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April 12, 2011

ハナタレの錬金術師 C・S・ルイス マイケル・アプテッド 『ナルニア国物語第3章 アスラン王と魔法の島』

2011041121060000ホントにホントにホントにホントにライオンだ~!! C・S・ルイス原作の大河ファンタジーもいつのまにやら三作目。『ナルニア国物語第3章 アスラン王と魔法の島』、参ります。第一章の記事はコチラ。第二章の記事はコチラでがんす。

前回の冒険から数年後。共に思春期を迎えたエドマンドとルーシーは、おじの家にあずけられていた。ある時、その家の絵にひかれるものを感じた二人は、従兄弟のユースチスとともにナルニアに舞い戻る。エドマンドたちを待っていたのは朋友カスピアン王子だった。子供たちはカスピアンと共に、彼の七人のおじを探す旅に同行する。

前作までは四兄弟がそろって冒険をするお話でしたが、今回、大人になってしまった長男ピーターと長女スーザンはナルニアを卒業しております。そんなわけで残った二人に新顔ユースチスが加わり、新たなパーティーが構成されます。最もこのユースチス、性格がひんまがっている上にまるで役に立たず、前半はみなの足をひっぱるばかり。あれ、こんなパターン前にも・・・ そう、第一章のエドマンドと全くポジションが同じなのですね。
そんなエドマンドの教育係となるのが、これまた前作から引き続き登場するネズミの騎士リーピチープ。最初は彼のことをキモいドブネズミとしか見ていなかったユースチスが、次第に友情を感じ始めるあたりがこの映画の見どころかと。

あと今回は一作目以上に「旅日記」的な要素が強いですね。そんでこれまでのように命が脅かされるような切羽詰った事情がないもんですから、全体的にのんきなムード。時々トラブルにも見舞われますが、あんまし深刻な事態には陥りません。
その辺は子供向けですけど、わかりやすい敵がおらず、自分の内にある欲求や、もやもやした霧みたいなもんと戦うことになるストーリーはなかなか奥が深いです。
個人的な萌えポイントはやはり怪獣。あんまし詳しくは書きませんが、意外な形で二体の怪獣が出現します。サイズ的にはシリーズ中最大と言えるかも。やはり海洋冒険モノには怪獣がなくてはダメです。『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作のスタッフはそこんとこちゃんとわかってるのかな・・・ とても心配です。

この劇場版『ナルニア』、一応一定の人気があり、今回もまずまずのヒットとなっておりますが、やはりアレに比べるといまひとつ影が薄い感は否めません。アレとは、ホウキにのったメガネ君が主人公のアレです。
ファンタジー文学に多大な影響を及ぼしてきた『ナルニア』。しかし元祖であるがゆえに後続にパクられまくれ、今の子供たちから見るとちょっと新鮮味が薄いのかもしれません。って二作目の時とまた同じようなこと書いてるなcoldsweats01 

『ナルニア』が独自性を発揮するのはむしろこれからで、以降は主人公が完全に交替してしまったり、時系列が前後したり・・・という興味深い展開になっていきます。ただスタッフは早くも全作の映画化を諦めてしまったようで、次は4,5をすっとばして六作目となる『魔術師のおい』に取り組む・・・という噂。実は『ナルニア』はこれまでにもアニメが一作目だけしか作られなかったり、ドラマ版が四作目で終わってしまったりという歴史があります。それを思うと途中をすっ飛ばしてでも、完結編にこぎつけたほうがいいのかなあ。長大な原作者を映画化するというのは、本当にむずかしいものですね。

2011041121070000公開時期がもろ地震とかぶさるという不幸があったものの、『ナルニア国第3章』はいまだ全国の劇場で上映中。吹替え版では朴路美さんがユー坊の声を演じてらっしゃるのですが、「エドがエドが」というセリフには「お前がエドだろ!」とツッコミたくなりました。アニメファンにしかわからないことですんません!


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Comments

伍一くん、アルフォンスんこ~☆
長編ならではの、中だるみの部分なのでしょうか?
あまりのどかな展開だと、子どもも飽きてしまいそうね。

ところで、今度ロイヤルウエディングが行われるウエストミンスター寺院に先日出かけたのだけど、CSルイスのお墓を踏んでまいりましたよ。
小説家を集めた一角があるのだけど、外国のお墓はあくまで墓碑で、その下には遺体はないらしいわ。
しかし、どうして踏まれるところに墓碑をつくるのか、理解に苦しみます~

Posted by: ノルウェーまだ~む | April 13, 2011 at 08:04 AM

>ノルウェーまだ~むさん

C・S・るいんすこ~

ルイスさんにしてみれば、この辺で少し毛色の変わったものを・・・と考えたのかもしれません
最近のお子様たちは目が肥えてますから、このまったりムードはどうだったんだろう。まあまあ受け入れられてるとは思うんですけどね(勘)

>どうして踏まれるところに墓碑をつくるのか、理解に苦しみます~

それはたぶん小説家を志す若者たちへの「ワシを超えていけ!」というメッセージなのでは?(笑)
お墓観というのも国それぞれで面白いですよね!

Posted by: SGA屋伍一 | April 14, 2011 at 09:13 AM

まいど。
>「エドがエドが」
多分知ってる人のほうが意外に多いかもね。
釘宮知らない我輩が「くきゅ」と聞いただけで判るぐらいだから。
ネットの力は怖い。

本編は面白そうと思いながらも手が出てません………ただの食わず嫌い。
「クレヨンしんちゃん」のマンガ版の「ヘルニア国物語」なるタイトルのパロディーに強烈な印象が(爆)。

ところで…………
そっち遊びに行くよ!
と言ったら歓迎してくれる?

Posted by: まあくん@葛城 | April 14, 2011 at 07:14 PM

>まあくん@葛城さん

おはようございます~
最近のメジャーなアニメを一通り見てる人だったら確実にわかってくれると思います(笑)
ここんとこは「コレ」っていうのがないっすねー 単に自分がアンテナ張り巡らしてないだけのことかもしれませんが

『ナルニア』はとりあえず第一作の、吹き替え版がおすすめです。赤い彗星のあの人が意外な役で声をあててたりするので

ところで・・・
こっちに来られるのですか?
そいつは是非にお会いしたいところですが、4月・5月は色々予定が立て込んでまして。日程があったらということでよろしくお願いします

Posted by: SGA屋伍一 | April 15, 2011 at 10:06 AM

『エンジェル・ウォーズ』の悪口を書かれてないかと気になって、此方を覗きに来ました。まだのようですね(笑)

「魔法使いの甥」の映画化ですか!!!
あの内容のほとんどない物を、どう料理するのかと思うと、すっごく楽しみです。

ちなみに、私はこの本のお陰で、ネフューとニースがやっと区別をつけられるようになりました。

めいごぉ~(からかってごめんなさい)

Posted by: サワ | April 16, 2011 at 10:26 PM

>サワさん

こちらにもありがとうございます。『エンジェル~』、わたしはよかったですよ!(笑) 感想は三週後くらいかしら・・・

『魔法使いのおい』、そんなシュールな内容なのですか・・・ でも創世神話って大抵シュールでわけわかんないものが多いですよね。スタッフの腕の見せ所では
ちなみに昨日の酒席にはナルニア第一章の宣伝を担当されてた方が来られてました

Posted by: SGA屋伍一 | April 17, 2011 at 04:21 PM

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