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February 24, 2014

そのままの髪でいて デイビッド・O・ラッセル 『アメリカン・ハッスル』

Ah1アメリカン・サイコ、アメリカン、ジゴロ、アメリカン・ビューティー、アメリカン・パイ、アメリカン・ヒストリーX、アメリカン・ギャングスター…
なぜか「アメリカン」と付く映画は道徳心の欠如したような連中の映画ばかり。まったくもう! アメリカ人は!
本日ご紹介するアカデミー賞有力候補のこの作品もそんな映画です。『アメリカン・ハッスル』、まいりましょう。

1970年代アメリカ。「だまし」の才能に恵まれたアーヴィングは、愛人のシドニーと共に素直な人からお金を掠め取る毎日を送っていた。だがある時とうとう警察に証拠を握られ、最愛の息子と引き離されそうになる。FBIはそんな彼に奇妙な交換条件を持ちかける。詐欺のノウハウを伝授して同業者を差し出せば、罪は問わずに自由の身にするというのだ。選択の余地のないアーヴィングは無精無精それを承知するが、担当の刑事ディマーソが野心を膨らませたために事態はどんどん収拾がつかなくなっていく。

これまた「実話に基づいた」映画であります。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』や『アメリカン・ギャングスター』もそうでしたがアメリカの警察ってのは面白いですね。使えそうな知能犯は罰するよりもエサを与えてアドバイザーとして利用するんですね。「立ってるものは親でも使え」とも言いますが、それじゃ公平な裁きというのものはどうなるんでしょう! でもまあそうすることで善良な人々がより犯罪から守られるのであれば、「それもアリか」という気もします。いずれにしても建前よりも実益を重んじるアメリカさんらしい発想ですよね。

冒頭でアーヴィングが薄くなった頭に丹念に丹念にかつらをセットする姿が、この映画のテーマをよくあらわしています。すなわち、人は嘘をつく生き物であり、みんなの前ではなかなか本当の自分を見せないということであります。クリスチャン・ベール演じる主人公のように詐欺の常習犯とまではいかなくても、自分をかっこよく見せようと必死に取り繕ったり、生活のために好きでもない仕事を喜んでやっているようなフリをしたり…ということはよくあると思います。あなたはそういうことありませんか? なに、ない!? そんなあなたとは友達になれそうもありませんね!!
…失礼しました。でもまあそういう風に自分を偽り続けるってことは疲れるんですよ。普通の人間ならね。真っ正直な友達に、なかなか自分の本心をさらけだせない場合はなおさらそうです。アーヴィングも悪党としては根っからの悪党ではなく、良心と呪われた「詐欺」という才能の間でゆらゆらと揺れ動く男。ただそこはデビッド・O・ラッセル得意の喜劇調で描かれているので、彼の悩みは見ていて面白かったりします。

そんなアーヴィング=クリスチャン・ベールを支えるのが、芸達者で派手でくどい役者さんたち。キザな色男の役が多いブラッドリー・クーパーは、キザであることは変わらないものの、その裏のかっこ悪さも色々見せてくれます。アーヴィングのパートナー・シドニーを演じるのはエイミー・アダムス。こちらは普段はさっそうとしたヒロインのイメージですが、今回は脇の涼しそうな横乳のはみ出た服で痛々しい印象を振りまいております。
もう一人印象的だったのがアーヴィングの若き「正妻」を演じるジェニファー・ローレンス。これがもうわかりやすい絵に描いたような「どビッチ」役。『オン・ザ・ロード』のクリスチャン・スチュワートもそうですが、ティーン向け映画のアイドルとしてガッポガッポ稼いでるだろうに、どうしてこうあえてビッチの役を選ぶのでしょうか。それが「役者魂」ってやつなんでしょうかね。

