ザ・エビフライ ニール・ブロムカンプ 『第9地区』
南アフリカはヨハネスブルグに突然現れた巨大宇宙船。故障のため、その中に住んでいたエビ型宇宙人たちは、地球に仮住まいせねばならなくなった。しかしエビ人たちはあまりにも行動がエキセントリックなため、地域住民たちとの関係は悪化するばかり。
事態を嘆いたマンデラ元大統領は、南アフリカでエビ料理の世界大会を開催することを提唱するのだが・・・・
『エビタクス 招かれざる者たち』『エビリューションNo.9』というのも考えました。あ、あらすじは最後の一文以外大体本当です。
さて、今回はネタを割らないとどうも語りづらいので(ここ、「紹介所」だろ)、未見の方はなるべくお引取りください。






最初、フェイクドキュメンタリー風にお話は進んでいきます。そこに登場するのがエイリアン対策本部の実行部長らしきヴィカスという男。この男、鼻持ちならなくて、軽薄で、ハッタリ君で、偽善的で本当にむかつきます。でもまあ番組?を見てると「あ、こいつもう死んじゃったんだな」ということが察せられ、若干溜飲が下がります。
案の定、身から出たサビというべきか、怪しげな液体を浴びて危篤状態に陥るヴィカス君。ところがここから先の展開は観客の予想を大きく裏切ります。
わたしはこの映画が他のSFバカ映画と一線を画しているのは、この心底どうしょうもないヴィカスという男が主人公なところにあると思います。こんなエビを人とも思わない差別主義者でも(普通か?)、同じ境遇に落ち、同じ苦しみを味わえば自分の過ちに気づくかもしれない。作り手のそんな祈りが作品に込められているような気がしました。
そしてこの映画を、血と暴力に明け暮れてきた南アフリカの人が作った、というところにも深い意味があります。我々は無意識のうちに「同じ人種」「同じ国の人」はみな「同じ意見」「同じ考え」のようにとらえていることがありますが、最も差別がひどいと言われていた南アフリカの白人の中にも、そうした差別に嫌気がさしていた人がいたということです。このニール・ブロムカンプや、『インビクタス』脚本家のアンソニー・ペッカムのように。
この映画の中にも「エビなんか全部殺しちまえ」と思ってる人もいれば、「エイリアンにも人権を!」と訴えている方たちもおりました。後者のような描写は、SF映画ではこれまでほとんどなかったような気がします。
・・・・とまあ、ここまでマジメな話をとうとうと述べてきましたが。
やっぱりこの映画、どうにもおかしいところがありますよ。
まずヴィカスがエビ人へと変身するきっかけとなったあの液体ですが、あれ燃料でしょ? どうして燃料でエビ化病に感染してしまうのでしょう? あとわたしの記憶が確かならば、あの液体顔にかかっていたような気がしたのですが、変身が始まったのはなぜか腕から。腕だけ付け替えパーツのようにエビに変身している。ここでも首をひねらざるをえません。
どうしてエビさんたちがネコ缶ばかりを欲しがるのかもよくわかりません。イヌ缶ではどうしていけないのか。さらに研究所であんなにエビ人を殺すのを嫌がっていたヴィカスが、そのちょっとあとのくだりでは「仕方ないから」とばしゅばしゅホモ・サピエンスを爆殺してたり。まあ、この辺では既にアイデンティティがエビになってたのかもしれません。
誤解しないでください。わたしはこの映画が大好きです。こういううっかりちゃっかりした描写が満載だからこそ、愛しているのです。ただ納得行かないのは、普段そういうミスを逃さず重箱の隅をつついているような人たちまでが、この映画を「大傑作だ!」と絶賛していること。そういう矛盾も気にならないほどの面白さがあったということなんでしょうか。
予定では「まったくこんな馬鹿映画」とみんなから袋叩きにあってるところへ、わたしがさっそうと現れて「なぜこの映画の素晴らしさがわからないんだ!!」とかばいまくるはずだったのに・・・ おかしい。何かがおかしい。
もうひとつ不満を言わせてもらうと、先に見た人から「日本のロボットアニメの遺伝子を正当に受け継いだ作品」という感想を聞いていたのですよ。で、その辺かなり楽しみにしてたのです。ところが確かにロボットは出てくるんですが、幾らなんでも乗り込むまでに時間がかかりすぎなんです。やっと搭乗して細かい描写にワクワクするものの、この時点で既に上映時間はあとわずか。ロボットアニメだとしたら、第一話だけで打ち切りになってしまったような状態です。
・・・以上、「オタクって本当に面倒くさいですね!」という話でした。お付き合いいただいた皆様、どうもすいませんでした。&ありがとうございます。
早くも『アリス・イン・ザ・ワンダーランド』に話題をかっさらわれてる感もありますが、『第9地区』、その付き抜けぶりは、ここ最近の映画では類を見ないほど。もうじき公開予定のプレデターさんたちも負けないで!
