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June 26, 2010

おれは鉄製 ジョン・ファヴロー 『アイアンマン2』 ムダ知識編

100626_183746♪ドカッ ドカッといこうぜ おれは鉄製だい

それでは『アイアンマン2』。英語の読めないアメコミファンの立場から、原作と比較した使えないムダ知識披露させていただきます。完全ネタバレなのでご注意ください。一応まじめに語ってみた「解読編」はコチラ

☆アーマーの変遷
劇場版では1・・・ブリキロボ 2・・・原型・未塗装 3・・・塗装済み 4・・・3のマイナーチェンジ 5・・・携帯型 6・・・新エネルギー対応型のパワーアップ という流れでしたが、原作では1・・・ドラム缶に手足 2・・・金色のドラム缶 3~5・・・現在の原型 6・・・よりごつくなったパワーアップバージョン となっております
特に違うのはマーク2。マーク3開発時にまっ金金に塗られたアーマーが画像にだけ一瞬表れましたが、あれは原作版マーク2へのオマージュなのかも
あと映画版のマーク5。こういうのは原作にも出てきたのか? すいません、わかりません。ただ1990に作られたアニメのOPに、その原型らしきものを見ることができます
http://www.youtube.com/watch?v=4EgdKjZNu1k&NR=1
この動画の20秒あたり。寄せ木細工のようで味がありますね。
あと原作のマーク6も赤・銀の配色で胸のマークは三角なのですが、読者に不評だったため速攻で元の形に近いマーク7へと変えられてしまいました


☆ウィップラッシュ/ジャスティン・ハマー

すいません・・・ この人たちよくわかりません。わたしが知らないくらいだからたいした悪役じゃないと思います(ゴラア!)。ウィキペディアには一応彼らの項目があるので、お知りになりたい方はそちらへどうぞ。
その辺読んでみますと、ハマーはともかくウィップラッシュの方はややイメージが異なるような。
ファヴロー監督はウィップラッシュについて「『シン・シティ』のマーヴと『レスラー』のラムを足して割ったようなキャラにしたかった」と語ってますが、わたしにはどっちかといえば『ダークナイト』のジョーカーをたぶんに意識したようなキャラに思えました

☆ウォーマシン

すいません・・・ この人のこともよく知りません(おーい)。ただ原作では映画のようにマーク2を改修したものではなく、一から新規に作り起こしたものだったと思いました。
中の人のジム・ローデスは映画ではエリート風のお坊ちゃま、という印象ですが、原作では東南アジアでゲリラとバリバリ戦っていた歴戦の勇士です。

☆ブラック・ウィドウ

スカーレット・ヨハンソンが演じるスーパーヒロイン。スカーレットなのにブラックかよ! というツッコミはひとまずおいといて。
近代史にくわしい人であれば、本名「ナターシャ・ロマノフ」を聞いてピンとくるはず。そう、実は彼女はロシア最後の皇帝ニコライ二世の娘アナスタシアそのひと。いったい幾つなんだ!?
たしかソ連からのスパイとしてアメリカに送り込まれるも、デアデビルと戦ううちに正義に目覚めてアヴェンジャーズに加盟したんじゃなかったかな。幼少時ウルヴァリンに助けられた過去もあり。

☆ニック・フューリー

秘密諜報組織「シールド」の長。映画では黒人ですが、オリジナルは普通に白人。ただし別世界を舞台にした「アルティメット」シリーズでは黒人でした(ややこしい)
単体の作品を持たないものの、マーヴル・ユニバースを結び合わせるキャラである彼は、当然スパイダーマンやX-MENとも知り合いです。ただ基本的にお国の側の人間なため、NGOであるヒーローたちとは対立することもしばしば。
たしか15年くらい前パニッシャーに射殺されてたと思ったんですが、最近『アストニッシング X-MEN』(2004)というのを読んでみたら普通に生きてました。まあよくあることです。

