マーベル愛の劇場・第二章 『エージェント・オブ・シールド』シーズン2 全22話完全覚書
シーズン1のレンタル解禁から1年… ようやっとあの面倒くさいやつらが帰ってまいりました。マーベル・シネマティック・ユニバースの裏側を描く『エージェント・オブ・シールド』、シーズン2がこのほどリリースされたので約3週間かけて完走いたしました。本日はその適当な感想をば。完全ネタバレなのでくれぐれもこれから観ようかという人は先に本編をご覧になってから読んでください! あとシーズン1の記事はこちら。
#1 新生S.H.I.E.L.D.始動(Shadows) #2 新たなる一歩(Heavy is the Head)
ヒドラ蜂起により大打撃を被ったシールドを再建すべく、奮闘するコールソン新長官。第二部最初のお仕事はヒドラが狙っていた謎のオベリスクを奪回することでした。冒頭でいきなりエージェント・カーターが活躍してるので借りてきたDVD間違えた?と思われる方もおられるでしょうけど、安心してください。あってますよ!
視聴者のハートをつかむためか知りませんが、いきなりこの二話で新生メンバーがパタパタと死にます。その中で生き残ったのが傭兵ランス・ハンター。チョイ悪を気取りながら内に熱いハートを抱えてるにくいやつです。これまた初登場のなんでも融合しちゃう怪人君も「凍結しただけ」とのことなので、またそのうち出てくることでしょう。
#3 氷の男(Making Friends and Influencing People)
シーズン1の11話に出てきたアイスマン君がさらにぐれて再登場。その捕獲にあたるのがヒドラに潜入捜査してたシモンズちゃん。あとでスカイにもつっこまれてましたが、その人選は無理がないか? コールソン! あと秘密結社たるヒドラが普通に開かれたオフィスかまえてるのもなんかおかしい。海のモズクと消えたMr.フリーズでしたが、死体がないということで(略)
#4 仮面の敵(Face My Enemy)
ヒドラの手に落ちて洗脳されてしまった悲劇のエージェント、ゴル子33初登場のエピソード。得意技は瞬時にどんな顔にもなれる変身マスクです。メイさんに変身して本物とガチバトルを繰り広げるシーンは圧巻でした。
で、この回でようやくわたしも「あれ? レギュラーにハゲの黒人増えた?」ということに気づきます。彼の名はマック。ガタイはいいのに技術担当。モブキャラかと思っていたら、のちのちけっこう重要なポジションになります。
#5 闇に潜む医者(A Hen in the Wolf House)
それってブラックジャックのことでは…(もちろん違います)。謎に包まれたスカイちゃんのお父さんがようやく本格的に出てくるエピソード(だったと思う)。それよりも今回のメインは案の定潜入がばれてピンチに立たされる、シモンズちゃんの逃走劇。実に意外なとこから出てきた助っ人にびっくりしました。その新メンバーはボビー・モース。コミックでは「モッキンバード」というコードネームでアベンジャーズで活躍したキャラです(上部画像参照)。木琴が得意なのか二本のバトンのような武器を使います。
#6 スプリンター爆弾(A Fractured House)
今回けっこう駆け足で観たので、この話はウォードがいじめられて脱走するくだりくらいしか覚えてません。逃がしちゃうシールドもシールドですが、ここであっさりウォードが死ぬわけもないしね… あと元嫁が帰ってきて動揺しまくりのランスさんが面白いです。そうそう、唐突に「静岡のお茶」という言葉が飛び出して県民としてはびっくりぽんでした。
#7 最後のピース(The Writing on the Wall)
シーズン1ラストからひっぱってたコールソンの「いつでもどこでも落書きしたい病」が解決する話。あとシールドもけっこう悪どいことやってたんだなあ…と気分が暗くなる回でもあります。
とりあえず複数の人が描いていた図柄を組み合わせ、落書きは3Dの地図であったことが判明いたします。地図の差し示す場所を解明すべくドキドキワクワクのコールソン。気持ちはわかるけどウォード捕獲にもうちょっと本腰入れな…
#8 兄弟の再会(The Things We Bury)
ほんの小さな出来事に~ 愛は~傷ついて~ これまたシーズン1からひっぱっていた「ウォードの過去になにがあったか」を回収する回でした。『ひとつ屋根の下』よろしくひし!と抱き合ったウォード兄弟でしたが、根に持つタイプのグラント君が家族をゆるすわけもなく、AOSをさらに暗い方向へ引っ張っていきます。
そりゃたしかにどうしようもないヤツですが、わたしはどうしても彼がにくめなくてねえ… そのうちなんとか更生してほしいものですが(無理ぽ)
#9 地下に眠る都市(...Ye Who Enter Here) #10 オベリスクの力(What They Become)
立体地図が指し示す地下神殿には何があるのか? コールソンたちを待ち受ける恐怖と怪異…!? な前後編。まず前半の敵ボスであったホワイトホールさんが非常にあっけなく死にます。あまりにもあっけなかったのであとで復活するのかと思いましたが、現在のところそれっきりです。そしてさらにあっさりさっくりトリプレットが土くれに… 確かに影が薄くなりつつあったけど、気のいいやつだったのでこの扱いはかなりショックでした。ひどい。ひどいわ…
#11 衝撃のあと(Aftershocks)
スタッフもさすがにやりすぎたと反省したのか、1話丸々トリプレットの追悼に費やされたエピソード。「命と引き換えに世界を救った」と言われると多少は慰めにもなります。コールソンは攻勢の手をゆるめず弱ったヒドラにさらに大打撃を与えます。これじゃ後半戦う敵組織がなくなってしまうのでは…と心配になりますが、安心してください。ちゃんと相手いますよ! この回で涙ちょちょぎれたのはスカイの変身?を内緒にしてやったフィッツ君の男気ですね。泣き言ばっかり言ってたのに成長しやがって… ま、次の回ですぐにばれちゃうんですが。