そして監督は先も述べたデイビッド・O・ラッセル。彼の作品はダメダメな人々がダメっぷりをさらけ出しながらも、あることをきっかけに「ダメ」から脱却しようとする、そんな映画が多い気がします。そして近年の作品ほど題材が地味になり、評論家の評価が高まっているような。
ラッセル監督はこの映画を撮る直前離婚を経験してえらいストレスにさいなまれたんだとか。なるほど、その影響かたしかに『スリー・キングス』や『ザ・ファイター』などと比べると、『アメリカン・ハッスル』では人間関係のややこしさや面倒臭さが濃厚に漂っておりました。結婚とはまさしく人生の墓場でありますなああ。
それはともかく、そんな自分の悲劇をも創作の肥やしにしてしまうというのはクリエイターとしては見上げたもの。これからもどんどん不幸な目にあってどんどんいい映画作ってほしいと思います。

Ah2若干フライングした感はありますが、『アメリカン・ハッスル』は「アカデミー賞作品賞最有力候補!」ということでまだ少しは公開しているでしょう。来るべき3月3日、雌雄を決するのは『ゼロ・グラビティ』か本作か!?(『それでも夜は明ける』かも…)


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February 19, 2014

テディ・アンド・デッド 井口昇 大槻ケンヂ 『ヌイグルマーZ』

Ngm1美形主演・有名原作・感動!泣ける!な邦画が多い中、独自の道を歩み海外からも熱い視線を浴びている監督がいます。その男の名は井口昇。本日はその井口監督の最新作『ヌイグルマーZ』をご紹介します。

物語はごく平凡な誕生パーティーの場面から始まります。女の子がケーキのろうそくを吹き消そうとしたまさにそのとき、脈絡もなくゾンビの一団が少女の家の中へなだれ込んできます。あっという間に両親は食べられ、少女の命も風前の灯。しかし突如としてプレゼントにもらったテディベアが動き出し、それと呼応するように現れたゴスロリスタイルの女と合体。正義のヒーロー(ヒロインではないらしい)「ヌイグルマー」へと変身します。ヌイグルマーはゾンビを次々となぎたおしながら、少女にこれまでのいきさつを語り出します。

いきなりネタバレしちゃうとこの序章、本編とはつながりません。そんな風にかなり強引で行き当たりばったり的な映画であります。
原作・音楽は一時一世を風靡した(かな?)異色バンド「筋肉少女隊」の大槻ケンヂ氏。ただわたしがあまり熱心なオーケンファンでないせいか、この映画からはそれほどオーケンらしさは感じられませんでした。普通にいつもの井口昇映画でした。せっかくオーケン氏が関わっているのだったら、もっと猫とかキノコとかインドなどをからめて欲しかったような(猫ひろしは出てましたが)。あるいはもっと残酷で不条理なお話にするとか。ところがどっこい、普通にいい話だったので拍子抜けしました。オーケンさんも年を経て丸くなられたのでしょうか。サントラやゾンビが阿波踊りを踊るあたりなどに、辛うじてオーケンセンスが垣間見えました。

しかしまあ、この映画の見所は別にあります。それはスクリーンをキャピキャピと彩る女の子たち。
まず最近頭で瓦割りするCMで話題を呼んでいる武田梨奈さん。空手の下地があるだけあって、脚がきれいにあがっておりました。しかも早い。彼女の見事なキックさばきは一見の価値アリです。
ついでおなじみしょこたんこと中川翔子さん。アクション場面は武田さんほど多くはないものの、ある場面で実に見事なヌンチャク・アクションを見せてくれます。さすがブルース・リーに心酔しているだけのことはあります。恐らく今日本で最もヌンチャクがうまい女優さんでしょう。もう若い世代はヌンチャクとか知らないかもしれませんが…
そして「守られ役」という点では真のヒロインとも言える市道真央さん。こんなバカバカしいことこの上ないお話で、泣くべきところできちっと涙を流している。よっぽど撮影がきつかったということも考えられますが、泣いてる演技で涙流してない俳優もいっぱいいますからねえ。ちなみに今書いていて『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイイエローだったことに気がつきました。
実を言うとわたしの一番好みの女の子は、悪の組織の幹部である高木古都さんでした。役名は「片腕ロリータ」。どの辺が好みかというと、あまりうまく説明できないんですけど。やっぱりハイヒールで踏まれたいあたりかなあ。