☆スタークが新元素開発のために、「ちょっとこれを下に入れてくれ」とおもむろに引っ張り出す物体。それは伝説の戦士キャプテン・アメリカが常に愛用していた盾。・・・なぜそこにそんなもんがあるんだ!?
ちなみにキャプテン・アメリカとは第二次大戦時政府が特殊な血清により作り上げたスーパー・ソルジャー。大戦末期に北極付近で撃墜され、たぶん『アイアンマン2』の時点では極地で氷漬けになってるはず。
そんな彼の映画はノスタルジー職人ジョー・ジョンストンの手により、2011年7月に公開予定。たぶん第二次大戦時の話になるような気がします。

☆エンドクレジットのあと、意味ありげに砂漠に落ちていたごついハンマー。あのハンマーは、やはりアヴェンジャーズの一員である雷神ソーの持ち物。その高慢さゆえに、父オーディンの手で神々の世界から放逐されたソー。彼は足の不自由な青年に姿を変えられて平凡な生活を送っているが、自慢のハンマーを一振りするとたちまち元の威厳ある姿に変身する。
そんなソーさんの映画は2011年5月に公開予定。監督は古典アレンジの名手ケネス・ブラナー。
これまで一応現実にありそげな路線で(そうか?)やってきたアヴァンジャーズ・プロジェクトですが、この作品ではいきなり神様世界に突入してしまいます。

080822_115409とまあ自慢げにダラダラと語ってきましたが、公式見たらだいたい同じようなこと書いてあったよ・・・

『アイアンマン2』は現在全国の劇場で絶賛公開中。『告白』に押され気味なので、みなさんもっと応援してやってください!

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Comments

おー。
アベンジャーズについて、知ることができた!
ありがとーべりまっち。

Posted by: ボー | June 29, 2010 07:49 AM

SGAさんならではの知識いっぱいですね。

>キャプテン・アメリカが常に愛用していた盾

ほー!そうだったんだ。
そんなスゴイものをあんな風に使っちゃうなんて
さすがトニースタークですね。

エンドクレジット後のハンマーがなんなのか全然分からなくて
頭の中に?いっぱい。
キャプテンアメリカはまだしも雷神ソーって・・・
そういうアメコミヒーローがいること自体知らなかったし
まあアイアンマンも映画観るまで知らなかったけど
来年は立て続けにアメコミものが公開されるようで楽しみです。

Posted by: kenko | June 29, 2010 02:18 PM

>ボーさん

こんなんでお役に立てたのなら嬉しいです
ちなみに1998(だったか?)公開されたレイフ・ファインズ主演の『アヴェンジャーズ』という映画は、こちらのアヴェンジャーズとはなんのかかわりもございません~

Posted by: SGA屋伍一 | June 29, 2010 07:54 PM

>kenkoさん

こちらにもどうも
あの盾の使い方は相当もったいないというか、バチアタリというか(笑)
国宝級の茶器でインスタントラーメン食ってるようなものです・・・
ちなみに先日亡くなられたデニス・ホッパーの代表作『イージー・ライダー』。あれでデニスさんの相棒が名乗っていた名がたしか「キャプテン・アメリカ」。間違いなくこのヒーローから取った名前でしょう

ソーは「トール」という名の方が通りがいいかも。『ニーベルンゲンの指輪』に出てくる神ですね。んで、彼の弟が『マスク』に出てくるロキです

トニー・スタークも最初『インクレディブル・ハルク』のラストに出てきたときは、みんな「誰これ?」と思ったでしょうねー その時に比べればだいぶ知名度があがったと思います

Posted by: SGA屋伍一 | June 29, 2010 08:08 PM

>アヴェンジャーズの一員である雷神ソーの持ち物
おや、、、神ですか?
っていうことは、、、どういうことになるんでしょう?(笑)

アベンジャーズについては何も知りませんが、とにかく楽しい映画がどんどん観られることを希望しています♪

Posted by: 由香 | July 07, 2010 11:52 PM

>由香さん

こちらにもありがとうございます~

>どうなるんでしょう?

うーん。日本風に例えるなら、スサノオの命が現代に転生して、「ぼく、傲慢だったな」と反省するような、そんな話になるかと
あるいはいま流行の漫画『聖☆お兄さん』の北欧版のような話になるかと思います

『アベンジャーズ』プロジェクト、当初の予定からもう二年遅れてるので、これ以上の延期がないといいんですが・・・

Posted by: SGA屋伍一 | July 08, 2010 07:38 AM

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