ドラスティック・フォー ジョー・カーナハン 『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』
80年代に人気を博したあのテレビドラマが、映画になって帰ってきた! でももう公開大体終っちゃったっぽい・・・(またかよ!)。えー、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』ご紹介いたします
様々な特殊技能に長けた4人の精鋭からなるα部隊、通称「Aチーム」は、数多くの不可能と思えるミッションを、大胆な作戦で成功させてきた。イラク戦争末期、彼らは「ゲリラがドル紙幣の原版を持ち出そうとしている」との情報をキャッチ。ただちにその奪取に向うが、それは巧妙に仕組まれた罠であった。
実はオリジナルのテレビドラマは断片的にしか見たことがありません。日本版では「コング」と呼ばれていたモヒカンさんの「大統領だって殴ってみせるぜ!」という決め台詞が印象に残っているくらい。とりあえずウィキでオリジナルの方の項を見てみますと、今回の映画は直接的な続編というよりか、また一から作り直したリメイク作品のようであります。
そんななじみの薄いわたしがどうして見る気になったかというと、予告で見たらそりゃあもう高いところのシーンがいっぱい写っていたから。前にも書きましたけど、わたし高いところ大好きなんですよ。何とかと煙は高いところが好きとは、よくいったもんです。実際本編でも高いところから落ちかけたり、落ちたり、飛んだり、また落ちたりとそんなのばっかし。いやあ、大変見ごたえありました。
この辺でメンバーをざっと紹介しますと、まず天才軍師でリーダーのハンニバル。
ついで交渉や物資調達が担当のイケメン・フェイス。
さらに腕っ節と車関係が得意分野のB.A。いまどき見なくなったきりりとしたモヒカンがチャームポイント。
最後に天才的なパイロットの腕を持つマードック。
そんな四人が「俺たちは道理の通らぬ世の中に敢えて挑戦する、頼りになる神出鬼没の、『特攻野郎Aチーム』! 助けを借りたい時は、いつでも言ってくれ!」とババーンと見栄を切るわけです。うん、こりゃ確かに面白そうだ。ニ十年以上経ってようやく気がつきました。
四人組というのは、大体一人くらい子供だったり(ダルタニヤン)、守られる存在であったり(三蔵法師)、すぐ裏切ったり(峰不二子)と、オミソ的なメンバーが含まれているもの。しかしAチームにおいてはそういうお荷物は特に見当たりません。強いて言うならハンニバル以外の三名が、みな平等にチームの足をひっぱったりします。フェイスは美女を見るとすぐちょっかいを出すし、B.Aは飛行機恐怖症のため、任務の最中にパニックに陥ったりします。マードックにいたっては半分異常者のようなところがあり、そのエキセントリックな振る舞いでもってみんなを混乱させます。まあそんな欠点の目立つ連中が、肝心なときにはびしっと決めてくれるところが人気の秘密かもしれません。
あと見所としてはやっぱりハンニバルの組み立てる奇想天外な作戦でしょうか。エアバッグやら強力な磁石やら「?」と思うようなものを用意して、目を丸くするようなアクロバットを披露していくメンバーたち。わたしが一番たまげたのは、上空からパラシュートもついてない戦車で脱出して、どうやって着陸するのかと思ったら・・・・ いや、これは一応伏せときましょう。とにかく三分に一回は「そんなうまく行くわけねーだろ!」とつっこめること請け合いです。
正義を貫くことは決して出世の役には立たないし、カネも儲からないということもよくわかる『特攻野郎Aチーム』(ザ・ムービー)。気になった方はDVDでぜひ。でもこれ劇場で見たほうが楽しいだろうなー(だから遅えっつーの)
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特攻野郎Aチーム THE MOVIE(映画.com)
「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」オフィシャルサイト
特攻野郎Aチーム THE MOVIE@ぴあ映画生活
特攻野郎Aチーム THE MOVIE - goo 映画
○作品情報(映画.com)
原題:The A-Team
監督:ジョー・カーナハン
製作:ジュールズ・ダリー、アレックス・ヤング、イアイン・スミス、スティーブン・J・キャネル、スパイク・セルディン、トニー・スコット
製作総指揮:リドリー・スコット、マーク・シルベストリ、ロス・ファン... [Read More]
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Comments
バカバカしさもここまで突き抜けたら何もいうことないです。
単純に爽快だったし面白かったなぁ。
ブラッドリー・クーパーって日本では一般的にいまひとつの知名度
だったけど、これでかなりの人に名前覚えてもらえたんじゃないで
すかね?^^
Posted by: KLY | September 20, 2010 09:07 PM
>KLYさん
真夏のビールのように喉ごしさわやかな映画でしたね(笑)
重厚で暗い映画を見たあとに、こういうのが欲しくなります
実はわたしこのすぐあとに『ハングオーバー』も観てるのですが、その時は両方にブラッドリー・クーパーが出てることに全く気がつきませんでした(笑)
フィルモグラフィー見ると主にラブコメが得意分野の方のようで。じゃあ知らないわけだ・・・
Posted by: SGA屋伍一 | September 20, 2010 09:33 PM
観たんですね~♪
私、こういう映画は大好きです!
