ケータイは歩くものではない 三池崇史 『ケータイ捜査官7』(総集編)
特撮界に新風を巻き起こし、先月惜しまれつつ放映終了した『ケータイ捜査官7』。本日はその個人的名場面をざざーっとふりかえってみます。最終回のラストまで完バレなんで、その点ご了承ください。入門編はコチラ
第一話「ケータイ、歩く!? つながる絆」:携帯型ロボ・7がPCにアクセスしている間、ハッカーと血まみれになって格闘する主人公網島ケイタ。
「この仕事、人間はあんましかっこよくないっすね」
サイバーパンクっぽい話を予想してたんですが、かなり熱血系のスタイルになっていて驚きました。
第二話「黒いケータイ」:裏切り者の携帯ロボ、ゼロワンに切り付けられながらも、「こんなのかすり傷さ」と見栄を張るケイタ。第一話ではまだつかみどころのない少年でしたが、このセリフからぐっと感情移入できるようになりました。
第六話「逃げる恋」:ケイタの同僚、瞳子の彼氏ゲットをめぐるエピソード。悪い男たちに捕まった瞳子を助けようと奮闘するケイタとセブンだったが、現場に着いたときにはぶちきれた彼女が全員なぎ倒していたという、おきて破りなお話
第十四話「セブンの子守唄」:携帯が置き忘れられるという非常にありがちなケースを、親の不仲に心を痛める子供と絡めた名編。
ぴょこぴょこ動き回る支援メカ・グラインダーがかわいい。そしてまたしても置き忘れられる7に大爆笑
第十七話「遠い空の夏と」:平成生まれのケイタが太平洋戦争に関わることになる異色エピソード。意外なオチが不思議な余韻を残します
第十八話「URL」:夏休みのせいか、本格ホラーに挑んだ一本。なかなかにおっかなく、そのせいで視聴をやめてしまうお子様が出るのでは・・・・と心配になりました
第十九話「圏外の女・前編」:押井守監督が撮ったシュールな前後編のAパート。地元がロケ地だったため、馴染み深い場所が色々出てきて楽しめました。が、お話のほうはやや微妙。後編見逃したし・・・・
第二十三話「ケータイ死す」:物語のターニングポイントとなるエピソード。総指揮の三池監督が自分でメガホンを取った三本の内の一本。「拷問描写に力を入れた」とのことですが、拷問されてたのは携帯でした
ピンチの相棒のため、鎖をひきちぎるケイタ。ありえないけど燃えました。一件落着したあと、「馴れ合いはせん」とどこかへ消えるゼロワンも良いです
第二十四話「網島家最大の危機」:ケイタの両親の不仲に「離婚・離婚♪」とはしゃぐゼロワン
そんで夫婦仲が修復すると、「ちっ」と舌打ちして、人んちで勝手に充電するゼロワン
第二十七話「失恋のカクリツ」:ネット心中をそれなりに風刺した一本。紆余曲折を経たカップルを見て「いいカップルになるぞ」と言うセブンに対し、「典型的なつり橋効果だ。長くはもつまい」と評するゼロワン
ああ・・・ ゼロワン!! なぜ死んだ!!
第三十七話「ケイタとタツロー」:ある事件がきっかけで、久々に再会した親友タツローとすれちがってしまうケイタ。落ち込む彼を、「きっとタツローはさびしかったんだよ」と懸命に慰める御堂ちゃん。こんなかわいい子に心底心配してもらえて・・・ 網島くんは自分がいかにめぐまれているか、本当にわかっていない
ゼロワンのフォローもあり、ケイタに対しまた笑顔を見せるタツローだが・・・・ 「今のお前のバディは、オレじゃないんだな」 その言葉に泣きそうになるケイタ。格闘シーンなどほとんどないエピソードですが、全編の中で最も印象に残ったお話のひとつ
第四十話「桐原とサード」:謎だった桐原の過去が明かされる。復讐心に我を忘れた桐原に対し、一度も感情的になったことのないサードが初めて激怒する。普段温厚な人?が怒った時ほど、怖いものはない
第四十四話「ゼロワンの解」:無数のジーンからケイタを守りきった後、物陰で崩れ折れるゼロワン
「だが満足だ。オレはバディ殺しなんかじゃない・・・・」
その顔の上に雨が降りかかり・・・・
この辺でもうすでに鼻水大噴出だったのですが、遅れて駆けつけてきたケイタくんのせいでさらにダメ押し
ああもう!! わたしこういうのダメなんです!!
