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May 21, 2010

大陸的不可思議動画大全 『美と芸術の上海アニメーション』 アクション・ドラマチック編

100521_175004ここからしばらく旧作中心のマイナーな話題が続きます。お願い! 見捨てないで!
その第一弾がこれ。新宿はケイズシネマで行われていた「美と芸術の上海アニメーション」特集上映。かつて中国は上海美術映画製作所で作られ、若き日の宮崎駿や高畑勲を唸らせた珠玉の名作を、A・B・Cの三つのプログラムに分けて公開。わたしはAとBを鑑賞いたしました。今回はその二つのプログラムの中から、主にアクションやドラマに重きを置いたものを紹介します。

上海アニメの特長は、水墨画アニメを中心とした独特の美術センスもさることながら、直接的な描写は皆無なのにほのかなお色気が漂っているものが多かったりします。この辺おっぱい丸出しでも人魚が怪物にしか見えなかったチェコアニメとは対照的です。それでその作品で感じたお色気度数も並べて書いてあります。では参りましょう。


☆『ナーザの大暴れ』(1979)
今回の上映でもっとも時間が長く(といっても約一時間)、わたしがもっとも見たかった作品であります。ジャンプ漫画にもなった『封神演義』の一エピソードをアニメ化したもの。不思議な力を持つ少年ナーザと、悪さを繰り返して人々をこらしめる竜王たちとの戦いを描いたお話。ひたすら勧善懲悪、愉快痛快を貫いた一大エンターテイメント。
ナーザの持つアイテムが金の輪っかだったり羽衣だったり、ローラースケートのような火の玉だったりと、いちいち独特で面白かったです。
お色気度:女の子にしか見えないナーザ君が半裸で暴れまわるアクションに75点


☆『火童』(1984)
魔王に奪われた火種を取り戻すため、冒険の旅に出た少年のお話。中国の少数民族の昔話をもとにしているため、今回の作品の中では絵柄がかなり独特。まるで『みんなのうた』に出てきそうなタッチです。
先の『ナーザ』に比べると、やや物悲しいムードが漂っております。主人公の声をあてているのは『ワンピース』でおなじみの田中真弓さん。こんな地味な仕事もやってたなんて!
お色気度:「助けてもらったお礼に妹になります♪」と萌え感情を刺激する、妖精の娘さん 40点


☆『『鹿鈴』(1982)
猛禽に襲われて親からはぐれた子鹿と、一人の少女の友情の物語。上海アニメ独自の水墨画タッチがいかんなく発揮された作品。特にヒロインの表情には息を呑むほどの美しさがあります。・・・あまり大きな声ではいえませんが、某有名動画サイトで検索すると普通に見られます。今回機会を逃した人はどうぞ。
お色気度:まだ子供なのにドキッとするような視線を投げかけてくるヒロインに80点


☆『鹿を救った少年』(1985)
また鹿です。というか、今日挙げた四本はなぜかどの作品にも、主人公の相棒として「鹿」が登場します。
王の狩猟隊により、多くの動物たちの命が失われることを気に病んだ少年は、一計を考えて狩猟隊を追い払うことを決意します。
・・・・ぶっちゃて言っちゃうと、まるで『風の谷のナウシカ』のようなお話。
こちらは新聞漫画のような極めて簡略化された絵柄で、主人公の外見もちょっと微妙(笑)
ですがその内慣れてきて、最後にはちょびっと感動さえしたりして。
あとわたしついさっきまで主人公は女の子だとばかりだと思っていたのですが、記事を書くに当たりタイトルを見たらしっかりと「少年」と入っていました。あははcoldsweats01
お色気:服の中を這い回る虫?に、転げまわってはしゃぐナウシカボーイに65点


100521_175030上海アニメの特集上映は今月21日まで行われるよて・・・ って今日じゃねえか! バカ!
次回は「ユーモア・ほのぼの編」をお送りします。

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Comments

マイナーのかほりプンプンですが、
いつしか魅力的に思えてきました。

伍一くん、新宿きてたんですかー。

水墨画のようなタッチのアニメ、興味深いです
アニメものはよだれ垂らして寝てしまうのですが、
こちらはどうかなと実験してみたい思いにかられました。

女の子の絵も上手!
線が、もう書き慣れている域ですね。
こういう線を「線が生きている」とアート畑では言うそうです。

Posted by: hino | May 26, 2010 at 10:16 PM

>hinoさん

おっと、お忙しいところマイナーな記事にコメントくださりまことにありがとうございます
これは実は皆さんとお別れしたその足で見にいったのでございますよ。その感想をいまごろになってあげているというcoldsweats01
ちなみにこの後にも一回都に行ってます・・・

アニメは寝てしまいますか・・・ うちの母はトトロほか大概の映画で爆睡してまうのですが、なぜか『ファインディング・ニモ』だけは目をギラギラさせて見ていました
この『鹿鈴』は上にも書いてありますようにユーチュー○で検索すると普通に見られます。全部で20分。ちらっとでもご覧になってみてはいかがでせう

絵をベタホメしてくださってありがとうございますcoldsweats01 まあわたしは首から下がなかなか書けなかったりするのですが(首から上もそんなに大したことないし)
へたなりにがんばって書いていきたいと思います~

Posted by: SGA屋伍一 | May 27, 2010 at 07:31 AM

こんにちは。

昔「ナージャと竜王」というタイトルで観たことがありますがタイトルが変わったのかな?でも竜王と戦っていたし…。(^^;
ナージャが首筋に剣を当てて死んだ(?)ときには、本当にびっくりしてしまいました。
当時は子供が死ぬなどというシーンは衝撃的でした(今もですけど)。

Posted by: 白くじら | May 29, 2010 at 04:46 PM

>白くじらさん

こんばんは! ご来訪ありがとうございます。おお、このアニメご存知でしたか
どうもこのアニメ、公開・放映のたびにちょこちょこ邦題が変わっているようです。『ナーザが海を騒がす』とか『わんぱくナージャの竜王退治』なんて題で公開されたこともあるようで
ちなみに原題は『那咤鬧海』というのですが、これまた単に『鬧海』とされたり、『口那』となったり。ややこしいですね

ナージャが命を絶つシーンはわたしもびっくりしました。このまま終ったらどうしようって(笑)。中国の人ってかわいそうな話が好きですから、悲劇的結末も十分ありうるな・・・と。そならなくて良かった~

Posted by: SGA屋伍一 | May 29, 2010 at 08:17 PM

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