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ピーター・ジャクソンが全面バックアップとはいえ、有名俳優はひとりも出てない、新人 [Read More]
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第82回アカデミー賞で4部門もノミネートされた話題作評判も良さそうなので楽しみにしていた。がっ・・・【story】正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が突如南アフリカ上空に姿を現し、攻撃もしてこない彼らと人間は共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立て、ヴィカス(シャールト・コプリー)を責任者にするが― 監督 : ニール・ブロンカンプ 製作 : ピーター・ジャクソン【comment... [Read More]
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» 第9地区 [映画的・絵画的・音楽的]
『第9地区』を渋谷東急で見てきました。
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作品情報
タイトル:第9地区
制作:2009年・アメリカ/ニュージーランド
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッドほか
あらすじ:ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが……。
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Tracked on December 25, 2010 11:00 PM
Comments
待ってましたよー SGAさんのエビ評!
確かに、後から言われてみると説明のつかない部分がいっぱいあるんですが
観てるあいだは面白すぎて、全く気にならなかったのでした
あの液体に関しては、エイリアンサイドのテクノロジーで
どういうものか説明もされていないので、
それを浴びた人間に予測不可能なことが起きることもあるだろう、と割り切ってますが
なんで腕からだったんでしょうね?
ケガした腕から、というところがポイントかなとは思いますが。。。
そういうきちんとした説明がないところも含めて好きです!
パワードスーツは最初の方に出てくるから、いつこれが動き出すんだ!と期待しちゃいますよね(笑)
パワードスーツのシーンは確かにすごく日本のアニメっぽかった!
Posted by: kenko | April 26, 2010 10:33 PM
>kenkoさん
おはようございます。お返しありがとさんです
わたしもいろいろこじつけは考えてみたのですよ
ヴィカスがかぶった液体は中味とは別の、盗難防止用のブービ-トラップだったのかとか。でもそれだったら殺さないと意味がない(笑) エビにして一体どうしようというのかと
右腕だけエビ化したのは、人体の神秘というか、ガン細胞が血流にのって転移するようなものかと
実はネコ缶に関しては、彼らの肉体に近い魚介類が多く含まれているため、吸収しやすいから、という理由があるそうです。これまたアホくさ(笑)
まあそんなところも含めて愛すべき作品でした
『第10地区』(あれば)では冒頭からパワードスーツが入り乱れての大合戦を期待したいですね!
Posted by: SGA屋伍一 | April 27, 2010 07:24 AM
SAG屋51地区さんこんにちは(笑)
そうそう、気にナルとこつっこみどころは沢山あってもそれをも気にならなくなる面白さがあるのよー。
腕だけエビ化して身体も少しはなってきてたけどなかなかその後進行しないとか気になったり
うまくラストまでひっぱってて。
あー、もう1回観たくてたまらないわ!
というか絶対観る★
ベスト3以内確定〜♪
あ、この映画がすごいとか映画秘宝まだ立ち読みしてなかったなーそういえば今回(笑)
人数だいたい確定したのでそろそろ(やっと?)お店予約入れますね。
Posted by: mig | April 27, 2010 09:52 AM
>migさん
こんばんは。おかえしありがとんです

やっぱしですね、変身していくなら『ザ・フライ』や昆虫の変態のように、全身が徐々に・・・といった感じが普通であると思うのですよ。まあいろいろと常識が通用しない映画ではありました
片腕がマシンガンや剣だったらかっこいいんですがね。片腕がエビのハサミてのは・・・ あれ? これ意外といけるんじゃないか? バルタン星人みたいで
migさんは相当ツボだったみたいだね。『かいじゅうたちのいるところ』を越えたかな?
その辺の濃い~いお話をぜひいたしましょう(笑) お会いできるのを楽しみにしてます(^^)/
Posted by: SGA屋伍一 | April 27, 2010 09:03 PM
こんばんは~♪
生きてますよ~私(笑)
かなりブログ放置状態にして、忙しがったり、遊びまくったりしておりましたが(汗)、元気にしております。
こんなに遊びにくるのが遅れるなんて、、、どうもスミマセンでございました。
あ~~~!!アリスもレオ君もアップしてる~~~
それではソチラにもお邪魔します♪
で、、、この映画は、何故か物凄く評判が良かったですね~
私も不思議でございます。
私のように、文句タレまくりの感想があっていいはずなのに、、、ほんの僅かな方しかおりませんでした。
私もね~一応面白いとは思ったんですよ~
ただね、生理的に嫌だったのよ、、、妙に気分が悪くなったのよね~残念ながら。
ところで、GW中にザリガニを捕まえました。川エビも・・・
クリストファーを思い出して泣けました(嘘・笑)
Posted by: 由香 | May 06, 2010 11:33 PM
>由香さん
ゆ~が~ざ~ん
またお会いできて嬉しいわ・・・ よかった、あたし由香さんがこのまま消えてしまうんじゃないかしら、なんて心配していたものだから・・・
そうゆうわたしも大概返事が遅れて申し訳ありません・・・ ここ二三日ちょっとバタバタしていたもので
この映画がこんなに持ち上げられてるのはやっぱ「アカデミー賞ノミネート」というのがものをいったんでしょうね。オスカーの力はすごいや。あといろんな映画にオマージュ捧げながらも、随所に斬新な要素が光っていたからだと思います
GW中は由香さんもエビさんたちを迫害されていたんですね。ひどいや! ザリガニってあれは食べられるんでしょうか? ザリガニとロブスターって、やっぱり違うんでしょうか?
