退却しNe-Yo!! ジョナサン・リーベスマン 『世界侵略:ロサンゼルス決戦』
本当なら四月に公開される予定が、震災の時期で「ふさわしくない」ということになり、やっとこお目見えとなった『世界侵略:ロサンゼルス決戦』、ご紹介します。
陽光のどかな西海岸ロサンゼルス。駐留していた海兵隊の面々は、そこに住む人々と同じく平和を謳歌していた。だがある日突如として、宇宙から未知の物体が海面めがけて落下してくる。海から浮上したその物体は、陸地の人々に対し無差別攻撃を始めた。あまりの想定外の事態に、空軍はロスを見捨て空爆することを決定。ナンツ二等兵曹らはタイムリミットまでに取り残された民間人を救うため、敵地と化した都市へ決死の潜入を試みる。
「人類滅亡」をうたった映画も本当に飽きることなく作られ続けております。ただ今年は微妙にその内容に変化が生じてきていて、少し前までは自然災害やゾンビなどが主流だったのに対し、ここにきてかなり「宇宙人からの侵略」が多くなってきました。これはもしかして世相の一面を反映しているのでは・・・ そんな風に分析してみようかと思いましたが、面倒くさいのでやめます。
まあそんな乱発気味の宇宙人映画の中では、今回の『ロサンゼルス決戦』、特に「リアル感」を重視して作られていたと思います。ナンツ二曹率いる小隊の戦い方は、別に超兵器を使うわけでもなく、おそらく人間相手のそれと変わりないものです。また宇宙人のデザインも先の『スカイライン』などに比べて地味でありました。
ストーリーは「戦闘戦闘また戦闘。たまに脱出」みたいな感じで、のれる人は緊張が切れないかもしれませんが、のれない人は単調に感じるかも。わたしはやっぱり宇宙人好きですし、でっかいものが壊れるとついはしゃいでしまう性分ですので、なかなかに楽しませてもらいました。あとやっぱり身を挺して仲間を救う、みたいな話に弱いんですよね・・・ なんだかんだいって右翼的な血が心の底に流れているのかもしれません。
一点「おや」と思ったのは、主人公こそ白人のアーロン・エッカートであるものの、隊のメンバーに非常に黒人・メキシコ系が多いこと。「人種の壁を乗り越えて困難に立ち向かおうよ!」ということなのか、実際に海兵隊では彼らの割合が高いのか。冒頭でそんな陽気な小隊の面々を一通り紹介してくれるんですが、こちらの記憶容量では「少尉」「メガネ」「童貞」「アフリカ」「墓参り」と覚えるだけで精一杯でした。ちなみにメンバーの一人を演じているのがラッパーとして人気の高いNe-Yo 。まあ彼が誰を演じてたのか未だにちゃんとわかってないんですけど。
あと疑問なのは、なんで話の舞台がロサンゼルスなのかってことですよね。なぜアメリカの中心たるニューヨークでもワシントンでもないのか。ロスって日本で言えば大阪みたいなもんでしょ?(え? 違う?)
ま、この疑問に関してはウィキペディアを読んで解決できました。なんでもLAでは1942年に謎の飛行物体と戦闘したという記録が残ってるらしいんですよ。単にUFOや宇宙人とゆかりの深い土地だったということですね。なんか怖い町やわ・・・
そんな『世界侵略:ロサンゼルス決戦』は現在まだ公開中。あと二週くらいはやってるでしょうか。今後の宇宙人映画は『カウボーイ&エイリアン』もありますが、個人的には年末に公開されるほのぼの系の作品『宇宙人ポール』がすごく楽しみです
Comments
そうか、ロスは日本の大阪だったんだw
アーロン・エッカートの割れたあごがたまりませんな♪何てヤンキーなんでしょう。アメリカンな戦争映画が好きな方はバッチリでしょうね。
そうそう、泊まった宿はハートピア熱海ってとこです^^
Posted by: KLY | October 04, 2011 09:32 PM
>KLYさん
ご帰宅早々ありがとうございます!
TLでもにぎわってましたが、本当にアーロンさんのアゴが気になって気になって気になって気になって仕方ありませんでした
敵側が地球の別の国だったらちょっとひっかかっちゃうんですけど、宇宙人ならまあいいかとw
>泊まった宿はハートピア熱海ってとこです^^
あそこかー! そんな近くだったのなら夜こっそり会いにいけばよかったな~
Posted by: SGA屋伍一 | October 04, 2011 10:04 PM
こんばんは!(*^^*)
随分ご無沙汰してしまって、どこからコメントしょうかと思っているうちに
どんどん過ぎちゃって・・・・(~_~;)
無精なもんで、すっかりサボリ癖がついたみたいです。
そんなわけで、今日アップしたこの作品からにしました。
世界侵略って割には、結果的に7人くらいで倒しちゃったのね〜。
なんか、何十年もかけた割には、弱いエイリアンだったんでしょうね。
敵をエイリアンにしただけで、結局は海兵隊「魂」みたいなものを
作りたかったのでしょうね〜。
まあ、こういう作品は細かいコト気にしたらいけない作品ですけどね〜(笑)
アーロンさんのアゴは、たしかに気になる!!!
Posted by: ルナ | October 05, 2011 01:32 AM
>ルナさん
こんちはー
すいません。わたしも「忙しい時期抜けた」とおっしゃっていたので折りを見てうかがおうと思いつつ、結局ご無沙汰しておりました。またどうぞよろしゅう
まあ宇宙戦争もID4もそうですけど、宇宙人さんたちには結局ドジッ子というかうっかり屋さんみたいなのが多いですよね。容赦なく攻撃してくるんだけど、ぽっかり弱点をさらけだしたりもしていて
たぶん『カウボーイ&エイリアン』のエイリアンさんたちも、きっとそんなのんき者だと思います
なかなか楽しめたこの映画ですけど、問題はエイリアンよりアーロンさんのアゴの方が目立ってたってことかな・・・
Posted by: SGA屋伍一 | October 05, 2011 05:34 PM
SGAさんこんばんわ♪ご無沙汰しております。
今年は本当に宇宙人や侵略モノがひしめきあっていますよね。2011年はたまたまこういう作品を撮りたい監督さんが多かったのか、はたまた何か目に見えない意図的なものが働いてるのか定かではありませんが、スーパー8やらスカイラインやらトランスフォーマーやらを未見なおかげか、あれの方が良かったこれの方が良かったと言う比較をあまりしなくても良かった分、このドンパチオンリーな内容はとても楽しめた気がします♪
あとアーロンさんのアゴも魅力的ですが、自分は今回はロドリゲスの姉御に注目してましたねぇ。ソルジャー系を演じさせてここまでサマになる女優さんは近年お目にかかってないような?シガニー・ウィーバーやリンダ・ハミルトンに続いてもいいかもしれません。
Posted by: メビウス | October 07, 2011 11:06 PM
>メビウスさん
こちらこそご無沙汰しておりました! どうしておられるかなーと思って時々のぞいていたのですが、完全に出遅れました。どうもすいませんm(_ _;)m
しかしトランスフォーマーでさえ観られなかったとはよほど忙しかったのでしょうか。本当にお疲れ様です。そうですねえ。この映画、一連の宇宙人映画の中では一番火薬代がかかっていたと思いますよ。やっぱり火薬・爆薬は男のロマンですよね(笑)
ロドリゲス姉さんは「わたしも演技派になりたい」とか言わずにずっとこの手の作品に出てくれてるところがうれしいですね。ただ今回は「露出度が少ない!」という不満の声も(わたしじゃないですよ!)
Posted by: SGA屋伍一 | October 08, 2011 09:56 PM