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April 17, 2010

今日から半パイア ポール・ワイツ 『ダレン・シャン』

100417_173729ダレン・シャンは平凡な高校生。ある日彼は社会科見学の際訪れた奇妙なサーカスで、吸血鬼の遺伝子を持つクモに噛まれてしまい、半分だけバンパイアのバンパイダーマンとなってしまう。一方ダレンの親友のスティーブは、自分の父親を殺したのはダレンだと勝手に思い込み、二人の少年はやがて宿命の対決へと・・・・ どこかで何かとまざってしまったようです。本当のあらすじは公式サイトをご覧ください(なげやり)。

『ハリポ』の大ヒット以来、日本でも続々と翻訳されるようになった現代ファンタジー。この『ダレン・シャン』はそん中でもわりと早く紹介されたほうではなかったかな? 全部で12巻もあるのに、完結も『ハリポ』より早かった気がするし。少年サンデーにおいてコミカライズが連載されたのも、独自の展開でありました。

さて、この映画、個人的にはなかなか気に入りました。まずこの映画・・・というか作品の特徴は、とりあえずダレン君がその辺にいるごく普通の男の子であるということ。ハリポにせよ、先のパーシー・ジャクソンにせよ、彼らが超人的な能力を有しているのは遺伝的な要素によるもので、本人の意思とはあんまし関係なかったりします。しかしダレン君がハーフバンパイアとなったのは、とある事情のため自ら望んでのこと。そんな「自分の道は自分で切り開く」ところに好感を抱きました。

また、この映画、他のファンタジー作品と比べるとかなりおどろおどろしい。ハリポも最近暗くなったと言われてますが、ストーリー面ではなく、設定やキャラクターが著しくブラックなのであります。なんせダレン君が身を寄せるのが、社会からチャレンジされてる方たちのサーカスだったりするので。んでこのサーカスが、一昔前によくあった怪しい「見世物小屋」的なものに近いものであったり。この辺かなり乱歩的で、どっかの団体に見つかったら厳しく糾弾されてしまうんではないでしょうか。ガールフレンドがお姫様ではなく○○のある下働きの女の子というのも、変わってます。

わたしが気に入ったほかの部分は、ダレンと彼をバンパイアの世界に誘うクレプスリーの関係。最初は明らかにあまり友好的ではなく、どちらかといえば利用し、利用されあうようなそんなドライな関係。しかしお話が進むにつれ、次第に何を考えてるのかわからなかったクレプスリーの真意が見え隠れするようになります。それにしたがって二人の間にも兄弟のような、年の離れた友人のような空気が流れていきます。このべたつかないさらっとした友情みたいなものがいいな、と。一方でもともとに親友だったスティーブとはこじれるところまでこじれてしまいます。
この友情や裏切りを前面に出した男くさーい脚本は原作のせいもあるでしょうが、『LAコンフィデンシャル』を手がけたブライアン・ヘルゲランドのカラーも出ているんではないかと思います。

運命を予告する絵本や、バンパイアの特殊能力である高速移動の表現なんかも、なかなかインパクトがあってよかったです。

100417_173912んで今回の映画化ですが、原作ファンのお話によりますと3,4巻くらいまでを扱っているので、恐らく三部構成くらいになるのでは、ということ。映画独自のアレンジも色々加えられているそうです。やっぱり既に完結してから取り組んだ方が、いろいろといじりやすいってもんですよね(笑) ただアメリカでも日本でもあんましヒットしてないような感じなので、本当に続きが出来るかは微妙なとこかも・・・ うーん。なんとかならんもんですかね。
左の方は今日から再登場記念ということで。

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Comments

こんばんは!

これ,好評なら観に行こうと思ってたんですが
ヤフーなどのレビューがけっこう酷評なので
二の足を踏んだままです。
SGAさんの記事は好意的ですね~~
実はこれ,原作をちょこっと(1冊だけ)買って
内容に乗り切れなくて
(理由も忘れたんですが見世物小屋の描写かな?)
即古本屋に売ったんですよね~~
でも映像化された作品には興味があります~~
劇場上映回数はもう減ってしまったので
DVDになったら見ようかな~~。

Posted by: なな | April 18, 2010 12:37 AM

>ななさん

おばんでやんす
そうですね。この映画、あんまし評判よくないですね(笑)
なんというか、展開が強引だったりちょっと趣味が悪かったりするところとか、いかにも少年マンガ的なんですわ。そんなところがうるさ方や、大人の映画ファンにはお気に召さなかったのでしょう
でも少年マンガ大好きなわたしにとってはかえってそれがツボだったりして

原作12巻読むのは非常にしんどいので、できたら最後まで映画作ってほしいんですけど、状況は非常に厳しいようで・・・ あ、マンガ版読めばいいのか!(おい!)