Posted by: SGA屋伍一 | May 10, 2010 06:21 PM
SAG屋51地区さん、おはようです。
hinoちゃんのとこから、飛んできたよ!
私もこの映画絶賛派なんだけど、それはアカデミー賞も全く話のなかった、ちょうど1年前のロンドン公開のころから、「なんか面白いらしい」と聞いていて、すごく気になっていたの。
で、年末帰国のときの飛行機で見たんだけど、音声も悪くて画面もちっちゃいのに、すんごい面白くて!
そしてその後、この映画は賞を取ったのでした。
私の見る目は間違ってなかったYO!
Posted by: ノルウェーまだ~む | September 11, 2010 05:16 PM
>ノルウェーまだ~むさん
こんばんは。hinoさんとこからぐい~んと飛来してきてくださり、ありがとうございます。まだ~むさんの先見の明に感服いたしましたです
わたしがこの作品を知ったのは、昨年暮れの『映画秘宝』誌(知ってるかな?)。「南アフリカで作られたトランスフォーマーみたいな映画がすげえんだよ!」と紹介されてたのでした。うるさがたの評論家諸氏もみな絶賛していたのですが、この時点でまだ日本公開が決まっておらず、相当やきもきしたものでした
それがアカデミーにノミネートされた途端、日本公開はおろかシネコンで大々的にやることが決定。「アカデミーのネームバリューってすげえんだな・・・」ということをあらためて思い知りました。まあご存知のように作品賞は逃しましたけどね(笑)
Posted by: SGA屋伍一 | September 11, 2010 09:55 PM
migちゃんところのコメント欄で、伍一くんのハンドルネーム51みたときは、このやろーーと思いました(愛です)
オモロ過ぎるがな。
そして、そして、伍一エビのレビューったら、ちょーちょー
面白すぎて身悶えものでした。このやろー。
すみません、ちょっとエキサイティングしてきました。
ヴィカスの描写、あまりにもその通りでそれを表現している伍一、一体何ものだ?
突っ込みどころ満載でしたね。
エビ女とやれるかっ!!というのと、猫カンもポイントでしたね。
この作品、あまりにも制作者の作り込まれ過ぎが花、鼻について自然じゃなくてダメおもしろ作品でした。
Posted by: hino | September 11, 2010 10:03 PM
SGAさん こんばんは!
これ大好きですよ~,理屈ぬきで。
>同じ境遇に落ち、同じ苦しみを味わえば自分の過ちに気づくかもしれない・・・
まぁ教育者として真面目な意見を言わせてもらえば
ここらへんの設定は人権教育の観点からすれば
非常にわかりやすい設定であり
言い換えれば,
「人はわが身に降りかかって初めて差別の理不尽さを体感する」と
いうところでしょうか。
しかしそういう屁理屈ぬきでも
十分面白い作品でした。
「物珍しさ」ゆえの好評価ももちろんあるとは思うんですが・・・。
Posted by: なな | September 12, 2010 09:18 PM
>hinoさん
キン曜日のスコたちへ。お返しどうもありがとうございます
そして愛をありがとう。みんなもっとオレに愛をくれよ! ギブ・ミー・ラブ!
いやー hinoさんの突きぬけっぷりに比べれば、自分なんかまだまだまだまだまだっすよ
ヴィカスさんはねー、本当最初は「さっさと死んじゃってよねーもう」と思ってましたよ
ちなみになぜ犬缶じゃなくて猫缶なのかというと、ネコ缶にはエビがいっぱい入ってるから連中が吸収しやすいだろう、ということでそうなったんだそうです。あほくさー。だがそこがいい!
Posted by: SGA屋伍一 | September 13, 2010 08:44 PM
>ななさん
こんばんは! お返しありがとうございます!
教育者の立場からのご意見、興味深く読ませて頂きました
いじめをやる子も一度いじめられる側に立ってみれば、自分の間違いに気づくということでしょうか
でも教育者が生徒たちに「あの子をいじめなさい」というわけにはいかないだろうし、難しいところですね・・・
似たような例がないわけではないですが、ここまではじけまくってる映画も、そうないですよね。わたしとしてはなんとなく『告白』にも似たノリを感じました
Posted by: SGA屋伍一 | September 13, 2010 09:01 PM