生き残るためのヒント ルーベン・フライシャー 『ゾンビランド』
ゾンビランド ゾンビゾンビランド ゾンビランド ゾンビゾンビランド
もしもぼくがいつか君と出会い殺しあうなら そんな時はどうか生の意味を知ってください
・・・・昨年見た映画の紹介がまだ4本も溜まっています・・・
今回はとりあえず都心部より4ヶ月ほど遅れて上映された『ゾンビランド』、いってみましょう。
時はかなり現代に近い近未来。奇病の発生により、人類の大多数はゾンビと化してしまった。そんな地獄のような世界を、元ひきこもり青年のコロンバスは、自らあみだした「32のルール」を駆使して生き延びていた。ある日コロンバスは久しぶりに腐っていない人間に遭遇する。彼の名はタラハシー。ゾンビ狩りとトゥインキーという菓子に異常な執着を示す男。車を失ったコロンバスは、タラハシーの誘いに乗り、彼の車に同乗することになったのだが・・・
吸血鬼の次はゾンビ・・・ いや、そんなにこの手の怪物が好きってわけでもないんですがね。むしろ怖いです。しかしこの『ゾンビランド』は予告や噂から「相当おバカな映画らしい」ということが察せられて、興味を抱いていたのでした。
しかし観てみて驚きました・・・ 確かにバカ映画です。ですが、それと同時に立派な教育映画でもある。
年も明けましたが、相変わらずいいニュースはなく、景気も政情も不安定なままです。ですが周りがゾンビだらけな世の中に比べれば全然マシじゃないでしょうか? そしてこの映画ではゾンビだらけの世界ですら、気の持ちようでハッピーにやっていけることを教えてくれます。
そのヒントとなるのがコロンバスの作った「32のルール」。これが実社会でどれほど役に立つのか、ちょっと検証してみることにします。
1.有酸素運動:◎ いざという時早く動けるのは何かと得ですし、ダイエットにもなります
2.二度撃ちして止めを刺せ:○ ま、止めに限らず、二度確認しておくことは大事かも
3.トイレに用心:△ これはそんなに気にしなくてもいいかな~ ゾンビだらけの世界でなければ
4.シートベルトをしろ:◎ これは大事です。シートベルトは命のベルト
5.ゾンビを発見したらまず逃げろ:? 一応気をつけましょう
6.フライパンでぶっ叩け:× フライパンは料理に使うもの。殴るなら棍棒で
7.旅行は身軽であれ:◎ 旅行の基本です
8.クソったれな相棒を見つけろ:△ 人によりけりかな
9.家族・友人でも容赦(ようしゃ)しない:△ その人が犯罪者なら
10.素早く振り向け:◎ 志村、うしろうしろ!
11.静かに行動すべし:○ 映画館の中では特に
12.バウンティ・ペーパータオルは必需品:? バウンティって何?
13.異性の誘惑には注意:◎ 大抵は結婚詐欺です
14.ショッピングモールは補給基地:△ ウチ、ショッピングモール遠いしなあ
15.ボウリングの球をぶん投げろ:× 床が痛みます
16.人の集まる場所は避けろ:△ たまには街に出ましょう
17.英雄になるな:・・・ なりたい
18.準備体操を怠るな:◎ 急になれない運動をすると足がつりますからね
19.葬儀・埋葬の必要はない:△ これは人それぞれかな。わたしはいらない派
20.人を見たらゾンビと思え:× 妄想です
21.ストリップクラブは避けろ:? A海でもかつては2軒ほどあったんですが
22.逃げ道を確保しろ:◎ 冬場は火事が多いですから
23.金品よりも食料確保:○ 金品もできたらもって行きましょう
24.生き残るためには犯罪も:× 犯罪は犯罪です
25.火の用心:◎ マッチ一本火事のもと
26.肌の露出は最小限に:△ たまには目の保養をさせてください。野郎は別にいいです
27.就寝前には安全確認:◎ 戸締り用心
28.食事と風呂は短時間で:△ 風呂も飯もゆっくり味わいたい派
29.二人組で行動しろ:△ お化けがいそうなところはその方がいいよね
30.予備の武器を持て:△ 武器を持つより敵を作らないことです
31.後部座席を確認しろ:? 深夜に運転していたら、誰も乗せてないはずなのに・・・ ヒイイ!
32.小さいことを楽しめ:◎ 何でも楽しんだものの勝ちです
というわけで◎が10個、○が4個。あれ? 意外と使えな・・・ はい、これさえ覚えておけば世界不況もなんのそのです! ハイ!
