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November 02, 2011

007VSインディ・ジョーンズ ジョン・ファブロー 『カウボーイ&エイリアン』

Ac昔はピンで主役を張れたエイリアンさんも、見慣れてくると?それだけではお客が入らなくなっていくもの。そんなわけで近年は様々なビッグスターと対決しておられます。プレデター、モンスター、ヴァネッサ・パラディ、ニンジャ・・・ そして今度はカウボーイと対戦です。あら? なんだか相手弱くない? そんな『カウボーイ&エイリアン』、ご紹介しましょう(VSじゃないじゃなん!)

西部開拓時代のアメリカ。荒野から「大佐」が治める町にふらりと現れた一人の男。彼はごつい腕輪をはめていて、自分の記憶をなくしていた。男の正体は意外なところから判明した。列車強盗の人相書きの中に、その顔「ジェイク・ロネガン」があったのだ。一通り暴れた後、保安官の馬車につながれる男。だがその夜町は巨大な飛行物体に襲われる。人々が逃げ惑う中、男の手から放たれた光が、その物体を撃ち落した。果たして男は何者なのか? そして飛行物体の正体は・・・

あらすじを読んで「なんて強引な・・・」と思われた方もおられるでしょう。なんせ大西部にUFOですからw お江戸の町に宇宙人がやってくるくらい大したミスマッチですw(まあ平安京エイリアンとか大江戸ロケットなんてものもありますが)。このあとにも「実は○○○○の正体も○○○で、○で○○したら○○○った」なんてぶっ飛んだストーリーが展開します。
それもそのはず。原作は2006年に発売されたグラフィック・ノベル・・・まあ、ちょっと立派なアメコミです。この強引さというか、ひいきめにいうとセンス・オブ・ワンダーこそがアメコミの真骨頂なのです。

だのにそれと反するように、キャストには実に渋い演技派がそろっています。哀愁漂うボンド役でおなじみのダニエル・クレイグ、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の怪演が印象的なポール・ダノ、『月に囚われた男』でほぼ一人芝居に挑んだサム・ロックウェル。そしてひさびさに貫禄を見せ付けた大御所ハリソン・フォード。
これだけのメンバーがいれば、エイリアンとか出さずに普通に重厚で人情豊かな西部劇を作る道もあった気がするんですが 実際、主人公が登場してから町を訪れてすったもんだするくだりは、十分普通の西部劇として面白かったりして。
でも、空飛ぶ円盤とか出てこなけりゃ、わたし観にいかなかったかもしれんしなあ。そして何より『アイアンマン』のジョン・ファブローにそんな現実的な話作ってほしくないし。ほんとのところどっちがよかったんだよ! 自分で自分の気持ちがわからない!

それはともかく、キャストで特に印象に残ったのはやはりまず「大佐」役のハリソンさんでしょうか。今回のハリソンさん、登場時は「あれ、この人誰だっけ?」ってくらい悪人の顔をしてます。てっきり悪代官のような役どころで、クレイグさんと壮絶な殺し合いでもはじめるのかと思いきや、ストーリーは意外な方向へ(笑)
もう一人脇役で目をひいたのは、町で酒場を営むドクを演じるサム・ロックウェル。先にも述べた『月に~』や『アイアンマン2』で、それぞれタイプの異なるへなちょこを演じていましたが、今回も出てくるなり奥さんにくどくどグチを垂れ続ける見事なへなちょこぶり。
そんな風に最初はヒーロー然としたキャラが一人もおりません。主人公のロネガンにしてからが、冒頭から保安官の一家を馴れた手さばきで瞬殺してますし。しかしお話を追っていくうちにそれぞれに好感をもたせていくような脚本は見事。まあ最初の印象が最悪なら、あとは良くなるだけ、みたいな。

元が元なロネガンが正義感に目覚めていくあたりにひっかかりを感じる方もおられるかもしれませんが、凶状持ちが記憶を失った途端に純真な少年のようになってしまうということは、まれにあるみたいです。このブログでだいぶ前にその実例を紹介したことがありましたが、それを覚えておられる方は果たしておられるやら。

090116_183005そんな『エイリアン&カウボーイ』は現在全国の劇場で公開中。ハリソン効果かまあまあのヒットを記録しているようです。一方公開日がかぶったやはり異色西部劇の『ランゴ』は、日本ではいきなり圏外と不遇のスタートを切ることになりました。同じ日に観て来ましたので、次はこの『ランゴ』を取り上げます。


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Comments

エ、エイリアンはともかくカウボーイがウッディてww
スゲー戦いで面白そうだなぁ。ってかこの映画より絶対面白いと思う。でもまあ結局ハリソンとダニエル見てただけなんで意味合い的にはにたようなものだったかも。(苦笑)