何も考えないで観れる、スカッと爽快なアクション映画が性に合ってるの♪
是非続編を―と思っているんだけど、興行成績がイマイチみたいですね~
何でだろう?面白いのに。
>四人組というのは、大体一人くらい子供だったり(ダルタニヤン)、守られる存在であったり(三蔵法師)、すぐ裏切ったり(峰不二子)
あははあは、、、そう言われればそうですね~
他に4人組というと、、、何があるかな?
最近観たハングオーバーの4人組も面白かったし、やっぱり一人変なのがいましたよ(笑)
Posted by: 由香 | September 22, 2010 09:54 AM
そう、ハンニバルといえば断然レクターで、
同じくドラマ版は断片的に観たような観てないような・・・
とゆうカンジです。
同時期?の海外ドラマでは、なんといっても『ナイトライダー』が大好き。
奇想天外な作戦、何がどうなってんだか分からなくなってしまう
瞬間もあったりしたのだけど、そんなのどうでもよくなるくらい
爽快なアクションでとっても楽しかったです。
特に戦車のシーンは最高でしたね(笑)
特攻野郎とハングオーバー、同じようにハシゴしてたなんて
すごい偶然ですね!
『ハングオーバー』の感想もお待ちしておりますー
私も『カラフル』書かねば。。。
Posted by: kenko | September 22, 2010 06:52 PM
>由香さん
こちらにもありがとうございます!
わたしも月に一本はこういう頭を空っぽにできるような映画を見ないと、禁断症状に苦しめられます。いわゆるバカ映画依存症ですね
ちなみに先月は『プレデターズ』で、最近は『バイオハザード4』も見てしまいました・・・
KLYさんの情報によると、世界では小ヒットくらいはいったようですね。続きができるかどうかは五分五分ってところでしょうか
四人組は他にはオズの魔法使いとか、若草物語とか(爆)、あとアンタッチャブルとか。アメコミではなんといってもファンタスティック・フォー
実は『ハングオーバー』も見ました。記事書いたらおいおいお邪魔します。あの映画のモジャさんは足をひっぱるどころか元凶だったような・・・
Posted by: SGA屋伍一 | September 22, 2010 08:38 PM
>kenkoさん
こんばんは~ おかえしありがとうございます!
そうですね。特にkenkoさんにとっては、ハンニバルといったらレクター博士でしょうね。わたしもリーアム・ニーソンがいつ人肉を食いだすかとワクワク・・・じゃない、ヒヤヒヤしながら見てましたよ
わたしも『ナイトライダー』時々見てましたよ。ただウチのクラスでは断然『エアーウルフ』派が多くて、『ナイト』派のSくんはよく涙目になりながら『ナイト』の素晴らしさを語っておりました。そのうちこの二作もリメイク・映画化されたりして。そういえば『Aチーム』派は・・・いただろうか? 思い出せない
戦車のシーンは最高でしたね。最高すぎて他の場面をなかなか思い出せなくて困ります。あー、あと冒頭の飛行シーンの「ミサイルを振り切るには、熱源カット!」も素晴らしかったな
『ハングオーバー』は気力がもてば明日書きます・・・ kenkoさんの『カラフル』感想も楽しみにしてますよー
Posted by: SGA屋伍一 | September 22, 2010 08:52 PM
伍一っちゃんこんばんは☆
そうそう、私もこれ、あんまりもう印象のこってないわ〜
そもそもTVドラマシリーズだから、チャーリーズエンジェルのようなものかなっと思うケド
男版にしたとしても、もうちょっと突き抜けた面白さが欲しかったところ、、、
それぞれのキャラは良かったよね☆
Posted by: mig | September 23, 2010 01:25 AM
>migっちゃん
おはよっす。お返しどうもありがとう
そうだね。よくも悪くもテレビドラマっぽいところはあるかな
見ている間は楽しいけれど、特に残るものはない、みたいな(笑)
そういう映画も好きだけどね~
ただ『第9地区』の人のイカレっぷりと、戦車でかっとんでいくシーンはそれなりに突き抜けてた思うっす
チャーリーズ・エンジェルはエンジェルたちのコスプレが突き抜けていたなあ・・・ さすがにあちらはもう同じキャストでは無理かな?
Posted by: SGA屋伍一 | September 23, 2010 07:22 AM
こんばんは!
SGAさん 高いところ大好きなんだ~!
バンジージャンプとかスカイダイビングとかもお好き?
確かにこの作品,ありえない空中戦がてんこ盛りで
ハラハラしつつ大いに笑えてスカッとしました!
ハンニバル以外の3人は確かにそれぞれ弱点もあるキャラですが
ここぞというときは見事な連携プレーでキメてくれましたよね!
体力も気力も知力もみんな備えていて
バカなところも一流というのがとっても痛快でした!
Posted by: なな | September 23, 2010 08:24 PM
>ななさん
こんばんは。お返しありがとうございます
ええ、高いところ大好きですよー ただ上るのは好きですけど、バンジーとかダイビングは無理です・・・ はるか真下を見下ろしてビクビクするだけで十分ですね(チキン)
特攻野郎の皆さんはさすがにその辺なれたものですね。B・Aは飛行機はダメなくせに、高いところから飛び降りるのは平気でやってたなあ。あれ不思議だ
こういうチームプレイものというと、『ミッション・インポッシブル』を思い出しますね。ちゃんとチームプレイが仲良くかみ合っていたのは三作目くらいですが。あといま単館系でやってる『ミックマック』というのもそんなお話です
Posted by: SGA屋伍一 | September 24, 2010 06:59 PM