ただルールというものは自分が便利に生きるために使うものです。せっかく決めたものならば、尊重することも大事でしょう。しかし本当に重要な局面においては、そのルールを飛び越えて考えなければならない時もあります。この映画はそんなことまで教えてくれます。
そんな『ゾンビランド』はさすがにもうほとんど上映終了のようですが、もう来月頭にはDVDが出ます。このいかれた世界観を未見の方はぜひ体感されてください。
全米での大ヒットをうけて、既に続編も決定しているそうです。わたしの予想ではトゥインキーが切れたタラハシーが生死の境をさまようとか、そんな話になると思うのですがいかがでしょう。
生きてなくても 人でなくても 君を逃がしはしない
決して死なない 強い力を ぼくはひとつだけ持つ
ゾンビランド ゾンビゾンビランド・・・(fade out)
Comments
伍一さん、
面白いです。
『ゾンビ・ランド』で学ぶっていう発想も。
コロンバスのルールの12番のバウンティーはブランド名だと思います(Bounty)。。。より安いペーパータオルは沢山ありますが。
Posted by: まみっし(hino氏の義姉) | January 11, 2011 07:55 PM
>まみっしさん
さっそくコメントありがとうございます
この映画は英国でも公開されたんでしょうかね? イギリスの人はそんなにゾンビが好きじゃないような気がするのですが
バウンティの解説ありがとうございます。バウンティ・ハンターと関係あるのかと勝手に思ってました
ブランド物だけに油汚れもよく落ちるんでしょうね!
Posted by: SGA屋伍一 | January 11, 2011 08:18 PM
伍一さん、
又御邪魔します。何度も一遍にすみません。
『ゾンビランド』は2009年にやってました。ゾンビ系では、私は『ドーン・オブ・ザ・デッド』の印象の方が強いのですが、『ショーン・オブ・ザ・デッド』の方が何といっても好きかも。
伍一さんのブログ、面白くって覗くのが癖になっちゃって、どうもです。是非、ずっと続けて下さい。
PS:気がついたのですが、たまにネット社会のクセモノのジャンクが伍一さんのコメント欄(坊主うんぬんのレビュー)に侵入しているのが分かりましたが、ああいうのって本当にいやなものですよね。
気分悪くありませんか?取り除いていらっしゃる様なので安心ですが。
Posted by: まみっし | January 11, 2011 08:39 PM
こんちゃ~★
前代未聞のゾンビ退治に笑わせてもらいました。
めっちゃ豪快にけちらしてたよねぇ。(笑)
このコロンバスが『ソーシャル・ネットワーク』で一躍ブレイク
するんだから世の中ワカラナイですな。
この作品ならDVDでも充分面白いと思うから見逃した人は
是非見て欲しいよね。^^
Posted by: KLY | January 11, 2011 09:02 PM
>まみっしさん
またまたどうも ご覧のようにそんなにコメントの来ないブログですから(笑)、どうぞいつでも遠慮なくいらしてください
わざわざご回答ありがとうございます。英国人にもそれなりにゾンビ好きはいるってことですね。そういえば『ショーン・オブ・ザ・デッド』監督のエドガー・ライトは英国出身だったし。彼の『ホット・ファズ』もブラック・ユーモア溢れる楽しい映画でしたね
たまに更新の空くこともありますが、もう六年もダラダラと続けてるので、よほどのことがない限りまだ続くと思います よろしくお願いします。
そういえばよく来ますね。謎の英字コメントが。ただ、何が書いてあるかよくわからないので、不快に思うほどでもなく。スパムらしいのでとりあえず消してますが。ご心配どうもありがとうございます
Posted by: SGA屋伍一 | January 12, 2011 08:51 PM
>KLYさん
こんばんはっすー! 毎度どうも!
「ゾンビとはいえ、元は人間だったものをあんなに豪快にぶっとばしていいものか・・・」とちょびっと思いましたが、結局わたしもゲラゲラ笑いながら楽しんじゃいました
ジェシー・アイゼンバーグ君でしたか? この二作で「鬱屈したオタクくん」というイメージが根付いてしまいそうな・・・ ま、それはそれでいいか
『キック・アス』といろいろ共通しているところもあって、比較しながら見ると面白そうですね
Posted by: SGA屋伍一 | January 12, 2011 08:56 PM
ポリンキーって書いてある(笑)
そういや最近、見かけないですポリンキー。
そして32のルールをぜんぶ検証するなんてすごい!
