あばよ涙よろしく撃 八手三郎・金田治 『宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE』
男なんだけどぐずぐずしてるうちに上映が終わってしまいました。春に『ゴーカイジャーVSギャバン』で30年ぶりの復活を果たした『宇宙刑事ギャバン』。今度は単独でスクリーンに戻って来ました。『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』ご紹介します。
宇宙飛行士・十文字撃と大熊遠矢はスペースシャトルで航行中、謎のワームホールに遭遇し、消息を絶つ。
それから1年後。二人の共通の幼馴染であった衣月は研究所での勤務中に正体不明の怪物に襲われる。彼女の危機を救ったのは銀色のコンバットスーツを身にまとった宇宙刑事「ギャバン」だった・・・
この映画、ツイッターではあんまし評判が芳しくなかったのですが(・・・)、わたしは例のギラギラ光る「シメサバスーツ」が見られればそれでいいかと。しかも今回は同僚のシャリバン・シャイダーも登場するというじゃありませんか。こりゃあ見とかにゃ損すると思い行って参りました。
しかし、しかしです。三色スーツは確かに出てきたんですが、人間ドラマのパートと比べると余りにも出番が少ない。せめてあと10分でも出番を増やしてくれたなら・・・ ああ・・・ しかもそのスーツのテカり具合が春の時よりもくすんでいるような!? いや、これはわたしの目の錯覚かもしれません。いずれDVDを同時再生させて比較検証してみたいものですが。
そしてその人間ドラマのパートなんですが、熱いセリフまわし、ベタベタな三角関係、強引なストーリー展開とまるで80年代のトレンディ・ドラマのよう。確かに『ギャバン』は80年代の作品ではありましたが、これではむしろ『ギャバン』ではなく『鳥人戦隊ジェットマン』だろう、と思いました。
「ギャバン」「シャリバン」というのが一人の人間のニックネームではなく、受け継がれていく称号のようなものだというのは面白いアイデアだと思いました。でも春での雄姿が熱かったので、やはりギャバンは一条寺烈=大葉健二さんのままでいてほしかったんですよね・・・ 初代シャイダー、円谷浩さんはすでに故人となっておられるので、こういう流れになってしまったのは仕方なきことかもしれませんが。
数少ないいいところのひとつは、スクリーンいっぱいに暴れまわる電子星獣ドル。この龍型のロボットに搭乗して宇宙船をバンバン撃墜させていくというのは、東西でのどの映画にもない、『ギャバン』だからこそ見られるビジュアルです。しかしこれ、明らかに「刑事」のスペックを遥かに越えとりますよw 刑事というよりかワンマンアーミーと言った方がふさわしいです。
というわけで大体上映終わってしまった『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』ですが、もう来年2月にはDVDが出ます。そしてさきほど某所でさらなる企画の未確認情報を見つけてしまいました・・・ ここらで新たなる四人目の宇宙刑事の姿も見てみたいものですが、さて。
Comments
まいど。
カーコミュ以外でのブログを再々々開しました。
いずれ副業の拠点とする予定です。
URLにアドレス埋めておきました。
>「シメサバスーツ」
>画像のコショウ
吹いた~。
>刑事
刑事も何でもありな時代なのか・・・・・・・・
実写サスペンスでも小林某の「駅弁刑事(デカ)」とか、
アニメでもガンダムファイターになったネオカナダの
宇宙刑事某とか「こんなのわけわかんないよ!」
刑事増えてるので・・・・・・
これはこれでありだと思いますよ。
Posted by: まさとし@ | December 03, 2012 10:57 PM
>まさとし@さん
こんばんは。年の瀬ですねー
カミーユでのブログ? Zガンダム系? と一瞬空目しました
ギャバンって元々フランスの俳優から取ったんでしたっけ。コショウの名前にも使われてるくらいだから向こうでは山田・鈴木くらいよくある名前なのかもしれません
まあ「刑事なのに龍に乗ってチャンバラかよ!」というのは三十年前につっこんでおかなければならないですよね
最近のヘンテコ刑事では漫画の『めしばな刑事』というのが気になってます
Posted by: SGA屋伍一 | December 04, 2012 09:34 PM