新たなる破壊 庵野秀明 『新劇場版ヱヴァンゲリヲン:破』Bパート
それでは調子にのって『ヱヴァンゲリヲン:破』の記事第二回。今回は主に設定面やなんとなく印象に残った細かい点などについてダラダラと。要するに覚書ですな・・・・ 情報源はもっぱらウィキペディア
。あと言うまでもなく完全ネタバレです。
Aパートの記事はコチラ
「ヱヴァ」
最初にぶったまげたのはいきなり出てきた仮設5号機。「しあわせはー あるいてこないー だーからあるいていくんだよ-」 歩いとらんやん! 滑走しとるやん!
前の記事で申しましたように、エヴァ初号機はチョウ、零号機は芋虫がモチーフでは・・・というのがわたしの持論(というか、勝手に思い込んでるだけ)
その線でいくならば、2号機はエビ、3号機は甲虫系、仮設5号機はクモ、マーク6(6号機)はトンボ、ってとこでしょうか
そうそう、4号機というのもありましたね。 ・・・・・今度こそ動くところが見られると思ったのに。思ったのにィィィ!!
あと零号機、TV版では速攻で青く塗り替えられましたが、今回は黄色のまんまですね。このほうが見分けやすくていいです
5号機は「仮設」というだけあって、まだ開発途上のものだったのでしょうか。そのうちプラモデルなどで完全体が明らかになることを祈りましょう
☆「使徒」
「序」では一応テレビでの登場順に倣っていた使徒さんたちですが、この「破」からはすっとばされた方がチラホラ出てき始めました。
一応おさらいしときますと、第1がセカンド・インパクトを起こしたヤツ。第2がリリス。ほんで「序」でエヴァシリーズと戦ってきたのが第4~第6。あとテレビ版ではサキエルとかサンダルとかそれぞれ固有名がありましたが、新劇場版の使徒はリリスを除きナンバーのみで呼ばれている模様。
今回まず最初に出てきたのが、仮設5号機と一戦やらかしていた骨だけの第3使徒。テレビでは第1と第3の間の「第2使徒」というのがずーっと謎の存在で、新劇場版では「第3」がそれにあたるのかと思っていたら、意外とあっさり出てきました。
次いで登場したのがヤジロベエのようなアメリカンクラッカーのような第7使徒。テレビでいうとクジラのような形をしていた第6使徒にあたるのでしょうけど、もはや完全に別物です。こうまで変わった理由はテレビ版の第八話の原画が紛失したからだとか。
そんで宇宙から落ちてきた桁外れの大きさを誇る第8使徒。テレビ版の第10使徒を発展させたものと思われます。同じくエヴァ3号機を乗っ取る第9使徒はテレビ版の第13を、クライマックスでエヴァシリーズを苦しめる第10
は、テレビ版の第14を発展させたものでしょう。
たしか「序」ラストで「残ったのはあと幾つ」みたいなことを言ってましたっけ。そうすると現段階で待機している使徒は・・・ すいません。忘れました
あとカヲル君は今回も使徒と考えていいんですよね?
☆音楽
あるところでは「懐メロ大全集」なんて言われてましたけど、今回は本当に古~いお歌がいろいろ用いられていました。この選曲センスのベタベタさは、庵野さんのお師匠である宮崎御大のそれと通じるものがあります。
個人的な感想を言わせてもらうと、『今日の日はさようなら』には正直ひきましたが、『翼をください』はまあまあ良かったです。
ただ一番じ~んと来たのはシンジ君がクライマックスで戦うべきかどうか迷っていた際流れていた、『THANATOS-IF I CAN'T BE YOURS- 』インストゥルメンタル。旧劇場版の主題歌ということもあって、思い出深い曲なので・・・
宇多田ヒカルの『Beautiful World 』も最初は「前と同じじゃん」と思いましたが、やっぱしいい曲ですね。今回の一連の劇場版を象徴するような曲といえます。
アスカがシンジの部屋に入ってきて勝手に横になるシーンは、この曲の「キミの側で眠らせて」を意識してるのではないでしょうか。
あと音楽関連でいうと竹熊健太郎氏が「シンジの聞いているウォークマンは25曲目と26曲目ばかりリピートされてる」と指摘していました。25と26といエヴァ・・・・ わざわざ作り直された因縁の話数を思い出しますね
しかし今回ではあるシーンで「27」に進むところありました。「こっからオリジナルの枷を解き放つよーん」という意思表示でしょうか。シンジ君は「壊れたんかな」とか言ってましたが
そのほか
・今回幸いにも災難を逃れたトウジ。ケンスケが「三号機のパイロットって誰なんだろう」と言っているシーンで、さびしげに無言でバスケットボールを放っていましたが・・・・ まぎらわしいったらありゃしねえ
そうそう、話の中でしか出てこなかった妹さんの顔が明らかになったのは良かったです。
・真っ赤の染まっている海の色。これは「序」の時からそうなっていたそうですが。旧劇場版のラストシーンを連想させます。カヲル君の「今度こそ・・・」というセリフといい、新劇場版は、やはり旧劇場版以後の世界が舞台なんでしょうか。
・第3部のサブタイは「急」から「Q」になるとのこと。これはもしかして「急」と「?(question)」をひっかけているのでしょうか。前は第3部は総集編で、完結編が新規製作・・・ということになってたけど、もう全部一から作ることになったわけだから、わざわざ二つに分けることもないですもんねえ。
さて、その「Q」は果たしていつ拝めることやら・・・ また2年後だったりして。そしてその後に『エヴァンゲリオン2』とかできちゃったりして・・・
テレビシリーズの思い出を振り返るOパートもぼちぼち書きます。気の向いた方は読んでやってつかあさい。
Comments
あ、さっきチョコレートファイターのコメント欄で
自分ちでレスするときみたいに「SGA屋伍一様」ってわざわざ書いてしまった
使徒の順番はもう何が何だか分かりません・・・
ヤジロベエみたいな第7使徒は、『ぼくらの』に出てくるロボットみたいでけっこう好き。
いちばんお気に入りは第8だけど。
カヲル君も使徒ですよねぇ?宇宙空間に普通にいたし。
私も「今日の日はさようなら」には引きました。実は。
3回観たからもう慣れたけど、声優さんが歌ってるのがまた微妙で
「ビューティフル・ワールド」はいい曲ですね。
ほんと今回の劇場版に合ってる。
映画観たあと何度も聞いてますが、アスカのシーンが思い出されて切なくなります。
サントラも欲しい〜
Posted by: kenko | July 31, 2009 09:12 PM
>kenkoさま
こちらにもどうも♪
>自分ちでレスするときみたいに「SGA屋伍一様」ってわざわざ書いてしまった
全然かまいません! もっと敬って!
やはりもっぺん見に行かないとな・・・
実は第7使徒はもう細かいところ覚えてなくって
ウィキによると鳥が水を飲むのをかたどったオモチャが元ネタだそうです
第8は・・・ あのどでかいヤツだよね・・・ あれにくらべればクライマックスに出てきた「最強の拒絶型」なんて大したことなそうな・・・
カヲル君を見たときの司令&副指令に関しては、「そこ、もっと驚け!」と思いました(笑)。だって月に宇宙服無しで人がいるんですよ?
アスカのあのシーンはテレビ版の時は「こっぱずかしいラブコメやってんじゃねー!!」と思いましたが、今回は二人の孤独がひしひしと感じられて甘酸っぱくなっちゃいましたね・・・・ って、ワシも恥ずかしいこと書いてるよ(笑)
Posted by: SGA屋伍一 | August 01, 2009 07:18 PM