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July 24, 2018

みぞれふる 武田綾乃 山田尚子 『リズと青い鳥』

独特な作風で異彩を放っている山田尚子監督の最新作。先日(といってももう一か月前…)地方にも流れて来たので観てきました。『リズと青い鳥』、ご紹介します。

夏のコンクールを控えた北宇治高校の吹奏楽部。オーボエ担当の鎧塚みぞれは、フルート担当の傘木希美と共に演奏し、一緒にいられることを何よりも幸せに感じていた。しかし課題曲「リズと青い鳥」を練習するうちに、その曲の物語が二人の間にさざ波を立てていく。

このお話、ライトノベルおよびそれを原作としたアニメ『響け! ユーフォニアム』のスピンオフなんだそうです。たぶんそちらを見て(読んで)なくても十分にわかると思います。わたしがそうだったんで。
『響け!~』の方ではそれなりに男子キャラも活躍するようなんですが、こちらの『リズ~』では共学校が舞台なのに男子の影が『あずまんが大王』なみに薄いです。まあ男子なんか一人もいなくても成立するお話なのですね。

そんな風に十代の女子の純粋な思いだけをひたすら突き固めて出来た宝石の結晶のような映画。一歩間違えればついていきがたい独りよがりな空気が漂ったかもしれませんが、わたしはそうは感じませんでした。こんなおっさんでも大好きな人とただ一緒にいるだけでしやわせになれる…という気持ちはそれなりにわかるもんで。なんだか書いててとってもはずかしいぞ!! そして劇中のお話のように「大好きなら束縛しないでその人の自由にさせてあげなきゃ」という気持ちや、それがいろいろ辛いという思いもわかる。んで、それは恋愛に限らず友人との間にも生じることであるし。それともそこまで深まった切ねえ思いのことを普通は「恋」というのでしょうか。う~~~んむ。

最初は全然観る気なかったんですが、ツイッターでの好評と、ある酒席で一緒に飲んだ人が語った「足しか映らないシーンがえんえんとある」という感想を聞いて鑑賞することにしました。なるほど、噂に違わぬこだわりの深い足描写でした。もちろん足以外のところもいっぱい映りますが、そうした演出に山田監督の飾り気のないセンスが光っていた気がします。

20180720_162318本年度もたくさん作られてる国産アニメ映画ですが、評者の間で最も高い支持を受けるのはこの作品かも。『リズと青い鳥』はさすがに公開もほぼ終わってしまいましたがぼちぼちDVDも出ると思いますので興味ある方はそちらでごらんください。


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Comments

伍一くん☆
女子っぽさ全開の映画でしたけど、男性でも結構気持ちわかるものなのかしらと思ってたけど、伍一くんは繊細だからその辺はバッチリですねっ!
足観たさだったとはいえ…

Posted by: ノルウェーまだ~む | August 06, 2018 at 11:39 AM

>ノルウェーまだ~むさん

こちらにもありがとうございます。繊細なのでやさしくしてください…

>足観たさだったとはいえ…

いやいや、「そういう変わった演出をしてる映画なら」ということでですよ~ もう!

Posted by: SGA屋伍一 | August 06, 2018 at 09:46 PM

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Tracked on August 06, 2018 at 11:35 AM

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