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July 17, 2018

蝙蝠忍法帖 水崎淳平 『ニンジャバットマン』

20180623_152143なにかと斜め上から攻めてくるDCコミックスの最新映画は、『~VS鷹の爪団』につづく日本のアニメスタジオとのコラボレーション。『ニンジャバットマン』(すげえタイトル…)、ご紹介します。

ゴリラのマッドサイエンティストの実験により、中世の日本に飛ばされてしまったバットマンとその仲間たち、そして宿敵たち。ジョーカーをはじめとするヴィランたちは諸国の戦国大名になりかわり、天下統一を果たさんとしのぎをけずる。時間も国も違う状況ながら、それでも正義を貫くバットマンは、ファミリーとともに「ヴィラン大名」に敢然と戦いを挑む。

どうですかこのいかれまくったストーリー… わたしはてっきりDCでいう「エルスワールドもの」(もしバットマンが異なる時代に生まれていれば…みたいな話)かと予想していたのですが、一応バットマン正史にも無理やり組み込めなくはない話でした。
で、脚本がアメコミにも造詣の深い中島かずき先生なので、意外とキャラクターたちは原作の設定を忠実に踏襲していたりします。『フラッシュ』から珍妙な悪役のゴリラグロットをひっぱってきたり、別に全員出さなくてもよいのに歴代のロビン兄弟のそろい踏みをさせたり。その辺から先生の並々ならぬこだわりがうかがえます。ちなみにロビン軍団を初見の方たちに簡単に説明すると

ナイトウイング…初代。チャラいようで苦労人。サーカス出身
レッドフード…二代目。一度死んでヴィランになったことも
レッドロビン…三代目。頭脳・技術派。一番普通
ロビン…現役。最年少だが暗殺技術を習得してる

という感じです。
ただ一方で中島先生の別な趣味も大暴走してました。この方はロボット系にもめっぽう愛情を注いでる方なんですよね… それをこの『ニンジャバットマン』でもいかんなく発揮しておられました。クライマックスなどは「バットマン」ではなく別の何かを見ているような錯覚を覚えたほどです。
わたくしこの作品を舞台挨拶付きで鑑賞したのですが、その時のスタッフのお話によると「半ズボンの小学生6年生あたりが一番観ていて楽しい映画」とおっしゃってました。あと「明らかにおかしい状況でも作中では誰もつっこまない。つっこむのは観客の皆さん。だから無言で観られるととてもつらい」とも。幸いその願いがかなって応援上映の企画もポツポツ行われているようです。
あと『鷹の爪団』の時はとにかく「お金がない」ということが強調されてましたが、今回はわりと潤沢な資金があったようです。その甲斐あってか菅野祐悟先生の勇壮なスコアが鳴り響き、『ポプテピピック』とは全く異なる「神風動画」の本気の超絶技巧が拝見できます。途中ちょっぴり「AC部」になってたところもありましたが、それはそれでご愛嬌。
たとえ周りのすべてがボケようとも、己のポリシーを曲げずに正義を貫くバットマン。金も地位もスーパービーグルも失いながら、自分を自分たらしめているのはその肉体と精神なのだ…ということは決して見失いません。そしてなによりバットマンって意外と日本刀がめちゃくちゃ似合うのです。そのチャンバラのためだけでもこの映画は観る価値があります。

20180623_170607『ニンジャバットマン』は上映劇場が少ないので近くでやっている方は大変ラッキーです。そろそろ一陣は公開が終わりそうなのでだまされたと思ってこの映像ドラッグを味わってきてください。本当に「だまされた!」と思われたらその時はすいません。隣の画像は舞台挨拶の時の様子。まめつぶみたいだなー


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July 16, 2018

さらばキカン坊トーマス ジェームズ・ダシュナー ウェス・ボール 『メイズランナー 最期の迷宮』

とうとう画像すらなくなり末期状態の当ブログですが、今日は一足はやく終了した三部作の完結編について書きます。『メイズランナー 最期の迷宮』、参ります。1作目の記事はコチラ。2作目の記事はコチラ。

