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January 28, 2015

決定! 第4回人間以外アカデミー賞!!(2014年公開の作品から)

なぜアカデミー賞は人間にしか与えられないのか。そんな疑問から生まれた「人間以外アカデミー賞」、めでたく4回目を迎えました。昨年はとうとうコメント・TB共にゼロという惨状でありましたが。あははは…
いささか投げやり気味ですが、例によって遺伝子の単純そうなやつらから参りましょう。
Ph_3☆細菌・微生物部門 『トランセンデンス』に出てきたであろうコンピューターウィルス
わたし『トランセンデンス』観てないので出てきてなかったらすいません。

☆植物部門 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』よりグルート
近年まれに見る植物系スター。他の候補に『メアリーと秘密の王国』の花娘ちゃん

☆昆虫・無脊椎動物部門 『ミニスキュル 森の小さな仲間たち』よりテントウムシ君
次点に『ミニスキュル』の黒アリ君。次次点に『ミニスキュル』の毛深い方のクモさん。ひいきしまくりです。

Img00915☆魚介系部門 『西遊記 はじまりのはじまり』より沙悟浄
そんなにインパクトのあるキャラでもなかったんですが、彼くらいしかいなかったんで… あとはDVDスルーの『メガシャークVSメカシャーク』くらいでしょうか。

☆鳥類部門 『メアリーと秘密の王国』よりノッドが乗ってたスズメ
『ホビット』の大鷲もよかったですけど、かわいさの点で彼?が勝ちました。

☆爬虫類・両生類部門 『ザ・マペッツ2 ワールドツアー』よりコンスタンティン
カーミットでもよかったんですけど彼は前に受賞してるので。画像はさてどちらでしょう。今年は忍者の亀さんたちに期待。

Img00924_1☆犬猫ペット部門 『インサイド・ルーウィン・デイビス 名もなき男の歌』よりユリシーズ 『妖怪ウォッチ』よりジバニャン
ドラえもん、『レゴ・ムービー』のユニキャット、『グランド・ブダペスト・ホテル』の猫、『ゴーンガール』の猫、『ベイマックス』のモチ…と本年度は猫大活躍でしたが、映画のテーマをも象徴していたユリちゃんと社会現象を巻き起こしたジバニャンのW受賞で。犬は『なまいきチョルベン』の水夫さんや『愛犬とごちそう』の愛犬、『天才スピヴェット』のワンコが印象に残りました。

☆畜産系部門 『馬々と人間たち』の馬々
人間の身勝手に翻弄されながらも強かな馬々たちが受賞。他の候補には『アナと雪の女王』のスヴェン、『マペッツ2』のピギー、『西遊記』の猪八戒、『荒野はつらいよ』の羊たちなど

☆野獣部門 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケット
『美女と野獣』の野獣にあげようかとも思ったんですが可愛さの点で(略) あとは『ヘラクレス』のライオン(皮)とか。

Img00877☆恐竜他絶滅した動物部門 『トランスフォーマー/ロストエイジ』よりグリムロックさん
恐竜というよりロボじゃないかという意見もありましょうが、他になかったので。玩具も買っちゃったし… 今年は『ジュラシックワールド』が楽しみです。

☆類人猿部門 『猿の惑星 新世紀』よりシーザー
なんせスタッフロールで中の人が真っ先に出てきましたからね~ 次点に『西遊記』の孫悟空。

続きまして人間だけど人でなしの2部門
☆マッドサイエンティスト部門 『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』よりゾラ博士
名実共に人間ではなくなってました。他の候補に『ザ・マペッツ2』のすぐに爆弾を爆破させたがる博士(名前忘れた)

Kajf2☆殺人鬼部門 『キックアス/ジャスティス・フォーエバー』よりマザーロシア
「鬼」ってほどでもないですが、すごいインパクトだったので。

以降は現実ばなれした部門が続きます。
☆幽霊部門
これは名前挙げるとネタバレになっちゃうなあ… 夏にやってたアニメ映画のアレで。

☆吸血鬼・ゾンビ部門 『ドラキュラZERO』よりヴラド・ツェぺシュ
ここは普通に。ゾンビで覚えてるのは『ヌイグルマーZ』のやる気のないゾンビさんたちくらい。

Br1jizicqaazcen☆妖怪・妖精部門 『ホビット』のビルボさん
わしゃ君たちが大好きじゃよーーーー!! あと『妖怪ウォッチ』よりジバニャン(ひいき)

