愛という字のもとに~ 大河ドラマ『天地人』より⑧ 「京都迷走案内」の巻
兼続 「直江兼続です」
景勝 「上杉景勝じゃ!」
兼続 「長かった京都旅行もいよいよ終わりか・・・ なんだかさびしいですね」
景勝 「っつか、わしはこの旅行中恥ずかしくてたまらんかったわい・・・」
兼続 「なにがですか?」
景勝 「お前の兜のまん前にぶらさがってる、その『愛』の字がに決まってんだろうが!」
兼続 「ええーっ みんな『ロマンチックで素敵』って大好評だったじゃないですか!」
景勝 「そりゃバカにしてたんだ! 京都の人間の言うことを真に受けてどうする!」
兼続 「殿・・・ 恐れながら申しあげまする。人心荒廃し環境が破壊されつつある昨今、たとえ人から笑われようとも、みなに『愛』を広めていくことこそが、上に立つものの使命とは思われませぬか!?」
景勝 「・・・もっともらしいことを言っておるがな、お主、その『愛』の字はおせん殿が、無理矢理つけたものであろう? 『出張先でもアタシのことを忘れないように
浮気しないように
』ってことで」
兼続 「ななな・・・ 何を申されまするか わわわわたしはつつつ妻を真剣に愛しててて」
景勝 「ほほう。お主今回滞在した旅館の女将といい仲だったと聞いたが、あれはどうなのかのう?」
兼続 「ドキッ」
景勝 「あと長澤まさみと、くの一忍法帖に没頭してたという話も聞いたが・・・」
兼続 「ドキッドキッ」
景勝 「良き夫のような顔をしていて、裏ではそのような乱交ぶり。島耕作にも劣らぬエロ将軍のお前が、『愛』について語るなどとは片腹痛いわ! 言っておくがな。決して羨ましいから言っておるのではないぞ」
兼続 「わわわ、わたしが言っているのはそのような狭い範囲の愛ではありません! もっと世界規模のグローバルでワイドなラブのことであります!」
景勝 「ならば問おう兼続。おぬしの言う、その『愛』とはいったいなんじゃ!?」
兼続 「・・・・あのー。この展開、いい加減ワンパターンで皆さんも『またかよ』と思われてるのでは・・・」
景勝 「ふふん、その手はくわんぞ。そうやってうまくごまかすつもりだな?」
兼続 「ドキッドキッ」
? 「・・・そう。そいっつはっかなしすぎるよっ」
(ここでドラゴンアッシュ『El alma』をおかけください)
景勝 「あ・・・あなたは、セクスィー武将!!」
武将 「愛の定義すら語れぬあなたに、その兜をかぶる資格はありません。即刻それを外してほしいものですね!」
兼続 「そういうあんたこそ、ついてるのは『愛』じゃなくて『恋』の字じゃないですか! 大体誰です? あんた?」
景勝 「知らんのか! 紅白歌合戦にも出たんだぞ!」
兼続 「あー 思い出してきました。去年のいまごろ沖縄でポコ死にしてた人ですよね。この人、殿と字面が似ててややこしくないですか?」
武将 「その無礼なもの言い・・・ 我慢なりませんよ! フェロモン香水を喰らうがいい!」
兼続 「バカめ! それが有効なのは女人のみじゃ! 男子のわしらには何の意味もない! って、あれ?」
景勝 「ああ~ん も~ダメ~ん
」
兼続 「ととと殿 あんたてっきりムッツリスケベなのかと思ったら・・・ そっちの道の人だったんですか!?」
景勝 「少し違うな、兼続・・・ これは上杉家に代々伝わる男女両道、二刀流の伝統なのじゃ! うっふ~ん」
武将 「やってみたはいいですが・・・・ 気色悪いですね! これは!」
兼続 「もう~ シャレにならなくなっちゃったじゃないですか! 責任取ってくださいよ!」
武将 「のんのん♪ それではまたどこかで、お会いしましょう」
(ここでまたドラゴンアッシュ『El alma』をおかけください)
兼続 「あんにゃろ~ 散らかすだけ散らかして、オチを押し付けてかえりやがった」
景勝 「そう、兼続・・・ 『愛』とは結局なんなのじゃ?」
兼続 「えーとーですねー 広く人をいつくしむ心・・・ですかね?」
景勝 「つまり・・・男も女もわけへだてなく、そういうことだな?」
兼続 「・・・・・・ いい加減勘弁してください・・・・」
Comments
こんばんは。
上洛編は、現代的な「現実話」を見せ付けられ、二度と見るもかと2回無視しましたが(特に福島正則@俺の酒が飲めねえか?が酷い…………)。
そういえば前田慶次郎が出る気配が無いですね。
次回はついに「花の慶次」に出て来た、大道寺(だったか)某(慶次が一騎打ちした相手)が出てくるのに……………戦場で幸若は響かないかも。
小田原の戦い後の、近いタイトルに「さらば越後」にならないか今から気にしているまさとしでした。
Posted by: まさとし3055 | July 15, 2009 09:45 PM
>まさとし3055さま
おはようございます。やはりお気に召さなかったのはあの辺でしたか・・・ 確かに会社勤めで色々苦労されてる方には、気持ちのいいもんじゃなかったでしょうね
わたしもそろそろ歌舞伎者が登場するのではないかと心待ちにしてるのですが・・・・ そういえば今回は誰がやるんだろう?
大道寺某ってたしか馬に蹴られて面白い顔になっちゃった人でしたっけ
あと伊達政宗が出てきましたね。大河で伊達さんを見るのはひさしぶりでした。謙さんに比べるとだいぶ凶暴な政宗でありました
Posted by: SGA屋伍一 | July 16, 2009 07:33 AM
うーん、うーん、なぜだ。ちゃんとブッキーと一輝君の妄想ボイスに変換されてしまう。
おそろしや、おそろしや、伍一版天地人。 orz.......
ところで私は松方の家康がどーにもこーにも許せません。
あいつがもともと大根役者ってのもありますけど、あんな底の浅い見え透いた人間が人心を収攬できるわけないぢゃないですか。
本多正信もアホすぎ。稀代の謀将があんな“壁に耳ありジョージにメアリー”な状況下でフツーに他武将の悪口いうか!?
脚本誰や。(;`д´;)9 シバイタロカー!シバイタロカー!
伍一さん、替わって書いて下さいよ。(それも破滅か!?)
Posted by: よろづ屋TOM | July 16, 2009 10:27 AM
>よろづ屋TOMさま
おはようございます。お褒めにあずかり?恐悦至極であります
全国のF女子が望んでいるのは決してこういう形ではないと破思いますが
おそらくこのドラマのクライマックスって、関ヶ原直前、兼続が家康に挑戦状をたたきつけるあのくだりになると思うんですよね
そんなわけでスタッフも家康をいかに悪くずるく描くか、ということに腐心してるのでは(笑)
まー、家康っていいもんに描かれることが多いので、たまにはそういうのもいいんじゃないの?と思ってますが、彼の方には熱心なファンが多いので、わたしが書かずともこれからビュウビュウ風当たりが強くなるんじゃないでしょうか
>脚本家
友人は「まあ小松○里子だし」と一刀両断でした・・・
Posted by: SGA屋伍一 | July 17, 2009 07:12 AM