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October 06, 2010

アリス・イン・ゾンビランド ポール・W・S・アンダーソン 『バイオハザードⅣ アフターライフ』

101006_170851「3」で完結と言ってたのに、悪びれもせず、あの劇場版『バイオハザード』が帰ってきました。まあいまどきそういうの、珍しくもないですけどね。そんなわけで最新作『バイオハザードⅣ アフターライフ』ご紹介します。「アフターライフ」とはどうやら来世とか、死後の世界をさしているようですが、なんか老後の保険みたいなニュアンスを感じるのはわたしだけでしょうか・・・ ではあらすじから

砂漠でのラオウ・・・ではなくタイラントとの激闘から五年(そんな経ってたのか・・・)。アリスは宿敵アンブレラ社の拠点である、日本は地階ツリーを襲撃。その首領であるウェスカーを追いつめるが、すんでのところで逃げられてしまう。戦いに疲れ果てたアリスは愛を求めて、人類の最後の安息の地と言われるアラスカを目指すのだったが・・・

今回は愚痴が多いかも(笑)
わたくし1が一施設、2が一都市、3がアメリカ大陸とどんどんスケールアップしていったので、今回は全世界か、もしかしたら銀河系くらいまでいってしまうのでは?と予想していたのです。ところが世界規模だったのは本当に最初だけで、そのあとは1と2の中間くらいにスケールダウンしてしまったのでした。

まあ今回は久々に第一作のポール・W・S・アンダーソンが監督に復帰したので、その辺もやむなきことかとは思いました。前にも書きましたけど、『バイオハザード』『エイリアンVSプレデター』『デスレース』とこの人の仕事を見てみると、どれもトラップだらけのけったいな施設を舞台としています。たぶん一施設よりも大きなスケールの話はできない人なんですよ、きっと。しかしそれならそれで、いつものこだわりぶりをもっと見せてほしかったんですよね。ボタンを押すとミサイルが飛んでくるとか、部屋が機械仕掛けで潰れるとか、通路を網目状のレーザーがスキャンしていくとか、そういうのです(余談ですけど、この人に遊園地とかプロデュースさせたら、きっとすごく面白そうなもの作ってくれそうな気がします)。

ところが今回はそういったアトラクション趣味もだいぶおとなしめ。ちょっとネタバレですが、中盤で「地下にはこんな秘密兵器があるんだぜ~」というくだりがありまして。「おお!」と胸をときめかせたら、これがてんで使えないという(笑) これほどな「肩透かし」感覚は、実に久しぶりのことあるよ!

・・・と色々愚痴を言いましたが、作品がつまらなかったかというとそんなことはなく。不満もあるけど概ね満足という気持ちで劇場を出られたから不思議です。
確かに飛びぬけてものごっついものが見られたわけではありません。でもド派手なアクションとか、かっこいいミラ・ジョボビッチとか、あんまし怖くないゾンビとか、実にあっけない脇キャラとか・・・ いつもの劇場版『バイオ』の醍醐味は、本作品にも遺憾なくみなぎっております。秋がくればサンマが食べたくなるように、『バイオ』と来たら「そうそう、これこれ!」みたいな心地よさがありました。前作でのネタを強引ながらも全部回収してるあたりにも好感がもてました。2から3へのつなぎは、本当に取りこぼしだらけでしたからね・・・

特に今回良かったのはミラ演じるアリスの戦闘着?でしょうか。背中に二本の刀をバッテン状に差すそのいでたちは、まるで忍者のよう。これまでのシリーズの中で、一番スタイリッシュだったと思います。

第一作が公開されてから約十年。レディアクションものもちょこちょこ発表されてきましたが(ミラ自身も『ウルトラ・ヴァイオレット』とかありましたしね・・・)、この劇場版『バイオハ』のアリスほどみんなに親しまれているキャラはいないと思います。わたしが見たときはレイトショーだというのにけっこう劇場が込んでいて、「みんなバイオが好きなのね・・・」とほっこり暖かい気持ちになりましたよ。

ところが次回作はキャストが一新されてミラ自身も出ないと公言。かと思ったら来日時に「次の世代にバトンタッチするまでは続けます」とも言ったり・・・ どっちなんだよ・・・ み~ら~

101006_170744そんな『バイオハザードⅣ アフターライフ』は現在全国で大ヒット公開中。みなさんご存知でしょうが、冒頭で歌手の中島美嘉がJ-POP GIRLという非常に重要な役で登場します。本人の役とも考えられますが、これもしかしたらあの「NANA」のその後だったりして。そうか・・・ ナナを襲った悲劇ってこうゆうことだったのか・・・