#12 記憶をなくした戦士(Who You Really Are)
アスガルドの女子レスラー、シフさんAOS再度の登場です。「盾の女神」だけにシールドとは相性がいいんでしょうね。ただ今回はいきなり私服での登場だったのですぐにはわかりませんでした(^_^;
シーズン2も後半に突入ということでインターミッション的な回でありました。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とのリンクも申し訳程度に出てきます。
#13 能力者たち(One of Us)
スカイちゃんのお父さんポジションをコールソンに奪われ、逆上した実父のカルさんが怪人たちをひきつれて大暴れする回。せっかく同情しかけたのにこれです。演じるは『ツイン・ピークス』で有名なカイル・マクラクランさん。観てませんがあちらではもっと理知的でクールな人物だったのでは…
元旦那の登場に嬉しそうなメイさんが印象的でした。「コールソンに惚れてる」みたいなこと前に言ってましたが、これなんかもう忘れられた設定になってるような。
#14 顔のない女(Love in the Time of Hydra)
スカイちゃんに手ひどくふられて銃弾までお見舞いされたウォードは、自分を救ってくれたゴル子33との愛のために生きることを誓います。この回で面白かったのは基地に彼らが侵入したと知ってあわてふためくタルボット准将。この人も最初はいけすかないじいさんでしたが、シーズン2を通してだいぶ愉快なキャラに成長しました。
スカイちゃんは隔離されることが決定。「彼女のことになるとあなたは冷静を欠く」とコールソンがつっこまれてましたが、「そうだよね!? みんなそう思ってたよね!?」とTVの前で激しくうなずきました。
#15 2つのシールド(One Door Closes) #16 アフターライフ(Afterlife)
ボビーとマックが数話前からこそこそしてたのは、コールソンに反旗を翻すシールドの一派と内通してたから…ということが明らかになります。あっという間に主導権を奪われてしまうコールソン(^_^; 確かシーズン1も15話からこんな流れだったような… ただ相手は一応「シールド」なので、ヒドラが相手の時よりはなんとなく安心して見られます。助っ人に現れたピーターソン(デスロック)にテンションが上がり、フィッツのリュックに差し入れられたサンドイッチにほろほろと涙しました。
#17 メリンダ(Melinda)
スカイちゃんが目覚めた先は超能力者インヒューマンズたちが暮らすコミュニティ。そこでは彼女のお母さんが待っていて… あれ? バラバラ死体になって亡くなったはずでは? …という視聴者の困惑をよそに同時進行でメイさんの悲しい過去が明かされます。そんなわけで急に存在感を増してきたインヒューマンズ。コミックではコスチュームをまとったアメコミらしいルックスですが(下図参照)、こちらでは見かけは普通のにーちゃんねーちゃん。2019年映画化予定だそうですが… だいじょぶか?
#18 敵か味方か(The Frenemy of My Enemy)
この回はスカイちゃんと普通の親子としてデートを楽しむカルさんがあまりにも微笑ましくてかわいそうで、そればっかり印象に残りました。13話では「駄目だ、この人」と思いましたが再び好感度上昇です。その直後ヒドラの罠にはまり大敗を喫してしまうコールソン・チーム。ピーターソンはまたしても敵の手に落ち魔改造の憂き目に… どうもこのシリーズはハゲの黒人に冷たい気がしてなりません。
#19 汚れた6人(The Dirty Half Dozen)
とらわれのピーターソン&インヒューマンズの電気君を救うべく、再結集した初期コールソン・チーム。この面子やっぱりいいな!とわたしははしゃいでましたが、裏切り者のウォードが混じってることでほとんどのメンバーがイライラを募らせます。もうシーズン1の時のようなわきあいあいとした雰囲気は戻ってこないのかしら…(こない)。さめざめ
#20 傷(Scars)
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』との連動エピソード。やっとかい!!!! コールソンがこそこそしてた理由が明らかになり、シールドの内輪もめもなし崩し的に解決し。これでひとまず安心だ… と思いきや、スカイ母ジャイーンさんの企みでシールドとインヒューマンズはいつ戦争に突入してもおかしくない状態に。ジャイーンさんがこんなにも腹黒な人だったなんて… このくだりは「戦争っていうのはこうやって始まってしまうんだなあ」というのがよくわかって勉強になります。
#21 S.O.S.(前篇)/#22 S.O.S.(後編)(S.O.S)
先手必勝とばかりにシールド本部に攻撃をしかけてくるインヒューマンズ。その最中母の企みを知ったスカイは彼女と決別。そんなくそ忙しい中ウォードとゴル子33はボビーを拉致って拷問しますが、事態は思わぬ結果に…
ひとまずインヒューマンズを制圧し事件は解決しますが、これから大変なことになりそうだな~ということを匂わせてシーズン2は幕を下ろします。意外だったのはウォードが本気でゴル子を愛していたことですね。てっきり道具としか見てなくて用が終わったらポイ捨てするのかと。実の母親とあんなことになってしまったスカイちゃんのメンタルも心配です。あとホラー映画のような形でもってシモンズが退場してしまいましたが、シーズン3のポスターにちゃんと出てたのでたぶん生きてるでしょう。
そんなわけでシーズン1と比べるといささか切れの悪かったシーズン2ラスト。すでに本国ではシーズン3が放映されてるとのこと。『インヒューマンズ』公開まで続けるんでしょうか。あとハンターとボビーをメインに据えたスピンオフ『Most Wanted』というのが制作進行中です。追いかけるの大変なんですけど!
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