謎の迷路から脱出し、ゾンビの群れを振り払い、ようやくひとごこちついたトーマスと仲間たち。それもつかの間、恋人のテレサの裏切りで仲間の一人ミンホが宿敵の大企業WCKDに捕まってしまう。大切な兄弟分を助けるため、トーマスたちはWCKDの本部で世界で唯一残っている「近代都市」への潜入を試みる。

3作通じて邦題に「メイズ」と入ってますが、直球の迷宮が出てくるのは1作目のみ。『ハムナプトラ』や『96時間』などの例を思い出します。ただ今回は作品のテンポが非常に軽快な上にとても上手に、そして感動的に風呂敷をたたみきったので許すことにしました。というわけで以降はラストまで完全ネタバレの観た人向け…というか結末のよかったところのみを書きます(「紹介所」なのに…)

まずよかったところの一つ目は「手紙」で終わっていること。これは完全に自分の好みの問題ですが、わたし、手紙で幕を閉じる話に弱いんです… 『バナナフィッシュ』とか『シビルウォー』とかね…

二つ目は前二作で死んじゃったキャラの名前をちゃんとスタッフが覚えていて、一つ一つ画面に出していたところ。これねえ、そんなに難しいことじゃないと思うんですが、ちゃんと出来てるシリーズもの、意外と少ないんですよ!!

そして三つ目は安息の地にたどりついたにも関わらず、主人公がまた新たな冒険に旅立つことを匂わせて終わっているところ。この「匂わせ加減」というか、観客に想像できる余地を残して綺麗に幕を閉じるというのも、娯楽作品ではけっこう貴重な例なんです。

原作では三部作完結後に前日談が2作書かれておりますが、映画はそこまでやらなくてもいいんじゃないでしょうかね… 売上的には日本ではぱっとしませんでしたが世界的にはシリーズ通じてそこそこの黒字となっており、配給さんが色気を出したとしてもおかしくはありませんが。

ともあれ製作陣、キャストの皆さんお疲れ様でした。トーマス君、ニュート君、ミンホ君(の中の子たち)にまたどこかで会えることを願っております。ギャリ―君は願わずとも大活躍ですよね。

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July 10, 2018

俺チャンVSターミネーターもどき デヴィッド・リーチ 『デッドプール2』

Cabl001やっと公開中の映画に追いついた… 本日は映画『X-MEN』シリーズにおいて異彩を放ちまくってるあいつの第二作『デッドプール2』を紹介します。1作目の記事はこちら

冒頭から大きな悲劇に直面してしまい、深く落ち込む我らがデッドプール。安らかに死ぬためには神様の覚えがめでたくなければダメだと考えた彼は、長年加入を断り続けていたX-MENに参加することを決める。ケーブルという強力なミュータントに狙われているぽっちゃり系の少年と出会ったデップーは、正義のためとばかりにケーブルと死闘を繰り広げる。

「前作と同じ低予算でいく!」と聞いていた『デッドプール2』。しかし実際は倍近く上がっています(5千8百万$→1億1千万$)。それでも最近の大作に比べるとだいぶ少ない方なので、膨れ上がりそうになる予算をそれでもがんばって抑えたというところでしょうか。その甲斐あってか?前作に負けるとも劣らないメタネタや下ネタが相変わらずさえまくっておりました。

今回デッドプールさんと戦うことになるのはX-MENの中でもかなりの実力と人気を誇るケーブルというおじさん。歴史改変のために未来から来たターミネーターみたいなキャラです。外見もいかにもそれっぽい。ただ彼は一応人間です。ケーブルさんはマーベルユニバースでも1,2を争うほど出自のややこしい人で、その辺について語るとまるまる本が1冊かけそうなほど。そんな謎の多いシリアス満開な男だったのに、どういうわけかデップーさんと組むことが多くなってからは、お笑いコンビの相方的な存在になってしまいマーベルひどくね!?と思いました。
で、問題はそのケーブルさんをちょっと前に『インフィニティ・ウォー』で我々を絶望のどん底に叩き落としたサノスことジョシュ・ブローリンが演じていることです。もちろん劇中でもしっかりネタにされていました。普通引きうけませんよね… しかしそんなサノスさんがデップーさんとほのぼのかけあっているのを観ているうちに、『インフィニティ・ウォー』での傷がだいぶ癒されてきたから不思議です。そしてなんだかアベンジャーズもなんとかなるんじゃないかな?という気になってきました。ジョシュさん、オファー受けてくださり本当にありがとうございました。