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Comments

なんだかゲームではクリスとクレアの兄妹が主体になっているんだとか。アリスも弱くなったところで、2人にバトンタッチしてミラは卒業って流れなんですかねー。
でもそれだともはや映画ってよりアメリカのテレビドラマですよね。(笑)

Posted by: KLY | October 06, 2010 at 10:45 PM

>KLYさん

おはようございます! 毎度ありがとうございます
ゲームの方は全然知らないんですよね。怖くてやったことがないから(笑)
バトンタッチか・・・ でも今回、ちゃんとバトン渡ってないですよね(笑) 「渡そうかな~ どうしようかな~」というところで終ってしまったような
KLYさんがおっしゃってるドラマというのは『ER』とか『スタートレック』とかのことでしょうか。あの辺の世界も手を出すときりがなさそうで、なかなか踏み込めませんcoldsweats01

Posted by: SGA屋伍一 | October 07, 2010 at 07:33 AM

SGAさんこんばんわ♪

続編が作られるたび内容もスケールアップして劇中のバイオハザードも世界規模になったりとパワーアップしてるのは嬉しいものの、それでもイチゲームファンとしては1の頃の閉塞的で限定された空間内での脱出劇みたいなものこそバイオだいっ!みたいな偏屈なこだわりも持ってるもんですから、前作の3は個人的にちょっと評価悪かったんですよねぇ^^;
でも今回出て来た刑務所内での脱出シーンなどは1の雰囲気を醸し出していてちょっと好きでもありましたし、クリーチャーやカメラワークといった色々な要素もゲームからそのまま持って来た感じのとこが多かったので、その辺りは自分も非常にツボ突かれまくり♪特にウェスカーとの戦いはゲームのまんまだったのでほぼニヤケっぱなしでした。


※(↓こちらの動画のゲーム中のムービーを観ればなるほどって思えるんじゃないでしょうか?)
http://www.youtube.com/watch?v=fpK59I6uVZE


そいえば自分も次回作はアリスよりもレッドフィールド兄妹の活躍がメインとなるに伴ってミラも降板するなんて噂をまことしやかに聞き及んでますね。けどそうなると映画の方までゲームに近い世界観になってオリジナリティが薄くなる可能性があるから、自分としてはミラにはもうちょっと頑張って欲しいとこですねっ。

Posted by: メビウス | October 11, 2010 at 12:23 AM

>メビウスさん

こんばんは。返事が遅くなってすいません
メビウスさんはゲームにも詳しいですもんね。そうなんだ。「狭さ」こそが本来の『バイオ』の持ち味なんですね
今度公開されるポール・W・S・アンダーソン製作の『パンドラム』という作品は、やっぱり「限定空間もの」らしいですが

ゲーム画面、全部ではないですが見させていただきました。なるほど! まんまですね!
ウェスカーがグラサンを放り投げるシーンはまるで『MI-2』みたいで思わず笑ってしまいました

クリス・クレアはゲームファンの方々には馴染み深いキャラなんでしょうけど、映画しか知らないわたしには、やはりアリスと比べるといまひとつ役不足な気がしてならないんですよね。そんなわけでミラさんの続投を心から願う次第です

Posted by: SGA屋伍一 | October 13, 2010 at 07:39 PM

こんにちは♫
今日も暖かな一日でしたね。
でも虫の声がよく聞こえてきます。秋ですね~maple

秋のさんまのように(笑)安心して楽しめるバイオちゃんでした~
それにしても不思議・・・・確かⅢの時は、観に行くのを躊躇するくらい〝怖がり”だった私。ところが、バイオくらいの映画は全然平気になってる・・・・慣れってスゴイ。

出来ればミラで続きも作って欲しいなぁ~
確かに年はチョイ感じたけど、、、ここまでミラで続きが他の人だと、、、B級映画で、公開スルーになっちゃいそう。それじゃ寂しいし。

Posted by: 由香 | October 14, 2010 at 05:38 PM

>由香さん

まだ時々暑い日はありますが、さすがに蝉の鳴き声は聞こえなくなりましたね。こちとら田舎の方なんで、秋の虫の声もハンパじゃないくらい大合唱ですcoldsweats01

わたしも映画見始めの時はちょっと大音響が響いただけでビクッとしてましたがね・・・ 今はだいぶ肝が太くなりました。それでも純正ホラーはやっぱり腰がひけちゃいますけど。『バイオ』はホラーというよりアクションですから

確か少し前にアニメかフルCGのバイオ映画ありましたよね。全然話題にもならずひっそりと終ってしまったような。やはり映画の『バイオ』はミラさんありきだと思います

Posted by: SGA屋伍一 | October 15, 2010 at 08:24 AM

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