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April 30, 2018

スゴロクからスーファミへ ジェイク・カスダン 『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』

Jjwj1もう4月もおしまいですが、本日は今月公開された大作群で先陣を切ったあの名作の続編を紹介いたします。『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』、参ります。

オタクのスペンサー、体育会系のアンソニー、イケイケ女子のベサニー、ガリ勉のマーサは、それぞれ不正や反抗的な態度などの理由で、校長から居残り雑務を命じられる。しぶしぶそれをこなしたりさぼったりしていた彼らは、倉庫の隅から古ぼけたテレビゲーム機を発見する。退屈しのぎにそれをプレイした4人は、突然それまでとは違う容姿で見知らぬジャングルに放り出される。そのゲーム機は遊ぶものを自分の世界に閉じ込めてしまう呪われた玩具「ジュマンジ」だったのだ。

『ジュマンジ』第1作は1996年の作品。CGが本格的に使われ始めたころの映画で、街を行進する動物たちの映像が話題を呼びました。監督はノスタルジー職人のジョー・ジョンストンで、ストーリーに関連ある1969年の描写に力が入ったりしておりました。まだあどけないころのキルステイン・ダンストも出ております。

それから約10年後の2005年には「精神的続編」の『ザスーラ』が公開。精神的続編とは直接つながってるわけではないけれど、設定やコンセプト、スピリットを受け継いだ作品のことを言うようです。こちらは前作ではジャングルをモチーフにしたすごろくが宇宙探検のものに変わっています。のちに『アイアンマン』を作るジョン・ファブロウ監督作品です。

それからまた時を隔てて、今度は元祖の直接的続編である『ウェルカム・トゥ・ジャングル』の登場となりました。今回は「すごろくはもう古い」ということで、いかなるパワーによるものかジュマンジがTVゲーム機に進化を遂げています。四人対戦ができるところを見るとスーファミかプレステくらいのころの機種でしょうか。いずれにせよ、おそらくそんなにCGがもりもりしてないドット絵が似合う感じのゲームで、わたしくらいの世代にはなじみやすそうなソフトでありました。内容としてはスーファミの珍作『おでかけレスター れれれのれ』(下画像参照)を連想させるような。ただしこのゲームは3回死んじゃうと現実の命までゲームオーバーしてしまうようで洒落になりません。

キャラクターで特に目立っていたのはやはり今を時めくロック様ことドウェイン・ジョンソン。中身はオタク高校生なのでしょっちゅう気弱なしぐさを見せるものの、身体能力は恐ろしく高い。そして得意能力に「キメ顔」がある。ゲーム的に何のプラスにもならないと思うのですが、本当に「ここ一番」って表情をばっちりキメてくれるロック様はさすがです。正直いままでスコーピオン・キングかワイスピの髭担当くらいのイメージでしたが、思った以上に器用な方だなあと認識を改めました。これからも『ランペイジ(怪獣もの)』『スカイスクレパー(ダイハードもの』、ワイスピのスピンオフと主演予定が目白押しで、もう世界の危機は全部ロック様に任せておきゃいい、くらいの勢いです。そうそう、ラジー賞も取られてましたけどね…

もう1人異彩を放っていたのは中身がJKの髭デブ親父ジャック・ブラック。いつもオナラかウンコかしてるような下ネタ系の役がメインでしたが、こちらでは心は乙女ということでいちいち所作がかわいらしい。あと髭とめがねのせいかルックスもだいぶ柔らかみが出てるような。『タッカーとデイル』のタッカー、『ファンタスティック・ビースト』のジェイコブと並んで私の中の「キュートな髭メタボオヤジTOP3」にランクインいたしました。

感心するのはゲームの設定、小ネタなどを上手に生かしてこちらを楽しませてくれる一方で、きちんとしたテーマも盛り込まれていること。たとえば中高生というものはとかく仲間の評判とか自分の外見を気にするものです。先に述べたベサニーも冒頭は自分のかわいさを鼻にかけてるやな女なのですが、外見を気にしなくなってからは、だんだんと他の人のために健気にがんばるいい子へと変わっていきます。よけいなプライドを捨てた時、その人のよい性質が表に出てくるって微笑ましいものですよね。

そしてバカバカしいギャグでさんざん笑わせてくれたあとに、切なくもさわやかなオチで〆てくれるという。これがやっぱりアメリカンの青春映画の醍醐味ってやつだと思います。

Jmwtj2ちなみに監督はジェイク・カスダンさんは『スターウォーズ 帝国の逆襲』を手がけたローレンス・カスダン氏の息子さん。この作品の世界的大ヒットによってお父さんと肩を並べたといっても過言ではないでしょう。そしてソニー・ピクチャーズでの歴代興行一位を記録してしまったために、あんなにきれいに終わったのに続編が決まってしまいました。来年12月に全米公開だそうです。こうなったらまた新たなるアイデアに期待したいところです。


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Comments

私、「精神的続編」ってザスーラしか聞いた事がないですよ。

それにしてもマーサの脱衣麻雀ステージとかないのか。

Posted by: ふじき78 | May 06, 2018 at 10:32 AM

>ふじき78さん

そうなるともうプレステ、スーファミというよりパソコンのエロゲーの世界ですね。不潔よ!

Posted by: SGA屋伍一 | May 07, 2018 at 10:05 PM

伍一くん☆
スーファミの段階でこんなすごいゲームになるとすると、続編ではどんなものになっちゃうのでしょうね。
それにしても現実でも3回目には死んじゃうなんて…

Posted by: ノルウェーまだ~む | May 07, 2018 at 11:53 PM

>ノルウェーまだ~むさん

お返事遅れてすいません!
次はもう最新のCGバリバリオンラインゲームになるのでは
でも自分はやっぱり初代ファミコンのシンプルな画面が性に合います。ミニファミコンほしい

Posted by: SGA屋伍一 | May 14, 2018 at 10:04 PM

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