そして今回はデップーさんがコミックにおいて何度かやりあったX-FOCEの召集役として活躍します。このX-FORCEも時期によってかなり立ち位置が変わる面倒くさいチームであります。最初はX-MENの二軍的存在「ニューミュータンツ」の後進だったのですが、何年か続いた後てこ入れのためかメンバーがそう入れ替えになり、ミュータントのアイドルグループのような集団にシフト(殉職率の高い『タイガー&バニー』みたいな)。現在ではX-MENを影から守る秘密暗殺組織になってるんだったかな? 今回の映画で感心したのはX-FORCEの各時代からそれぞれマイナーな連中をかき集めてきたこと。コミックファンとしては忘れかけていたあいつやあいつとまさかスクリーンで再会できるとは夢にも思わず、非常に胸がほんわかいたしました。まあちょっと扱いがあんまりではありましたが… ちなみにデップーが守るとになるラッセルという少年も一時期X-FORCEに所属していたどマイナーなキャラであります。

以下結末までやんわりバレで。

ここ最近「前作で好きだったキャラをさくっと殺す」という続編が何本か続いたハリウッド映画。『デッドプール2』も
「お前もか!!」というところがありました。しかしエンドロールの後まで見たら印象がガラリと変わり「それだよ! 我々視聴者が求めているものは!!」という感じで大喝采でありました。正直「面白いけど1作目とどっこいどっこいかな?」と思いながら観ていた「2」ですけど、最後の最後で前作をぽーーーんと越えてった感じです。恐るべしライアン・レイノルズです。やはりネタにされていたヒュー・ジャックマンも「天才の仕事」と激賞されていました。

Photoさて、次のデップーさんの出演作は『3』ではなく『X-FORCE』になるとのうわさ。え… だってメンバーほとんど… ゴホンゴホン。まあまだ脚本もできてない段階なので気長に待ちましょう。『デッドプール2』は公開から1ヶ月以上経ちましたがいまだにトップ10に残る大健闘ぶりを見せています。でもさすがにあと1週くらいかなー


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July 06, 2018

ニンジン義なき戦い 英国田園編 ビアトリクス・ポター ウィル・グラック 『ピーターラビット』

Ptrt公開終了した作品の紹介もこれが最後です… 英国の名作絵本を大胆な解釈で映画化した『ピーターラビット』について書かせていただきます。

そこはイギリスのとある田園。ウサギのピーターと仲間たちは、マクレガーじいさんの畑から命がけで作物を奪い取るスリリングな毎日を送っていた。そんなある日、じいさんは老齢と不摂生のため頓死してしまう。これで屋敷と畑は俺たちのものだ!とはしゃぐピーターたちだったが、間を置かずしてじいさんのいけすかない甥が越してきたため、戦いは第二ラウンドへと突入する。

ええと… よく知らないけど『ピーターラビット』ってもともとはこんな話じゃなかったと思うんですよね。わたしが初めてその名を聞いたのはキューピーマヨネーズのコマーシャル。あと某『トリビアの泉』で「お父さんはマクレガーさんに捕まってパイにされた」ということは存じてました。ですからおそらくのらくらした原作の中のブラックな部分を面白おかしく強調した映画のようです。先の『パディントン』が正攻法で名作童話を再現したのに対し、こちらは斜め上の変化球で挑んできた感じです。

ピーターたちの視点でみますと巨大な人間の殺意・攻撃を鼻先で交わし、果敢に反撃に転じるあたりはまるで『進撃の巨人』のよう。人間だけでなく小動物の方も負けず劣らず殺る気満々です。ひねた大人としてはとても楽しいですが、子供たちにはあまり教育的によろしくないかも(笑)

一方人間の側から観てみると、服を着て喋る動物がたくさんうろついている情景は明らかにおかしい。誰かのラリッた妄想を延々と眺めているかのようです。そういう意味ではなかなか痛快なドラッグムービーでもありました。