個人的には主人公とライバルの相棒となるクマのぬいぐるみが、三池崇史監督の『ケータイ捜査官7』に出てきたケータイ型ロボ・セブンとゼロワンを彷彿とさせたのがツボにはまりました。そういえばすべり気味のくどいギャグをこれでもかこれでもかと繰り出してくるあたり、井口監督と三池監督はけっこう似てると思います。

Ngm2『ヌイグルマーZ』はまだ全国のそこかしこの劇場で上映中…のはず。テディベアが好きな人と女の子に蹴られたいという人におすすめです。
昨年の『TED』もそうでしたが、テディベアブームがひっそりと再燃してるんでしょうかね。テディじゃありませんが今秋のマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』でもロケットを背負ったアライグマが大活躍するそうなので期待大です!


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February 11, 2014

カミナリ様のお帰りだい アラン・テイラー 『マイティ・ソー/ダークワ-ルド』

Mtdw1スパイダーマン、X-MEN、キックアスにキャプテン・アメリカ… 本年度実に7本もの公開予定があるマーベルコミックスのアメコミ映画。その先陣を切るのはでっかいトンカチを振り回すあの怪物くん。『マイティ・ソー/ダークワールド』、ご紹介します。一作目の紹介記事はコチラ

世界を震撼させたアヴェンジャーズの激闘から大体二年くらい。アスガルドを初めとする「9つの世界」もようやく平穏を取り戻したかに見えたが、かつてソーの祖父に追い払われたダークエルフの長・マレキスは、9つの世界が直列に並ぶ瞬間を狙い、宇宙全てを闇の世界に戻そうと暗躍する。異変に気づいたソーの恋人ジェーン・フォスター博士は、次元の隙間に迷い込んだ折、マレキスの陰謀の鍵である物質「エーテル」をその身に吸収してしまう。彼女を救うために、ソーは三度地球へと降り立ち、念願の再会を果たすのだが…

前作は大御所ケネス・ブラナーがメガホンを取ると聞いてどっしり落ち着いて観られた『マイティ・ソー』ですが、今回は日本未公開作ばっかりのアラン・テイラーというあんまり聞いたことのない監督。こける2作目も多いということでおっかなびっくりで臨んだ『ダークワールド』ですが、これが意外とはじけていてよかったです。特にギャグ面。アヴェンジャーズ系列の映画でこれまで最もギャグに力が入っていたといっても過言ではない。まじめな話劇場内が爆笑に包まれたシーンが5回はありました。
一方でギャグがソーとロキを巡る愛憎劇に水をさすわけでもなく、この点非常にバランスの取れた一本となっていました。

このどっしりとした安定感はマーベル・ディズニーの管理体制に負うところも大きいでしょうが、無駄にぞろぞろとそろえられた名だたる名優たちの存在感も貢献してると思います。
落ち着いたかわいらしさを誇るナタリー・ポートマンとカット・デニングス。威厳たっぷりのアンソニー・ホプキンスとレネ・ルッソ。別にそこまでやらなくても… だがそこがすばらしいステラン・ステルスガルド。出番の少なさが残念(…)な浅野忠信。パシフィック・リムの司令官で世界で最もセクシーな男性上位にも選ばれたイドリス・エルバ、一目見ただけで充分キャラが立っているソーの仲間の面々…
そんなキラ星の中でも特に目立っているのはロキを演じるトム・ヒドルストンでしょうか。正直前作では「まあまあがんばってるんじゃないの」ってっくらいのトム・ロキでしたが、映画の中で悪事を企んでいる裏で、コミコンをにぎわしたり恵まれない子供たちを慰問にいってることを思うと今回はもう俄然ロキに肩入れせざるをえません(笑)
前二作で悪の限りを尽くしてきたロキたんをそう簡単に許していいのか?という気もしますが、彼もさすがに色々苦労してきて、だいぶ人として(人なのか!?)大切なことが何なのかわかってきた模様。一方でそこは腐っても「いたずらの神」。以前のような覇気こそないものの、例の意味ありげな笑みを浮べてると「あー、またなんか企んでそう…」な空気をぷんぷんと放っております。そしてそんなロッキーにまたホイホイと乗せられていくソーと仲間たち。全宇宙の危機が刻々と迫るのと同時進行で、「ひょっとして…まただまされてるんじゃないの?」という緊張感が全編に漂っておりますw