最終回「明日未来 ~来るべき時代の大人たちへ」:力を振り絞って人類の危機を救ったセブンは、ドロドロに溶け、透明な結晶と化してしまう
「こいつ・・・・ オレの相棒なんだ・・・」
さびしげに笑うケイタ
見終わった直後は「みいけー!! ゆるさーん!!」と思ったけど、いつかあの結晶からセブンが蘇ると信じて、許してあげることにしました
仲間たちの壮絶な殉職、組織の崩壊と、まるで七十年代のドラマにような壮絶な結末を迎えた『ケータイ捜査官7』。
ですがプロジェクトはこれで終るわけではなく、五月からは番外編的ストーリー、『ケータイ捜査官7NEXT(ネクスト)』が公式HPから配信される模様
http://www.b-ch.com/contents/feat_k_tai7/
そんなわけで、また会おうぜ! バディ!
Comments
おおっ、全部ご覧になったのですねー。
素晴らしい
SGAさんとってもエライです。
ところで、SGAさんのバディは、今までふとした事故で壊れてしまったことはおありですか?
私は一度もないんですが、男の人で、ジーンズの後ろポッケにバディを入れる習性のある人だと、酔っ払って落としちゃったー!
という人が時々居ますね。でも、小さい方であれば、そんなところに落としたりはしないはず。。ポジション的に。てことは・・・
「ウ○コだ~!・・・ウ○コでしょう!!!!!」
と、鬼の首でも取ったように私は思います( ^ω^)おっおっおっ
Posted by: とらねこ | April 30, 2009 05:40 PM
>とらねこさま
おはようございます。ようこそおいでませー
実は三池映画は未だに『ジャンゴ』『妖怪』『ヤッターマン』しか見ておらんのですが、『ケータイ捜査官』に関しては、勝ったかな? ふふん(オタクは何かと勝ち負けにこだわるのです)
でも正直言うと3話くらい見逃してます・・・
それにしてもあなた、最近ウ○コウ○コっていいすぎじゃない? ああ、わたしの中の清純で繊細なガラス細工のようなとらねこさんのイメージが・・・(←一応言ってみた)
まあわたしもトイレにボトン、というのはやったことあります。幸い使用前だったんでさくっとすくって事なきを得ましたが
でも去年あたりから携帯って高くなりましたよね・・・
「ウン万円になりますので、月々ウン千円のウン十回払いで・・・」
お姉さーん、そんなの聞いてないよ、みたいな。通信料は若干安くなったみたいだけど
だからもしウンコの中に落としてしまったら・・・と考えると、それこそ恐ろしくて思わずちびりそうです
それはともかく、ソフトバンクのセブンくん、真面目にほしくなっちゃったなあ。でも去年の夏に変えたばっかしだし
どうしようかなあ・・・ うーん・・・ うーんうーんうーん(ブリ)
・・・・失礼しました。お詫びにこれでも観て和んでけろ
http://www.youtube.com/watch?v=54MIGoFPOQQ
♪ケータイ変だ 大変だー トイレに落として大変だー
Posted by: SGA屋伍一 | May 01, 2009 08:23 AM
み~ん。すがっち。1000の顔を持つ男=歯がぜんぶ抜けた!!でおなじみ、芦屋ガム之介さんです。。。
このケイタイ捜査官のガムが、高くてね。おまけのバディがしゃべるやつがあるんですよ、バンダイの。ガムなのに615円もする。それがこないだ半額でワゴンで売られてて、やっと買えた。そうか、放送が終了したからなのか。。。
ハトヤぬるま湯でしたよ。。。
Posted by: 芦屋ハム之介 | May 10, 2009 12:24 PM
>芦屋ハム之介さま
ガムの人、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
この陋屋にまかりこしいただき、ありがたき幸せにござります
えーと、今度はハムの人なのね。別所哲也? それともハム太郎のお仲間?
>おまけのバディがしゃべるやつがあるんですよ
ガムの方、そいつはガムのおまけなんじゃなくて、ガムがおまけなんですよ(笑) 最近こういうあこぎなお菓子が増えましたね
そんなオマケのガムでさえ味を確かめずにはいられない、あなたのガム愛、いやガム魂にはほとほと感服いたします
ここだけの話、わたしは男児のオモチャなどもちょくちょく買ってしまったりするのですが、ワゴンで二束三文で売られてる玩具を見るのはつらいですね。なんか捨て猫か捨て犬を見ているようで
「ごめん・・・ ウチでは飼えない(買えない)んだ・・・ いい人にもらわれるんだよ!」
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
そんな風に落ちる涙を振り払いつつ、その場を走り去ります
>ハトヤぬるま湯でしたよ。。。
まあハトヤはキッズも入れるファミリー向けのポップなスパホテルですから
男だったら一度は地獄谷とか、鬼怒川とか、おっかなそうな名前の温泉にチャレンジしてみたいものですね
むーみーん♪
Posted by: SGA屋伍一 | May 10, 2009 07:15 PM