Posted by: KLY | November 02, 2011 at 10:34 PM

>KLYさん

こんばんはw
まあこれはわたしの部屋で行われてる戦いというか。フィギュアで(いくつだお前は)
実際に作るとしたら権利問題でややこしくなることでしょう。コミックでは『エイリアンVSバットマン』とかありますが・・・
それにしてもハリソンさんが出だしだけとはいえ悪そうな役ってめずらしいですよね

Posted by: SGA屋伍一 | November 03, 2011 at 10:24 PM

伍一君、ウッディ~ンスコ☆
そうだねー、どうせコラボするならエイリアン対ウッディくらいじゃないと、もう驚かないね。(笑)
もうエイリアンがウッディたちの熱いハートに負けて、ついに、もらわれて行った女の子の家から、宇宙へ連れて行っちゃうの。

ところで私はどちらかというと、「銀魂」を思い出しました。エイリアン来ても、びっくりしないし。

Posted by: ノルウェーまだ~む | November 04, 2011 at 01:27 PM

>ノルウェーまだ~むさん

インディ・ジョーンスコ~

どちらかといえばエイリアンと戦うのはウッディよりもバズの担当のような気が(笑) 

>もうエイリアンがウッディたちの熱いハートに負けて、ついに、もらわれて行った女の子の家から、宇宙へ連れて行っちゃうの

それはなんだか『ギャラクシークエスト』のような話になりそうですね。観てないんだけど(^^;

『銀魂』も読んでないんです。宇宙人が黒船に乗って開国を迫る話でしたっけ? 今度またじっくり教えてくだされ~

Posted by: SGA屋伍一 | November 04, 2011 at 11:03 PM

こんばんは!(。◕‿◕。)
豪華な俳優人のシリアスな演技に対して
相変わらずな風体のエイリアンがなんだかおかしな作品でした。
でも、思ったよりは楽しめたかなぁ〜。
悪人ヅラのハリソンとおたずね者のクレイグ!
ホントに悪いのはどちらでしょう〜(笑)

Posted by: ルナ | November 05, 2011 at 11:24 PM

伍一さん、

。。。ところで、エイリアン・まみっしは英国に戻っています。
今回はhino氏のブログ友達のmigちゃん、まだーむ様、共に会えたのが画期的でした。期待を裏切る事なく好感を持ちました。
どなたか?が『魔女の集会』みたいにコメっていたのを思い出して笑っちゃいます。

続けてブログに御邪魔する時はどうぞ宜しくお願いします。ペコン。

Posted by: まみっし | November 07, 2011 at 05:44 PM

>ルナさん

こんばんは~ 昨日は『悪人』の豆知識ありがとうございました(笑)
これは町山さんだか柳下さんだかが言っていたことですが、「宇宙人の中には素っ裸のヤツが多いけど、地球を侵略に来るほどの高い知性を持ってるのに素っ裸というのはおかしい」と。一理ありますね・・・

>悪人ヅラのハリソンとおたずね者のクレイグ!
ホントに悪いのはどちらでしょう〜(笑)

きっと二人とも、悪人、なんですよね・・・(深津絵理風に)

Posted by: SGA屋伍一 | November 07, 2011 at 08:51 PM

>まみっしさん

おお、お早いお帰りで
hinoさんのところで少し読みましたが、大層ハードスケジュールだったようですね。お疲れ様でした

最近日本では「いくつになっても年をとらない」美魔女と呼ばれる女性たちがブームなのですよ
hinoさん、まだ~む、migちゃん、三人とも面白い人たちですよね。それぞれキャラがバラバラなところがなおさら面白い(笑)

・・・と、調子に乗って書きすぎた。このコメントがどうか彼女らの目に触れませんように・・・

あ、ひきつづきよろしくお願いしますcoldsweats01

Posted by: SGA屋伍一 | November 07, 2011 at 09:22 PM

結局これ観れなさそうだわ~というか、
パスしちゃったもう時間足りなさすぎて。
でもダニエルだから必ずDVDで観る予定☆

きのうBSでとった「ひまわり」を20年ぶりに見直したの。
名作よね~新宿で今リバイバル上映だよね☆

Posted by: mig | November 08, 2011 at 09:58 PM

>migちゃん

北海道からありがとうhappy01 あ、上のコメント・・・ いや、なんでもねえですcoldsweats01

そうだねえ。これは是が非でも大スクリーンで観なくては、というほどではなかったかな。おじさんたちの演技をじっくり楽しむタイプの作品だから(笑) ダニエルさんはこの後もタンタン、ミレニアム、007と公開作が目白押しだね~

『ひまわり』、評価高いよね。昨日つぶやきでも書いたけど、気がついたらもうラストシーンでwobbly リバイバルではこないだマリアにも写真が置いてあった『ベニスに死す』観たよー

Posted by: SGA屋伍一 | November 08, 2011 at 11:56 PM

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