☆怪獣部門 ここはやっぱり久々の復活を遂げた『ゴジラ』さん
スマウグさんにもあげたかったですが、彼は完結編でやや出落ちっぽかったので

☆神様部門 『西遊記 はじまりのはじまり』よりおしゃかさんかなあ…
あとは『マイティ・ソー』のオーディン父ちゃんとか

Wded1☆悪魔部門
 『レゴ(R)ムービー』よりお仕事社長

悪魔か?という声もありましょうがレゴムービーにも何か賞をあげたかったので。次点に『パガニーニ』のマネージャー

☆友好的宇宙人部門 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のみなさん
ロケット&グルートは二冠ですね。次点に『ヌイグルマーZ』のブー助

☆敵対系宇宙人部門 『ワールズエンド』のアレ
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のギタイ、GTOGのロナンさんもいましたが、個性を評価して上の結果に。あ、あと『レゴムービー』のデュプロ星人

68574f5e3cb6c9ea9b591d7988065e71a44☆ロボット部門 ここもロボコップ、ロボとーちゃん、キカイダー、『X-MEN』のセンチネル、ドラえもん、トランスフォーマーの皆さんと超々激戦区でしたが、『インターステラー』のTARS&『ベイマックス』のベイマックスのW受賞といたします。TARSはいかしたギャグセンスを、ベイマックスはロボにあるまじき柔らかさを評価しました。

☆正体不明部門 なにがなんだかわからないやつらです。長年のファンとしてはここはやっぱり『寄生獣』のミギーで。
『アナと雪の女王』のオラフも大変良かったんですけどね。

それではいよいよラスト。大方の予想通りだと思います。

20141002221645☆☆大賞 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』よりケビン・ベーコンではなくガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの皆さん
ウガチャカウガウガウガチャカウガウガウガチャカウガウガウガチャカウガウガ ア~アア~アア~


それでは2015年も人間以外の皆さん、がんばってください!! 期待してます!! 人間以外アカデミー賞でした~

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January 22, 2015

8年目の狂気くらい大目に見ない フランク・ミラー ロバート・ロドリゲス 『シン・シティ 復讐の女神』 

Scfm1昨年と比べるとややさびしいですが、今年もいろいろ控えております、アメコミ映画。その先陣を切るのが、約8年ぶりの復活となる(…)この映画。『シン・シティ 復讐の女神』紹介します。ちなみに前作の記事はコチラ

暴力と悪徳がはびこる町シン・シティ。その町では愛さえも戦いです。
最愛の人を失ったダンサー・ナンシーと、流れ者のギャンブラー・ジョニーはそれぞれの理由からシン・シティを牛耳るロアーク上院議員に戦いを挑みます。
一方チンケな探偵家業に身をやっしているドワイトは、かつて自分を捨てた女に助力を請われ、戸惑いながらも戦いに身を投じることに…

二作目というのは分の悪いものです。一作目の出来がよければよいほど、比較されてしまうものだからです。
だもんで大抵二作目では次のような方針が取られます。まずお金がある場合は予算とスケールを大きくしてとにかく派手にします。困るのはお金がない場合。そういう場合は、一作目とはガラリとイメージを変えて、真っ向からではなくやや変化球的に勝負を挑みます。
しかしこの度の『シン・シティ』続編、前作とほぼ同じスタイル・同じスケールで勝負しているため、どうにも「前作と比べると物足りない」というイメージをぬぐえませんでした。

分の悪いところはまだあります。前作はちゃんとした原作があり、「その絵をいかにかっこよく再現するか」ということに力が注がれたため、あのような迫力ある絵画のような作品に仕上がりました。しかし今回は半分くらいが映画オリジナルの話であったがゆえ、前作にあった迫力がやや失われてしまったような。この辺は『300 帝国の進撃』の時の感想とほぼ同じことを書いてます。

あと前作の後付けのような話が多かったため、時系列的に大混乱してしまうのもマイナスポイントです。一生懸命考えた結果、順番に並べると
今回のドワイト・パート→前作のハーティガン・パート&前作のドワイト・パート&今回のマーヴ・パート→今回のジョニー・パート→今回のナンシー・パート→前作のマーヴ・パート
…ということでいいのかな? ああああ!! ややこしいいい!!

