第八回SGA屋漫画文化賞
はいはい! それでは今年もぼちぼちまとめに入りますよ!
わたしが一年の間に読んだマンガで、最も印象に残った作品を発表する「SGA屋漫画文化賞」。もう八回目ですか・・・ 本当にバカじゃないの(笑)
それでは張り切ってまいりましょう。賞品? 賞金? あるわけない!
☆少女マンガ部門 末次由紀 『ちはやふる』( 講談社刊 現在15巻まで刊行中)子役モデルの姉の影に隠れ、目立たなかった少女綾瀬千早は、転校生綿谷新との出会いによって競技カルタの世界に魅せられていく・・・
ご友人のしゅうさんおススメで読んでみた作品。少女マンガの中でもかなりスポ根に近いノリで、男性でもほぼ抵抗なく読むことができるのでは。
ヒロイン千早ちゃんは類まれな実力を持ちながら、けっこう簡単なことですぐ負けてしまう。そんな人の心の弱さが巧みに描かれております。あと彼女を取り巻く競技者たちが本当に個性豊かで魅力的。わたしはライバル校のドSのスドー先輩&ヒョロくんが気に入っております。
☆青年漫画部門 日本橋ヲヨコ 『少女ファイト』
(講談社 現在8巻まで刊行中)原泰久 『キングダム』(集英社 現在24巻まで刊行中)
『少女ファイト』はこれまたバレーボールを題材にしたスポ根漫画・・・ なんですが、メインキャラクターの誰もが悲しい過去を持っていて、それを乗り越えていく姿をストレートに描いた人間ドラマでもあります。あと独特な絵柄のせいかあまり暗い印象は受けません。
『キングダム』は昨年の大賞。相変わらず面白い!主人公・信と魏の将軍輪虎の対決は半端ない盛り上がりでありました。
☆ギャグ・歴史部門 みなもと太郎 『風雲児たち 幕末編』(リイド社 現在19巻まで刊行中)
山田芳裕 『へうげもの』(講談社 現在13巻まで刊行中)
歴史とギャグって・・・ なぜこの二つをまとめてしまうのだ!? どっちも切り離せないから仕方ないんです!
『風雲児たち』は幕末の群像をスラップスティックに描いた作品。最新19巻ではわたしが高校生くらいからつきあってきた吉田松陰さんがいよいよ最後を迎えてしまい、いささか感慨深いものがありました。
『へうげもの』はZ君おススメの作品。血を地で洗う戦乱の世に、空気を読まずに茶器の収集にいそしむヘンテコ大名・古田織部(左介)の物語。出尽くしたと思われた戦国モノに、まさかこんな切り口がまだ残っていようとは。あと千利休がものごっつい怖いです。
☆邦訳部門 マーヴル・コミックス 『デアデビル:ボーン・アゲイン』『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』(ヴィレッジブックス 共に全一巻)
2011年もエスカレートするばかりのアメコミ邦訳ラッシュ。いい加減財布が限界です!
『ボーン・アゲイン』はフランク・ミラーがつむぐ壮絶なる再起の伝説。正体を知られ財産を奪われ、家を焼かれ・・・・ 落ちるとこまで落とされたデアデビル=マット・マードックが、どん底から不屈の闘志で這い上がるその姿は、ゴンぶとの槍のごとく野郎どものハートを貫きます。
今年はなんでか『キャプテン・アメリカ』がやけに刊行された年でもあります。『ウィンター・ソルジャー』は数十年の時を経て再会したキャップと、相棒のバッキーの物語。弟のように可愛がっていたバッキーの変わり果てた姿に、涙を流さず慟哭するキャップ。叙情性豊かなアートがストーリーとあいまって深く胸をうちます。
☆少年漫画部門・大賞 尾田栄一郎 『ワンピース』(集英社 現在64巻まで刊行中)えーなんで、いまごろこれかというと、私が今年に入って1巻から62巻まで一気に読破したからです。やっぱり読んでみると、どうして人気あるのかわかりますね。面白いし熱いしすごい。
どうすごいかというと、こないだ榮倉奈々ちゃんも言っていたのですが、10巻くらいで撒かれた伏線が50巻くらいでいきなり生きてくるという。どんだけ先を考えて書いているのやら・・・ と思うと空恐ろしくなります。あと意味なくオカマがよく出てくるのですが、そのオカマに不覚にも泣かせられたシーンもあったりして。
「男の道をそれるとも 女の道をそれるとも 踏み外せぬは人の道 散らば諸共 真の空に 咲かせてみせようオカマ道」
それにしても受賞作品八作品のうち半分が借り物ってどーよ。いや、今年は引越しもあってなかなか本を増やせない状況だったのです。来年はもっと漫画を買おう・・・ ママンにばれないように・・・
明日明後日は気力がもてば映画ベストについて書きます。
Comments
「みんカラ」のほうは消滅させますので
ソネブロのほうで改めてこちらをリンクさせてもらいます。
よければリンクしてくだせえ~。
原点回帰という事で・・・・・・・・。
>山田芳裕
この方は「デカスロン」とか「度胸星」なんかでは
お世話になりました。
そうそう、「けいおん!!」前売り券をヤフオクで処分した
お金で「Railways2」見てきました。
感想はパンフとかサントラCD買ったあたりで察してください。
改めて、一回見て、理解できる映画は健康的だと
思いました、
よほど気に入った場合でも2回目までが同じ映画を見る限度。
あとはDVDとか買って楽しむべきだと思う。
来場者グッズが為に(それもグッズ付前売り券を複数購入した
事への対策らしい・・・・本末転倒!)
