>ナドレックさん
知的なナドレックさんがふじきさんみたいなこと言ってる… どうしちゃったんですか! ウィルスの影響??
Posted by: SGA屋伍一 | July 24, 2018 09:01 PM