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April 05, 2012

キャッツと豆の木 クリス・ミラー 『長靴をはいたネコ』

Nhn2♪びっくりしたニャ びっくりしたニャ びっくりしたびっくりしたびっくりしたニャーオ♪
本日はシャルル・ペロー原作の名作童話でもあり、『シュレック』シリーズのスピンオフでもある『長靴をはいたネコ』、ご紹介します。

御伽噺のキャラクターたちが住む不思議な世界で、凄腕の剣士として名前を知られている「長靴をはいた猫」プス。ある晩、彼は酒場で長年捜し求めていた「魔法の豆」の情報を手に入れる。だが情報を元に向かった場所で、プスの前に立ちはだかった者がいた。彼女の名はフワフワーテのキティ。そしてプスはキティに導かれて、因縁浅からぬ旧友「ハンプティ・ダンプティ」と再会する…

40手前のわたしが思い出す『長猫』のアニメといえば、むかーし東映で作られた三部作。ネズミを助けてしまったために猫の国を逃亡せざるをえなくなったぺロが、刺客に追われながら世界各地で大冒険するという痛快なストーリー。特に3作目の『80日間世界一周』はまた改めてぜひ観てみたいものです。

さて、今回登場する「猫」ですが、こちらもたぶん童話に基づいた設定のキャラなんでしょうけど、どっちかといえば『シュレック』シリーズのサブキャラと言った方がしっくりきます。原語版ではアントニオ・バンデラスが演じてるということもあって、「怪傑ゾロ」のイメージも加味されたあのニャンコ。たしかシュレックの相棒にはもう一人と言うか一頭、ドンキーというやかましいロバがいたはず。一作目から出てる彼をさしおいて猫のスピンオフを先に作ってしまうって・・・ そいつはあまりにもドンキーが気の毒ではないでしょうか! でもあのキャラでお客が呼べるかといえば、正直首を傾げざるをえません。ロバより猫を選んだドリームワークスの判断は賢明と言えるでしょう(しどい)

で、この猫とマザーグースの卵人間がジャックの豆の木を使って大冒険するわけですよ。構成要素が見事にてんでバラバラです。なんか「適当に思いついた面白いもの、全部ぶちこんじゃえ」って感じですよね。大体猫と卵が親友同士って、ファンタジーだとしても脳みそがウニになりそうです。まあこのごった煮と言うか闇鍋みたいなところがこのアニメの特色であります。

鍋のメインは当然ネコ(おえー)なんですが、それに負けず劣らず目立っているのが卵のハンプティ・ダンプティ。だいたい「歩く卵」って時点でメチャクチャキャラ立ちしてますからねえ。その上IQがすごく高くて性格がねじくれまがってて、声が勝俣州和って・・・ もう今年はこれを越えるインパクトのキャラクターには出会えない気がします。
そんなキャラ立ちまくりな卵とネコが、フィルム・ノワール顔負けの友情と裏切りを繰り広げてくれるたりするから侮れません。

面白いのは先ごろ公開され、アカデミー賞アニメ部門を共に競った『ランゴ』と共通するところが多いということ。どこかすっとぼけた風来坊が、町のひとたち?から非難をあびながらも捨て身の行動でそれを賞賛にかえていく… 今アメリカに求められているの英雄像ってのはそういうものなんでしょうか。まあ途中かなりアートにつっぱしった『ランゴ』とくらべると、『ネコ』の方はぐっと子供たちにもわかりやすいエンターテイメントになっています。

あと意識してるのかしてないのか謎ですが、スタジオジブリを思わせるモチーフがあちこちに見られます。「すごいぞ! ラ○ュタは本当にあったんだ!」とか、『カリ○ストロの城』みたいな屋根の上のアクションがあったりとか、『ナ○シカ』『もの○け姫』を思わせる森や怪物が出てきたりとか。「ダンディなネコ」というのも『耳を○ませば』や『○の恩返し』にも出てきましたし。ジブリ作品は今ではあちらのアニメ作家の必修科目みたいなものなので、もしかしたら監督なりのジブリオマージュなのかもしれません。

Nhn1_3『長靴をはいたネコ』は、現在全国各地の劇場で公開中。いい映画なんだけど、興行では例の青い猫型ロボットに大きく水を開けられている模様。おそるべしドラ○もん!

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Comments

ジブリとは猫派繋がり(笑
しかし巨人の城はまんまラピュタでしょう。
最後の橋の攻防戦でもラピュタとおんなじ演出ありましたもんね。
セルジオ・レオーネと宮崎駿に同時にオマージュ捧げてる映画も珍しいですね。

Posted by: ノラネコ | April 08, 2012 at 11:05 PM

>ノラネコさん

おかえしどもですhappy01
もしかしたらクリス・ミラー、トトロとかネコバスとか画面の端に出したかったかもしれないですね。しかしジブリはライバルのピ○サーとの癒着が著しいからなあ(笑)
ラピュタといえば先日の放映時、ムスカの人気が高いことをいまさらながら思い知らされました(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | April 09, 2012 at 10:18 PM

伍一くん☆
最終日に観て来たよーははは。
わたしもラピュタだぁーと思ったわ。
でもそれより、ドラえもん雲の王国みたい~☆って思っちゃった。
雲の上に乗ってぽよんぽよ~んとあそぶところなんて、そのまんまだったわ。
この3Dは観やすくてよかった♪

Posted by: ノルウェーまだ~む | April 12, 2012 at 06:26 PM

ねこ繋がりですので………先週、満を持して和歌山のたま駅長に会いに行きました。流石に老齢で寝てばかりな彼女みて「モン吉」殿を思い出したのはここだけの話。因みに「ニタマ」のほうはカメラ慣れしてきやがった感が…………。
>ペロ
そんな設定までは知らんかった〜。
気が付いたら「いるわ」みたいな。
東映作品のDVDや動画チャンネルの冒頭にはお馴染みの顔ですが、最近は存在感が…………。

>スピンオフ
トイストーリーのバズ主役みたいなスピンオフ作品はやりそうな予感しましたが、ホントにやっちまったw。

Posted by: まさとし3055 | April 13, 2012 at 08:28 PM

>ノルウェーまだ~むさん

こんばんは。もうすっかり夜中ですがcoldsweats01
そうですね~ ムスカとパズーがもし親友だったら・・・というラピュタ(笑) あの卵のひねくれ具合はムスカに負けてなかったと思います。
『ワンピース』にも雲の上の世界「空島」の話がありましたよね
3Dでは冒頭でずーんとプスが飛び出てくるシーンに感動しやした!

Posted by: SGA屋伍一 | April 14, 2012 at 12:21 AM

>まさとし3055さん

こんばんは。
おお、うわさのたま駅長に会ってこられましたか! モン吉もよる年波のせいか最近はそれこそ寝てばっかりでしたが、ここ数日は急にあったかくなってきたせいか、ひょこひょこ動き回ってましたよ

>ぺロ

少し前『銀河鉄道999』の新作と一緒にリバイバル上映されたようですが、あんまし反響がなかった模様coldsweats01
追っかけてくる殺し屋三人組はしつこいんですけどドジばかりふんでいて、『おじゃる丸』の鬼たちに似ていた気がします

>スピンオフ

CGアニメだとDVDスルーなんかでちょくちょく作られてましたが、劇場で大々的にやったのは今回が初めてかな?

Posted by: SGA屋伍一 | April 14, 2012 at 12:29 AM

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