そしてアメコミ映画にとって最も重要なポイントのひとつが、クライマックスの爆発っぷり。『アヴェンジャーズ』であれだけ派手にやってしまったら、それに匹敵するものを作るのは難しいんじゃないの…と危惧しておりましたが、『アイアンマン3』に続いて今回もまたやってくれました! 「異次元世界」というモチーフを生かしてまさかこんな珍バトルを見せてくれようとは… 偉すぎる! そしてこの一連の場面を予告編で見せなかったのもまた偉いです。

あ、肝心の主役について何も語ってないな… さびしいお別れで終わった前作(「『アヴァンジャーズ』ですぐかえってくるよ!」の字幕にはこけましたが)。「また会おうね!」と言ってそのまんまで終わってしまう話が多い中で、今回ソーとジェーンがしっかり再会できたのは胸がほっこりいたしました。つか、ナタリー・ポートマンが続編にもちゃんと出てくれるとは思わなかった。あんたも偉い!

Mtdw2ついでに「アヴェンジャーズ」シリーズの今後の予定も書いておきます。まず来来月に『キャプテン・アメリカ』第二作『ウィンター・ソルジャー』が公開。ついで今秋に宇宙を舞台にした『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』があり、そして来年GWには『アヴェンジャーズ』第二作『エイジ・オブ・ウルトロン』が待機しております。
あと早くも『ソー』も第3作が決定したソーです。確かスタッフの言によると「ロキの物語は今回で完結」とのことですが、ロキの出ない『ソー3』ってすごく味気無さそう。ファンの間では「ロキを主役にしたスピンオフを!」という署名運動まで起きているそうですが、この人気を見ると再登場も十分ありえそう?


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February 05, 2014

決定! 第3回人間以外アカデミー賞!!(2013年度)

アカデミー賞、ラジー賞のノミネートも出揃いましたしここらで始めますか。第3回人間以外アカデミー賞! まさか3回目を書けるまで自分の根性が続くとは思わなかったなあ。ちなみに昨年の結果はコチラ
それではゲノムの少なそうな連中からテキパキといきましょうか…

☆微生物・細菌部門 『ワールド・ウォーZ』のウィルスらしきもの
全世界を恐怖の底に叩き込んでおいて、うっかり弱点をさらけだしてるところがドジっ子っぽくて萌えます。

Photo☆植物部門 『ジャックと天空の巨人』より豆
ジャックと豆の木二年連続受賞。次点に『パパの木』のゴムの木、『かぐや姫の物語』の竹

☆昆虫・無脊椎動物部門 『マッキー』よりマッキー
こんなにハエがフィーチャーされた映画は実に『ザ・フライ』以来ではないかと。マッキーマッキーマッキーマッキー!!

☆魚介系部門 『NHKスペシャル世界初撮影!深海の超巨大イカ』よりダイオウイカ今年は『あまちゃん』のうにと並ぶ大ブームとなりました。次点に『コン・ティキ』でイカダの周りを泳いでいたサメ。

20060811☆爬虫類・両生類部門
今年はあまりインパクトのあるものがなかったですね… 強いてあげるなら『ゼロ・グラビティ』の最後に出てきたカエル 他に『パパの木』で便所から出てきたカエル、『キャビン』で子供たちに囲まれてたカエル、『かぐや姫の物語』でかぐや姫がおっかけてたカエル…