何度も行かされる映画には付き合いきれない・・・・・・・・・・。
Posted by: まさとし3055 | December 26, 2011 11:22 PM
>まさとし3055さん
了解しました。後ほどリンク修正しておきます
『デカスロン』『度胸星』ともにタイトルは聞いたことありますね。特に『度胸星』は打ち切りのような終り方だったため、いまなお惜しむ声が多いとか
『Railways2』よかったですか。ツイッターなどの感想見てみると、前作よりも好評のようで。こちらはいまんとこ観る予定ないですけど、『ALWAYS』の新作は行きます。子供とかだいぶ大きくなっちゃったようで・・・
Posted by: SGA屋伍一 | December 27, 2011 10:13 PM
伍一くん、ママン泣くんすこー☆
やっとジャンプ山積みを処分したところよぉ。
そしたらねえねが貸していた福本漫画全巻戻ってきた・・・(泣)
本棚はもうないぞ。
~~残念ながら私の知っている漫画がないわ。ワンピースは乗り遅れちゃった。
Posted by: ノルウェーまだ~む | December 28, 2011 09:53 AM
>ノルウェーまだ~むさん
ちり紙交換すこ~
古雑誌の整理お疲れ様でした・・・ 少年週刊誌はたまるとすごい場所を食いますよね・・・
かくいうわたしも引っ越し先から戻ってきたダンボール箱を、はやく片付けろと母にすごまれる毎日です。38にもなって、とほほほほ
まだ~むさんにはとりあえず『ちはやふる』がおすすめです。確かアニメもやってたような
Posted by: SGA屋伍一 | December 28, 2011 11:14 PM
こちらにもお邪魔します♪
今年も面白い漫画本が一杯出ましたよねぇ。自分は本屋さんで立ち読みする場合本を一冊買う事を交換条件のように定めてるトコがあるので、今年は・・・と言うか今年もSGAさん同様お財布がかなりやばかったですね~^^;
でも『少女ファイト』は面白そう♪この作者さんの絵柄は見ると確かに独特ですけど、部活モノとか凄い好きなのでSGAさんオススメなら来年の購入リストに加えたいですね。バレーボール漫画も『健太やります!』以来かも?(笑
ちなみに自分が今年ハマった新刊は週刊漫画タイム連載中の『信長のシェフ』という漫画です。簡潔に言っちゃうと『JIN』の料理版みたいな感じなのですが、ご存知でしたでしょうか?^^;
もし未読でしたら、お暇な時にでもネットカフェやらで試し読みしてみて下さい♪
Posted by: メビウス | December 31, 2011 12:38 AM
>メビウスさん
こちらにもありがとうございます。
>自分は本屋さんで立ち読みする場合本を一冊買う事を交換条件のように定めてるトコがあるので
なんて良心的なお客さんなんだ! というか最近コミックはビニール閉じのとこがほとんどで堂々と?立ち読みできるとこは少なくなりましたね。ジュンク堂くらい?
『少女ファイト』は面白いし萌えますよ(笑) そして『健太やります!』って久々に聞いたよ! ちょうどこのころサンデー読んでたので大体知ってます。あのあと満田先生が『MAJOR』であれほどブレイクしようとは。そしてあれほど続くとは・・・(笑)
『信長のシェフ』、チェックしておきます。『テルマエ・ロマエ』の料理版のような話かしらん? しかし週間漫画タイムスってなかなかのオヤジ漫画誌ですよね。この雑誌の巻末で映画コラムを担当してる漫画家のにしかわたく先生とは一度飲んだことがあります。たぶんもう先生はわたしのこと覚えてないだろうけど・・・
Posted by: SGA屋伍一 | December 31, 2011 04:16 PM
ようやくこちらへおじゃまー!
あ、『キングダム』まだ読んでないです・・・
『ウィンターソルジャー』も読みたいなー
しかしお正月お金つかいすぎて、いま金欠だったり
大賞は『ワンピース』ですか!
62巻まで一気に読破ってすごいですね(笑)
ワンピースまったく読んだことないのですが
そのワンピースに出てくるオカマって
私が最近ハマっている『ロッキーホラーショー』に出てくるオカマさんを
モデルにしてるんだそうで、俄に興味もってます。
Posted by: kenko | January 07, 2012 04:52 PM
>kenkoさん
たくさんコメントありがとうございます(^^)/
『キングダム』はもうじきEテレでアニメがやるのでそれにあわせてもいいかも
ワンピースが一気読みできたのはひとえに全巻貸してくれた弟分のおかげです(笑)
そうそう、ロッキー・ホラーショーの人をモデルにしたのはエンポリオ・イワンコフというキャラですね。一度見たら忘れられないインパクトです! ただ出てくるのは40巻過ぎくらいだったので、読むのでしたらそこまでがんばってください・・・
Posted by: SGA屋伍一 | January 08, 2012 10:56 PM