そう思えるのはピーターたちと戦う甥の方のマクレガーが明らかに変人だからでもあります。なんせ登場一番清潔さを確かめるために便器から水を飲もうとさえします。そのエキセントリックな行動ぶりはミスター・ビーンに近いものがありました。演じるは最近スターウォーズ他で活躍の目立つドーナル・グリーソン氏。何かと災難に巻き漏れる役が多く、これまでは「単なるかわいそうな人」というイメージでしたが、今回は「おかしなかわいそうな人」を熱演していて俳優として一皮むけた感があります。そういえば『パディントン2』ではいかついお父さん(ブレンダン・グリーソン)が動物と友情を深めていたのに対し、こちらでは息子さんが生き物と本気の殺し合いを演じていたのも偶然とはいえ面白いことですね。

以下、結末をネタバレ

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ただいろいろすったもんだあった末、両者とも成長していい人(ウサギ)になってしまったのが個人的にはさびしかったです。特に人間の方。ずっとへんてこりんなお兄さんでいてほしかったのに…
既に続編が決定しているようですので、ドーナル氏演じるマクレガーさんが再び変人となってピーターと激闘を繰り広げてくれることを期待しております。

Ptrt_2ちなみに日本では『パディントン』よりもこちらの方が成績が良かった模様。ジャパンでは熊好きよりウサギ好きの方が多いということかな?

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July 04, 2018

犬神家の獄門島 略して ウェス・アンダーソン 『犬ヶ島』

Igs1「すでに公開終了している映画」の紹介第二弾は、異才ウェス・アンダーソンが二度目のコマ撮り映画に挑んだ『犬ヶ島』でございます。

架空の日本。犬を憎むメガ崎市の市長コバヤシは、伝染病を媒介する原因として市内のすべての犬を離れ小島の「犬ヶ島」に隔離してしまう。だが自分に尽くしてくれた愛犬を諦めきれない市長の養子アタリは、単身犬ヶ島に潜入し、その犬「スポッツ」を救出しようと試みる。たまたまアタリと出会った4匹の犬たちはその心意気に打たれ、スポッツを探す旅に同行する。

最初に設定を聞いたとき首をひねりました。なぜ日本なのか。なぜ犬なのか。そこに理由はあまりないと思いますがたりない頭で考えてみました。

ウェスさんはアニメのオールタイム・ベストの1位か2位に『AKIRA』をあげておられました。ジブリ作品などもけっこうお好きなようです。つまり自分の手で好きな「日本のアニメ」を作ってみたかったのではないでしょうか。それがどうしてこうなったのかは謎ですが。正直AKIRAよりもジブリよりも、70年代的な風景やドタバタしてる時の表現などから『ド根性ガエル』や『天才バカボン』に近いセンスを感じました。

そしてなぜ犬なのか。外国の人が抱く日本のイメージのひとつに「侍」があります。しかし現代日本にサムライはいません。そこでどうしてもサムライ的なものを出したいウェスさんは、「忠義に熱い」「かっこいい」「戦闘力が高い」ということで代わるものとして「犬」を選んだものと思われます。劇中には『七人の侍』へのオマージュらしきシーンもありますし、島に捨てられた犬たちは主君を失った浪人と非常によく似てます。

ウェス作品ではよく犬猫などの小動物がひどい目にあいますが、『犬ヶ島』はその集大成的な映画でもありました。人形(犬形?)の映画ということで愛護団体からの抗議もないので、その点やりたい放題でした。動物が嫌いなわけではないと思うんですよね。好きなゆえにちょっかい出したり、小突きたくなってしまうようなそんなゆがんだ愛情かと。アニメとはいえ犬たちはいい迷惑です。

あとやっぱり「犬が喋る」ということや彼らが徒党を組んで冒険に挑むところは、高橋よしひろ氏の『銀牙』を思い出さずにはいられませんでした。この漫画はフィンランドではガラパゴス的な人気があるそうですが、ウェス氏もどこかで読んでいたのでしょうか? それとも単なる偶然か。
ちなみに今『銀牙』のシリーズは3作に渡る続編を経て最終章に突入。長年の敵である熊と戦うか和解すべきかという面倒くさそうな展開になっています。

