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January 07, 2013

生きるんだよスパーキー! ティム・バートン 『フランケンウィニー』

20121214_210020年が明けて一週間近く経ちましたので、そろそろこのボロブログも再開いたします。新年一発目の記事はいまやすっかりヒットメーカーとなったティム・バートンが贈るストップ・モーションアニメ『フランケンウィニー』をご紹介します。

カミナリがよく落ちる町、ニューホランドで暮らす少年ヴィクターは、内向的な性格のためなかなか友達ができないでいた。仲良しの愛犬スパーキーさえいれば友達なんていらない、ヴィクターはそう思っていた。しかしある日スパーキーは不慮の事故で死んでしまう。悲しみにくれるヴィクター。だがヴィクターはある日理科の授業で得た知識を元に、スパーキーを電気で生き返らせることを思いつく。

舞台のとなる町の名前が「新オランダ」なのは、名作犬物語の『フランダースの犬』がオランダの話だからでしょう(←まちがい。ベルギーでした。バカ!)
しかしバートンもこういう話好きですね。死者が生き返ったりとか、生きてるのに埋めちゃったりする話。『シザーハンズ』『コープス・ブライド』『ダーク・シャドウ』と今回でもう四回目ですよ! 恐らくそれはエドガー・アラン・ポーが描いたゴシック小説へのリスペクトゆえなんでしょうけど。
そういえばわたし『コープス・ブライド』の感想で似たようなこと書いたなあ・・・と思って読み返してみました。そしたらびっくり、あの作品の主人公の名も「ヴィクター」というんですね。時代と年齢の差こそあれ、二人はほぼ同じキャラと考えてよいでしょう。『コープス・ブライド』ではスパーキーと似た輪郭の骸骨犬も登場してましたっけね。余談ですがわたくしバートンのデザインした犬は犬というより大きなトカゲに見えて仕方ありません。

あの世からよみがえってきた怪物って普通なら恐怖の対象にしかなりませんが、バートン作品では問題児でありながら、愛すべきお茶目なお友達として描かれています。それはオタク人だったバートンにとって、モンスターや幽霊こそが架空の友達だったからでしょう。
ヴィクターのクラスメイトがそろってホラーな顔立ちをしてる理由もその辺にある気がします。せ○し男にボリス・カーロフのそっくりさん。日野日出志の漫画に出てきそうな少女。子供たちには悪いけど、まるでオバケ屋敷のようなクラスであります。そんな中で異彩を放っているのが目つきの鋭い日本人少年ヒロアキ。なんで並み居るモンスターたちに混じって日本人がいるのか。たぶんバートンとしてはゴジラにそっくりなクラスメイトを出したかったんじゃないでしょうか。でもさすがにそこまで人間離れした子供を出すのは無理があります。そこで「ゴジラといえば日本製」ということで、ぐっと妥協して?日本人のキャラを出すことにしたのでしょう。ゴジラ=日本。その認識、まちがってないぜ! バートン!! 

無理やり話を主題に戻します。生きてる以上、愛するものとの死は避けられないものです。しかしそんな現実なぞしったこっちゃないね!というのがバートン流。彼の世界の中では、仲良しはいつまでも仲良しのまま永遠に生き続けるのでしょう。確かにおとぎ話の中くらい、そんな甘優しい世界があってもいい気がします。

Photoそんな『フランケン・ウィニー』は現在全国で大ヒット公開中・・・のはずでしたが、バートンにしては珍しくいまひとつな成績なようです。やっぱしジョニデが出ないと女子たちは観にこないのかね・・・ ちなみにジョニデが出てこないのは『ビッグフィッシュ』以来9年ぶり。恋女房のヘレナ・ボナム・カーターが出てこないのは『スリーピー・ホロウ』以来の13年ぶりです。
バートンさんの次回作は『モンスターポカリプス』というこれまたわかりやすいタイトル。今のところジョニデは出ないようですが、どうしたのかしら・・・ とうとう破局したのかしら・・・ ヴィクターとスパーキーのように、バートンとジョニデもいつまでも仲良しでいてください!


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Comments

こんばんは!(*^^*)
この映画って、どう考えてもヒットする感じじゃないですよね〜。
バートンの趣味で作った感じですよね。
あの目つきの悪い日本人は、ゴジラだったのか・・・!
でも、ペットはガメラでしたね!!!(笑)

バートンとジョニデは、そろそろ倦怠期?
ヘレナ・ボナム・カーターは、レ・ミゼラブルでも
結構はじけてましたよね〜。
こちらも危険信号???
これからの作品は、どうなんでしょうね〜〜〜(~_~;)

Posted by: ルナ | January 08, 2013 at 12:44 AM

伍一くん☆
新年一発目の映画はコレなのね~
うん、らしいらしい・・・

確かにジョニーとは疎遠になっているみたいだけど、クレイアニメをつくるティムは本当に生き生きしているような?
ちょっとスティーブンキングの「ペットセメタリー」を思い出すわ。
評判はいいみたいだけど、人気はそれほどでもないのかな?

Posted by: ノルウェーまだ~む | January 08, 2013 at 09:53 AM

>ルナさん

もともと日本って人形アニメがメジャーではないですからね(というかメジャーなのは東欧くらいか・・・)
一生懸命「あの『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の~」と宣伝してましたが、功を奏さなかったようです

ゴジラではなくあえてガメラをもってくるあたりはさすがマニアックだと思いました。それよりあの「コロッサス」という芋虫みたいなのはなんだったのか?

ヘレナ・ボナムは『レミゼ』に出るから今回はおやすみだったのでしょうね。気をつけないとトム・フーパーに持ってかれちゃうかも

Posted by: SGA屋伍一 | January 08, 2013 at 10:52 PM

>ノルウェーまだ~むさん

わんばんこっす
最初の記事はこれになりましたが、最初の観賞は仮面ライダーでした(爆)
クレイアニメは『コープス・ブライド』以来ですがもっとコンスタントに作ってほしいですね。まあクレイアニメは根気いるから大変なんでしょうけど・・・
『ペットセメタリー』はわたしも思い出しました。うん、いい『ペットセメタリー』でしたよw

Posted by: SGA屋伍一 | January 08, 2013 at 10:58 PM

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たぶん、興行成績とか気にせず 完璧に趣味でティム・バートンが 制作した作品ですよね。 もともと短編だったのを ストップモーションアニメーションで 長編に再生して、3D映画化するってのは それだけ思い入れがあるのかもしれませんね〜。 でも2D字幕版で鑑賞、2Dでも充分楽しめました。 化学が大好きな少年ヴィクターは、友人がいなくて いつも愛犬スパーキーを相棒に、映画などを作っていた。 そんなヴィクターを両親は心配し、野球チームに加わるようにすすめる。 野球の試合中、ボールを... [Read More]

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