ウィンディ・シティ・コップ 『仮面ライダーW』を語る③
強敵との闘いの中で、新たな力を手に入れていく翔太郎たち。照井竜も家族の仇であった伊坂深紅郎との決着をつける。そんな折、フィリップは少しずつ自分の過去についての秘密を知る。その衝撃も冷めやらぬうちに、いよいよミュージアムと財団Xは自分たちの計画を最終段階に移した。仮面ライダーW、決戦の時が迫る・・・
新作映画の記事をひーこらこなしてるうちに、気がつけば『W』も残り二話となってしまいました・・・ まこと時の経つのは早いものです。今回は『仮面ライダーW』における女性の描かれ方に関して少々。
漫画やアニメなどのサブカルチャーにおいて、女性が都合よく描かれることは少なくありません。どういうことかというと、「主人公がなんのとりえもないボンクラなのに、すごいカワイコちゃんが理由もなく好きになってくれる」という作品が多いこと。まあそういう作品もある種の男の子たちに夢と希望を与えるために、必要っていや必要なんですが。
ところがこの『仮面ライダーW』においてはそういう「あま~い」だけの女の子はほとんど登場しません。メインの三条陸氏がアニメ畑の出身であるのにも関わらず(笑)
どんなゲストヒロインがいたかふりかえってみると、翔太郎の人のよさにつけこんで共犯者を殺させようとしたり、復讐の片棒をかつがせようとしたり。ギャンブルや非行にはまって家族を悲しませたり。犠牲者のようなフリをして、実は影で糸をひいていたり。翔太郎たちだって一生懸命やってるのに、苦戦してると役立たず呼ばわりしたり。・・・・怨念で自分を裏切った男を呪い殺そうとしたコもいたな。
ゲストがそんなですから、レギュラーの園崎さんちなんか輪をかけてすごいです。役に立たないとわかった途端にためらいもなく夫を殺害する冴子さまに、表ではキャピキャピアイドルを装いながら、裏では始終怒りまくってる若菜姫。そしてそのお母さんがまた包帯でぐるぐる巻の復讐の権化ときたもんです。
唯一そういう毒が見受けられないのが、メインヒロインである?亜樹子ちゃん。ですが、彼女はどうも翔太郎たちから女性として見てもらってない気がいたします(笑)
ともかく、そういうドロドロした情念ばかり見せ付けられて、お茶の間のガキんちょたちが女性不信に陥ってしまわないかちと心配になりますが、一方で女性の一途な面や純粋な面が描かれたエピソードもあるので、その点はバランスがとれています。
最終決戦を前にして、気になるのがタブー・ドーパントのメモリを持つ冴子さま。復讐の対象を失いながらも、まだ目に闘志を宿している彼女がラストにおいてどのような動きを見せるのか? もしかしたらラスボスである加頭を倒すキー(ウー)マンとなるのは、彼女なのかもしれません。
ちりばめられた謎もほぼ全て明らかになりましたかね。強いていうなら鳴海荘吉がなぜ変身ベルトとスカルのメモリを持っていたかってことですが・・・ ま、シュラウドからもらったんでしょう。
最終五話直前のエピソードとなる劇場版も現在公開中。近日中にこちらもレビューいたします。
Comments
こんにちは!
ちょっとお久しぶりですかね・・・
確かにダブルにはふつうにかわいこちゃんなヒロインが全く登場しませんね(笑)
最初のエピソードで出てきた恐竜に変身する美女とか今でも忘れられません。
いちおうメインヒロインである亜希子ちゃんの天才的なコメディエンヌっぷりには爆笑しつつ癒されてます。
クレイドールに変身した若菜姫をスリッパでひっぱたくシーンは泣けた
映画の感想も楽しみにしてますー
Posted by: kenko | August 20, 2010 11:11 AM
>kenkoさん
こんばんは! うあああ、すいません。ご無沙汰してしまっていて。最近猛暑が続いているので仕事から帰るとばたりと倒れる日々が続いておりました・・・
>最初のエピソードで出てきた恐竜美女
ねえ・・・ 最初からアレですからね・・・ どなたもお顔立ちがキレイなだけに、その黒さとのギャップがたまりません
もちろんアキちゃんは別です。お人形のドーパントのエピソードなど「がんばれー」と応援したくなりましたよ
女性キャラが黒い人ばっかりでも、番組のイメージが明るいのはまぎれもなく亜樹子ちゃんの功績でしょう!
kenkoさんはもう映画の感想書かれたんですね。お早い!
Posted by: SGA屋伍一 | August 20, 2010 06:12 PM