・相変わらずのマーヴの暴れっぷり
・ジョセフ・ゴードン・レヴィットの向こう見ずぶり
・エヴァ・グリーンの肉体美
・死んだはずのハーティガンの使い方
といいところもそれなりにあるんですけど、トータル的にはインパクトが薄くなってしまったのは残念です。

原作・監督のフランク・ミラーさんは前から「コミックでは偉大だけど、映画は微妙」とよく言われてた方。そういうわけで課題がはっきりしてきました。「ミラーさんはまず漫画をしっかり描いて、それからその漫画を忠実に映画化せよ」ということです。
個人的には超燃えるヒーローコミック『デアデビル:ボーン・アゲイン』の映画版など観てみたいものです。権利関係がむずかしそうですが、なんとかしてくださいマーベルさん&ディズニーさん。

Scfm2『シン・シティ 復讐の女神』はまだ2、3週は上映してるかと想われます。さんざん愚痴っといてなんですが、白黒とハードボイルドが好きな人はどうぞ。


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January 19, 2015

厚さ3センチの眉毛 クリスチャン・ディッター 『あと1センチの恋』

A1ck1年末ガンガン更新していたせいか、なんだか燃え尽き気味なこのごろ。いかーん!! というわけでここらでブログ魂を再点火したいところ。なのに扱う題材がこんな苦手なジャンルだったりして… というわけで当ブログでは大変珍しい恋愛映画のレビュー参ります。『あと1センチの恋』、ご紹介します。

ロージーとアレックスは幼いころからの親友同士。思春期を迎え、いつしかお互いを異性として意識するようになるものの、ささやかなすれ違いのせいで二人はそれぞれ別の相手と初体験を済ませてしまう。さらにすれ違いは続き、ロージーはシングルマザーとして、アレックスは海の向こうで大学生として全く別の生活を送ることになる。だが二人はずっと変わらぬ愛情を抱き続けていた…

ううう。こういう文章を書くと背中がかゆい(^_^;
ときどき洋画を見てると、すぐにどこの国の話かわからないことがあります。この映画の場合は開放的な雰囲気で英語をしゃべってるあたりから、勝手にアメリカの映画かと思ったのですが、主人公の家庭がそれほどハイソでもないのに学校が制服だったりする。そんでアレックスが「国を出てハーバードに行く」と言ってるあたりで、ああ、イギリスの話か、と合点がいきました。
でも制服以外はアメリカのイギリスもそんなに青春模様に大きな違いはないですね。派手なパーティーを普通に楽しんでたり、性モラルに対してあけっぴろげだったり。ちょっと違うのはカトリックだから堕胎がNGな家が多かったり、アメリカに憧れてたりするあたりでしょうか。
あと本当に好きな人に率直に「好き」と言えないのもブリティッシュゆえの不器用さなんでしょうか。アメリカ人やイタリア人なんかはその辺まったく迷いがないように思います(偏見込み)。

この映画はそんな風に「素直になれなくて」すれ違いを繰り返す二人の若者のお話です。どなたかプロのライターの方が「近年は不慮の事態が起きても携帯電話があるゆえに、『恋人たちが約束どおり会えない→すれちがってしまう』という状況が作りにくい」ということを言ってました。でもちょいと工夫すればすれ違いの状況なんていくらでも作れるもので。この映画ではその一言がいえなかったゆえにすれちがってしまう…という悲喜劇が上手に語られていました。アレックスもロージーもEメールに始まりスカイプやらLINEやら文明の利器をバンバン使ってるくせに、肝心の想いはなかなか伝えられなかったりする。この辺、シャイな日本人はしみじみ共感できるかもしれません。
ただガサツな人間としては「お前らいくらなんでもすれ違いすぎだろー!」と突っ込みたくもなりました。いくらそれが肝とはいえ、もう2,3巡すれちがいのターンが少なくてもよかったと思います。こういうことを言ってるからわたしはもてないのでしょうか。

