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July 11, 2011

宇宙清掃 コリン・ストラウス グレッグ・ストラウス 『スカイライン 征服』

110708_200848ああっ これまたそろそろ公開が終ってしまいそう! 『AVP2』などで知られるストラウス兄弟が、低予算ながら他のSF映画と比べても遜色ない映像で魅せてくれる『スカイライン 征服』、ご紹介します。

イマイチ芽の出ない絵描きのジャレッドは、映画界で大成した親友テリーの誘いを受け、恋人と二人彼のマンションで行われる西海岸のパーティーへほいほいと出かける。どんちゃん騒ぎや恋人とのいさかいのあと、眠っていたジャレッドは異様な物音に起こされて窓の外を見る。その目に映ったのは空を覆わんばかりの巨大な宇宙船団と、それに向って吸い込まれていく人々の姿だった。そしてその光を凝視していたジャレッドの身にも異変が・・・

なんでか知りませんが、日本ではこれから宇宙人モノの映画の公開が続くようです。すでに封切られている『スーパーなんとか』、夏の目玉である『トランスフォーマー3』、小粒ながら話題を呼んでいる『モンスターズ』、さらに『ロサンゼルス:世界決戦』『カウボーイVSエイリアン』・・・・ その先陣を切る事になったのがこの『スカイライン 征服』であります。

宇宙人モノには大きく分けて二つのジャンルがあります。なんとかコミュニケーションが取れそうな「フレンドシップもの」と、ハナから交渉など期待できない「侵略モノ」です。上のあらすじ読んでいただければわかるように、『スカイライン』は極めてストレートな「侵略モノ」。で、どうやって人類を征服するのかというと、これがビームでもミサイルでもなく、シンプルに「吸う」という荒業を使ってきます。まるでクジラが海中のプランクトンをまとめてゴーッと吸い込んでいくように。普通それだけ強大な吸引力であれば人のほかにも車とかゴミとかもグングン吸い寄せていきそうなものですが、そこは宇宙の超科学力で、人間だけをちゃんとえりわけてバキュームできるようになっております。すごいですね。

ただこの超高性能な掃除機にもそれなりに弱点はあります。それは建物や物陰に隠れた人間は吸い込みづらいということ。そこで宇宙人さんたちがどうするかというと、掃除機のヘッドを取り替える・・・のではなく、子分の宇宙生物を使って建物から人間を追い立てるのです。まるでバルサンでゴキブリを燻し出すかのように。この追い立てかたというか、追い込みかたが非常にねちっこいというか、いやらしい。ゴキ・・・人間たちにしてみればたまったものではありません。

しかし宇宙人サイドから見てみれば、これはなかなか楽しい。使えるポケモンも吸う種類、じゃなくて数種類ありまして、イカっぽく(基本ですね)メカっぽいヤツやら、重量級のモンスターみたいなヤツやら。わたしなどは「おお、こんなのもあるんだ!」とはしゃぎながら観ておりました。規格的に統一されてないというか、かなりデザインにばらつきがあるのはご愛嬌であります。 

気になったのは主人公の風貌ですかね。かつてのジェフ・ゴールドブラムもかくや・・・というほどに濃い。というかくどい。オマケに両肩にびっしりとタトゥーが刻み込まれていて、なんだかヤバイ組織によくいる人みたいな感じなんです。実際は中身はごく平凡な青年で、見ている間に気にならなくなっていくんですが、序盤は彼のくどさが気になってあまり宇宙人に集中できませんでした。

もうひとつ気になるのは時間です。侵略モノの名作には『インデペンデンス・デイ』『宇宙戦争』などがあります。この二作でさえ宇宙人を撃退するくだりはかなり強引でした。それでもまだ二時間越えの尺のおかげでなんとかまとまっていたと思います。対してこの『スカイライン』は全部で90分ちょいしかありません。この長さで「ファーストコンタクト→侵略→反撃→撃退」と全部きっちり描けるものなのか!? しかも冒頭ではいらん人間ドラマや痴話ゲンカに時間取られちゃってるし・・・・

結論からいいますと
typhoon

typhoon

typhoon

typhoon

個人的には「まっ それもありか!」という感じでしたcoldsweats01 しかしこれは宇宙よりも心の広いわたしの基準であって、人によっては怒り出すかもしれません実際見た人たちは賛否両論まっぷたつに分かれているようですし。。うーん、大概ネタバレかもしれませんが、『ガメラ3』や『男組』が好きな人だったら大丈夫かも。

110708_200930でっかい宇宙人や怪物は、やっぱりでっかいスクリーンで観たほうがいいと思うんですよね。というわけで宇宙人が好きな方はぜひ劇場で! たぶん宇宙人に関しては『スー○ー8』よりもすごい!(と思う)


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Comments

それはスカイライン違いだね!

…っと一応突っ込んどく。

個人的にはとても中途半端にかんじちゃったなぁ。為すすべなくやられてゆく人間を描くならそれでもいいけど、だったらエンドロール入ってから余計なシーンは要らないと思うし。
もしあのラストをいれるなら、途中からある程度伏線はって、キッチリ回収した方が良いとおもうのです。

Posted by: KLY | July 12, 2011 at 12:05 AM

>KLYさん

峠最速の称号は誰にもゆずらないぜ!
・・・毎度ありがとうございますcoldsweats01

中途半端になっちゃうのは、やっぱり尺の都合で仕方ないと思うのですよ。あのままバッドエンドで終わったら『クローバーフィールド』と変わらないですし

この作品のラストは確かに唐突というかとってつけたような感は否めませんが、それなりに愛情と独創性が感じられたのでわたしとしてはよしとしましたー

Posted by: SGA屋伍一 | July 12, 2011 at 04:32 PM

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