Posted by: SGA屋伍一 | April 18, 2010 09:05 PM

ゴイ血さんおはよー

朝からBOØWY聴いてノリノリ。

そう、フツウの男の子がってところが面白かったよね☆
原作だとこれからがデフォーさん活躍らしいから何としても続きをやって欲しいわ〜。
ジョンC私は良かったけどこれには相棒のウィルフェレルは出る幕なかったみたいね 笑

Posted by: mig | April 19, 2010 09:35 AM

こんばんは!
もともと、原作もかなりダークな部分が多かったし、
いっぱい死ぬし・・・・(~_~;)
それにしては、ダークさもなんとなく中途半端だったかなぁ〜。

そうかぁ〜!この作品だけを見ると、SGA屋さんには、
ダレンは「フツウの男の子」だと思うんですね・・・・なるほど!
それにしても、困りましたね〜
これでは、いよいよ!バンパイアの総本山が出てくる続編は
できないかなぁ〜。
どちらかというと、これからが面白くなるのにねぇー。

Posted by: ルナ | April 19, 2010 11:44 PM

こんばんは~♪

SGA屋伍一さんは、なかなかお気に召したようですね~
私は微妙でございました(汗)
観ている間はそれなりに楽しめたのですが、、、時間が経つにつれ印象が一気に薄くなり、、、ちょっとチャッチィ映画だったかな―と思いいたりました(汗)

息子が原作を大好きで、ベッドの傍らに置いて何度も読み返しているのですが、やっぱりピンとこなかったみたい。

続編は作られるんでしょうかね~
ライラやエラゴンもどうなってしまったことか・・・

Posted by: 由香 | April 20, 2010 12:03 AM

>migさん

お返しありがとんです。BOØWY なつかしー
きっせつーがー きんみーだっけをかえるー♪

ハリー君やパーシー君の場合はまずありえない設定だけど、ダレン君の場合は現実にありそうだよね(ないよ!)

人の顔をおぼえるが苦手なわたしは今回もデフォーさんが出ていたことに鑑賞中気がつきませんでした(^^; だってヒゲ生やしてたし・・・
ジョン・Cさんも出演作幾つか見てるんだけど、ほとんど記憶なし・・・ 困ったもんだ
ウィル・フェレルが出たらきっとドタバタコメディになっちゃったと思いますよ! それもありか?

Posted by: SGA屋伍一 | April 20, 2010 06:44 PM

>ルナさん

こんばんは。おかえしありがとんです
そう、原作ファンの方から聞いたんだけど、原作はもっと重苦しい話らしいですね。そんで「このまま行くとたぶん原作とは違うエンドになりそう」なんてこともおっしゃってました
続編、なんとかならんもですかね~

ダレン君に関しては「感情移入しづらい」という声も聞きますが、わたしとしては「なんでも親の言いなりか?」と言われてカチンとなってしまうあたりなどに、「この年の男の子ってそうだよな・・・」と思ったりしたのでした
部屋にエッチな本を隠していたり・・・ おっと

Posted by: SGA屋伍一 | April 20, 2010 06:50 PM

>由香さん

こんばんばん。お忙しいところご来訪ありがとうございます
そうですね。なかなか良かったです。まあわたくし見た映画の八割くらいは楽しめたりするので(笑) まあそれを抜きにしても相性がよかったようで
確かにそれほど重厚さはないですね。製作費もそれほどかかってないようだし(にも関わらず回収が危ういという話が
でも上に書いた様に独特なビジュアルやダレンとクレプスリーの友情?なんかに心魅かれてしまったのでした

続編、一応昨秋に製作が発表されたのですが、その後とりかかる気配がないとか・・・ そういやMGMの経営破綻で007も無期延期だそうで。困ったモンです

ところで息子さんもそろそろベッドの下にエッチな本を隠しているお年頃だと思います。チェックを怠りませぬよう(笑)

Posted by: SGA屋伍一 | April 20, 2010 06:58 PM

こんばんは。
割と好きだったこの映画、巷の評判はイマイチだすねぇ…。
でも渡辺謙さん好きの私としては大事にして欲しい作品なんですけどね。日本関係なくて重要な役って中々もらえないじゃないですか。と、いいつつもアメリカの興行成績ボロボロで続編はほぼ無理だろうってのが大方の見解らしいですが…^^;

Posted by: KLY | June 04, 2010 11:27 PM

>KLYさん

おはようございます ご来訪ありがとうございます

なんとなくわたしが見た限りでは、この映画女性より男性にうけているような気がします。そういやバンパイヤっていや美形俳優がやるものと相場が決まっているのに、この映画では・・・でしたからね

わたしは世界のケン・ワタナベがこんなかぶりものというか、かぶせもの、みたいな役をやってくれたのが嬉しかったですね。子の映画はまちがいなく彼のキャリアの中でも貴重な作品になったと思います。・・・って、すでに過去形で語っちゃってる

最後まで・・・希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこでシリーズ終了だよ?

Posted by: SGA屋伍一 | June 05, 2010 07:17 AM

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