話がそれました。少し前まで「毒にも薬にもならない」という作風だったウェスさんですが、前作『グランド・ブダペスト・ホテル』に引き続き『犬ヶ島』でもちらっと社会風刺的なメッセージが込められておりました。大人になっちゃったんですかねえ、ウェスさん。でも正直今回は素っ頓狂な日本描写やエキセントリックなキャラ達のせいでその辺はだいぶかすんでました(笑) 訴えたいことがあるなら、もう少しシリアスな映画でやった方がよいかと思われます。

Igs2『犬ヶ島』は現在ほぼ公開が終了。こんだけ日本愛を注いでくださったにも関わらず、興行の方はぱっとしなかったようで申し訳ない限りです。
まあ近々DVDが出るでしょう。この映画はぶっちゃけテレビ画面で観てもあんまり醍醐味とかは変わらないと思います。ワンちゃんの好きな人はぜひ。

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July 03, 2018

三大怪獣とロック様 地球最大の決戦 ブラッド・ペイトン 『ランペイジ 巨獣大乱闘』

Rpgすでに公開が終わってしまった映画の話が3回ほどつづきます。1回目はこれ、『ランペイジ
 巨獣大乱闘』。「ランペイジ(rampage)」とは「暴れまわる、荒々しく突進する」という意味だそうです。

宇宙で研究されていたやばいウィルス?のサンプルが事故で地球に落下。それぞれがゴリラ、狼、ワニにぶつかったり食われたりし、三頭の野獣は怪獣と化し大暴れ。ゴリラの友人だったロック様(役名忘れた)は、なんとか彼?を正気に戻そうと奮闘します。

三つしかないサンプルがそれぞれ猛獣のすぐ近くにおっこちるとか天文学的な偶然だと思うんですけど、そこにつっこんでると映画が成り立たないのでスルーします。
この映画が面白いのは怪獣同士の戦いになぜか普通に人間のロック様が参戦していることですね。まあそこはロック様なんで怪獣相手でもたぶんなんとかするだろうという「限りない安心感」が漂っていたりします。あとロック様はゴリラの保護者でもあるので、ドラッグで非行に走ってしまった息子をなんとかして更生させようとする、怪獣版『積み木崩し』みたいな側面もあります。

それにしても本当にアメリカの人たちはゴリラが好きですね… 昨年『キングコング』があったばかりなのに間髪入れずにまたゴリラ映画をもってきやがりました。ただコングさんと色々差別化を図ろうという工夫がそれなりにありました。まずアルビノなのかゴリラの体毛が白い。ちょっと雪男のように見えなくもありません。あとたぶんコングさんよりサイズが小さいせいか動きが俊敏でスピードあるアクションがけっこう痛快でありました。ライバルの犬怪獣はなぜかムササビと混じってて空を飛べるし、もう一匹のワニ怪獣は一回り大きいしでまさに相手にとって不足なし…というか牙がないぶんゴリラの方が不利? その不利を補うのがロック様なわけですね。ここはロック様にもウルトラマンのように巨大化してほしかったところですが、そうすると敵怪獣は秒速で倒されてしまうのでやっぱりなしで正解でした。

ちなみにこの『ランペイジ』、『ドンキーコング』みたいなユーモラスなTVゲームが原作なんだそうで。これをどうひねればあんな迫力満点な怪物わくわくランドに仕上がるのか。『バトルシップ』もそうですが、時々向こうのクリエイターさんのアレンジ力は想像を絶するというか、斜め上をいくものがあります。

そんなわけで『ランペイジ 巨獣大乱闘』はすでに公開終了。未見の方はDVDか配信をお待ちください。これ、スクリーンで観た方がはえる映画ではあるんですが…
ロック様は本作品と先の『ジュマンジ』に加え、高層ビルでのアクションを描く『スカイスクレパー』も待機中。今年もっとも活躍されてる俳優の1人と言っても過言ではないでしょう。

最後にひとつ問題。下の画像はどちらが『ランペイジ』で、どちらが『ジュマンジ』でしょう。正解されても出すものはなにもありませんが。
Rpg2Rpg3


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