主人公ロージーを演じるのは大歌手フィル・コリンズの娘リリー・コリンズ。少し前から時々「太い眉の女の子」という噂を聞いていましたが、やあ、噂にたがわぬ立派な眉毛でした。こういうあえて太眉で貫きとおす根性、実にあっぱれです。ひきつづきのご活躍を祈っております。

A1ck2ちなみにわたしがなんでこんなガラでもない映画を観にいったかというと、ぶっちゃけつきあいだったからです。まあたまには人に誘われて興味のない映画を観るのもいろいろ勉強になるというもの。それにそういう時って全く期待していないせいか「意外と良かった」ということも多いですしね。
『あと1センチの恋』は小規模公開だったものの話題を呼んで着々と上映館を増やしている模様。いつかはあなたの住む町へ行くかもしれません(花の子ルンルン風)


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January 09, 2015

A都市まで行こう ジャン・リュック・ゴダール 『アルファヴィル』

Ab1年も明けて9日目なので、いい加減再開いたします。2015年最初の紹介記事は、なにを間違ったかヌーベルバーグの巨匠ゴダールの異色作。『アルファヴィル』、紹介いたします。

銀河の中心と称される巨大都市「アルファヴィル」に潜入したスパイ・レミー=コーション。彼の任務はかの都市に亡命してブレーンとなった「フォン・ブラウン博士」を探し出すことだった。偶然にも案内役として博士の娘ナターシャをあてがわれたレミーは、急速に彼女にひかれていく。

お話の中でははるか未来の宇宙都市となっているアルファヴィル。しかし実際に映し出されている風景は当時のヨーロッパ(おそらくフランス)のそれにほかなりません。その辺は予算が足りなかったというよりかは、ゴダールさんの実験の一環であるようです。
まあがんばって観れば一昔前の映像が、モードが一回りして昔のようになった未来の風景に見えてこないこともありません。だのにシンクロナイズドスイミングのど真ん中で処刑が行われているような、わけわかんない演出が頻発するので、そんな努力もたちまち木っ端ミジンコになってしまいました。
ただわたしもわけわかんない独特な映画は決して嫌いではないので、そういうもんだと割り切ってしまえばそれなりに楽しんで観る事が出来ました。

感情を表すことが禁止され、弱者は集団住宅に押し込まれ、異分子は容赦なく処刑されていくアルファヴィル。当時のロシア(ソ連)を初めとする共産主義社会を批判していたのかな…と考えるのはやや安直でしょうか。未来の都市を舞台に無感情だったヒロインが、主人公との出会いをきっかけに人間らしさを取り戻していく様子は『ブレードランナー』なども思い出させます。

気になったのはアルファヴィルの中枢となっている人物の名が「フォン・ブラウン」となっていることです。ご存知のようにフォン・ブラウンといえばナチス政権下で強力なミサイル兵器「V2ロケット」を開発し、戦後はアメリカに移住して月ロケット・アポロ11号の打ち上げに尽力した人物。あえて彼の名を持ってくるあたりに皮肉というか深い寓意が込められている気もしますが、むずかしいことはよくわかりません。

ちなみにゴダールさんの作品をスクリーンで観たのは今回が初めて。「SF」という情報を知らなかったらたぶん観にいかなかったと思います。そういえば若かりしころ「勉強しなきゃ」と『勝手にしやがれ』を録画したことがありましたが、何回かにわけて観ていたら途中でどのテープに録ったのかわからなくなってしまいました(笑)
そんなゴダールさんの新作は初の3D作品だそうです。予告観た限りでは3Dにする意味がまったくわからなかったんですが、実際に鑑賞したら巨匠の意図が理解できるのかもしれません。

Ab2『アルファヴィル』はやはりヌーベルバーグの巨匠フランソワ・トリュフォーの撮ったSF映画『華氏451』と共に、渋谷はイメージフォーラムにて来週16日まで上映中。「SFとついてたらなんだって観てやるぜ!」という方は是非。


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