ゾンビだらけじゃない世界では、
やっぱり32番目のルール「小さいことを楽しめ」がいちばん役に立つような気がします。
どんなに世知辛い世の中でも、このルールさえ守っていれば
人生たのしくやっていけそう。
ジェシー・アイゼンバーグくん、本作でお初にお目にかかりましたが
『ソーシャルネットワーク』主演で一気に大出世ですね。
Posted by: kenko | January 12, 2011 10:03 PM
hi 伍一くん。
こないだは エビのモノマネ笑わせてもらってありがと☆
しっかり写メしてゆきえちゃんにも送っといたよ
このルールだけど、ほんとに重要だと思う事がいくつか入ってて、
2、9、20そして24はゼッタイだわよ☆
人をみたらゾンビとおもえなんてホントに。染ん日映画では重要なポイントだし、家族だからって容赦しちゃ駄目なのは御存知の通り。
今年は家族をゾンビにさせられちゃって、ゾンビのまんま押し入れで姉が飼うという 低予算のゾンビムービーがくるんだけどもう楽しみで♪
これはうまくゾンビをコメディに仕立てた映画でしたわ♡
劇場で2度観たけどまた早くDVDで観たいワ〜♪ジェシーアイゼンバーグといい、ウディハレルソンといい、最高☆
とてもゾンビ好きではなかった監督がとったとは。
そしてビルマーレイも笑っちゃったな☆
Posted by: mig | January 12, 2011 11:40 PM
>kenkoさん
おはよっす。お返しありがとう
ええ、見かけませんよね、ポリンキー。捜し求めてわたしは果てない旅を続けているのですが、そろそろ禁断症状が出そうです・・・
「小さいことを楽しむ」
これやっぱり重要ですよね。以前高校の同窓会で寺の息子と話したのですが、高位の僧侶の資格を取るためには地獄のような合宿に行かねばならないんだそうです。大変でしょう、と言ったら「いやあ、おれはそういう中でもなにか楽しみごとをみつけちゃう方だから。それで乗り切った」と語ってました。見習いたいと思いました・・・
あとまた『キック・アス』と絡めた話であれですが、あの映画の主人公もジェシーくんみたいなポワポワ頭でした。オタクに多い髪形なのか・・・ それともこれからああいうのが流行るのか?
Posted by: SGA屋伍一 | January 13, 2011 07:35 AM
>migさん
おはよっす。お返しありがとう
い、いつの間に撮られてたんだそんなもの・・・ ああ、hinoさんの中のぼくのスマートなイメージが・・・(そんなものは初めからない)
>2、9、20そして24はゼッタイだわよ☆
うんうん、そうだよね・・・って何気におっかないものばっかりなんですけど! migさんのイメージがちょっと変わったっす・・・
それにしてもmigさんのゾンビ愛にはほとほと頭が下がるね・・・ 去年はゾンビになったり襲われたりしてたし(笑)
わたしはゾンビ映画といったらこれと比較的怖くない『バイオハザード』くらいしか見てないんだけど。そのかわいそうで泣けそうなゾンビ映画はちょっと興味わいて来たよ~ 『コリン』ってやつかな?
ウッディ・ハレルソンはこれまでにも度々出演作見てるんだけど、この映画でようやく顔と名前を覚えた(笑) うん、彼の代表作になるんじゃないかな
Posted by: SGA屋伍一 | January 13, 2011 07:44 AM
えー?イメージ変わったって、、、どういうイメージ
いくら家族でも殺さなくちゃいけない刹那がゾンビ映画の悲しいところでもあり、面白さ。
実際には家族がゾンビに感染したところで素早く殺したりは出来ない筈なの、そこを考えると そう、その「コリン」みたいな状況になるかなと。
とにかくロメロのゾンビ、「ダイアリーオブザデッド」とか「ナイトオブザリビングデッド」とか観てもらいたいわ〜
「ペットセメタリー」でも、愛してる人にゾンビでもいいから再会したいという愛。
ゾンビいいよ〜 (何の勧めじゃ)
あ、犯罪はこんなゾンビだらけの世の中じゃもうなんでもアリでしょ☆
Posted by: mig | January 14, 2011 12:55 AM
伍一くん、ゾンビスコー☆
無事ロンドン上陸いたしました。
日本ではいいエビっぷり拝見させてもらって・・・(笑)
私は相当migちゃんから、熱くこの映画をプッシュされてるんだけど、始めの5分でちょっとパスしちゃった。
ほとんどそういうことしないんだけど・・・
エグイよーエグすぎるよー
基本ゾンビだめんなだわー
Posted by: ノルウェーまだ~む | January 14, 2011 06:24 AM
伍一くん、先日はありがとう!!