☆鳥類部門 『ブルー 初めての空へ』よりブルー(アオコンゴウインコ)
他に『アフターアース』の大鷲や『ブランカニエベス』のニワトリなど

☆猫部門
猛獣部門とどっちに入れようかと思ったんですが、ここは『ライフ・オブ・パイ』のリチャード・パーカーで。ボートから落っこちかけて情けない顔してるパーカーたんにキュンキュンしました。他に『パリ猫、ディノの夜』のディノ、『子猫のミーシャ』のミーシャ、そしてやはり『パイ』からミーアキャットの大群…と今年はなかなかの激戦区でした

Photo_2☆犬部門
今年は何でかワンコが不幸な亡くなり方をする映画を5,6本も観てしまいました。というわけでここは特別賞としてそんなかわいそうなワンちゃんたち全てにささげます。変り種では『ミトン』に出てきたミトン犬がかわいかった。

☆ペット・畜産系部門 『ローンレンジャー』より白馬
白馬は素敵でかっこいい!という固定観念を気持ちよくぶち壊してくれたお馬さんでした。次点に『フィルス』のエンディングに出てきたブタさん

20130112_132455_2☆野生動物部門 『Ted』よりテッド
これ野生動物かなあ…とも思いましたが一応クマだし。女子の前では確かに野獣だし。ほかに『きいろいゾウ』よりきいろいゾウ

☆類人猿部門 
今年なんかあったかなあ…とリストを眺めていたら『オズ はじまりの戦い』に出てきた飛猿のことを思い出しました。

☆恐竜その他絶滅した動物部門 『ウォーキング・ウィズ・ダイナソー』のみなさん
これ観てないんですけどね(^^;

さて、お次は人間だけどひとでなしの2部門
☆殺人鬼部門 『凶悪』よりリリーさんとピエールさん
これ観てないんですけどね(またか)。『脳男』の脳男くんも考えたんですが「鬼」といえるか微妙なのではずしました。『サプライズ』の三人組は反省してください。

Bkng1☆マッド・サイエンティスト部門 『武器人間』よりフランケンシュタイン博士
「どんどん作るぞーッ!!」のさわやかな笑顔が忘れられません。

そしてここからは現実離れした連中が続きます
☆幽霊部門 『R.I.P.D. ゴーストエージェント』よりジェフ・ブリッジス
この映画、評判悪かったですけどねー 『貞子3D2』よりはましかと

☆吸血鬼部門 『ビザンチウム』のシアーシャ・ローナンちゃん
観てないんですがシアーシャちゃんひいきしてるので…

Prnma1☆ゾンビ部門 『パラノーマン ブライスホローの謎』の皆さん
「ゾンビなのに人を食わない」というのがアレですが

☆魔女・魔法使い部門 『オズ はじまりの戦い』よりミラ・クニス 
三人の魔女で一番タイプだったので

☆モンスター・怪獣部門
『パシフィック・リム』の皆さん、『モンスターズ・ユニバーシティ』の皆さん、『武器人間』の皆さんと質量共にこちらも激戦区でしたが、ここは『キャビン』の半漁人で。いやー、なんかスタッフの熱い「半漁人愛」を感じたんですよ!

Brnebm7ciaajzfn☆妖怪・妖精部門 チェコアニメ映画祭の『雪女』  誰も観てないだろ! あと妖精といえるか微妙なとこですが『オズ』の陶器人形にもあげます。

☆正体不明部門
なにがなんだかわからんようなやつらです。こちらは当然『怪盗グルー ミニオン危機一発!』のミニオン

☆ドラゴンほか伝説の生き物部門 『47RONIN』より菊地凛子
凛子いいっすよね! あの微妙なところがいいんですよ!

☆神様部門 『キャビン』のアレかなあ。ひどいやつでした。

☆悪魔部門 『魔法少女まどか☆マギカ』より暁美ほむらさん ほむほむー!!

Stid1☆友好系宇宙人部門 『スタートレック:イントゥ・ダークネス』よりミスター・スポック 長寿と繁栄を!!

☆侵略系宇宙人部門 『マン・オブ・スティール』よりゾッド将軍 家畜の安寧! 虚偽の繁栄! 死せる餓狼の自由を!!

