三大怪獣とロック様 地球最大の決戦 ブラッド・ペイトン 『ランペイジ 巨獣大乱闘』
すでに公開が終わってしまった映画の話が3回ほどつづきます。1回目はこれ、『ランペイジ
巨獣大乱闘』。「ランペイジ(rampage)」とは「暴れまわる、荒々しく突進する」という意味だそうです。
宇宙で研究されていたやばいウィルス?のサンプルが事故で地球に落下。それぞれがゴリラ、狼、ワニにぶつかったり食われたりし、三頭の野獣は怪獣と化し大暴れ。ゴリラの友人だったロック様(役名忘れた)は、なんとか彼?を正気に戻そうと奮闘します。
三つしかないサンプルがそれぞれ猛獣のすぐ近くにおっこちるとか天文学的な偶然だと思うんですけど、そこにつっこんでると映画が成り立たないのでスルーします。
この映画が面白いのは怪獣同士の戦いになぜか普通に人間のロック様が参戦していることですね。まあそこはロック様なんで怪獣相手でもたぶんなんとかするだろうという「限りない安心感」が漂っていたりします。あとロック様はゴリラの保護者でもあるので、ドラッグで非行に走ってしまった息子をなんとかして更生させようとする、怪獣版『積み木崩し』みたいな側面もあります。
それにしても本当にアメリカの人たちはゴリラが好きですね… 昨年『キングコング』があったばかりなのに間髪入れずにまたゴリラ映画をもってきやがりました。ただコングさんと色々差別化を図ろうという工夫がそれなりにありました。まずアルビノなのかゴリラの体毛が白い。ちょっと雪男のように見えなくもありません。あとたぶんコングさんよりサイズが小さいせいか動きが俊敏でスピードあるアクションがけっこう痛快でありました。ライバルの犬怪獣はなぜかムササビと混じってて空を飛べるし、もう一匹のワニ怪獣は一回り大きいしでまさに相手にとって不足なし…というか牙がないぶんゴリラの方が不利? その不利を補うのがロック様なわけですね。ここはロック様にもウルトラマンのように巨大化してほしかったところですが、そうすると敵怪獣は秒速で倒されてしまうのでやっぱりなしで正解でした。
ちなみにこの『ランペイジ』、『ドンキーコング』みたいなユーモラスなTVゲームが原作なんだそうで。これをどうひねればあんな迫力満点な怪物わくわくランドに仕上がるのか。『バトルシップ』もそうですが、時々向こうのクリエイターさんのアレンジ力は想像を絶するというか、斜め上をいくものがあります。
そんなわけで『ランペイジ 巨獣大乱闘』はすでに公開終了。未見の方はDVDか配信をお待ちください。これ、スクリーンで観た方がはえる映画ではあるんですが…
ロック様は本作品と先の『ジュマンジ』に加え、高層ビルでのアクションを描く『スカイスクレパー』も待機中。今年もっとも活躍されてる俳優の1人と言っても過言ではないでしょう。
最後にひとつ問題。下の画像はどちらが『ランペイジ』で、どちらが『ジュマンジ』でしょう。正解されても出すものはなにもありませんが。
Comments