手みやげ、渡しそびれちゃったです。
migちゃんからエビ写メはきていないよ〜。添付しそびれたのかな。
エビ交信できて嬉しかったです。
ゾンビランド、観たんだね!!migちゃんが語れば語るほどまだ〜むと一緒にひいていたけど是非観てみようっと!!
まさか、まみっしも観ていたとは!!!!
まだ〜むのエグすぎるという一押し発言で観ようと決めました。来月レンタルで観てみるよ。
伍一くんの32のルールがすごひわ〜。
ルール12(笑)まみっし解説のバウンティのペーパータオルは舶来製(アメリカ)ということもあり私も以前使っていました。季節によって絵柄が変わって楽しいの。日本のペーパータオルより巻きボリュームがあるので場所を取るのが難点でした。無地もあります。
来月、下北沢で会えるのかなあ。
良い週末を〜!!
Posted by: hino | January 14, 2011 09:22 PM
>migさん
ああ、現実社会でのことじゃなくて、みんながゾンビになったら、ってことね それだったら確かにまあ仕方ないか
そういえば『ペット・セメタリー』はなかなかその辺でふん切れない人の話だったよね。あれは数あるキング作品の中でも、とりわけ気の毒な話だったな・・・
そうそう、たくさんある『~オブ・デッド』、どれとどれがシリーズもので、どれが単独した作品なのかさっぱりわからない(笑)
今度またくわしく教えてケロ・・・
Posted by: SGA屋伍一 | January 14, 2011 09:24 PM
>ノルウェーまだ~むさん
ショッキングスコ~
ハードスケジュールな日本滞在お疲れ様でした。今後はエビゾーくんとお呼びください
まだ~むさんはコレ、ダメでしたか。ゾンビが食べてる人間がペディグリーチャムみたくなってたのがいけなかったのかな。あれはしょせん作り物ですよ! コーンスターチでできてるんですよ! ・・・と頭でわかってても、ダメなものはダメですよね
わたしはこれは平気だったけど、同じくmigさんおすすめの『マーターズ』なんかはとても見る気になれませぬ・・・
Posted by: SGA屋伍一 | January 14, 2011 09:28 PM
>hinoさん
おっ こんばんは。速攻レスだ!
>手みやげ、渡しそびれちゃったです
ま、それは今度の楽しみにとっときますか・・・ エビ交信楽しかったですね。あなたがクリストファーならわたしはヴィカス
うん、この映画まだ~むはダメだったみたいだけど、『マーターズ』が平気だったhinoさんなら全然OKだと思うよ! ぜひ見て楽しんでください。そして今後の生活に活かしてください
バウンティ・タオルの解説ありがとうございました。さすが都会の奥様たちはオサレな日用品をたくさんご存知ですなあ。その手の雑貨屋さんに行けば普通に手に入るのかな? それより自分はトゥインキーというお菓子の方に興味があるんだけどね
来月は夜だったらたぶん大丈夫だと思うのですけど、昼はまだちと微妙です。ぜひまた英会話ならぬエビ会話楽しみたいですね。それではよき週末を!
Posted by: SGA屋伍一 | January 14, 2011 09:37 PM
エビゾーくん☆、
再度おじゃま♪
頑張って見たよ。もうあんまり言うから(笑)頑張ってみたもんね。
でも最初の10分乗り越えたら、面白かった!
何しろ食事しながら見ようとしたのが、マズかったんだな。
ラーメンすすりながら見ようとしたら、やつらな長いものすすってたから・・・
普通に純愛青春映画!
でもゾンビ映画はここらあたりで~
日本にはゾンビいないと思ってる?案外、可愛い顔した女の子に食われちゃったり~気をつけてね☆
Posted by: ノルウェーまだ~む | February 21, 2011 03:06 AM
>ノルウェーまだ~むさん
どうも、エビゾーです。灰皿でテキーラ飲めなんて言ってません!
おお、恐怖を乗り越えてとうとう全編ご覧になられましたか・・・ 意外とかわいい映画だったでしょ?(笑)
そうそう、なんか冒頭で糸みたいなのひきながら食ってましたよね。バンサンスーにも似ていたような・・・・ 思い出させてすいません☆
まあわたしもコメディタッチだから見られたわけで、ロメロとかライミとかの本格的なヤツみたらきっとおしっこちびっちゃうと思います。でも女子ブロガーには多いよね、ゾンビ好きな人・・・ なんでだろ?
日本にいるかは知りませんが、ハイチにはものほんのゾンビがいるそうですよ。今度ぜひ行ってみてください
Posted by: SGA屋伍一 | February 21, 2011 09:15 PM