« お熱いドッグがお好き コンラッド・ヴァーノン&グレッグ・ティアナン 『ソーセージ・パーティー』 | Main | LAコンガラガッテル シェーン・ブラック 『ナイスガイズ!』 »

March 08, 2017

万国ビックリ少年団 ランサム・リグズ&ティム・バートン 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

Mpg1ここのところ、前ほどの勢いはなくなってきたティム・バートン。ですが今回の作品は久々に日本でも受けが良いよう。人気ファンタジー小説を映画化した『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』、ご紹介いたします。

アメリカに住む少年エイブはさえない平凡な毎日を送っていた。だがある日仲の良かった祖父が変死を遂げたことから、彼の謎に満ちた過去に興味を抱くようになる。祖父は戦時中ウェールズのとある島の施設で、不思議な力をもった子供たちと出会ったとエイブに語っていた。彼の死の真相を解けないかと、エイブは父親と二人でその島へと向かう。そこでエイブは祖父が子供たちを守るため、恐ろしい敵たちと人知れず戦っていたことを知る。

ティム・バートンというとジョニー・デップが観客置いてけぼりでケタケタ笑うような、ハイテンションなギャグが多いイメージ。しかし今回は原作付ゆえか、ジョニデと別れたからか、そういうお笑い要素はほとんどありませんでした。むしろ「もうちょっとユーモアを入れてもいいんじゃないの?」と思ったくらい。少年の冒険と成長と淡い恋模様
が真剣に真剣に語られていきます。自分… こういうのにも弱いんですよね…

変わった点のひとつはウェールズが主な舞台であること。先日の国民投票が記憶に新しいところですが、ウェールズのお話ってあまり映画でないような。アニメの『イリュージョニスト』くらいしか思い当りません。まあ自分、ウェールズとイングランドとスコットランドでどんなふうに風土が違うとか、あんまりわかってませんけどw

子供たちを率いる先生がなぜか鳥に変身できるというところも変わっています。いったい彼女は鳥なのか人なのか人間なのか… その辺の正体はよくわかりませんでしたが、「かっこよかったから細かいことはいい」と思うことにしました。ここんとこ肉食系女史の多かったエヴァ・グリーンさんですが、今回はとても男前です。くわえパイプがとてもよく似合っていました。

そしてエイブの仲間となる奇妙な力を持った子供たち。この子らのパワーがどれもなかなかヘンテコで楽しい。後頭部に口があるとか、風船のように宙に浮いてしまうとか、体に蜂の巣を内蔵してるとか、あまり実用的ではなさそうな特技ばかりなんですが、クライマックスの戦闘ではどれもちゃんと役に立っていて感心いたしました。バトルシーンなのにサーカスの曲芸を見てるかのような楽しさがあります。もちろん主人公エイブ君にもある特殊能力があるんですけど、これがなかなか地味(笑) でも仲間たちを守るためには絶対必要な能力で、その辺の設定のうまさにも舌を巻きました。
Mgp2ここんとこ『ファンタスティック・ビースト』『ドクター・ストレンジ』と幻想的な冒険映画がコンスタントにあたっています。なんにせよいま洋画が元気に乏しいので、少しでもヒット作が増えてくれたら嬉しいかぎりでやんす。
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』はヤングアダルト原作にはありがちなことに三部作からなっているそうです。ただ映画の方は結末がそれなりによくまとまっていたので、これで終わりでもいいんじゃないかな、と思います。ちなみに世界興行収入はいまのところトントンの模様。うーん、微妙(笑)


|

« お熱いドッグがお好き コンラッド・ヴァーノン&グレッグ・ティアナン 『ソーセージ・パーティー』 | Main | LAコンガラガッテル シェーン・ブラック 『ナイスガイズ!』 »

Comments

こんばんは

ようやく春ですね。
わたしは暑がりなのでもうはや夏の恐怖に慄いていますが
暖かくなるとやはりウキウキもします・・・・。異動の季節ですし。

さて、この映画も実はタイミングがあったので観ました。
う~~ん、感想を書く気はないのですが
ここにお邪魔して書いた気になっちゃいます。

おっしゃるようにこの物語で一番楽しかったのは
異形の子供たちがそれぞれ自分の「特殊能力」を生かして
見事な連携プレーで敵をやっつけるシーンでしたね。
個人的には,あの袋を被った双子たち・・・なんで袋を被っているんだと思っていたら
あんな凄い眼力があったとは。相手を石にできるんですね。
双子の形相がすごかった。もう一度観たいですあのシーンは特に。

これ、続編あるんですか。そんな感じで終わりましたね。
バトルがグレードアップしそうで楽しみです。

Posted by: なな | March 18, 2017 at 01:10 AM

>ななさん

花粉症のわたしにとっては春は地獄の季節です(笑) 花粉とともに早く過ぎ去ってくれることを祈るばかり… 

わたしは二口女よろしくうしろに口がある女の子と、体が蜂の巣状態になってる男の子がなんか愛着あります。彼らもちゃんと役に立ってましたね
そうそう、自分がこの映画を観ようと思った動機のひとつは、「双子の能力がとにかくすごい」という噂を聞いたからでした。たしかにすごかった… あの双子がもっと本気出せば楽勝に勝てた気もします(笑)

いまのところバットマンくらいしか続編ものを手掛けてないバートン監督ですが、果たして二作目も続けて撮るのかな…?

Posted by: SGA屋伍一 | March 21, 2017 at 10:14 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70832/64982228

Listed below are links to weblogs that reference 万国ビックリ少年団 ランサム・リグズ&ティム・バートン 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』:

« お熱いドッグがお好き コンラッド・ヴァーノン&グレッグ・ティアナン 『ソーセージ・パーティー』 | Main | LAコンガラガッテル シェーン・ブラック 『ナイスガイズ!』 »