Mms2☆不可解系宇宙人部門 『魔法少女まどか☆マギカ』よりキュウベエ 新作では不遇な君だったが、わたしはまた強くなって戻ってくるのを待っているぞ!

☆ロボット部門 ここは当然『パシフィック・リム』よりチェルノ・アルファで。そうです。えこひいき以外の何物でもありません。

さて、ラストは今年の大賞です。大体予想つくかと思われますが、やはり
Photo_3『パシフィック・リム』の皆さん

大怪獣対巨大ロボット!! いまだかつてないビッグバトルをこれでもか!と見せつけてくれた功績を評価して。
振り返ってみますに、今年の人間以外映画は『パシリム』の一人勝ちといった感があります。というか、人間ががんばった! さすが万物の霊長! 「なかなかやるねえ、人間も…」(『エイリアン2』より)
というわけで今年は人間以外もがんばりましょう! それではまた来年!(あれば)

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February 03, 2014

適当イタリア人論 マルコ・ベロッキオ 『眠れる美女』

1348039016遅れ単館系映画専門劇場ジョ○ランド沼津、今年初の鑑賞作品はイタリアの名匠ベロッキオが描く社会派作品。『眠れる美女』、ご紹介します。

2009年、イタリアでエルアーナという女性の尊厳死を巡り、国中で議論が巻き起こる。議会で政党同士が争い、街路をデモ隊が更新する中、生きる力のない女性をめぐり悩み続ける人々がいた。愛妻の望みのため、彼女の生命維持装置を切った政治家とその娘。自殺を図った麻薬中毒者を看病する医師。そして植物状態の娘を見守り続ける元女優… 彼らの思いをよそにエルアーナを巡る論争はますます激しさを増していく。

タイトルからてっきり『眠り姫』みたいなファンタジックなお話かと思ってました。あるいは川端康成のエッチな小説の映画化かと。しかし実際には現実に起きた事件を元にしたどシリアスな映画でありました。川端というよりむしろテーマ的には森鴎外の『高瀬舟』でしたねー

イタリア男性って四六時中女子のお尻をおっかけているような軽~いイメージがあります。あるいは人気漫画『ヘタリア』が広めてしまった「世界一のへたれ」みたいな印象。
しかしイタリア関連の映画・漫画を読んでいるとそれとはまた違った面影も浮かんできます。『人生、ここにあり!』、『NINE』、トルナトーレ監督の一連の作品、『ベニスに死す』、『カラバッジョ』、『クレオ物語』、『テルマエ・ロマエ』、『ジョジョの奇妙な冒険』第五部…
ちょっと「それはどうか?」という作品も混じりましたが、これらの作品の主人公たちは常に自分の理想を追い求めてもがき苦しんでおります。「自分は何を果たすべきか?」「愛する人のために何ができるのか?」わき目もふらずそんなことばかり考え続けてます。そんで悩んでばかりでも暗い、というのとは少し違うんですね。彼らが悩むのは基本的に前に進むためなので。そんな風に悩むのと同時進行で、ちゃっかり美女をコマしちゃってるあたりも実にイタリアンらしい。
あとこれは男女両方に言えることですがイタリアの人たちは基本的にみな信心深いですね。信仰の教義と法律をめぐってこれほど熱くなることって日本ではまずないんじゃないでしょうか。まああんまり熱くなりすぎるとけが人も出てきちゃってそれはそれで問題ですけど。
 
『眠れる美女』ではそうしたラテン系の「熱さ」もよく描かれてる反面、「尊厳死」に関わるお話だけに彼らが直面する「無力感」も強く伝わってきます。それで彼らがどうするかというと、また引き続き悩み続けるわけです。イタリアの男性に禿頭が多いのはそんな風に悩んでばっかりいるからかもしれませんね。…すいません。

Nbj2『眠れる美女』はまだ下高井戸、秋田、広島、佐賀などで上映予定。イタリアに興味がある方に特におすすめです。ただピザとかパスタなどは全く出てきませんのでその辺は期待なさらぬよう。


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